2011年04月06日

本編の残滓といっても

積みゲーを3本も一気に崩したからといってまだまだ棚卸しなければならないものが山ほどあるわけですが多少なりとも心に余裕が出てくるのは確か。
心に余裕がないときですとどうしても手軽にクリアできそうな容量が短いものやファンディスクに走ってしまうのですが、心に余裕が出てくるとじっくりプレイできる大作や巷の評価が高いエロゲーを崩す意欲が湧いてきます。
まあSacred † Vampire(Silver Bullet)キラ☆キラ ~カーテンコール~(OVERDRIVE)のような短いゲームを続けてプレイしていれば当たり前といえば当たり前なのですが。

そんなキラ☆キラ ~カーテンコール~ですが、プレイして一番驚かされたのは容量の少なさでファンディスクなので仕方ないといってしまえばそれまでですが、他メーカーのものと比べるとサービス精神に乏しくシナリオも全くの一本道であり余計にボリュームの少なさを感じてしまうのです。
まあストーリーが面白ければ別にどうこう言うことではないのですが、本編と比べるとクオリティは当然の如く低下しているわけで特に第1部に関してはかなり不満の残るデキ。
これもライターの代わった効果と言ってしまえばそれまでなのですが、なぜここまで差が出てしまったかというと、本編のライターである瀬戸口廉也氏が一筋縄ではいかない性格の主人公を生み出したのに対して、このファンディスクのライターはロックという字面に捉われた単純な性格の主人公を設定してしまったこと。キラ☆キラ本編ではあの主人公だからこそ良い意味でのロックのクソッタレな部分が浮かび上がったのですが、カーテンコールでは主人公のクソッタレぶりが目に付きすぎてさっぱりロックのクソッタレさが表れてこなかったのですね。確かにロックを舞台とするストーリーというとああいったタイプの主人公の方が一見合っているように思いがちなのかもしれませんが、キラ☆キラ本編は単なる音楽を舞台にしただけでなくもっと深い背景のあるゲームだったわけであまりに単純な思考の主人公では本編との印象が違いすぎる気がするのです。
それに比べると第2部の方はキラ☆キラ本編のキャラが総出演するだけに第1部よりはテンポも良く本編の残滓といっても充分面白い。ただいかんせん短すぎて楽しむといったところまでいかずに終わってしまうしその上Hシーンも存在しないのではエロゲーとして余りに辛すぎる。

というわけで全体的な評価はとても満足したとはいえないのですが、救いは発売直後でなくかなり時間が経過してから購入したおかげでかなり安く手に入れていたこと。値段相応の内容と考えればまあ納得といったところですがもし本来の予定通り予約購入していたとしたら当然気分は良くなかったかもしれませんね。

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