2011年06月23日

合わなかったゲームのことは忘れて

学生の頃と比べてグンと読む本数は減ってしまったとはいえ、それでも月に2~3冊はミステリーを読んでいます。
ただこのミステリーですが、なかなか面白いものに出会えないのが悩み。まあこれは名作と云われるものではなく、あえて知られていない作品に専ら手を出しているので仕方ないといえるかもしれませんが。
それに比べるとエロゲーの方がぼくにとってはずっとハズレが少ないといえるでしょう。少なくとも全く楽しめなかった&中途で放りだしたというようなゲームはほとんどありません。まあぼくが買うミステリーのほとんどは文庫本でありそれに比べてエロゲーの方が元手はずっと高いわけですから、そうそうプレイするに耐えられないようなハズレを掴まされてはたまらないわけですが。

といっても小説とエロゲーの価値を一緒くたに扱うのは正直間違っているというのは自分でも分かっています。原画や音楽等の助けを得られるエロゲーのライターと比べ文章で情景から人物まで表現しなければならない小説家の方が才能を要するのは当然ですから、同じような眼で見てしまっては作家の方々に怒られても仕方ない。特に面白いミステリーというのは天才かそれとも一種の職人肌の人間でなければ書くことができないとぼく的には思っているわけで、少なくともミステリー作家の方にはある程度尊敬の眼差しで見ているのは事実なのです。

ではそんなミステリーがなぜ読んでいて面白くないかというと、登場人物が魅力的に描かれていなかったり背景描写がしっかりと説明されていなかったりする小説がたびたび見受けられるからで、いくらトリックが捻ったものであったとしてもそのあたりがおざなりに書かれていたら物語に引き込まれなくても当然なわけです。
もちろんこれらのことはエロゲーでも言えることで登場人物(ヒロイン)が魅力的でなければ詰まらないこと必定なわけですが、ただ前に述べたとおりエロゲーには原画という強い助けがあります。例えライターがヒロインを魅力的に書けなかったとしても、その分原画家が魅力的に描いてくれればある程度帳尻が合うのです。

そんなわけでぼくがエロゲーを放棄したくなるということはほとんどないはずなのですが、1ヶ月ほど前からプレイしていたゲームが珍しく放棄したくなってほとほと弱りました。
これが誰もが認めるクズゲーならばぼく的にも納得するのですが、批評空間での評価を見ると中央値80点台をキープしているわけで、これを見るとプレイしているぼくの方が間違っているような気がしてきて泣く泣く続けることにしました。もしかしたら最後まで続けることによっていい意味での変化があるのではと思ったこともあったのですが、ライターの努力こそ感じられたもののそれでも評価が覆ったわけではなく徒労感だけが残る結果となりました。

いつもならこうしたゲームは遠慮なしに腐すのがぼくのスタイルなのですが、このゲームに関しては理解できなかったぼくの方が悪かったのかもしれない・・・つまり合わなかったというような通り一遍の感想しか言えないわけで他人が読んでもあまり参考というか面白いものになりそうもない。
というわけで今回に限っては腐すのは止めようと思います。それよりこんな時は合わなかったゲームのことはサッパリ忘れて他の積みゲーを崩すほうが余程建設的でしょう。まあ次に崩すゲームは多少ぼくに合わないとしても原画の力で最後までプレイ出来るようなものをプレイしたいと考えていますが。


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