2011年06月26日

大宮戦のリプレイを見るような

今年初めてグランパスの試合を観戦に行ってきました。
ぼくが見に行く試合というと、甲府や山形・仙台のような当地ではファンの少ないカードが専らなのですが今回は人気の浦和レッズ戦。本来豊田スタジアムの開催は車で行きシャトルバスに乗って会場へというのが主流なのですが、レッズ戦ともなると駐車場付近も混雑するでしょうしその日は明け方まで当直勤務だったことを考えると2時間近く運転するのは体力的に自信がないということもあって、珍しく電車で行くことにしました。

さて勤務先から帰ってから自室でゆっくり仮眠を取り着替えて出たのはキックオフの3時間以上も前。これなら寄り道しても間に合うだろうと、途中名古屋駅で下車して予約していたエロゲーを取りに行くことにしました。ただ駅裏にある大手ショップに着くとエロゲーコーナーは長蛇の列。結局予約したゲームを引き取り豊田方面の電車に乗った時にはもう5時30分近くになっていて、豊田スタジアムに着きようよう自分の席を確保したと思ったらもうキックオフの笛が鳴り響いていました。
折角、車でなく公共交通機関で行ったのですから冷たいビールで渇いた喉を潤したい気分だったのですが、そんな暇もなく、いつもノリで購入してしまうスタジアムグルメも買う機会はなし。まあ無駄金を使わずに済んだと思えば悪くなかったのかもしれませんが、日頃することをしないと何か悪いことが起きるような気がしてならない・・・というわけでぼくが見に行くとグランパスは負けないというジンクスが破られるのではと思ったのですが・・・

(ここから観戦記)

グランパスの要であるダニルソンが出場停止で誰が彼の位置に入るか注目されたのですが、ストイコビッチ監督の決断は闘莉王のアンカー起用でした。そして闘莉王の位置に千代反田を入れるという布陣は攻撃よりも守備を重視したと思われても仕方ないわけですが、実際グランパスの攻撃はサッパリでチャンスのほとんどはセットプレーからのもの。序盤ポストの役目を果たしていたケネディも中盤の押上げがなく次第に単独突破を繰り返すようになってしまい、スピラノビッチが統率する浦和DF陣の包囲網にかかってしまう。好調を伝えられていた玉田も今日は絶不調で、マッチプログラムの表紙を飾った2戦連続得点の磯村もボールに触れずただピッチを彷徨うのみ。ただレッズもマルシオ・リシャルデスが負傷退場してからは田中達也ら前線にいいボールが渡らなくなり次第に膠着ムードが漂う。
そんな中、前半ロスタイム、これまで独りよがりのプレイを続けていたケネディが珍しくポストプレー。そこにするするとレッズ守備陣の網をかいくぐった磯村へとボールが渡り見事なミドルがレッズゴールに突き刺さりグランパスが先制!前半終了間際ということでレッズDFの集中力が途切れたのか、それとも存在感が全くなかった磯村を甘くみてしまった報いが出てしまったのか、取り合えずグランパス1点リードで前半を折り返す。
後半もグランパスがやや押し気味だったが、小川がフリーのシュートを外すなどチャンスを潰すうちに中盤の運動量がばったり落ちてサイドを攻略し始めたレッズへと流れが変わる。
オフサイドや楢崎の好守に助けられ何とか無得点に抑えていたグランパスだったが、6分という長いロスタイムも終わりに近づき今にもタイムアップの笛が吹かれてもおかしくないと思った時間。レッズが入れたクロスボールがペナルティエリアにいた千代反田の手にボールが当たりそれが故意のハンドとレフリーに取られてレッズにPKが与えられる。レッズ選手のアピールに押されるように一瞬遅れてペナルティスポットを指した(ように見えた)扇谷主審に向かって詰め寄るグランパス選手たちだったが判定が覆るはずもなくこのPKをマゾーラが落ち着いて決め、騒然とした雰囲気のままホイッスルが鳴った。

確かに今日の扇谷主審は不安定で最後のPKもやや疑問の残る判断だったが、全体の内容を考えればドローは双方にとって納得ともいえる結果かもしれない。それくらい終盤のグランパスは動けていなかったしまるでテレビ観戦した大宮戦のリプレイを見るようだった。まあこの暑い中の連戦を考えれば仕方ないのかもしれません。名鉄豊田市駅まで早足で歩いたところ完全にバテてしまい帰りの車内で息も絶え絶えだったぼくのことを考えると、とても選手や主審にもっと走れなんて言えませんから。

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