2011年09月29日

学園ものばかり氾濫する理由

エロゲーの世界でなぜ恋愛ゲー(萌えゲー)に分類されるものに企業を舞台としているものが余り見当たらないのは、どうしてなのでしょうか?
エロゲーをプレイする年齢を考えれば大学生か社会人がほとんどなわけで、そういったユーザー層を考えればもう少しそれに沿った設定のゲームが登場してもいいはず。それが現在の恋愛ゲーはと見ればほとんど学園を舞台にしたものばかりというのはぼく的に何か間違っている気がしてならないのです。
それに対し凌辱ゲーといわれるものは学園ものだけでなく多種多彩な舞台が用意されているわけで、余計に恋愛ゲーが学園を舞台にしているものばかりなのが不思議に思えてくるのです。ぼく的に学園ものは嫌いではないのですが、時には違う世界のゲームをプレイしたくなるというのは自然な感情なのではないでしょうか。

ではなぜ恋愛ゲーに企業を舞台にしているものが少ないのか?ぼくは単に大多数のエロゲーライターが真っ当な社会人生活をした経験に乏しいせいなのではないかと思っていました。凌辱ゲーならともかく恋愛ゲーとなればある程度現実に即した企業組織等を設定しなければならないわけで、もしそのあたりをおざなりにしたならばかなりの部分を占めるであろう社会人エロゲーユーザーの嘲笑を受けるに違いないところ。普段ナチュラルで人間性に問題のある主人公ばかり創造してしまうようなライターが真当な社会人生活を送る主人公の日常を描くのはまず無理な相談ではないかと思っていたわけです。

ただ最近になってこの考えはぼくの思い違いなのではないかという気がしてきました。というより社会人を主人公にした恋愛ゲーなんていうのはぼくが求めているだけで、大多数のユーザーはそんなものを求めていないのではと思い始めてきたのです。
大小の差こそあれ否応なく企業の歯車として生きることを強いられているユーザーが、エロゲーの世界でも同じように企業の歯車として動く主人公を好意的に受け入れられるかとなると首を横に振るしかない。それよりも現在の生活環境からかけ離れた一種夢のあるゲームをプレイしたほうが日常を忘れられるというもの。それならば大多数のユーザーとは一番縁遠い存在であるはずの学生(高校生)生活を舞台としたほうがベターとメーカーが考えたとしても不思議はないでしょう。

ただそうはいっても学園ものか精々接客業あたりを舞台とするゲームばかりが氾濫する現況はちょっと淋しい。実際名作と云われるものの中にはらくえんのような設定(企業として成り立っていませんが)のゲームもあるわけで、アイデア次第では面白いゲームが生み出される可能性は充分あると思っているのですが・・・まあこれはぼくが真っ当なサラリーマン生活をしていないからそう思うだけかもしれませんけどね。

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