2011年10月14日
分岐の遅れが惜しまれる
積みげーの中で一番懸案となっていた恋色空模様(すたじお緑茶)がようやくクリアできました。最悪本編をプレイしないままファンディスクを買う羽目になるのではと心配していたのですがホッと一息といったところ。これも最近(ぼくの)目ぼしい新作が発売されず積みゲーを崩すスピードが早まっていることもあるのですが、それよりも緑茶が半年もの延期をしてくれたおかげといっていいかもしれません。
このゲーム。ぼく的に非常に好みの原画であり、前作以上に萌え色の強い作品と見ていたのですが、批評空間の評価をざっくり見ていると意外にシナリオの評価も悪くない。前作の片恋いの月がその良質な萌えや演出面とは対照的にシナリオは寂しいことになっていたため正直予想外だったのですが、いざプレイしてみると何とも評価に苦しむシナリオとなっていました。確かに面白いといえる場面も多くて批評空間の得点が高い(現在中央値80点)理由も分からないでもないのですが、ぼく的にはこのシナリオは正直あまり買っていません。というのは・・・
(ここからネタバレ)
前作の片恋いの月が、終盤の展開でどうにも解せないところがあったりしてそれがゲームとしての評価を落としてしまったわけですが、ぼく的にはもう一つ主人公がどうにも好ましくなくてそれもマイナスとした要因でした。ハーレムゲーでプレイヤーに「なぜこんな奴が無条件でヒロインに好かれるのだろう」と思わせてはダメなわけですが、片恋いの月ではまさしくその欠点がそのまま当てはまってしまっていたのです。
今回の恋色空模様も事前に設定を見た限り全ヒロインの好感度がゲーム開始直後からほぼMAXとなる究極のハーレムゲーでといってよく、前作と同じような主人公の設定なら同様の結果に終わる可能性が大と思っていました。
ところがライターはさすがに前作と同じ轍は踏みませんでした。主人公は前作同様お世辞にもナチュラルにカリスマ性が高いと思わせるほどではなかったのですが、彼が活躍するエピソードを豊富に用意することによって、ヒロインが主人公を好きになっても不思議ないとプレイヤーに思わせようとしたわけです。
その試みはある程度成功したといえるでしょう。前作同様サブキャラを含めて異常とも思える主人公への好かれっぷりもまあ許容範囲かなと思わせるわけで、ハーレムゲーの主人公としての資格は達しているといえます。ただ主人公の実績を強調した結果、共通パートが長くなりすぎてしまったのは誤算でした。
確かに共通パートの最後は盛り上がりましたし主人公の活躍をじっくり演出できたという点ではプラスだったのですが、全体で見るとそのシーンがゲームのクライマックスとなってしまっていて、それ以降の個別ルートがどうにも盛り上がりに欠けるように思えて仕方ないのです。
ヒロインと結ばれる場面がクライマックスを過ぎてからというのはゲームの構成上あまり好ましくないわけで、実際どのヒロインも共通パートの延長戦のような展開というのは少々芸がないと言われても仕方ないと思います。
ぼくが思うにはヒロインとの個別ルートをもっと早く分岐させれば、もっと主人公とヒロインとの関係を印象づけられたと思うのです。ツンデレ妹の美琴は仕方ないとしても他のヒロインは主人公への好感度はとうにMAXに達していたわけで、共通パートの終盤にそのヒロインとのHシーンが入っていたとしても全く不思議でないわけです。結ばれたヒロインと主人公が手を取り合って共通パート最大のヤマ(敵)に立ち向かう(もちろん他のヒロイン&サブキャラも協力して)といった展開の方がもっと盛り上がれたでしょうし、解決後のイチャラブ度合いも深まったと思うのですね。
というわけでシナリオのデキが問題というより構成に難があったという作品。それでもこのゲームには数多くの長所があって、それだけにこの部分が何とかなっていれば文句なしの良作となっていたと思われるだけに非常に惜しまれます。特にイチャラブ部分で必ずしも原画の良さを活かしきったと思われない印象があったので、そのあたりの補完をファンディスクでは期待したいと思います。もちろんヒロイン以上に魅力的だったサブヒロインとのHシーンを含めて期待しているわけですが。
このゲーム。ぼく的に非常に好みの原画であり、前作以上に萌え色の強い作品と見ていたのですが、批評空間の評価をざっくり見ていると意外にシナリオの評価も悪くない。前作の片恋いの月がその良質な萌えや演出面とは対照的にシナリオは寂しいことになっていたため正直予想外だったのですが、いざプレイしてみると何とも評価に苦しむシナリオとなっていました。確かに面白いといえる場面も多くて批評空間の得点が高い(現在中央値80点)理由も分からないでもないのですが、ぼく的にはこのシナリオは正直あまり買っていません。というのは・・・
(ここからネタバレ)
前作の片恋いの月が、終盤の展開でどうにも解せないところがあったりしてそれがゲームとしての評価を落としてしまったわけですが、ぼく的にはもう一つ主人公がどうにも好ましくなくてそれもマイナスとした要因でした。ハーレムゲーでプレイヤーに「なぜこんな奴が無条件でヒロインに好かれるのだろう」と思わせてはダメなわけですが、片恋いの月ではまさしくその欠点がそのまま当てはまってしまっていたのです。
今回の恋色空模様も事前に設定を見た限り全ヒロインの好感度がゲーム開始直後からほぼMAXとなる究極のハーレムゲーでといってよく、前作と同じような主人公の設定なら同様の結果に終わる可能性が大と思っていました。
ところがライターはさすがに前作と同じ轍は踏みませんでした。主人公は前作同様お世辞にもナチュラルにカリスマ性が高いと思わせるほどではなかったのですが、彼が活躍するエピソードを豊富に用意することによって、ヒロインが主人公を好きになっても不思議ないとプレイヤーに思わせようとしたわけです。
その試みはある程度成功したといえるでしょう。前作同様サブキャラを含めて異常とも思える主人公への好かれっぷりもまあ許容範囲かなと思わせるわけで、ハーレムゲーの主人公としての資格は達しているといえます。ただ主人公の実績を強調した結果、共通パートが長くなりすぎてしまったのは誤算でした。
確かに共通パートの最後は盛り上がりましたし主人公の活躍をじっくり演出できたという点ではプラスだったのですが、全体で見るとそのシーンがゲームのクライマックスとなってしまっていて、それ以降の個別ルートがどうにも盛り上がりに欠けるように思えて仕方ないのです。
ヒロインと結ばれる場面がクライマックスを過ぎてからというのはゲームの構成上あまり好ましくないわけで、実際どのヒロインも共通パートの延長戦のような展開というのは少々芸がないと言われても仕方ないと思います。
ぼくが思うにはヒロインとの個別ルートをもっと早く分岐させれば、もっと主人公とヒロインとの関係を印象づけられたと思うのです。ツンデレ妹の美琴は仕方ないとしても他のヒロインは主人公への好感度はとうにMAXに達していたわけで、共通パートの終盤にそのヒロインとのHシーンが入っていたとしても全く不思議でないわけです。結ばれたヒロインと主人公が手を取り合って共通パート最大のヤマ(敵)に立ち向かう(もちろん他のヒロイン&サブキャラも協力して)といった展開の方がもっと盛り上がれたでしょうし、解決後のイチャラブ度合いも深まったと思うのですね。
というわけでシナリオのデキが問題というより構成に難があったという作品。それでもこのゲームには数多くの長所があって、それだけにこの部分が何とかなっていれば文句なしの良作となっていたと思われるだけに非常に惜しまれます。特にイチャラブ部分で必ずしも原画の良さを活かしきったと思われない印象があったので、そのあたりの補完をファンディスクでは期待したいと思います。もちろんヒロイン以上に魅力的だったサブヒロインとのHシーンを含めて期待しているわけですが。
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