2012年01月14日

ファンディスク2本を手始めに

昨年末から正月にかけて4本のゲームを同時進行させていたのですが、どれもが同じ期待度でプレイを始めたわけではありません。
例えば恋色空模様 after happiness and extra hearts(すたじお緑茶)のようなファンディスクはプレイ前の期待度はそれほど高かったわけではありません。FDだけにある程度の面白さは期待できるとしても、本編を大きく上回るようなデキということはまず考えられないでしょうから。
実を言うとこの正月休みはあるゲームに期待をかけていました。批評空間での評価が高止まりしてまずハズレは考えにくいからだったのですが、それでも一抹の不安があったのはこのメーカーのゲームでぼくが面白いと感じられたゲームがこれまで一つとして無かったことからです。
結局その不安が当たる結果となり正月休み一本もクリアできないという体たらくに終わってしまったわけですが、それなら安牌のファンディスクを先に終わらせようと恋色空模様 after happiness and extra hearts魔王を征服するための、666の方法(CROWD)を先にクリアすることにしました。

まず前者ですが、11月8日のブログで「序盤の段階では本編より面白いといって過言でない。」と言ったのですが、その感想は最後まで変わることはありませんでした。本編で冗長に感じられた共通ルートがFDで結果的にバッサリ切られ、イチャラブ部分が凝縮されるという結果は予想以上の効果を産み出しました。そして萌えゲーのFDにありがちなエロ薄の懸念もなく・・・というより想像以上に濃いHシーンは大いに楽しめました。実のところこれだけ面白いゲームがクリアするのにここまで遅れたわけとは、あまりの抜きどころの多さに一気にプレイするだけの体力をぼくが持ち合わせていなかったからです。
特にこうしたFDでは得てして省略されていることの多いサブヒロインから昇格した4人のヒロインが単なるH要員ではなく、ヒロインが主人公に惹かれていく過程が描かれていたのも好感が持てました。主人公に惹かれていた優喜はともかく、清美や真智子が主人公と本編ヒロインを差し置いて恋愛関係になるというのはやや苦しいので当然といえば当然なのですが、その当然が出来ないメーカーが多いのが昨今のエロゲーFDなのです。
その反面、本編ヒロインのアフターがイチャラブという面から考えるとややいま一つの感があり、このFDでヒロインの魅力が大きく上昇したということがなかったのが寂しいところですが、それは欲目というものでしょう。ぼく的には良質な萌えとエロで本当におなか一杯にさせられ大満足といったところでした。

さてもう1本のFD魔王を征服するための、666の方法ですが、本編の知名度が相当低いだけに製作者側がどのあたりをターゲットに企画したのか、ぼく的にはやや首をひねりながらプレイを始めました。
そんなこのFDの特徴といえば、クリア後のおまけを含めて数多くのアフタールートが楽しめるといったところでしょう。といってもアフタールートの中には本編をなぞったような展開もあって、やや水増し感は否めない。数少ない本編ファンに注目されていた本編で性転換しなかった勇者やルカート・リーザといったキャラも性転換するというハチャメチャぶりも、ドタバタ感は増したものの本編で魅力だった女ラスティの可愛さを光らせるといった部分では逆に働いてしまったのがやや痛かった。そして女ラスティと男セシリアの組み合わせがぼく的には一番のベストカップルと睨んでいたわけですが、この二組の絡みがおまけを含めてほとんどなかったというのがあまり楽しめなかった理由でしょうか。
それでもFDにしてはかなりのヴォリュームがあって、そういった部分ではメーカーはかなり頑張ったといえるでしょう。どうやら同スタッフでの次作ふたりはマイエンジェル☆も同じ趣向らしく、古参メーカーCROWDは原点に返って性転換もので今後も突き進んでくれそうで、ぼく的には楽しみにしています。

ファンディスクということでやや簡単な感想になってしまったのですが、それでもこの2本それなりに楽しめたのは確か・・・というより恋色空模様 after happiness and extra heartsは昨年発売されたものの中でも5本の指に入るくらい楽しめたゲームで、まさしくファンディスクの鏡といえるとうな一品でした。

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