2012年05月26日

カウンター2発に沈められ

昨年と違いまずまずのスタートを切ったといえるFC刈谷ですが、勤務日と重なったりぼく自身の体調が優れなかったりと今年これまで観戦する機会がありませんでした。
もちろん好スタートといってもリーグ戦は始まったばかり。ただ昨年トーナメント戦&リーグ戦でことごとく手痛い目に遭ったマルヤス工業相手に社会人サッカー選手権の決勝戦で勝ち、リーグ戦で引き分けという結果は悪くありません。そういった意味でも今日の矢崎バレンテ戦は試金石ともいえる1戦でしょう。
そんな矢崎バレンテは昨年は不調でまさかの降格争いをしてしまいましたが、今年は初戦のFC岐阜セカンドには2-6と大敗したものの次戦の藤枝市役所戦はそのお返しとばかりに4-1の快勝。大味な試合を繰り返していますが、やはり侮れない力を持っていると考えてよいでしょう。それでも優勝を狙うためにはホーム戦のここで負けるわけにはいきませんが・・・

さて当直勤務明けの観戦ということで、普段なら多少なりとも仮眠をとってから出かけるところですが、引継ぎに時間が掛かったことと試合開始時間が13時ということもあって、自宅に帰って休む間もなく出発。その甲斐あってウェーブスタジアムの駐車場に着いたのは開始20分前という理想の時間。いつもなら自宅で寝過ごしてキックオフ時間が過ぎてからにスタジアムに到着なんてこともあるのですが、これなら余裕を持って観戦準備に掛かれる・・・と思ったのも束の間、なんと駐車場が満員で駐車スペースを捜す車がウロウロとしている状態。
もちろんFC刈谷の試合にそんな観客が集まるわけなく、どうやらスタジアムに併設されているグランドで高校総体のサッカー大会が行われていて、それを応援する父兄の車で駐車場が一杯になっているらしい。ぼく的には何か間違っている気がしないでもないのですが、ようやく空いている駐車スペースを捜してスタンドに入場した頃にはキックオフ直前の時間になっていました。

そんなわけで席を確保した時にはもはやスタメン発表が行われていて、矢崎バレンテの選手たちの名前は分からずじまい。Jリーグのようにマッチプログラムに相手チームの登録メンバーが載っていればそんな心配はしなくていいのですが、FC刈谷のプログラムにそんな気の利いた資料が載っているわけがなく(というよりプログラムが配られているだけ有難いと思わなければいけない)選手の名前が分からないまま観戦というなんとも締まらないことになってしまいました。

(ここから観戦記)

FC刈谷の予想フォーメーションは4-3-3だったのですが、実際は4-2-3-1に近くてワントップの大石をトップ下の高橋が援護する布陣。注目は開幕戦に続いてのスタメンとなる左MF鈴木と初スタメンに抜擢された右MF松田という両翼のデキ。そんな刈谷に対する矢崎バレンテは4-4-2ながらトップ下の萩田に好調のFW井口と身体能力が強い河井が流動的に動き回って一見4-4-3にも見えるフォーメーション。そんな矢崎の守備陣をまずかき回したのが松田で5分すぎドリブルで中央を突破しキーパーと1対1に。しかしこの決定機は相手キーパー宮城のファインセーブに合いゴールならず。このあたりの展開を見る限り矢崎の守備はやはり脆そう。これなら昨年のホーム戦のような大量得点での勝利もありえるのではと思ったのですが・・・そんな甘い考えを打ち破ったのは10分過ぎに見せた矢崎の見事なカウンターで、右サイドを一人で突破した秋本がそのまま見事なドリブルシュートを刈谷のサイドネットに突き刺し矢崎バレンテが先制!
それ以降の展開はほぼ矢崎バレンテのペースとなり刈谷左サイドの曖昧な守備を付いて鋭いカウンターからチャンスを量産。幸いCBの東間が高い身体能力で跳ね返して決定機までは至らなかったがFC刈谷ベンチにとってはイライラする展開が続く。そんなFC刈谷のわずかなチャンスは25分過ぎに大石が抜け出しキーパーと1対1となったシーン。そんな決定機もまたもキーパー宮城が見事な飛び出しに阻止されると、刈谷加藤監督は流れを変えるべくピッチをうろうろするばかりだった鈴木に変え本来のレギュラー北野を投入する。それでも流れは変わらず左SBの小林がイエローを貰うなど矢崎ベンチの思い通りといっていい展開のまま前半が終了する。
後半に入りどうしても点が欲しいFC刈谷は酒井・庄司の2ボランチから酒井を一つ上に上げ、しかも両SBを高めに位置させるという攻撃的布陣を採る。それが実ったのが60分過ぎ。今日刈谷で一番活躍の目立つ松田が右サイドを突破しシュート。その跳ね返りから混戦となり再度松田がダイレクトで狙ったシュートがようやく矢崎ゴールを破り同点に!
しかし刈谷が攻撃的布陣を採ったということはそれだけ矢崎にもカウンターのチャンスが増えるということ。65分萩田がフリーで放ったシュートこそ刈谷キーパー水谷の正面を付いて事なきを得たが、70分過ぎその直前足を痛めた秋本に代わって入ったばかりの松村が右サイドを突破。この時刈谷守備陣は誰も入ったばかりの松村を見てなくて、ほぼフリーでクロスを上げられては勝負あり。これを井口が綺麗にダイレクトボレーで刈谷ゴールネットに突き刺しまたも矢崎がリードを奪う。
刈谷ベンチは福谷に続き長身FW阿部を投入し同点を狙うが、矢崎ベンチもすかさずCBに大森を投入し守備を強化。それでも刈谷の懸命な攻撃は激しく、CKの混戦からもう少しでゴールを割れるところだったが、これは河井がゴールライン間近でクリア。そしてロスタイムに放った大石のシュートもポストに嫌われてしまい矢崎バレンテにまんまと逃げ切られてしまった。

今日の試合を見る限り、FC刈谷の見通しは正直暗い。チャンスメーカーの高橋も前が向けないようでは決定的なスルーパスを送れない。そして今日目に付いたのはボランチのデキの悪さ。矢崎の守備陣に徹底的マークされる高橋にボールを送っては奪われカウンターに晒されるという繰り返し。もう少し高橋の負担を少なくするようにしなくてはこのシステムは機能しないだろう。そして大石は万能型のFWとはいえ今日の結果を見る限りワントップ向きではなさそう。やはり2トップにしてマークを分散させたいところで、昨年コンビを組んだ中山の復帰を待ちたいところ。そんな中数少ない光明は松田の活躍。彼のドリブルはいいアクセントとなっていて今後が楽しみ。惜しむらくはもう少しクロスの精度が良ければよいのですが、それは今後の課題としてとっておきましょう。

そんなわけで疲れだけが溜まる観戦となってしまったのですが、これに懲りずFC刈谷の応援を今年も続けたいと思っています。たすき募金に願いをこめて・・・

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