2012年07月03日

追加ディスクの効能について考える

恐縮ながら今回も輝光翼戦記 銀の刻のコロナ(ETERNAL)の話になります。メーカーの過去作と比べてとても成功したといえないゲームの話題がここまで出来るということは、いかにぼくがこのゲームにのめりこんだ(といっても天空のユミナFDほどではないですが)証左といえるわけですが、今回はこのゲームの特典として添付されていた追加ディスクについて語りたいと思います。

そのディスクのことですが、まぎらわしいことにこのゲームには初回特典ディスクと予約特典ディスクの2種類あって、まず予約特典ディスクの方は主人公&メインヒロインのスキルが増えるという趣向。このスキルというものがおよそ使えるには程遠い技で、こんなお寒いディスクを付けるならこれまでのようにヴォーカルCDにしろといいたくなる代物なのですが、今回話題にしたいのは初回特典ディスクの方です。

このゲームを既にプレイした方ならご存知でしょうが、初回特典ディスクはETERNALと同じウィルプラス系のブランドから人気ゲームのヒロインたちを抜擢して追加ユニットとして使えるというファンにとってはなかなか嬉しい趣向となっています。それがあやかしびと(propeller)のヒロイン一乃谷刀子。遥かに仰ぎ、麗しの(PULLTOP)から風祭みやび。そして花と乙女に祝福を(ensemble)の月丘兄妹の3ユニットなのですが、確かに3作品ともウィル系の中では成功したゲームで取り上げられるのもまあ当然なのかもしれません。まあぼく的にはHERMITの作品を取り上げて欲しかったのですが・・・

それはともかく、そんな追加ユニットたちですが、残念ながらシナリオには全く関わってきません。ぼく的にはシナリオ本編には絡まなくても、おまけのイベントくらい発生するサービスがあっても良かったのではないかと思います。もちろんゲームの雰囲気を壊してしまっては元も子もないのですが、どちらかというと何でもアリの設定なわけですからそのあたりはライターのさじ加減で何とでもなったと思ったのですね。

さてそんなシナリオの流れに全く関わってこないユニットたちなのですが、これがなぜか戦力として充分過ぎるほど使えてしまうというのが、このゲームのバランスをやや崩してしまっている原因ではないかと思うのですね。特に序盤戦力不足で猫の手も借りたい場面で、3ユニット分追加があるのは非常にありがたい・・・というより有難すぎて序盤のゲーム展開を簡単にしてしまっているのではないかと。
それにユニットの能力面に関しても、みやびは同属性の穂村茜とほぼ同能力ながら赤属性の攻撃をノーダメージにするスキルを持っているし、月丘さんも同様のスキルを持っていてMPに余裕がある限り基本ユニットよりも守りが強い。そして一乃谷刀子に至っては同じ黒属性のメインヒロイン天津刻乃よりもポテンシャルで上回るのではないかと思えるくらい強力なユニットです。これらゲストユニットたちは新しいスキルを全く覚えないため、中盤から終盤にかけては基本ユニットよりも劣ってくる面が出てくるのですが、それでもユニット数不足を補ってくれるという点だけでも非常にゲーム進行を楽にしてくれるのです。

いや楽にしてくれるというより、振り返ってみてこのゲームが作業プレイに思えてしまうのもこの追加ユニットの存在があるように思えてなりません。もしこれらのユニットが居なかったとすれば配置にも一層頭を使わなければいけないし、不利を承知で戦いを挑む場面がでてくるかもしれなかったのです。
そんなわけで2周目でこれら追加ユニットを使わない縛りプレイを行おうかとも思ったのですが、ちょっと進めてみたものの結局断念しました。これはぼくが積みゲーを多く抱えていてこのゲームばかり関わっていられないこともあるのですが、やはりこのソフト自体繰り返しプレイしたくなるほどゲーム性が高くなかったことの方が大きいでしょう。
そんなわけで、追加ユニットを使わないとどれだけゲーム進行が厳しくなるかどうかは謎のままなのですが、案外ぼくが思っているほど影響がなかったかもしれません。まあそれならばみやびや月丘さん(あやかしびとはプレイしていないので刀子がどんなキャラか判らないのですが)の勇姿を楽しめただけ得だったのかもしれないわけで、このあたりは良い方に解釈しておいたほうがいいのでしょう。

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