2012年12月21日
ようやく公約を果たす
年頭といっても今年でなく昨年に崩したいゲームとして挙げていたぐらタン(コットンソフト)をようやくクリアしました。
コットンのゲームはデビュー作からずっと買い続けているのですが、ディスクを入れてないと起動しないため他のゲームがパソコンのディスクドライブを占領しているとプレイが後回しになってしまうため、自然積みゲーとして残ることが多くなってしまうのですね。評価の高い終わる世界とバースデイが積まれているのもそのためなのですが、この最新作をプレイする前にさすがに以前の公約を果たさなくてはならないとまず前作から手を付けたのです。
さてこのぐらタンというゲーム。これまでコットンソフトがリリースしたゲームの中では一番マイナーといっていい作品でしょう。発売から2年以上経過しているのに批評空間のデータ数がいまだ100を超えていない(最新作はもうデータ数300超えを果たしている)というのを見ても分かるのですが、ではなぜここまでマイナーなのか?作品的に問題があれば別ですが、序盤をプレイした限りではそれほどデキが悪いとは思いませんでした。
ただ過去のコットンソフトのコメディ寄りの作品であるナツメグらと比べると違和感があったのは事実です。これは序盤からスケベさ全開の主人公の言動にもあるのですが、ライターが笑いをとろうとしてやや無理をしているような気がしてならなかったことにあると思います。これまでのコットンのユーザーからすると、ともするとバカゲーとすら感じてしまうノリに付いていけなかったのが批評空間でのデータ数の少ない原因かもしれません。特に主人公に関してはかなりアクが強くて嫌悪感を抱く人も少なからずいると思いますので、体験版をプレイして購入を取りやめてしまった人も少なからずいることでしょうから。
そんな序盤から個別ルートに入ってもいわゆるコメディ路線は続きます。選択肢順にクリアしていくとまず攻略することになるヒロインは桐花ということになるのでしょうが、彼女とライバルである華梨との抗争はバカバカしくもホロリとさせられる部分もあり、なかなか好調な出足といえます。
ただ続く岬子ルートと蒔紀ルートは正直今一つの感が否めませんでした。これはシナリオが桐花ルートより劣るというよりも主人公の相変わらずなセクハラ言動にぼくが疲れてきてしまったのかもしれません。そして続くみのりルートですが、これはこのゲームのメインライターである海富一氏らしいストーリーで一番考えさせられるルートでした。変態紳士な主人公とみのりの保護者を自称する変態淑女新とのやりとりはかなり笑えましたし、ラスト前を飾るには相応しいシナリオだったと思います。まあぼく的にはみのりの言動が嗜好に合わなかったためそれほど萌えは感じなかったのですが・・・
そしてラストを締める涼芽ルートですが・・・正直最後に持ってくるにしてはやや期待外れなシナリオだった気がします。
これはこれまでの伏線を明かすことに捉われすぎて、ヒロインであるはずの涼芽の魅力にスポットライトが当たらなかったことによるのではないかと思います。序盤から主人公に対して病的な健気さを発揮している涼芽ですが、その彼女の心情と主人公の言動がぼく的にはあまり噛みあったように思えなかったことも一因で、このあたりはややライターの計算に狂いがあったのかもしれません。
総括すると・・・
バカゲーとして見るならば、セクハラ全開な主人公の言動も許せるでしょう。ただ感動ゲーとして見るとやはりあの主人公の言動は感動を阻害させる要因にしかなりません。そういった意味でもあの主人公の設定からすればもっとバカゲー色を強くした方が良かったのでしょうが、これまでのコットンの作風から考えるとそこまで冒険することはできなかったのでしょう。まあコットンにしてはこれでも充分冒険だったのかもしれませんが・・・
コットンのゲームはデビュー作からずっと買い続けているのですが、ディスクを入れてないと起動しないため他のゲームがパソコンのディスクドライブを占領しているとプレイが後回しになってしまうため、自然積みゲーとして残ることが多くなってしまうのですね。評価の高い終わる世界とバースデイが積まれているのもそのためなのですが、この最新作をプレイする前にさすがに以前の公約を果たさなくてはならないとまず前作から手を付けたのです。
さてこのぐらタンというゲーム。これまでコットンソフトがリリースしたゲームの中では一番マイナーといっていい作品でしょう。発売から2年以上経過しているのに批評空間のデータ数がいまだ100を超えていない(最新作はもうデータ数300超えを果たしている)というのを見ても分かるのですが、ではなぜここまでマイナーなのか?作品的に問題があれば別ですが、序盤をプレイした限りではそれほどデキが悪いとは思いませんでした。
ただ過去のコットンソフトのコメディ寄りの作品であるナツメグらと比べると違和感があったのは事実です。これは序盤からスケベさ全開の主人公の言動にもあるのですが、ライターが笑いをとろうとしてやや無理をしているような気がしてならなかったことにあると思います。これまでのコットンのユーザーからすると、ともするとバカゲーとすら感じてしまうノリに付いていけなかったのが批評空間でのデータ数の少ない原因かもしれません。特に主人公に関してはかなりアクが強くて嫌悪感を抱く人も少なからずいると思いますので、体験版をプレイして購入を取りやめてしまった人も少なからずいることでしょうから。
そんな序盤から個別ルートに入ってもいわゆるコメディ路線は続きます。選択肢順にクリアしていくとまず攻略することになるヒロインは桐花ということになるのでしょうが、彼女とライバルである華梨との抗争はバカバカしくもホロリとさせられる部分もあり、なかなか好調な出足といえます。
ただ続く岬子ルートと蒔紀ルートは正直今一つの感が否めませんでした。これはシナリオが桐花ルートより劣るというよりも主人公の相変わらずなセクハラ言動にぼくが疲れてきてしまったのかもしれません。そして続くみのりルートですが、これはこのゲームのメインライターである海富一氏らしいストーリーで一番考えさせられるルートでした。変態紳士な主人公とみのりの保護者を自称する変態淑女新とのやりとりはかなり笑えましたし、ラスト前を飾るには相応しいシナリオだったと思います。まあぼく的にはみのりの言動が嗜好に合わなかったためそれほど萌えは感じなかったのですが・・・
そしてラストを締める涼芽ルートですが・・・正直最後に持ってくるにしてはやや期待外れなシナリオだった気がします。
これはこれまでの伏線を明かすことに捉われすぎて、ヒロインであるはずの涼芽の魅力にスポットライトが当たらなかったことによるのではないかと思います。序盤から主人公に対して病的な健気さを発揮している涼芽ですが、その彼女の心情と主人公の言動がぼく的にはあまり噛みあったように思えなかったことも一因で、このあたりはややライターの計算に狂いがあったのかもしれません。
総括すると・・・
バカゲーとして見るならば、セクハラ全開な主人公の言動も許せるでしょう。ただ感動ゲーとして見るとやはりあの主人公の言動は感動を阻害させる要因にしかなりません。そういった意味でもあの主人公の設定からすればもっとバカゲー色を強くした方が良かったのでしょうが、これまでのコットンの作風から考えるとそこまで冒険することはできなかったのでしょう。まあコットンにしてはこれでも充分冒険だったのかもしれませんが・・・
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