2012年08月22日

金の掛かった仕事の成果

以前からプレイしていた真剣で私に恋しなさい!S(みなとそふと)がようやくクリア出来ました。思いがけずクリアまで時間が掛かった理由はFDにしては非常に充実した内容だったことでしょう。本編のメイン格ヒロイン5人のアフターに加えて、人気サブヒロインのシナリオに新たに加わったヒロインのシナリオとその旺盛なサービス精神はもはや他のメーカーの追随を許さないといったところで、またその豊富なHシーンに目移りしてなかなかゲームが進行しないといった具合でもはやお腹いっぱいといったくらい。

ただそんなメーカーの大盤振る舞いとも思えるサービスの割に批評空間では意外やネガティブ評が多いのですね。今でこそ中央値が80点近くに浮上するなど評価が上向いているのですが、ゲーム発売当初はネガティブ評価の勢いの方が強かった覚えがあります。ぼく的にはメーカーの力の入れ具合と実際のゲームのデキを考えれば、ネガティブな評価してしまうのは制作陣にちょっと酷なのではと思わないでもないのですが・・・

ただネガティブ評をしたくなってしまいたくなる理由も分からないでもないです。というのもこのゲーム、本編でも大概登場人物が多かったのですが、FDになって梁山泊やら西方十勇士やら新キャラを再び大量投入したため世界観は広がった代わりにどうも散漫になってしまった印象が否めないのです。この影響をモロに受けたのが本編のヒロインたち。見せ場はそれなりにあるのですが、各ヒロインのアフターを見ると新たに加わったヒロインたちに比べるとどうにも貧弱で寂しい内容。確かにFDというと新キャラやヒロインに昇格したサブキャラに目移りしてしまい本編のヒロインが割を食うというのはよくある話なのですが、このゲームに関してはそれが大きすぎる気がするのですね。
それでいて新キャラの中ではエース格といえる義経(ついでに言えば大友も)が攻略できないとなると文句が言いたくなるというもの。ぼく的にも松永燕や紋白より義経の方が好みのキャラであり、これだけのキャラが攻略できるというのに彼女が非攻略というのは画竜点睛を欠くと言われても仕方ないかと・・・

ただよく考えるとこのFDはいわゆる「まじこいワールド」を広げるお祭り的なものであり、制作陣はヒロイン萌えについてはあまり考慮していなかったのかもしれません。好みのヒロインとイチャラブしたいという部分では満足に至らないとしても、「まじこい」の世界観を楽しむといった意味では充分であり総体的にはメーカーの意気込みは感じ取れた良質のFDだったと思います。

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