2012年11月15日

発売からまだ間がないというのに・・・

先週九州旅行に行ってきました。
といっても1泊2日の弾丸ツアーでして、しかも朝6時に自宅を出発して帰ってきたのが夜の11時過ぎ。しかも次の日は当直勤務というわけで体を休めるというより逆に疲れに行ってきたようなものでしたが、天候には恵まれたし温泉は期待以上にいい風呂だったり焼酎は美味だったりと中々有意義な旅行でした。
というわけで旅行中はつい気が大きくなって日頃の倍以上もお土産を買いこんだりしたのですが、職場に持っていた熊本の銘菓朝鮮飴はなぜか不評でした。戦中携行食でもあった由緒あるお菓子なはずなのですが・・・

まあそんなわけで、積みゲーの消化を放っておいて旅行に出かけたため積みゲーの消化は全くと言っていいほど進んでおらず先月購入した新作も手つかずのまま残っています。取りあえず買った4本すべてがハズレではなかったのでホッとしているのですが、ただぼくが期待した10月組のツートップというべき2本のうち祝福の鐘は、桜色の風と共に。(すたじお緑茶)の存在がぼくにはまるで空気のように感じらるのが気にかかっています。
片恋いの月恋色空模様のスマッシュヒットで有力メーカーとしての地位を確立して、今回はそれを不動のものとする重要な1本のはず。それが月に寄りそう乙女の作法(Navel)に批評空間のデータ本数が大きく引き離されてしまっているのはいかにも寂しい。といっても発売半月あまりで80以上のデータを数えているのだから立派といえないこともないのですが、問題はそのデータの質でして書かれている感想がどうも冴えないのですね。もちろん中には力の入った長文感想をモノにされている方もいるのですが、短文となるとどうも画一的で面白みがないのです。これはぼくが思うには記述者に問題があるというより、長文感想を書かせようとするだけの力がこのすたじお緑茶の新作に乏しかったのではないかと考えるのです。
内容が素晴らしければ感想が増えるのは当然の事でしょうが、例え批判が集まるような内容だったとしてもそれが野心的な作品だったとすれば当然ユーザーも長文感想が書きたくなると思うのですね。それがごく短い短文しか書く気が起こらないというのは内容も野心に乏しい作品だったと思わざるを得ないのです。

といってもぼくはこの新作がそれほど魅力の乏しいものだとは発売前思ってもいませんでした。すたじお緑茶はシナリオの質は別としてユーザーを楽しませようとする心意気に溢れたメーカーですし、原画家も前作のるちえ氏に続いて人気ラノベの挿絵で好評を博しているあなぽん氏とその実績に不足はなく充分ユーザーの魅力に応えているといえます。気がかりといえば出演声優陣の格がこれまでの作品と比べてやや落ちたかなと感じることくらいですがそれも大きな瑕にはならないと思っていました。

ただ今になってよく考えてみると、これまで当初の発売日がほぼ必ずといっていいくらい延期となっていたすたじお緑茶が予定どおり発売に漕ぎ着けたことを考えれば不審に感じなければいけなかったのかもしれません。普通ならば予定日どおり発売されることはユーザーとしては喜ぶべきことなのかもしれませんが、それはゲームとして満足のいくものとして仕上がっていた場合のこと。今回の緑茶の場合、ゲームがこれまでよりずっと手間が掛からなかったから予定通り発売されたのかもしれないと疑ってかかるべきでした。もちろん手間を掛けたからといっていい作品が出来上がるとは限りませんし軽めのゲームでも面白いものはいくらでもあるのですが、ここ2作で意欲的ともいえるゲームを放ってきたすたじお緑茶だからこそ発売日からまだそれほど日が経っていないというのにもうユーザーから忘れられてしまうような作品をリリースしてしまったことに寂しさを感じさせるのです。

といってもこれは現在の批評空間でのデータを鵜呑みにして想像しているだけで、実際プレイしてみたら意外(といったら失礼かも)と面白く感じられるかもしれません。というわけで、取りあえずこの新作を次に崩す積みゲーの第1候補にしたいと思っています。

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