2013年01月24日

内容に乏しかった最新作

正月が終わったと思ったらはや1月も下旬となり、エロゲーの月末戦線が近づいてきました。
更新が前以上に滞っているのを見てお分かりかもしれませんが、相変わらず仕事に追われてまともな休みがほとんど取れない近況で、今月は正直ゲーム予想に割く時間が取れず本当に弱りました。それでも何とか1週間前に載せることが出来てホッとしています。
そんなわけで、昨年末から崩し始めた積みゲーもほとんどクリア出来ていないのですが、それでも数本かはようやくポチポチと終盤に向かいつつあり、月末やってくるゲームと同数くらいは終わりを迎えそうな予感・・・というわけで今回はそのうちの1本祝福の鐘の音は、桜色の風と共に(すたじお緑茶)についての所感を述べてみたいと思います。

以前のコラムで、最近スマッシュヒットを飛ばしているすたじお緑茶のゲームにしては発売直後の動きが冴えないと評したのですが、あれから3か月経過しても批評空間の中央値が70点前半を彷徨っているところを見ると凡作という評価が定まってしまったような気がします。実際ぼくがプレイしても片恋いの月恋色空模様のような意欲的なところが見られず、何か小さくまとめようとした気がするのですね。
もちろんつまらなくただ長いだけの作品をプレイさせられるよりは、小さくまとまっているゲームの方が有難いということはあります。特にこのゲームはヒロインの造形が素晴らしく、それだけで萌えゲーとしての標準点はクリアしてしまっています。だから小難しい話を長々続けられるよりも、話を軽くしてヒロイン萌えを全面に押し出すという趣向も理解できないわけではありません。
ただそれにしても話が軽すぎて、盛り上がりに欠けるという点は否めないでしょう。ほとんどのヒロインのルートが中盤までで話のほとんどが解決してしまい、後はHシーンが続くだけというのはあまりに味気ない。普通のゲームならラストでもうひと山あって然るべきところでエンドロールが流れるものですから、最初のルートをクリアした時、一瞬ポカンと口を開けてしまったくらい。

他にもヒロインよりも魅力的といえるくらいのサブヒロインを用意していた前作あたりと違い、今回は脇を固める人材も少なくかなりお寒い内容。まあこのゲームの内容ではとてもファンディスクが企画されるとは思えないのですが、それでもそう感じさせてしまうようでは凡作と云われても仕方ありません。まあ最近のすたじお緑茶のゲームが(シナリオのデキは別として)非常に意欲的な作品となっていたからそう思うだけで、これが毎回内容に乏しい作品ばかり垂れ流しているメーカーならばここまで厳しいことは言わなかったでしょう。ただ今回こういった作品を出してしまったことで、次回の作品はやや疑ってかからないといかないかもしれません。今後すたじお緑茶が某メーカーのように「原画ばかり良くて、内容は・・・」と腐されるようにならないことを祈りたいと思います。

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