2013年03月07日

未来視なんて置いといて

どうも本格的に体調を崩したらしい・・・
ということで、久方ぶりに次の勤務を休ませてもらおうかと思った夜勤明けの朝、その日に勤務するはずだった同僚が病気で出勤してこなかったという罠。もう少しで穴の開いたシフトに入らされるところでした。
さすがにそれは全力で拒否しましたが、結局病欠することもままならず体調が戻らないまま勤務を続けています。
昨年末くらいから始めていたあえて無視するキミとの未来(ALcotハニカム)ですが、ここまでクリアできずにいたというのはこの体調のせいなのです。ハニカミ文庫シリーズといえば忙しい社会人に優しいボリュームのゲームで、その気になれば1週間ほどで終わっても不思議でないのですから。
ただ今回の作品はこれまでと違いフルプライスということもあって、攻略ヒロインの数もこれまでの3人から4人と増えていてそれだけ容量も増えています。ただテキストは相変わらず軽快でサクサクと読み進められあまり長さを感じさせません。それが良いか悪いかは置いておくとしてハニカミ文庫シリーズの作品傾向は踏襲していることについては間違いないところでしょう。
また同ライターの前作春季限定ポコ・ア・ポコ!で人気を博した駄妹は健在で、今回の七凪もブラコンっぷりを発揮しています。いや妹を演ずることにおいては業界屈指である雪都さお梨氏の名演も相まって大いに笑いを誘ってくれました。そしてその七凪を食うかのような駄幼馴染っぷりを発揮してくれる計の言動・・・そして名コンビである流々との絡みはモニター前のぼくを何度も吹き出させてくれて、笑いに関しては前作以上のものを発揮してくれていると思います。

ただ肝心のシナリオについてはお世辞にも褒められたものでないのが痛い所。春季限定ポコ・ア・ポコ!の短評でシナリオは薄く萌えは厚くと語りましたが、今回のシナリオについては前以上にシナリオが薄いように感じられました。
その理由は多くの人が評しているようにこの作品の主設定である未来視についてがメインヒロインである爽花以外ほとんど重要エピソードとして語られていないことが挙げられます。特に主人公の未来視についてはほとんど意味を成していないといっても過言でなくて、主人公のキャラを形成させるなら別に未来視以外の設定を使用しても良かったように思われてなりません。別に爽花を助けるのに主人公が主動的に未来視を使わなくても出来たと思われてならないからです。
もしぼくがこのゲームのディレクターなら未来視の設定は師匠の口から多少語られるのみにしておくなどあくまで伏線として匂わせる程度にしておいて、最後のルートで一気に叩きつけるようにするでしょう。その方がややヒロインとして影が薄く感じられる爽花が引き立つからです。

ただこれは未来視を主設定としてぼくが考えるからそう思ってしまうだけで、未来視設定なんて刺身のツマ程度の考えにしておき実際は放送部の面々が繰りなす面白くも騒がしい部活動がゲームの主題と割り切って考えるなら、充分楽しめる内容に仕上がっているのではないかと思います。もちろん前作以上にシナリオは薄いですが、萌えに関しては前作以上のものを得られましたので。特に幼馴染フリークのぼくにとっては計というヒロインそして流々という名バイプレイヤーに出逢えたことは非常に嬉しいことでした。ただ出来るなら主人公が計を未来視能力でカッコよく助けるようなシーンが見たかったような気がしてならないのはぼくの欲目というものなのでしょうか・・・

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