2013年05月26日
収束の単調さを嘆くより
月曜から2泊3日のツアー旅行に行ってきました。
半分接待旅行(もちろんされる方でなくする方)みたいなものでしたが旅行自体は嫌いではないのでそこそこ気分転換にはなりました。出発前はズタズタの体調でもしかしたら客死するのではないかと心配していたくらいだったのですが、温泉効果なのか日頃の疲れも多少取れた気がしていました。ただ帰りの飛行機が気流の影響で大揺れするは、旅行から帰った次の日から当直勤務しているはではその効果も長続きしませんね。
ただこれで無事に帰ったことですし、中断していた積みゲー崩しを再開していきたいです・・・というよりこれだけの積みゲーを残していては死んでも死にきれないですよ。
そんな旅行のことですが特に面白い話というのはありませんでした。天気には恵まれたはずなのですが、全体的にモヤが掛かっているようでとにかく視界が悪く、風景を楽しむということが出来ない状況。まあ日頃の疲れからバスやジェットフォイルの中ではほとんど寝ていたのであまり関係なかったのかもしれませんが。
ただ種子島に着いた時、「ロボティクス・ノーツ」というアニメのポスターが観光案内所に大量に張ってあって、事情を知らない人にとって何か魔窟のように感じられてしまったのではないかと思ったのですが・・・まあそれはともかくこうした素材を旅先で見てしまい、ぼくにとっては逆にゲームに対する郷愁が浮かんできて早く帰って積みゲーを崩さなければと思ったり思わなかったり。
というわけで旅行から帰って早速起動したのが大図書館の羊飼い(オーガスト)でした。旅先でもゲームの収束というかヒロインとの今後を気にしていたくらいでしたので当然といえば当然だったのですが、一気にゲームを進め後はおまけシナリオを残すのみといったところまでとなりました。
さわりをプレイしただけでこのゲームを気に入ってしまったぼくとしては、その好印象がほとんど変わらないままラストまで迎えたということは僥倖でした。(ぼくの)評価の高かった穢翼のユースティアから世界観を代えてきて以前の(悪い意味での)オーガストに戻ってしまわないか心配だったのですが杞憂に終わって本当に嬉しかったです。
確かにシナリオとしては弱かったかもしれません。羊飼いというSF的存在を使いながら、その世界を深く語ることなくあくまで学園ものとしての本分を外さないといったストーリーは深いシナリオに期待したファンンには物足りなく映ったことでしょう。
それでもぼくがこのゲームに高い評価を与えるのは、前にも述べたとおりヒロインが可愛かったこと。どんな評価の素晴らしい萌えゲーでも魅力あるヒロインが過半数以上占めるというのは余り例が無いのですが、ヒロイン全員がそれぞれ魅力ある可愛いというのはぼくの長いエロゲー経験でもほとんど心当たりがないくらいで、それだけでこのゲームが萌えゲー史上に残るといっても過言でないとぼくは思うのです。
そしてやや弱いと云われる収束部分も、以前のオーガストとはちょっと違うというところを見せた結果ではないかとぼくは推理するのです。
(ここからネタバレ)
少なからず伏線を張る割にはその消化という点で不満の残るゲームが多かったオーガストにしては、今回の大図書館の羊飼いでは意外と伏線(というか謎)の少ないゲームでした。その数少ない謎のうち最大といえるものがナナイの正体(過去)でしょう。
まあおおよそ勘の鋭いというよりある程度ゲーム経験を持っているプレイヤーならおおよそ彼の過去については見当が付いたかもしれません。そんな彼の過去は当然最初攻略できる4人のルートで触れられることはなかったのですが、このゲームのトゥルーエンドというべき小太刀ルートでもほとんど語られることがなく終わってしまったのです。
この時ぼくは一瞬アレレと思ったのですが、CGモードを良く見返すと他のヒロインでまだ埋まっていないCGが残っていてそこで他の4人のヒロインにもノーマルエンド以外にグランドエンドがあることに気づいたのでした。
そしてぼくの想像どおりその4人のルートでナナイの過去(と思われるもの)が語られるのですが、ただその途中までの展開は小太刀ルートの差分のようなものであり、また4人のルートも展開がほぼ同一といって差し支えない。このあまりの差異のなさが収束の物足りなさ・弱さと感じられてしまっていると思うのですね。
もちろんその感覚は正しいし、気に入ったヒロインのトゥルールートが他のヒロインとほぼ同じでは不満に思うのは当然のことでしょう。ただ冷静に考えると小太刀以外のヒロインにトゥルールートというのは本当に必要だったとは思えないのですね。というのもノーマルルートでヒロインの個人的問題は解決してしまっているわけで、正直ヒロイン別のトゥルールートというのは蛇足以外の何物でもないのです。
ではなぜオーガストがこんな蛇足とも思えるようなことをしたかというと、ナナイの過去という伏線を解決させるためだったのでしょう。もしナナイの正体がプレイヤーに提示されずうやむやにされていたとしたら、きっと心中にもやもやしたものが残っていたからです。
ただ大多数のメーカーならば、そんなプレイヤーの憤懣など無視して小太刀のルートをグランドエンドとして終わらせていたと思うのですね。もしくは他の4人のルートはそれぞれ分けずにハーレムルートとしてしまったかもしれません。しかしオーガストはそんなラクな道は選ばずにあえて4人のヒロインのルートをそれぞれ作るなどという面倒な事をしたのは、オーガストが単なる萌えだけのメーカーでなく、世界観やシナリオも重視するメーカーへと脱皮した結果だと思うのですね。
だからつぐみ以下4人の最後のエピソードをぼくはトゥルールートと思わず、Hシーン付きのアフターというような読み方をしました。それにそんな受け取り方をした方が収束の単調さを嘆くよりずっと得ですからね。
半分接待旅行(もちろんされる方でなくする方)みたいなものでしたが旅行自体は嫌いではないのでそこそこ気分転換にはなりました。出発前はズタズタの体調でもしかしたら客死するのではないかと心配していたくらいだったのですが、温泉効果なのか日頃の疲れも多少取れた気がしていました。ただ帰りの飛行機が気流の影響で大揺れするは、旅行から帰った次の日から当直勤務しているはではその効果も長続きしませんね。
ただこれで無事に帰ったことですし、中断していた積みゲー崩しを再開していきたいです・・・というよりこれだけの積みゲーを残していては死んでも死にきれないですよ。
そんな旅行のことですが特に面白い話というのはありませんでした。天気には恵まれたはずなのですが、全体的にモヤが掛かっているようでとにかく視界が悪く、風景を楽しむということが出来ない状況。まあ日頃の疲れからバスやジェットフォイルの中ではほとんど寝ていたのであまり関係なかったのかもしれませんが。
ただ種子島に着いた時、「ロボティクス・ノーツ」というアニメのポスターが観光案内所に大量に張ってあって、事情を知らない人にとって何か魔窟のように感じられてしまったのではないかと思ったのですが・・・まあそれはともかくこうした素材を旅先で見てしまい、ぼくにとっては逆にゲームに対する郷愁が浮かんできて早く帰って積みゲーを崩さなければと思ったり思わなかったり。
というわけで旅行から帰って早速起動したのが大図書館の羊飼い(オーガスト)でした。旅先でもゲームの収束というかヒロインとの今後を気にしていたくらいでしたので当然といえば当然だったのですが、一気にゲームを進め後はおまけシナリオを残すのみといったところまでとなりました。
さわりをプレイしただけでこのゲームを気に入ってしまったぼくとしては、その好印象がほとんど変わらないままラストまで迎えたということは僥倖でした。(ぼくの)評価の高かった穢翼のユースティアから世界観を代えてきて以前の(悪い意味での)オーガストに戻ってしまわないか心配だったのですが杞憂に終わって本当に嬉しかったです。
確かにシナリオとしては弱かったかもしれません。羊飼いというSF的存在を使いながら、その世界を深く語ることなくあくまで学園ものとしての本分を外さないといったストーリーは深いシナリオに期待したファンンには物足りなく映ったことでしょう。
それでもぼくがこのゲームに高い評価を与えるのは、前にも述べたとおりヒロインが可愛かったこと。どんな評価の素晴らしい萌えゲーでも魅力あるヒロインが過半数以上占めるというのは余り例が無いのですが、ヒロイン全員がそれぞれ魅力ある可愛いというのはぼくの長いエロゲー経験でもほとんど心当たりがないくらいで、それだけでこのゲームが萌えゲー史上に残るといっても過言でないとぼくは思うのです。
そしてやや弱いと云われる収束部分も、以前のオーガストとはちょっと違うというところを見せた結果ではないかとぼくは推理するのです。
(ここからネタバレ)
少なからず伏線を張る割にはその消化という点で不満の残るゲームが多かったオーガストにしては、今回の大図書館の羊飼いでは意外と伏線(というか謎)の少ないゲームでした。その数少ない謎のうち最大といえるものがナナイの正体(過去)でしょう。
まあおおよそ勘の鋭いというよりある程度ゲーム経験を持っているプレイヤーならおおよそ彼の過去については見当が付いたかもしれません。そんな彼の過去は当然最初攻略できる4人のルートで触れられることはなかったのですが、このゲームのトゥルーエンドというべき小太刀ルートでもほとんど語られることがなく終わってしまったのです。
この時ぼくは一瞬アレレと思ったのですが、CGモードを良く見返すと他のヒロインでまだ埋まっていないCGが残っていてそこで他の4人のヒロインにもノーマルエンド以外にグランドエンドがあることに気づいたのでした。
そしてぼくの想像どおりその4人のルートでナナイの過去(と思われるもの)が語られるのですが、ただその途中までの展開は小太刀ルートの差分のようなものであり、また4人のルートも展開がほぼ同一といって差し支えない。このあまりの差異のなさが収束の物足りなさ・弱さと感じられてしまっていると思うのですね。
もちろんその感覚は正しいし、気に入ったヒロインのトゥルールートが他のヒロインとほぼ同じでは不満に思うのは当然のことでしょう。ただ冷静に考えると小太刀以外のヒロインにトゥルールートというのは本当に必要だったとは思えないのですね。というのもノーマルルートでヒロインの個人的問題は解決してしまっているわけで、正直ヒロイン別のトゥルールートというのは蛇足以外の何物でもないのです。
ではなぜオーガストがこんな蛇足とも思えるようなことをしたかというと、ナナイの過去という伏線を解決させるためだったのでしょう。もしナナイの正体がプレイヤーに提示されずうやむやにされていたとしたら、きっと心中にもやもやしたものが残っていたからです。
ただ大多数のメーカーならば、そんなプレイヤーの憤懣など無視して小太刀のルートをグランドエンドとして終わらせていたと思うのですね。もしくは他の4人のルートはそれぞれ分けずにハーレムルートとしてしまったかもしれません。しかしオーガストはそんなラクな道は選ばずにあえて4人のヒロインのルートをそれぞれ作るなどという面倒な事をしたのは、オーガストが単なる萌えだけのメーカーでなく、世界観やシナリオも重視するメーカーへと脱皮した結果だと思うのですね。
だからつぐみ以下4人の最後のエピソードをぼくはトゥルールートと思わず、Hシーン付きのアフターというような読み方をしました。それにそんな受け取り方をした方が収束の単調さを嘆くよりずっと得ですからね。
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