2013年06月12日

ジンクスは今回も当たって

前回の更新からたいして時間が掛かっていないはずなのに早くもDang! Dang! 団地妻 -わたしだけの旦那さま♥-(ALcotハニカム)をクリアしてしまいました。
その気になればゲーム1本くらい簡単にクリアできるもの・・・と言うと格好いいのですが、これはこのゲームがミドルプライスということもあって容量が少なかったというのが大きな理由の一つでしょう。そしてもう一つの大きな理由がシナリオがあまりに面白くなくて半ば読み飛ばし気味にプレイしたからです。
購入時「なぜこのゲームが手元にあるか分からない。」と自戒したように、大きな期待をして買ったわけではないのですが、それにしてもこのハズレっぷりは想像の範疇を越えていました。良作メーカーと認識していたALcotハニカムの信頼を大きく損なう・・・といっても1作おきに良作と駄作を繰り返すハニカムパターンから考えると今回は駄作の番だっただけに、買ってしまったぼくが愚かだったということでしょう。

そんなこの作品ですが、元々シナリオに期待できないということはぼくも分かってはいました。なんといっても「老朽化が目立つマンションの管理人である主人公がシャレで出した団地妻募集の広告に応募したヒロイン2人と共同生活を始める。」というツッコミどころ満載の出だしですから。しかもこの管理人の主人公やヒロインがなぜか学校に通っていたりという不思議設定。こんなですからぼくがバカゲーと早合点してしまったのも責められないと思うのです。
ただそれがぼくの勘違いだったと気づくのもさほど時間が掛かりませんでした。というのもテキストがさっぱり面白くなかったので。前作のあえて無視するキミとの未来が軽快なテキストで大いに笑わせてくれたのに対してこの詰まらなさは何なのか・・・

まあ「抜きゲーとして考えればテキストに笑いが少なくても仕方ない。」という考え方はあるかもしれません。ただぼくとしてはこのゲームが抜きゲーとして見てもかなり中途半端なものに思えて仕方ないのです。
これは最初必ずメインヒロインである一花&楓の2人と暮らす3Pエンドにしか行けないことを見ても分かるのではないかと思います。もしこのゲームが抜きゲーとして制作されていたとするならばハーレムエンドはメインイベントにとっておくというのが常道でしょう(まあおまけでヒロイン全員との4Pが脈絡もなく発生しますが・・・)。それがあえて一番最初に攻略できるルートに固定されているというのは、このゲームが抜きに主眼を置いていないという証左だと思うのですね。実際Hシーンの回数こそこれまでぼくがプレイしたALcotハニカムのゲームに比べて多かったのですが、使えたシーンというのはとんどありませんでした。まあぼくが思うに原画家の梅鳥うりり氏が元々抜きゲー向きの画風でないこともあるのですが、それよりもHシーンのテキストが笑いを意識しているのかバカっぽく感じられるのにも一因があると感じるのです。これはライターの大三元氏がどちらかというと萌えゲーの経験が多く、抜きゲーのテキストに手慣れていないためなのかもしれません。というよりこのゲーム、ライターの大三元氏は抜きでもバカでもなく(多少笑いは意識したかもしれませんが)長年離れていた幼馴染との再会を主眼とした萌えゲーとして当初は制作していたのではないかと邪推しているのです。
ならば抜きゲーにしては中盤まで本番シーンが発生しない理由も分かりますし、ヒロイン個人への萌えを阻害させる3P展開を早めに消化しその後ヒロイン1人1人を浮かび出させるようにしたルート設定も説明が付きます。ただ萌えゲーと見るにはヒロインがあまりにテンプレ過ぎてどうにも萌え心を刺激されないのですね。もちろんシナリオについても押して知るべしといっても過言でないくらいですし・・・それで制作者側もHシーンを多くして補強に懸かったのでしょうが、出来上がった作品は萌えもエロも笑いのでれもが中途半端なものという結果に終わってしまったと感じたのです。

というわけで結論ですが・・・

幼馴染好きを自任しているぼくでも、さすがにこのゲームを楽しむだけの度量はありませんでした。まあ最初から期待していなかったからダメージは少なかったのですし、これでライター氏の実力も大まかですが分かりましたので購入候補に入れていた今月発売の新作を見送ることができて幸いと思うことにしておきましょう。

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