2013年07月31日

Navelの算段について考える

最近あまり積みゲーを崩し切っていないということもあって、7月に購入した新作は予約していた乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)1本きりとなりました。まあもう1本購入しようかと考得ていたゲームがショップに行った土曜日午後の時点で売り切れていたこともあるのですが、それでも最近のぼくの体調や積みゲーの数を考えれば幸いだったのでしょう。

そんな乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-ですが、ご存知のとおりつり乙こと月に寄りそう乙女の作法のファンディスクとなっています。といってもヒロインのアフターストーリーの他に、本編では人気ながら非攻略だった妹のりそな他の新ヒロインによる完全新作ストーリーを用意してあるというファンディスクと呼ぶのが差し支えあるのではと思ってしまうほどの充実したラインナップとなっています。
ただ一つ解せないというか気になるのが、アフターを楽しむには月に寄りそう乙女の作法本体が必要となる点です。この本編が発売されたのが昨年の10月で、多くのプレイヤーはかなり前にプレイしてしまっていることでしょうし、またその内かなりの人が手放してしまった可能性は低くないでしょう。

もちろんメーカーはHPの注意書きにつり乙本体が必要である旨は明記してあるし、ユーザーの多くの方も周知していることだろうと思います。ただぼくが気になったのが本編を既に手放してしまった人が、アフターをプレイしたいが為に再度購入してくれるかという点です。
幸いぼくはまだプレイしてなくてそんな心配をする必要はなかったのですが、もし手放していたとすれば恐らく本編を買い戻してまでファンディスクを購入しなかったと思います。では本編がなくてもアフターがプレイできたとすればファンディスクを購入したでしょうか?
これは正直難しい。本編のデキがよほど楽しめなかったならば別ですが、そこそこ楽しめたならば惰性で購入してしまう可能性は高いと思われます。例えばぼくの例で言うと祝祭のカンパネラ! (ういんどみるOasis)花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ(ensemble)といったファンディスクは発売時点でもはや本編を手放してしまっていましたが購入しました。これがもし本編がないとアフター部分が楽しめないとなればまず購入しなかったでしょう。

そうぼくが何を言いたいかというと、Navelはこうしたいわばこの(ライトな)ファン層のことは考えていないということなのです。もちろんこうした層が購入を見送るとなればソフトの売り上げにも響いてくるでしょう。
それともNavelはこうした多少のマイナスを承知で、つり乙のコアなファンのためにファンディスクを企画したのかもしれません。確かにつり乙を本当に気に入ったならば手放すということは考えにくいでしょうし、それほど熱心でないファンを無視しても本編を気に入った人だけにファンディスクを楽しんでもらいたいという気持ちは商業を抜きにした制作者の心情と考えれば分からないでもありません。

まあ実際本編はプレイしていて面白いし、ゆうちょこと小倉朝日(主人公)の声パッチも入ってより楽しめているのは事実で、これなら例え発売直後本編をプレイしたとしていたとしても、クリア後中古ショップに売ってしまったということはないでしょう。ということは中古ショップに売った人の存在は恐らく少なかったかもしれません。それより奇しくも朝日の声が入るまで本格プレイをしていなかったぼくは本当の勝者だったのかもしれません(苦笑)

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