2013年10月17日

まさかの高評価も納得

すうぃと!つよきす2学期といった作品群を出したあたりでは、今後の存続が危ぶまれるのではないかと思われたCandySoftですが、最近は再びかっての勢いを取戻しつつあります。
その復活の先鞭を付けたといっていいソフトがつよきす3学期でした。前作(2学期)の失敗からまるで期待されていなかったといっていいだけに、意外な好評の声に驚くと共にこんな高い評価ならば買っておけばよかったと後悔したものでした。
というのも当時この3学期の初回版は中古市場であまり出回らなくて新品とほぼ同価格していたのですね。ならばその後リリースされた通常版を買えば?と思われるかもしれませんが、初回版とほとんど値段が変わらずヴォーカルCDが封入されてない通常版をあえて買おうという気が起きなかったのです。
そんなぼくにとっては待望の登場といっていいのが今年4月にリリースされたつよきす3学期 Full Editionでした。待望の登場と言っておきながら数カ月間塩漬けしてしまうあたりが情けないのですが、今月に入ってようやくクリアすることができました。

以前2学期をプレイして誰しも思ったであろうフレーズが「前作の劣化コピー」でした。特長であったギャグはパワーダウンしている上に、欠点といわれたテキストの味気無さやラストの締めの悪さはそのままではそう腐されても当然だったのですが、今回の3学期ではその轍は踏みませんでした。というのも3学期のライターであるさかき傘氏は本編のキャラクターを生かしながら、ちゃんと自分の土俵で勝負したからです。
実際プレイすれば分かると思うのですが、本編と3学期では少し味が違うのですね。本編の尖った部分や荒削りな部分は影をひそめていて、正直そういった点に期待したとすれば裏切られたような気分にさせられるかもしれません。
ただそれでもぼくが考えるにはそれこそが3学期の高評価に繋がったのではと感じるのです。パロディネタ要素満載というより全編これネタという本編を真似しようと思っても真似できるものではなく、無理に真似たとしても失敗に終わるのが関の山。だからさかき氏はネタ的なギャグは抑え気味にして、どちらかというと掛け合いで笑わせる手法にしたのではないかと思うのですね。
そして本編の欠点でもあったラストの強引な部分は影をひそめ、きっちりと纏めているのも好感がもてました。本編のよっぴールートのような毒々しい部分が影をひそめてしまったのは寂しいといえば寂しいのですが、乙女ルートのような暑い・・・いや熱い展開もあったり、カニルートの終盤のイチャラブっぷりも本編とはやや味が違うとはいえいいものでした。ただこの3学期でぼくの一番の発見といっていいのが素奈緒の可愛さです。
ぼくは「みにきす~つよきすファンディスク」は未プレイで彼女の存在を知ったのは2学期が最初ですから、正直彼女の良さというのがほとんど分かりませんでした。それがこの3学期では素奈緒がメインヒロインとしか思えないくらいの魅力を放っているのですね。まあ本編で正統ツンデレヒロインを担当していたなごみルートがやや弱く感じたので余計にそう感じたのかもしれませんが・・・それでも素奈緒のツンデレっぷりには本当に萌えさせてもらいました。

というわけでべた褒めしてしまったのですが、それくらいこの3学期は楽しませてもらいました。本編とどちらが楽しめたかというと一長一短あって難しいのですが、どちらが好みかというと素奈緒が居る分この3学期に軍配を上げます。いやフカヒレの存在を考えると本編の笑いも捨てがたいというわけで、一応互角ということにしておきましょう。

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