2013年11月30日

ハッピーエンドとは行かないままに・・・

今週くらいから寒さも厳しくなってきて、どちらかというと寒さに強いぼくでも朝の出勤時にはコートを着用するようになりました。職場内でも非常いや非情な寒いニュースが流れて、外だけでなく心の中まで霜が降りそうな気分。
そんな中のグランパスのホーム最終戦に見に行ってきたわけですが・・・

キックオフが17時ということで覚悟はしていたのですがさすがに寒い。名鉄豊田市駅から豊田スタジアムまで歩く途中に架かっている豊田大橋を渡っていると北風に押されて心底から冷え切ってしまいそうなのですが、その分熱い試合を見せてもらいたい・・・と言いたいところですが、正直そんな戦いにはならないだろうなという予感がしていました。というのも今節の時点でJ2降格の3チームはすべて確定。実のところ6月くらいには名古屋グランパスは絶不調で一方の相手であるヴァンフォーレ甲府も2ケタ順位に沈んでいたことから、もしかすると残留を懸けた一戦になるのではと期待(?)していたのですが、名古屋はその後やや調子を持ち直し甲府もしぶとく勝ち点を稼いでこの時点で残留を確定とやや勝負気配の薄い消化試合のような一戦になってしまったです。
それでも名古屋としてはストイコビッチ監督が率いる最後のホーム戦ということで士気は高いはず。名古屋のレジェンドというべきピクシーの勇姿が見られる最後の機会ということもあってかこのカードにしては多くの観客が見守る中、松尾主審の笛でゲームが始まりました。

(ここから観戦記)

ストイコビッチ監督のホーム最終戦。他にもチームに長く在籍していた阿部・増川・田中隼もグランパスのファーストユニフォームを着る最後のゲームということから気合充分の名古屋がキックオフ直後から甲府を押しまくる序盤。前半3分に永井が決定機を得たのに続いて、22分までに4度の決定機を得るなど名古屋にいつでも得点が生まれてもおかしくない状況だった。その原因は甲府が来季や勝ち残っている天皇杯を見据え、GKに初出場の岡やボランチに新井を起用するなどコンビネーションに不安があったことと、3バックの横のスペースを名古屋に突かれたからだ。ただ名古屋がことごとく好機をモノに出来なかったことで甲府の守備に落ち着きが生まれてその後は互角の展開に。それでも甲府の攻撃は柏やパトリックの個人技に頼る散発的なもので名古屋にそれほど脅威を与えられることなく前半はこのまま両チームに得点が生まれることなく終わる。
後半は名古屋が攻め疲れたこともあってかほとんど互角の展開に。それに苛立ったのかストイコビッチ監督は中村・ダニルソンの両ボランチを下げてダニエルと田口を投入。闘莉王をFWに上げてケネディとのツインタワーで強引に甲府ゴールをこじ開けにかかる。甲府のDFの身長がそれほど高くないことから妥当な作戦かと思われたがこれが裏目に出る。というのも今日のケネディは絶不調で対面する青山にほとんど仕事をさせてもらえず、またサイドからもいいクロスが入らず頼みの闘莉王も孤立するばかり。逆にパスミスをカットされ甲府にカウンターを浴びる場面が続出。闘莉王の代わりにCBに入ったダニエルの奮闘と甲府の決定力不足から失点こそ無かったが、強引にファールで止めるシーンが多かったのはイエローカードを4枚も貰ったことから明らか。結局後半の名古屋はほとんど何も出来ないままストイコビッチ監督のホーム最終戦はスコアレスドローに終わった。

悪いときの名古屋はいつもこんなゲームばかりで、もし甲府に決定力があればストイコビッチ監督にとっては悲劇が待っているところだった。そう考えればハッピーエンドではなかったものの最悪の結果とならなかっただけでも良しとしなければならない。それにしても来シーズンの名古屋はどんなチームになってしまうのだろうか?あまりの寒さで体調が悪くなって結局最後のセレモニーも見ないままスタジアムを後にしてしまったが、不安しか感じることができないホーム最終戦だった。

この記事へのトラックバックURL

http://sakanaeye.mediacat-blog.jp/t95770
上の画像に書かれている文字を入力して下さい