2018年07月07日

麻雀本についてのあれこれ

ぼくがまだ学生で麻雀に狂っていた頃、数多くの麻雀本を購入しました。
先ほど亡くなった小島武夫氏の「私ならこう打つ」「君ならどう打つ」や題名は忘れましたが田村光昭の本がそれらですが、それより一番面白く読んだのが、漫画家雀豪として有名な福地泡介氏が著した数々の麻雀エッセイでした(文庫本で購入しやすいこともあった)。
そのエッセイには麻雀の戦術よりも、芸能人雀士の打法を面白おかしく書いたもので、雀力向上という点について大きく役立ったというわけではないですが、福地氏のゴーニー麻雀やクイタン重視打法はぼくの麻雀観の根底にいまだに流れています。リアル麻雀で、あまりリーチをかけないぼくの麻雀を見た年配の方が「ブー麻雀のようだ。」と褒めているのか貶しているのか分からないことを言っていたのも恐らく福地氏の影響が出ているのでしょう。

さて最近麻雀熱が蘇ってきた影響で、最近麻雀戦術本も多く購入しています。といっても同じ福地姓でも福地誠氏の著書はなぜかほとんど購入してないのですが(押し引き本くらい)。ただそれだけ戦術本を購入していても、書いてある戦術などは硬直した頭脳には中々身に付かなくて、どちらかというとコラム等読み物としてのの面白さを重視しているところがあります。
そんなぼくが最近購入した本は天鳳高段者のゆうせー氏が著した新刊(読むだけで勝てる麻雀講義)。アマ強豪である福地泡介氏の麻雀本を盛んに読んでいたぼくとしては、麻雀プロが著したかアマが書いたかなんてのはどうでもよくて、読んでいて面白いかどうか、そしてそれが身に付いていくかが重要なのです。

そんなゆうせー本ですが、書いてある内容についてはこれまでぼくが買った本で見たものがほとんど。ただそれが頭の片隅に残っていても実践できていないぼくとしては、重要な戦術を復習できたという意味で勉強になりました。ゆうせー氏の本業が塾講師らしいということもあって、生徒に先生が講義するという形式で話が進んでいくのは分かりやすく、しわの少ないぼくの脳みそでも(それが活用できるかは別として・・・)理解できたような気がしてきます。カバーをめくると4コママンガが表れるのは『スーパーメイドちるみさん」らの単行本を思わせて楽しい。
ただ欠点としては分かりやすさを重視したため、戦術テーマが中級者向けの上にボリュームが少なく、この本を読んで新たな発見をしたという感覚には乏しいこと。そしてこれが一番重要なのですがゆうせー氏の実弟であるASAPIN氏の「超精緻麻雀」「新次元麻雀」は幕間に挟まれたASAPIN氏のコラムが非常に面白く感じられたのに対し、この本ではそういったコラムが全くなくゆうせー氏の人となりや人生経験がこの本を読む限りあまり感じられないことです。
まあコラムなんていうのは麻雀戦術としては枝葉の部分であり、必要のないものかもしれませんが、これまでの人生経験が麻雀に表れてくると思っているぼくとしては、ゆうせー氏がどんな人生経験を送ってきて現在の麻雀観を培ってきたのかの方が非常に興味があるのです。

さてそんな麻雀本の知識が全く生かされていないぼくの実戦から、

前局で軽くゴットーを上がり迎えた東2局の親番。
四萬:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国五索赤:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国 ツモ五索:麻雀王国ドラ三萬:麻雀王国
4巡目でこんな手ですからかなりのチャンス手。ここで何を切るか。

故小島武夫プロならまずく白:麻雀王国のトイツ落としでタンピンイーペーコー赤を狙うはず。まして三色も付ければハネ満・倍満まで狙える手ですから、小島プロでなくても白:麻雀王国に手がかかる人が多いでしょう。
ただぼくが切ったのは日和見の三索:麻雀王国打。イーシャンテンを崩さずに最短で上がりを目指しながらあわよくば三色・リャンペーコー狙いでしたが、2巡後対面から出た初牌の白:麻雀王国をついポンしてしまったのです。リーチを掛ければ最低マンガン。最高で倍満まであった手がたった2900点に。鳴きナシ設定にし忘れていたため、ポンラグが気になって喰ってしまったのですが、これは白:麻雀王国トイツがバレてもポンすべきではなかった。
しかも2巡後リーチを掛けられ、中張牌ばかりで安全牌もなく振り込み・・・。3900点で済んだのは幸いでしたが、こんなミスをしているようでは2着に滑り込むのが精一杯。その後、また400Pt近く失ってまた降段がちらついてきたのも当然でしょう。

というわけで少しでも強くなった気分に浸るため、そして降段を逃れるためにも、先月末に発売された「白鳥本」と「オリ本」を買ってきます・・・  

Posted by 7月の魚 at 00:43Comments(0)TrackBack(0)麻雀