2015年03月28日

Hシーンで入れ替わった順位

職場の体制が激変してはや1年。
業務を回すのに必要な人数がが8名~9名で現在の人員が7名と完全に人が足りていない状況が正月以来続いていましたが、ようやく4月になって補充人員が2名やってくるらしいです。まあ直ぐに仕事が出来るようになるわけではないし、この1年の間で7人が職場を去っているという苛酷というかブラックなところですので、いつまで保つか分かったものではないですが、取りあえず5月以降は多少余裕ができそう。というわけで6月に1年半ぶりに温泉旅行に行ってこようかと思っているのですが、また突然職場を去る人間が相次いで折角申し込んだ旅行がキャンセルにならないように祈りたいと思っています。

さて3月は年度末ほかもろもろの行事が重なって一番多忙な時期なのですが、それを縫ってエロゲー崩しに勤しんでいます。まあ月1本ペースがやっとといういつ断絶してもおかしくない状況ですが、まずまず当たりのゲームを掴めれば積みゲー崩しも多少ははかどるというもの。
そんなわけで今回は発売前から期待していたキミのとなりで恋してる!(ALcotハニカム)をプレイしました。
ALcotハニカムといえば前ブランドのALcotシトラス時代を含め良作と凡作を繰り返すという不思議なジンクスを持っていましたが、このところはそのパターンから外れ凡作ばかりを出してしまっています。前作のサツコイ春季限定ポコ・ア・ポコあえて無視するキミとの未来で結果を出した瀬尾順氏を満を持して起用した割には凡作の評価を免れなかっただけに、今回外せば良作メーカーとしてのメッキは完全に剥がれてしまうといっても過言ではない。
そんな今作は新人ライターであるおぅんごぅる氏を起用。といってもその名を見ればALcotハニカムのファンなら新人ライターという看板をまともには受け取れないのは言うまでもない。リアル妹のいる大泉君の場合等の作品でファンの心を鷲掴みしながら惜しくもエロゲーライターを引退したおるごぅる氏を明らかに想像させる名前だからで、ぼくならずともすわ「おるご~る氏復活か!」と色めきたったのは当然のことでしょう。

もちろんおるごぅる氏がすべて良作ばかりを出しているわけではないし、同一人物がライティングしているかどうかなんて関係者以外は分からないわけですが、実際プレイしてみると確かにおるごぅる氏らしい雰囲気を感じさせられる作品でした。
まず主人公の元にヒロイン2人が押し掛けお嫁さん候補としてやってくるという発端から。
こんな現実離れした設定はラノベか美少女ゲームの世界でしかお目にかかれないわけですが、逆に言うとラノベや美少女ゲームの世界では新鮮な題材というわけではなく、どちらかというと手垢が付いているといってもいいくらい。そんな発端からヒロインと親密になっていく工程もエロゲーでは王道といってもいい展開。そんな王道なストーリーが面白く感じられるというのはライターの腕が確かということ。もうこの時点でライターが並みの新人でないというのは確信できました。
そして非攻略キャラで一見お邪魔キャラ的存在に思える妹が゙、ラストで一番光る存在になっているなど小さくない驚きを考えれば、これまで妹にこだわった作品群を輩出してきたライターの影が見え隠れするとしたものですが、それは別としてこのゲームでぼくが一番驚きというより感心したのはメインヒロインの星野なぎさの影に隠れるもう一人の幼なじみである小松莉奈シナリオでした。
彼女は主人公のお嫁さん候補に立候補したなぎさや知花涼香から一歩引いた位置に居ます。そして主人公に容易に本心を見せようとはしません。あくまで主人公と男友達のような関係に居続けようとするわけですが、このあたりの描写はまあ並みのエロゲーでもよくある設定でそれほど目新しいというわけではない。
いやよく考えると莉奈は主人公のみならずプレイヤーにも個別ルートに入る直前まで容易に本心を見せようとしなかったのですね。その効果は〈善悪は別として)主人公となぎさ&莉奈の三角関係がドロドロしたものにならなかった反面、主人公と恋愛関係になるまでの展開は唐突感さえ感じてしまったくらいだったのです。ぼくが思うにはヒロインが主人公と結ばれる過程は涼香(勿論なぎさも)の方がじっくりと描写されていて楽しませてくれただけに、莉奈は魅力でも一歩引いた存在なのかと思ってしまったくらいでした。
その莉奈が主人公とのキスシーンから一変して可愛く感じられるようになってしまうから凄い。それくらい莉奈が失神したCGは強烈だったわけですが、それは主人公への想いをずっと抑えてきた代償なのかは分かりません。ただその主人公の性技に毎回失神してしまい、まるで凌辱ゲームで陥らせられたヒロインのように殊勝になってしまう莉奈を見ると可愛く思えて仕方ないのですね。
これは涼香相手ではずっと主導権を握られ続けてきた主人公が莉奈相手になると逆転してしまうという対比という意味でもよく考えられています。こうしたエロゲー特有の世界で違いを産み出せるというあたりはリアル妹のいる大泉君の場合でエロゲーに対する造詣を見せてくれたおるごぅる氏の影がやはり見え隠れしていると感じてしまったわけですが、そんな邪推はともかくシナリオだけでなくHシーンを含めて良作と感じられたという意味で、良作エロゲーを充分堪能することが出来ました。

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