2016年02月22日
ツッコミ役不在が祟ったが
前回の記事でも予想していたのですが、やはり出走取消(発売延期)が出てしまいました。
しかも、ぼくが本命に推していた乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-と面影レイルバックは5月と大幅に先延ばし。ここまで延期するということは、2月末の発売がとても間に合わないことなんてもっと早く分かっていたはずなのに、発売直前になっての発表なんてユーザーを舐めているとしか思えない・・・いや恐らくブランドにそんな意図はないのでしょうが、そう取られてもおかしくないという意味です。
これで2月のレースは無風状態になってしまったような気がします。それでも予約したゲームがあっただけまだマシなのかもしれません。先月は1本も買ってなく、何か物足りない気分だったので・・・
さて1本買ったならその分積みゲーを消化しなければならないのですが、ここのところ多忙なこともあってここ1ヵ月ほどクリアできたゲームはありませんでした。(まあ4本ほど同時進行させていたこともありますが・・・)
その同時進行させていたゲームの中から、一番最初にゴールテープを切ったのが恋春アドレセンス (Eclair)です。Eclairの処女作ですが原画やライターもこれがデビューという初物づくしの作品で、当然発売前に話題に上ることもなかった。何故このゲームを買ったのか一昨年の自分に聞いてみたいくらいで、当然崩すのも先送りだったわけですが、ただ予約特典のサントラに入っていたRita嬢が唄うOP曲がなかなかの好曲(ぼくの趣味にあっただけなのかもしれませんが)で、このOPを聴いているうちになぜかプレイしたくなってきました。
そんなわけで発売から1年余り経ってからようやく始めたのですが、プレイ当初は正直苦痛で何が面白いかサッパリ分かりませんでした。このゲームはいわゆるバカゲーに類するゲームなわけですが、そのギャグがあまりに単調なのですね。
このゲームには、バカゲーに付き物といっていい男の友人キャラというのが存在していません。その役目をヒロインを含む女性キャラが務めているのですが、これがすべて濃いキャラというかぶっちゃけ変人揃い。料理は得意だが饅頭ばかり食べている幼馴染に、兄(主人公)に横恋慕して淫液を垂れ流す妹。ペット扱いされる幽霊に、暴虐無人な姉等々これだけ濃いキャラが集まれば面白くならないわけがないと思うのですが、この作品ではこういった濃いキャラがただ力任せに暴れまわるだけで制御できていないことがギャグが空回りしてしまった理由でしょう。それにギャグがいわゆる下ネタが主で、後は幽霊である柊の成仏ネタに先輩で太めなところを気に悩む茉莉の減量ネタとバリエーションに欠けるのも単調に感じられた要因の一つです。もちろんこういった力任せのギャグも場合によってはアリだとは思うのですが、そればかりで押してこられるのはぼくの趣味ではないのです。
もちろんヒロインに汚れをさせるのがダメなんて言うつもりはありません。ヒロインをギャグメーカーにするのはアサプロの得意技で実際成功を収めていますし、上手く機能すればバカゲーとして楽しめたはずです。ただこのゲームは変人の存在が強すぎて、それに対する常識人がほとんど見当たらず、結果キャラが暴走を止められないのですね。ボケとツッコミがあってこそメリハリの付いた笑いが生まれるわけで、始終キャラがボケまくってるだけでは笑いが単調になっても当然なのです。
とここまでは貶してばかりだったのですが、実はこのゲームの対するぼくの評価はそれほど悪いものではありません。というのも単調なギャグが続くのは専ら共通ルートが主で、個別ルートに入ると単調だったギャグにメリハリが付いてきて回転が良くなってくるのです。
まあ幼馴染である叶衣ルートやいわゆる男友達的ポジションである泉ルート(と呼べるほど長くはないが)は共通ルートと大して変わりはないのですが、反面茉莉ルートの笑いの多さは出色でした。これはギャグメーカーを務めるヒロインの中で、唯一茉莉がキャラ設定に不自然さが目立たなかったことにあるのではと思っています。必要以上に自分の体型を気にして、物にならない減量ばかり挑戦している茉莉。もちろん本当にアンコ型の体型では引いてしまうのですが、腹まわりに一寸余裕がある程度なわけで、普通に考えればなぜそこまで気に病むのか不可思議なレベル。ややデフォルメされているとはいえ、こんな女性はどこにでも存在しているのではないかと思わせるのですね。そんな彼女の体重ネタは共通ルートではやり過ぎのように感じたのですが、個別ルートに入るともう一つ恋愛奥手という面も強調してきて、体重のことを言われ赤面したり拗ねたりする姿は逆に微笑ましく思うようになってきたくらいです。
もちろん個別ルートに入って笑いのバランスが程よくなったのは恐らく偶然で、恋愛描写を加えたおかげでギャグのクドさが緩和されただけとは思います。というのもライターがその気なら共通ルートでも同じようにギャグと通常状態のバランスを取れたはずですし、また正直茉莉ルートや柊ルートはともかく、レベルの高くないルートもあったりしたのもそう考える理由の一つです。ただこれがデビュー作と考えれば諸手を挙げて拍手は出来ないにしても、充分合格点は付けられるのではないかと思います。今後この路線で行くかどうかは分かりませんが、次回どれくらい進化を見せるか楽しみなブランドというのが、このゲームを終えたぼくの評価です。。
しかも、ぼくが本命に推していた乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-と面影レイルバックは5月と大幅に先延ばし。ここまで延期するということは、2月末の発売がとても間に合わないことなんてもっと早く分かっていたはずなのに、発売直前になっての発表なんてユーザーを舐めているとしか思えない・・・いや恐らくブランドにそんな意図はないのでしょうが、そう取られてもおかしくないという意味です。
これで2月のレースは無風状態になってしまったような気がします。それでも予約したゲームがあっただけまだマシなのかもしれません。先月は1本も買ってなく、何か物足りない気分だったので・・・
さて1本買ったならその分積みゲーを消化しなければならないのですが、ここのところ多忙なこともあってここ1ヵ月ほどクリアできたゲームはありませんでした。(まあ4本ほど同時進行させていたこともありますが・・・)
その同時進行させていたゲームの中から、一番最初にゴールテープを切ったのが恋春アドレセンス (Eclair)です。Eclairの処女作ですが原画やライターもこれがデビューという初物づくしの作品で、当然発売前に話題に上ることもなかった。何故このゲームを買ったのか一昨年の自分に聞いてみたいくらいで、当然崩すのも先送りだったわけですが、ただ予約特典のサントラに入っていたRita嬢が唄うOP曲がなかなかの好曲(ぼくの趣味にあっただけなのかもしれませんが)で、このOPを聴いているうちになぜかプレイしたくなってきました。
そんなわけで発売から1年余り経ってからようやく始めたのですが、プレイ当初は正直苦痛で何が面白いかサッパリ分かりませんでした。このゲームはいわゆるバカゲーに類するゲームなわけですが、そのギャグがあまりに単調なのですね。
このゲームには、バカゲーに付き物といっていい男の友人キャラというのが存在していません。その役目をヒロインを含む女性キャラが務めているのですが、これがすべて濃いキャラというかぶっちゃけ変人揃い。料理は得意だが饅頭ばかり食べている幼馴染に、兄(主人公)に横恋慕して淫液を垂れ流す妹。ペット扱いされる幽霊に、暴虐無人な姉等々これだけ濃いキャラが集まれば面白くならないわけがないと思うのですが、この作品ではこういった濃いキャラがただ力任せに暴れまわるだけで制御できていないことがギャグが空回りしてしまった理由でしょう。それにギャグがいわゆる下ネタが主で、後は幽霊である柊の成仏ネタに先輩で太めなところを気に悩む茉莉の減量ネタとバリエーションに欠けるのも単調に感じられた要因の一つです。もちろんこういった力任せのギャグも場合によってはアリだとは思うのですが、そればかりで押してこられるのはぼくの趣味ではないのです。
もちろんヒロインに汚れをさせるのがダメなんて言うつもりはありません。ヒロインをギャグメーカーにするのはアサプロの得意技で実際成功を収めていますし、上手く機能すればバカゲーとして楽しめたはずです。ただこのゲームは変人の存在が強すぎて、それに対する常識人がほとんど見当たらず、結果キャラが暴走を止められないのですね。ボケとツッコミがあってこそメリハリの付いた笑いが生まれるわけで、始終キャラがボケまくってるだけでは笑いが単調になっても当然なのです。
とここまでは貶してばかりだったのですが、実はこのゲームの対するぼくの評価はそれほど悪いものではありません。というのも単調なギャグが続くのは専ら共通ルートが主で、個別ルートに入ると単調だったギャグにメリハリが付いてきて回転が良くなってくるのです。
まあ幼馴染である叶衣ルートやいわゆる男友達的ポジションである泉ルート(と呼べるほど長くはないが)は共通ルートと大して変わりはないのですが、反面茉莉ルートの笑いの多さは出色でした。これはギャグメーカーを務めるヒロインの中で、唯一茉莉がキャラ設定に不自然さが目立たなかったことにあるのではと思っています。必要以上に自分の体型を気にして、物にならない減量ばかり挑戦している茉莉。もちろん本当にアンコ型の体型では引いてしまうのですが、腹まわりに一寸余裕がある程度なわけで、普通に考えればなぜそこまで気に病むのか不可思議なレベル。ややデフォルメされているとはいえ、こんな女性はどこにでも存在しているのではないかと思わせるのですね。そんな彼女の体重ネタは共通ルートではやり過ぎのように感じたのですが、個別ルートに入るともう一つ恋愛奥手という面も強調してきて、体重のことを言われ赤面したり拗ねたりする姿は逆に微笑ましく思うようになってきたくらいです。
もちろん個別ルートに入って笑いのバランスが程よくなったのは恐らく偶然で、恋愛描写を加えたおかげでギャグのクドさが緩和されただけとは思います。というのもライターがその気なら共通ルートでも同じようにギャグと通常状態のバランスを取れたはずですし、また正直茉莉ルートや柊ルートはともかく、レベルの高くないルートもあったりしたのもそう考える理由の一つです。ただこれがデビュー作と考えれば諸手を挙げて拍手は出来ないにしても、充分合格点は付けられるのではないかと思います。今後この路線で行くかどうかは分かりませんが、次回どれくらい進化を見せるか楽しみなブランドというのが、このゲームを終えたぼくの評価です。。
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