2010年01月06日
二つの整合性という意味
今年の目標を積みゲーの大幅削減に定めたのですが、一向に12月発売組を処理する目処がたちません。これもやけに時間の掛かる某FDのコンテンツ(RPG)から始めてしまったからですが、これがなかなか面白くて時間ばかり掛かるばかり。まあそれは嬉しいことなのですが、このままそればかりプレイしていると新年早々から大幅削減の公約破りとなってしまいそう。
というわけで取りあえず簡単に終わりそうなゲームをということで始めたのが、Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~。この作品の成功が後のオーガストの躍進を決定づけたといってもいいくらいの著名作で、いつかはプレイすることもあるかとかなり前にワゴンセールで購入したのですが、まさかプレイする日が来るとは思ってもいませんでした。
そんな有名作品なのですが、時代の流れというものは恐ろしいもので発売から8年近く経った今プレイしてみると、さすがに古さは隠し切れません。ヒロインルート確定条件も何気に厳しく、漫然とプレイしていると主人公が再び1人で放浪する羽目になってしまいますし、BGMも最近のオーガストのゲームとは比較になりません(それでも主題歌は今聴いてもいい曲ですが)。何より一番がっかりしたのはエロが薄いこと。ぼく的にオーガストのゲームで一番期待しているのはこの部分なので、この部分が弱いと正直厳しい。それでもメインヒロインのレティに関してはおまけもあり優遇されているので、彼女に萌えられればソコソコ満足できるかもしれません。
さてこの時代のオーガストには漏れなく付いていると言われている超展開ですが、巷の噂ではこのゲームが一番顕著かつ有名で、そのためまだプレイしていないぼくも大体の展開は分かっていました。そのためか、いざ最終ルートに入ってもそれほどの驚きは無かったのですが、よくよく考えてみるとこのゲームのラストを超展開と呼ぶのはちょっと可哀想という気はします。というのもライターは最後のSF展開に入るに至りそれなりに伏線を張っているから(それでも星間移民して200年しか時代が経っていないというのはちょっとどうかと思いますが)で、レイ姉ルートの最終盤で城の宝物庫に忍び込むシーン等がその一例ですが、ああいった聴覚でなく視覚的に伏線を見せる手法は映画やテレビドラマなどではよく見かけるのですが、エロゲーの世界では余り見かけない手法で感心してしまったくらいです。特にこのゲームに於ける個別ルートの淡白さ起伏のなさは尋常でなくラストであれくらいの展開を用意しておかないと、本当に何の印象も残らないままゲームを終えてしまうことになりかねませんし。
ただそういった点を加味して、それでも中世雰囲気を壊してしまう終盤の展開に納得がいかないという意見なら分からないでもないです。つまり話の整合性はとれているが作品世界の整合性はとれていないという意味での否定意見です。こういった意見が出てくるということは、確かに終盤の展開は驚かされたかもしれないけれど、驚かせただけで心に響くものではなかったということでしょう。つまりミステリーでいう「トリックは優れているが話は面白くない」という評がそのままこのゲームにも当てはまるというわけです。
最近開発のニュースが聞かれずもしかしたら今年一杯新作の発売がないのでは?という不安からついプレイしてしまったこの作品。オーガストも新作の開発が難航しているのならこのゲームをリメイクしたらと思ったりしないでもないのですが、レティ役の声優の方が復帰されない以上難しいかもしれませんね。それでもあの時代から比べるとグンと力量を付けたオーガストが再びこのゲームを作ったらもっと良いものが出来るのではないかとぼくは思っているのです。二つの整合性の取れた素晴らしいリメイクが。
というわけで取りあえず簡単に終わりそうなゲームをということで始めたのが、Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~。この作品の成功が後のオーガストの躍進を決定づけたといってもいいくらいの著名作で、いつかはプレイすることもあるかとかなり前にワゴンセールで購入したのですが、まさかプレイする日が来るとは思ってもいませんでした。
そんな有名作品なのですが、時代の流れというものは恐ろしいもので発売から8年近く経った今プレイしてみると、さすがに古さは隠し切れません。ヒロインルート確定条件も何気に厳しく、漫然とプレイしていると主人公が再び1人で放浪する羽目になってしまいますし、BGMも最近のオーガストのゲームとは比較になりません(それでも主題歌は今聴いてもいい曲ですが)。何より一番がっかりしたのはエロが薄いこと。ぼく的にオーガストのゲームで一番期待しているのはこの部分なので、この部分が弱いと正直厳しい。それでもメインヒロインのレティに関してはおまけもあり優遇されているので、彼女に萌えられればソコソコ満足できるかもしれません。
さてこの時代のオーガストには漏れなく付いていると言われている超展開ですが、巷の噂ではこのゲームが一番顕著かつ有名で、そのためまだプレイしていないぼくも大体の展開は分かっていました。そのためか、いざ最終ルートに入ってもそれほどの驚きは無かったのですが、よくよく考えてみるとこのゲームのラストを超展開と呼ぶのはちょっと可哀想という気はします。というのもライターは最後のSF展開に入るに至りそれなりに伏線を張っているから(それでも星間移民して200年しか時代が経っていないというのはちょっとどうかと思いますが)で、レイ姉ルートの最終盤で城の宝物庫に忍び込むシーン等がその一例ですが、ああいった聴覚でなく視覚的に伏線を見せる手法は映画やテレビドラマなどではよく見かけるのですが、エロゲーの世界では余り見かけない手法で感心してしまったくらいです。特にこのゲームに於ける個別ルートの淡白さ起伏のなさは尋常でなくラストであれくらいの展開を用意しておかないと、本当に何の印象も残らないままゲームを終えてしまうことになりかねませんし。
ただそういった点を加味して、それでも中世雰囲気を壊してしまう終盤の展開に納得がいかないという意見なら分からないでもないです。つまり話の整合性はとれているが作品世界の整合性はとれていないという意味での否定意見です。こういった意見が出てくるということは、確かに終盤の展開は驚かされたかもしれないけれど、驚かせただけで心に響くものではなかったということでしょう。つまりミステリーでいう「トリックは優れているが話は面白くない」という評がそのままこのゲームにも当てはまるというわけです。
最近開発のニュースが聞かれずもしかしたら今年一杯新作の発売がないのでは?という不安からついプレイしてしまったこの作品。オーガストも新作の開発が難航しているのならこのゲームをリメイクしたらと思ったりしないでもないのですが、レティ役の声優の方が復帰されない以上難しいかもしれませんね。それでもあの時代から比べるとグンと力量を付けたオーガストが再びこのゲームを作ったらもっと良いものが出来るのではないかとぼくは思っているのです。二つの整合性の取れた素晴らしいリメイクが。
2010年01月01日
昨年を上回るペースで
新年明けましておめでとうございます。
今年の目標は積みゲーを1本でも減らすことですがこれは毎年達成できない厳しすぎる目標ですので、取りあえずこのブログを1年間滞りなく続けることを最低目標に頑張っていこうと思っています。
さて昨年12月は話題作がかなりリリースされすっかり懐が寂しくなってしまったのですが、今年に入ってからも注目ソフトが目白押しでますます寂しくなってしまいそうな気配・・・
まず1月の購入予定は現在のところ6本。予約表にカビが生えかけているCross Days(Overflow)については実際発売されるか疑問視しているので除くとして、他5本の中で一番期待しているのがid -Rebirth Session-(root nuko)。こういった推理ものはいつも食指が動くものの原画が趣味に合わないことが多くて購入に踏ん切りがつかないまま見送ってしまうことが多いのですがキャラメルBOXで鳴らしたアマクラ氏なら大丈夫。まだ体験版はプレイしていませんが、期待が萎むのも嫌なのでこのまま特攻してしまう可能性は大といったところ。他にもねこねこファンディスク3(ねこねこソフト)は当然ながら購入確定ですし(その前にそらいろを崩しておかないと・・・)他にも人気ゲームのFDが多数発売予定となっていて、ぼくでなくても数本は買ってしまうでしょう。
続く2月には待望していた丸戸史明氏の新作WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~(Leaf)の発売が待っています。どうやらプロローグ的扱いらしくて本編のリリースはかなり先となりそうですが、それでも期待してしまうのが丸戸マジック。最近Leafの新作はファンの期待を裏切っていますが、丸戸氏の力で復活となるか注目したいところ。あとぼくが注目しているのが借金姉妹2アフターストーリー(Selen)。アナザーものでは異例の成功を収めた借金姉妹2ですが、果たして2匹目(3匹目?)のどじょうはいるかどうか。ぼく的には当然購入確定ですが。
そして3月には恋色空模様 (すたじお緑茶)が発売予定。異例の長期間延期となったソフトですが、原画の魅力も手伝って逆に期待が膨らんでいます。まあここのゲームはシナリオが期待を裏切っても主題歌は期待を裏切らないので安心して購入できます。もう1本恐いもの見たさで注目しているのがbitter smile(戯画)。まあこれについてはさすがに体験版をプレイしないと手は出せませんが。
こうしてみると、昨年を上回る毎月平均4本というハイペースで購入しそう・・・というわけで、やはり積みゲーを1本でも減らすという目標は達成できそうにもありません。ハイペースでしなければいけないのはブログの更新の方なんですけれど・・・
今年の目標は積みゲーを1本でも減らすことですがこれは毎年達成できない厳しすぎる目標ですので、取りあえずこのブログを1年間滞りなく続けることを最低目標に頑張っていこうと思っています。
さて昨年12月は話題作がかなりリリースされすっかり懐が寂しくなってしまったのですが、今年に入ってからも注目ソフトが目白押しでますます寂しくなってしまいそうな気配・・・
まず1月の購入予定は現在のところ6本。予約表にカビが生えかけているCross Days(Overflow)については実際発売されるか疑問視しているので除くとして、他5本の中で一番期待しているのがid -Rebirth Session-(root nuko)。こういった推理ものはいつも食指が動くものの原画が趣味に合わないことが多くて購入に踏ん切りがつかないまま見送ってしまうことが多いのですがキャラメルBOXで鳴らしたアマクラ氏なら大丈夫。まだ体験版はプレイしていませんが、期待が萎むのも嫌なのでこのまま特攻してしまう可能性は大といったところ。他にもねこねこファンディスク3(ねこねこソフト)は当然ながら購入確定ですし(その前にそらいろを崩しておかないと・・・)他にも人気ゲームのFDが多数発売予定となっていて、ぼくでなくても数本は買ってしまうでしょう。
続く2月には待望していた丸戸史明氏の新作WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~(Leaf)の発売が待っています。どうやらプロローグ的扱いらしくて本編のリリースはかなり先となりそうですが、それでも期待してしまうのが丸戸マジック。最近Leafの新作はファンの期待を裏切っていますが、丸戸氏の力で復活となるか注目したいところ。あとぼくが注目しているのが借金姉妹2アフターストーリー(Selen)。アナザーものでは異例の成功を収めた借金姉妹2ですが、果たして2匹目(3匹目?)のどじょうはいるかどうか。ぼく的には当然購入確定ですが。
そして3月には恋色空模様 (すたじお緑茶)が発売予定。異例の長期間延期となったソフトですが、原画の魅力も手伝って逆に期待が膨らんでいます。まあここのゲームはシナリオが期待を裏切っても主題歌は期待を裏切らないので安心して購入できます。もう1本恐いもの見たさで注目しているのがbitter smile(戯画)。まあこれについてはさすがに体験版をプレイしないと手は出せませんが。
こうしてみると、昨年を上回る毎月平均4本というハイペースで購入しそう・・・というわけで、やはり積みゲーを1本でも減らすという目標は達成できそうにもありません。ハイペースでしなければいけないのはブログの更新の方なんですけれど・・・
2009年12月29日
G‐WAVEの今後
年末ぼくの恒例となっている作業が今年収集したエロゲー主題歌のまとめ作業ですが、それに少なからず貢献していたのが半期ごとに発売されるG‐WAVE美少女ゲーム主題歌集です。
2003年から始まってこれまで全12枚発売されたこのシリーズですが、毎年発売されるはずの12月になってもいまだに2009~1stリリースのニュースが伝わってこないところを見ると、どうやら前回の2008~2ndをもって休止された模様です。
これまで楽しみにしていたシリーズということもあって寂しいものがありますが、最近のG‐WAVEに収録される主題歌の顔ぶれを見る限りマンネリ感は否めなかったこともあって、確かにこのあたりがいい潮時だったといえるかもしれません。
最近のG‐WAVEのレギュラーメンバーのメーカーといえばライアーソフトやWhirlpool、脳内彼女&蛇ノ道ハ蛇ソフト、SkyFishといった所。これにゲーム発売時期の関係で毎回というわけではない準レギュラークラスのメーカーがHOOK・Innocent Grey・AXL・PULLTOP・すたじお緑茶といったあたり。G‐WAVEの初中期のG‐WAVEを彩ったぱじゃまソフト・ういんどみる・あかべぇそふとつぅといったメーカーはジャケットのイラストを担当したこともあるのですが、最近の参加はありません。これらのメーカーが主題歌に力を入れているのは誰もが知っていて今年上半期に発売された祝福のカンパネラやW.L.O.~世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。もなかなかの好曲でした。といって、もし2009~1stが発売されていたとしてもこれらの曲が収録される可能性は限りなく低かったでしょう。また上半期を代表するゲームである俺たちに翼はないやBALDR SKY Dive1 ”Lost Memory”も収録される可能性はゼロだったと思います。他にもゲームのデキはともかくヴォーカル曲のデキは良かったPrincess Partyや鬼うた。・はらみこ・スマガスペシャルも収録もまず考えられない。
逆に収録が予想されるゲームといえばスズノネセブン!・Like a Butler・タペストリー・水スペ 川野口ノブ探検隊・Flyable Heart・星空のメモリア・シスターまじっく!・天神乱漫・Primaryといった顔ぶれ。ABHARなど多少新しいメーカーが加わることはあっても、一級のメーカーのゲーム主題歌が収録できないというのが最近のG‐WAVEの弱点だったわけですが、それを是正できる見込みはなくますますメーカーの固定が進んでいく現状を考えれば、このあたりが潮時と考えても不思議はなかったわけです。
それでもTONAKAI sound worksやUなどを世間に知らしめた功績は大きかったですし、今後はこれらのサウンドチームやこれまでで親しくなったメーカーが発売するゲームのCDなど別な形でG‐WAVEの活動は続いていくわけで、発展的休止と考えた方がいいのかもしれません。といってもぼく的には例えマンネリと蔑まれても主題歌集の発売は続けて欲しかったんですけどね。
2003年から始まってこれまで全12枚発売されたこのシリーズですが、毎年発売されるはずの12月になってもいまだに2009~1stリリースのニュースが伝わってこないところを見ると、どうやら前回の2008~2ndをもって休止された模様です。
これまで楽しみにしていたシリーズということもあって寂しいものがありますが、最近のG‐WAVEに収録される主題歌の顔ぶれを見る限りマンネリ感は否めなかったこともあって、確かにこのあたりがいい潮時だったといえるかもしれません。
最近のG‐WAVEのレギュラーメンバーのメーカーといえばライアーソフトやWhirlpool、脳内彼女&蛇ノ道ハ蛇ソフト、SkyFishといった所。これにゲーム発売時期の関係で毎回というわけではない準レギュラークラスのメーカーがHOOK・Innocent Grey・AXL・PULLTOP・すたじお緑茶といったあたり。G‐WAVEの初中期のG‐WAVEを彩ったぱじゃまソフト・ういんどみる・あかべぇそふとつぅといったメーカーはジャケットのイラストを担当したこともあるのですが、最近の参加はありません。これらのメーカーが主題歌に力を入れているのは誰もが知っていて今年上半期に発売された祝福のカンパネラやW.L.O.~世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。もなかなかの好曲でした。といって、もし2009~1stが発売されていたとしてもこれらの曲が収録される可能性は限りなく低かったでしょう。また上半期を代表するゲームである俺たちに翼はないやBALDR SKY Dive1 ”Lost Memory”も収録される可能性はゼロだったと思います。他にもゲームのデキはともかくヴォーカル曲のデキは良かったPrincess Partyや鬼うた。・はらみこ・スマガスペシャルも収録もまず考えられない。
逆に収録が予想されるゲームといえばスズノネセブン!・Like a Butler・タペストリー・水スペ 川野口ノブ探検隊・Flyable Heart・星空のメモリア・シスターまじっく!・天神乱漫・Primaryといった顔ぶれ。ABHARなど多少新しいメーカーが加わることはあっても、一級のメーカーのゲーム主題歌が収録できないというのが最近のG‐WAVEの弱点だったわけですが、それを是正できる見込みはなくますますメーカーの固定が進んでいく現状を考えれば、このあたりが潮時と考えても不思議はなかったわけです。
それでもTONAKAI sound worksやUなどを世間に知らしめた功績は大きかったですし、今後はこれらのサウンドチームやこれまでで親しくなったメーカーが発売するゲームのCDなど別な形でG‐WAVEの活動は続いていくわけで、発展的休止と考えた方がいいのかもしれません。といってもぼく的には例えマンネリと蔑まれても主題歌集の発売は続けて欲しかったんですけどね。
2009年12月22日
先月(11月)の結果
既に公開した12月と違い、やや寂しい頭数(発売数)となった先月のレース。圧倒的人気の本命馬がどんな勝ち方をするかが焦点と思われたのですが果たして結果の方はどうだったのでしょうか?
第11R(11月)着順
1着 ◎BALDR SKY Dive2(戯画) 中央値 85点 平均値 81点
2着 ▲アトリの空と真鍮の月(TOPCAT) 中央値 80点 平均値 80点
3着 VenusBlood -DESIRE-(DualTail) 中央値 80点 平均値 79点
予想通りBALDR SKY Dive2(戯画)が文句なしの勝ち方で1着となりました。前走(Dive1)と比べ時計(点数)は落としたものの、前走からの反動を考えれば充分許容範囲。さすがにこの血統で勝てないようでは戯画の沽券にかかわるといったところですが、年明けに出走予定の2頭はエースの走りに続き好走してくれるのでしょうか?
2着に入ったのがアトリの空と真鍮の月(TOPCAT)で、先月走った兄(果てしなく青い、この空の下で…。)の実績を考えればこの走りは予想通りといえます。兄と同じ設定ながらこちらはややとっつき易くなっていてコアなファンには物足りなく感じられるところはあったようですが、テキストのレベルは相変わらず高く万人が楽しめる馬(ゲーム)に仕上がっていたようです。
続き3着に入ったVenusBlood -DESIRE-(DualTail)は印こそ回らなかったものの出走賞金(データ数)さえ確保できれば、これくらい走っておかしくない馬。やりこみ要素が高く飽きない作りだったということだけでほぼこの馬の好走は約束されたといえますが、抜きゲーとしての魅力もあったことがこの着順につながりました。
今回のレースは少頭数ながら走破時計はなかなか速く馬のレベルは意外に高かったようで、他馬も別のレースに出れば充分馬券圏内を賑わせたかと思わせる走りを見せてくれました。
抜きゲーとしては意外に前人気の高かった美乳淫妹 遥「私にイヤらしいコスプレさせるなんて……この変態!」(CrossOver)はでしたが、その期待を裏切らない走りでファンを喜ばせてくれました。一見凌辱調教ゲーのように思えますが実際は和姦抜きゲーでありツンデレ妹とのエロ性活を楽しむ趣向ですが、他にもハーレムルートを実装と押えるところはきっちり押えているのが好感されたようです。今後もこの路線を進むのかそれとも転換を図るかは微妙なところですが、厩舎(ブランド)独立初戦としては大成功といったところでしょう。
記者が対抗印を付けた白光のヴァルーシア (LiarSoft)は他馬の大駆けに遭い惜しくも馬券に絡めず。この血統(シリーズ)も代を経ることに僅かずつながら時計が落ちてきて、記者が心配していたようにやや活力が無くなってきているのかもしれません。となると次走あたりが正念場で今度は何かもう一つ違った味が欲しいといったところでしょうか。
人気馬の直仔(FD)でまずまず注目を集めていたスズノネセブン! Sweet Lovers' Concerto(クロシェット)は父(本編)よりも時計を落としてしまいました。それでもコストの高さなど少なからず不安を抱えていた割にはそれなりに走った印象。丁寧な作りも好印象だったようで父の熱烈なファンなら充分なデキだったといえるでしょう。
あかべぇ血統のバトルものという点で注目を集めていた紫電 円環の絆(暁WORKS響)は馬群に大きく沈む結果に終わりました。壮大な馬格(設定)は惚れ惚れさせるものを持っていたのですが、戦闘シーンを初めとしたテキストに大きな問題を抱えていたよう。唯々月たすくの騎乗(原画)は素晴らしくキャラも魅力的だっただけに再度の出走(リメイク)の声が上がるのも当然かもしれません。
もう1頭意外な凡走に終わったのが淫妖蟲・悦 ~快楽変化退魔録~(TinkerBell)。触手といえばコレというくらい著名な血統(シリーズ)ですが、今回はエロシーンの質が足りずラストの盛り上がりも薄いというこの血統に期待したファンを落胆させるデキ。これだけ惨敗してしまうと今後この血統の行く末が心配になってくるくらいですが、果たして巻き返しは可能なのでしょうか・・・
というわけで全体的には順当な結果に終わりました。もう今月のレースはスタートしていて本命馬がやや出遅れ気味のスタートとなったりと多頭数らしい波乱含みの展開となっているようですが、皆さんの予想はどうだったでしょうか?ぼくの馬券(ゲーム)ははや半分紙屑となってしまいましたが(泣)今年当たり馬券を掴まれた方もそうでなかった方も来年は良い馬(ゲーム)にたくさん当たりますように・・・
第11R(11月)着順
1着 ◎BALDR SKY Dive2(戯画) 中央値 85点 平均値 81点
2着 ▲アトリの空と真鍮の月(TOPCAT) 中央値 80点 平均値 80点
3着 VenusBlood -DESIRE-(DualTail) 中央値 80点 平均値 79点
予想通りBALDR SKY Dive2(戯画)が文句なしの勝ち方で1着となりました。前走(Dive1)と比べ時計(点数)は落としたものの、前走からの反動を考えれば充分許容範囲。さすがにこの血統で勝てないようでは戯画の沽券にかかわるといったところですが、年明けに出走予定の2頭はエースの走りに続き好走してくれるのでしょうか?
2着に入ったのがアトリの空と真鍮の月(TOPCAT)で、先月走った兄(果てしなく青い、この空の下で…。)の実績を考えればこの走りは予想通りといえます。兄と同じ設定ながらこちらはややとっつき易くなっていてコアなファンには物足りなく感じられるところはあったようですが、テキストのレベルは相変わらず高く万人が楽しめる馬(ゲーム)に仕上がっていたようです。
続き3着に入ったVenusBlood -DESIRE-(DualTail)は印こそ回らなかったものの出走賞金(データ数)さえ確保できれば、これくらい走っておかしくない馬。やりこみ要素が高く飽きない作りだったということだけでほぼこの馬の好走は約束されたといえますが、抜きゲーとしての魅力もあったことがこの着順につながりました。
今回のレースは少頭数ながら走破時計はなかなか速く馬のレベルは意外に高かったようで、他馬も別のレースに出れば充分馬券圏内を賑わせたかと思わせる走りを見せてくれました。
抜きゲーとしては意外に前人気の高かった美乳淫妹 遥「私にイヤらしいコスプレさせるなんて……この変態!」(CrossOver)はでしたが、その期待を裏切らない走りでファンを喜ばせてくれました。一見凌辱調教ゲーのように思えますが実際は和姦抜きゲーでありツンデレ妹とのエロ性活を楽しむ趣向ですが、他にもハーレムルートを実装と押えるところはきっちり押えているのが好感されたようです。今後もこの路線を進むのかそれとも転換を図るかは微妙なところですが、厩舎(ブランド)独立初戦としては大成功といったところでしょう。
記者が対抗印を付けた白光のヴァルーシア (LiarSoft)は他馬の大駆けに遭い惜しくも馬券に絡めず。この血統(シリーズ)も代を経ることに僅かずつながら時計が落ちてきて、記者が心配していたようにやや活力が無くなってきているのかもしれません。となると次走あたりが正念場で今度は何かもう一つ違った味が欲しいといったところでしょうか。
人気馬の直仔(FD)でまずまず注目を集めていたスズノネセブン! Sweet Lovers' Concerto(クロシェット)は父(本編)よりも時計を落としてしまいました。それでもコストの高さなど少なからず不安を抱えていた割にはそれなりに走った印象。丁寧な作りも好印象だったようで父の熱烈なファンなら充分なデキだったといえるでしょう。
あかべぇ血統のバトルものという点で注目を集めていた紫電 円環の絆(暁WORKS響)は馬群に大きく沈む結果に終わりました。壮大な馬格(設定)は惚れ惚れさせるものを持っていたのですが、戦闘シーンを初めとしたテキストに大きな問題を抱えていたよう。唯々月たすくの騎乗(原画)は素晴らしくキャラも魅力的だっただけに再度の出走(リメイク)の声が上がるのも当然かもしれません。
もう1頭意外な凡走に終わったのが淫妖蟲・悦 ~快楽変化退魔録~(TinkerBell)。触手といえばコレというくらい著名な血統(シリーズ)ですが、今回はエロシーンの質が足りずラストの盛り上がりも薄いというこの血統に期待したファンを落胆させるデキ。これだけ惨敗してしまうと今後この血統の行く末が心配になってくるくらいですが、果たして巻き返しは可能なのでしょうか・・・
というわけで全体的には順当な結果に終わりました。もう今月のレースはスタートしていて本命馬がやや出遅れ気味のスタートとなったりと多頭数らしい波乱含みの展開となっているようですが、皆さんの予想はどうだったでしょうか?ぼくの馬券(ゲーム)ははや半分紙屑となってしまいましたが(泣)今年当たり馬券を掴まれた方もそうでなかった方も来年は良い馬(ゲーム)にたくさん当たりますように・・・
2009年12月20日
心配りが足りない
いつも来訪してくれている人は気付かれたと思いますが、前回のコラムでタイトル名を誤植をやらかしていました。
本文も誤植やら分かりにくい箇所が多くて、取りあえず気付いたところはこっそり直しましたが、今後このようなことのないよう気をつけたいと思っています。あとそんな文章にも関わらず丁寧なコメントを送っていただいたa103netさんどうもありがとうございました。
さて今回は前回からの宿題となっていた星空のメモリア-Wish upon a shooting star-(FAVORITE)についての所感です。非常に評価の高いゲームであり大多数の人がこのゲームを好意的な眼で見ている中、貶すような感想を書くのはまるで風車に挑むドンキホーテのようなもので非常に勇気がいることでしたが、a103netさんもこのゲームに対し若干懐疑的な目で見ているということで書く勇気が出てきました。(サイトのレビューでこももルートについてのミスリードについて指摘されたのは流石というしかないです)
といっても、こももルートの不満については以前ケアレスミスと評したようにまだまだ許容範囲。個人的に一番気になった(というか気に入らない)のが明日歩ルートなのです。
ここからはかなりネタばれ及び辛辣な内容になります。ご注意及びご容赦下さい
明日歩が片耳に深刻な聴覚障害を持っていることについて、ライターは序盤から巧妙に伏線を張っているつもりかもしれませんが、肝心なことを忘れてはいないでしょうか?
それは主人公に耳元で怒鳴られるほどの声で喋らなければ聞こえないほどの障害(しかも喧騒な場所でなく静かな場所で)を持っている明日歩を父親である総一朗はなぜ自分の喫茶店のウェイトレスとして雇っているかという点なのです。
いやぼくは別に聴覚障害者に接客ができないなどと言っているつもりはありません。ただ娘思いという設定の父親の総一郎がカウンター席だけの店ならともかく(CGを見る限り)それなりの規模を持つ喫茶店で何の下準備もなく明日歩をウェイトレスとして雇うのは明らかに矛盾しているということなのです。
これが例えば明日歩のためにファミレスにあるような音で知らせる以外に目でも分かる呼び出しシステムを導入していたりというような明日歩をさりげなくサポートするような考慮をしていれば、ライターの細かい心配りに感心していたと思うのです。もちろん個人の喫茶店には分相応でないシステムでしょうが、逆になぜそんなシステムがあるのか?と気付けば明日歩の障害に対する伏線にもなるわけです。
そんな工夫もせず明日歩にメイド服のような格好をさせて悦に入っている(ように見える)ようでは、はっきりいって父親失格といってもいいのではないでしょうか?そんな父親がいかに娘のことを思っているか訥々と語られてもはっきりいって白けるだけです。言動不一致もいいところですから。
想いが伝わってからの明日歩の主人公に対する豹変ぶりもあまりに唐突でかなりげんなりしましたが、それよりも父親の行動の方が異常すぎてこのあたりで正直投げ出しかけたくらいです。
このゲーム。主人公及びヒロインの親たちの無責任な行動がかなり鼻につくのですが、前回触れたこのゲームをプレイして思い浮かべたゲームというのはWind -a breath of heart-(minori)です。このゲームも違和感の残る独りよがりの伏線消化が目立つゲームですが、もう一つ主人公及びヒロインの親たちの人間性に問題が多いことも共通しています。
特にこのゲームは安易に障害のことを持ち出し伏線として使用したことに対しWind -a breath of heart-以上の怒りを感じました。(まあシステムに障害がなかっただけマシなのかもしれませんが・・・)
司田カズヒロ氏はかなり好みの絵師で評価も高かったゲームだけに期待していたのですが本当に残念です。前作のウィズ アニバーサリィーでも個人的には裏切られたと感じただけに、他の人はともかくぼくにとってはツキのない絵師といえるかもしれませんね。
本文も誤植やら分かりにくい箇所が多くて、取りあえず気付いたところはこっそり直しましたが、今後このようなことのないよう気をつけたいと思っています。あとそんな文章にも関わらず丁寧なコメントを送っていただいたa103netさんどうもありがとうございました。
さて今回は前回からの宿題となっていた星空のメモリア-Wish upon a shooting star-(FAVORITE)についての所感です。非常に評価の高いゲームであり大多数の人がこのゲームを好意的な眼で見ている中、貶すような感想を書くのはまるで風車に挑むドンキホーテのようなもので非常に勇気がいることでしたが、a103netさんもこのゲームに対し若干懐疑的な目で見ているということで書く勇気が出てきました。(サイトのレビューでこももルートについてのミスリードについて指摘されたのは流石というしかないです)
といっても、こももルートの不満については以前ケアレスミスと評したようにまだまだ許容範囲。個人的に一番気になった(というか気に入らない)のが明日歩ルートなのです。
ここからはかなりネタばれ及び辛辣な内容になります。ご注意及びご容赦下さい
明日歩が片耳に深刻な聴覚障害を持っていることについて、ライターは序盤から巧妙に伏線を張っているつもりかもしれませんが、肝心なことを忘れてはいないでしょうか?
それは主人公に耳元で怒鳴られるほどの声で喋らなければ聞こえないほどの障害(しかも喧騒な場所でなく静かな場所で)を持っている明日歩を父親である総一朗はなぜ自分の喫茶店のウェイトレスとして雇っているかという点なのです。
いやぼくは別に聴覚障害者に接客ができないなどと言っているつもりはありません。ただ娘思いという設定の父親の総一郎がカウンター席だけの店ならともかく(CGを見る限り)それなりの規模を持つ喫茶店で何の下準備もなく明日歩をウェイトレスとして雇うのは明らかに矛盾しているということなのです。
これが例えば明日歩のためにファミレスにあるような音で知らせる以外に目でも分かる呼び出しシステムを導入していたりというような明日歩をさりげなくサポートするような考慮をしていれば、ライターの細かい心配りに感心していたと思うのです。もちろん個人の喫茶店には分相応でないシステムでしょうが、逆になぜそんなシステムがあるのか?と気付けば明日歩の障害に対する伏線にもなるわけです。
そんな工夫もせず明日歩にメイド服のような格好をさせて悦に入っている(ように見える)ようでは、はっきりいって父親失格といってもいいのではないでしょうか?そんな父親がいかに娘のことを思っているか訥々と語られてもはっきりいって白けるだけです。言動不一致もいいところですから。
想いが伝わってからの明日歩の主人公に対する豹変ぶりもあまりに唐突でかなりげんなりしましたが、それよりも父親の行動の方が異常すぎてこのあたりで正直投げ出しかけたくらいです。
このゲーム。主人公及びヒロインの親たちの無責任な行動がかなり鼻につくのですが、前回触れたこのゲームをプレイして思い浮かべたゲームというのはWind -a breath of heart-(minori)です。このゲームも違和感の残る独りよがりの伏線消化が目立つゲームですが、もう一つ主人公及びヒロインの親たちの人間性に問題が多いことも共通しています。
特にこのゲームは安易に障害のことを持ち出し伏線として使用したことに対しWind -a breath of heart-以上の怒りを感じました。(まあシステムに障害がなかっただけマシなのかもしれませんが・・・)
司田カズヒロ氏はかなり好みの絵師で評価も高かったゲームだけに期待していたのですが本当に残念です。前作のウィズ アニバーサリィーでも個人的には裏切られたと感じただけに、他の人はともかくぼくにとってはツキのない絵師といえるかもしれませんね。
2009年12月18日
とにかく辛い1週間
批評空間などで評判の高いゲームをプレイしてさっぱり楽しめなかったりすると自分の感覚と世間の感覚のズレを思い知らされてかなりガックリくるものですが前回のコラムで少し触れた星空のメモリア -Wish upon a shooting star-(FAVORITE)はまさしくその典型的な例といえます。特にこのゲームは中央値が80点を超えている(ここまで点数が高くて箸にも棒にもひっかからないゲームはまずない)ゲームであり、しかもライターのなかひろ氏はたった1本きりとはいえHeaven’s Cage(Art)をプレイ済(まったく初見のライターだと自分に合うか合わないか不明なため)とハズレる可能性はほぼゼロと考えていたこともあり尚のことショックが大きかったです。
確かにラスト付近ではそれなりに盛り上がるのですが、それまでのルートが相当つまらなくかつ長いため疲れ果ててしまうのが難点。といっても一番初めにプレイした衣鈴ルートはそれなりに面白い部分はあったのですが、次にプレイした序盤のキモといえるこもも&こさめルートが感情移入できず徐々に醒めた気分になり、そして最終的に止めを刺したのが明日歩ルートの酷さ。
ぼくは根っからの幼なじみ属性でして、しかも声はぼく的に鉄板の声優といっていい佐本二厘嬢とくればハズレはないと思い中トリにと取って置いたのですが、これが全くの見当違いで非常に残念なデキ。ゲーム序盤とはガラリと変わる明日歩のネガティブ思考ぶりにもイライラさせられたのですが、それ以上に問題のある部分がこのシナリオにはあって醒めるというより気分を害する気持ちの方が強くなりました。そういえば以前同じような感覚に襲われたゲームがあったのですが、そのゲームに批評空間で与えた点数のことを考えるとこの星空のメモリア -Wish upon a shooting star-も同じくらいの評価になってしまいそう。
リンク先でもあるa103netさんが書いた痛恨の極み…と書きつつ 5/210くらい?というコラムとほぼ同じ状況になったということですが、違いはぼくはa103netさんほど人間が出来ていないということ。(タイトルを曝してしまったので)
本来ならタイトルを公表した以上どこがダメだったか書くのが礼儀なのですが、FC刈谷が13日に行われたJFLの入れ替え戦初戦を落としたショックも重なって今はそんな気分になれません。明日の試合でFC刈谷がトータルスコアをひっくり返せば気分もよくなり書く気も出てくるんですけれど・・・
確かにラスト付近ではそれなりに盛り上がるのですが、それまでのルートが相当つまらなくかつ長いため疲れ果ててしまうのが難点。といっても一番初めにプレイした衣鈴ルートはそれなりに面白い部分はあったのですが、次にプレイした序盤のキモといえるこもも&こさめルートが感情移入できず徐々に醒めた気分になり、そして最終的に止めを刺したのが明日歩ルートの酷さ。
ぼくは根っからの幼なじみ属性でして、しかも声はぼく的に鉄板の声優といっていい佐本二厘嬢とくればハズレはないと思い中トリにと取って置いたのですが、これが全くの見当違いで非常に残念なデキ。ゲーム序盤とはガラリと変わる明日歩のネガティブ思考ぶりにもイライラさせられたのですが、それ以上に問題のある部分がこのシナリオにはあって醒めるというより気分を害する気持ちの方が強くなりました。そういえば以前同じような感覚に襲われたゲームがあったのですが、そのゲームに批評空間で与えた点数のことを考えるとこの星空のメモリア -Wish upon a shooting star-も同じくらいの評価になってしまいそう。
リンク先でもあるa103netさんが書いた痛恨の極み…と書きつつ 5/210くらい?というコラムとほぼ同じ状況になったということですが、違いはぼくはa103netさんほど人間が出来ていないということ。(タイトルを曝してしまったので)
本来ならタイトルを公表した以上どこがダメだったか書くのが礼儀なのですが、FC刈谷が13日に行われたJFLの入れ替え戦初戦を落としたショックも重なって今はそんな気分になれません。明日の試合でFC刈谷がトータルスコアをひっくり返せば気分もよくなり書く気も出てくるんですけれど・・・
2009年12月16日
澄みわたるテキストとは言えないものの・・・
先月は結局新作ゲームは買わずじまいだったのですが、今月はその分もとばかり既に5本のゲームを予約中。来月も今のところ同数購入予定と今以上積みゲーが増えることが確定しています。
それに反して処理の方は滞っていて、先月トロピカルKISS(Twinkle)を終えてから、一向に他のゲームをクリア出来ずにいましたが、一昨日前々から懸案になっていたきっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)と星空のメモリア(FAVORITE)の2本をようやく終えることが出来ました。
今回はその中でめぐり、ひとひら。やいつか、届く、あの空に。のライターとして名高い朱門優氏久々の新作ということで発売前から非常に注目されていたきっと、澄みわたる朝色よりも、の所感についてだらだらと書いておこうかなと思います。
こういったテキスト重視のゲームに挑むのは久方ぶりということで、序盤は進めるのが本当に苦痛でした。これも頭が萌えゲー慣れしていてチャンネルの切り替えがスムーズに出来なかったためかもしれませんが、それでも中盤過ぎてからは独特の癖の強いテキストにも慣れ、3章を過ぎてからは一気に終えることが出来ました。
このゲームの一番の特長は美麗なCGとそれを十二分に生かした演出でしょうか。絶賛の声の多い音楽ですが、素敵な曲もあった反面、時折シーンにそぐわないものもあったりして総合評価は中の上あたり。それでもヴォーカル曲は樋口秀樹氏らしい好曲でED曲が流れたときは背筋が一瞬ゾクッとしたものです。
そしてこのゲームのキモであるシナリオのことですが・・・
ぼくがこのゲームのライターである朱門優氏の作品をプレイするのは初めてだったのですが、どうやら好き嫌いがはっきり分かれるタイプのようです。そしてぼくがそのどちらだったかといえば第1章を読み進めるうち放棄しかかったように後者といっていいと思います。特に薀蓄をひけらかすように見せるくどいとしかいいようのない言い回しは流れを遮断して気分を害するだけで、途中からはそれが始まると読まずにスキップで飛ばすこともしばしば。こういった薀蓄をするなとは言いませんがもう少し軽い処理をしないと効果的でなく、少なくともぼくには主人公とひよが知的遊戯をしているようにはとても感じることはできませんでした。このゲームの主人公について評判が芳しくないのも、度を越した主人公の鈍感さとこの薀蓄語りが原因ではないかとぼく的に思っているくらいです。まあ味に好みがあるようにこのクドさがたまらなく好きという人もいるのでしょうけれど。
あと折角のヨダ氏のSDがライターのギャグセンスの乏しさからテキストの流れを遮断してしまうことが多く、逆効果としか思えなかったことも誤算の一つ。ぼく的にヨダ氏のセンスは買っているのですが、今回はどうも無駄遣いした印象は否めない。
ただそうしたテキスト部分での読みづらさは減点されるとしても一本のゲームとしてみるとなかなか面白い。CGの美しさに誤魔化されている部分はあるかもしれませんが、クライマックスである第3章を一気に読み進められたことをみてもそれだけストーリーにに没頭していた証左になるでしょう。伏線もそれなりに消化していて矛盾が目立つことの多いループものにしては充分及第点。ただ全4章のうち起承転結の結にあたる部分があっさりしているため、何か容量的に物足りなさを感じてしまうのが難といえば難。全体的に見れば規模は充分ではないかと思うので、第4章には表題などつけず単にエピローグとしてしまった方が誤解を生まなかったかもしれません。
というわけでぼくの評価では文句なしの良作とは呼べないものの及第点以上のデキに充分達していると思います。ほぼ同時にクリアした星空のメモリアが世間の高い評価に関わらずぼくにはさっぱりその良さが分からなかったことに比べれば、このゲームの方がよっぽど楽しめましたから。
それに反して処理の方は滞っていて、先月トロピカルKISS(Twinkle)を終えてから、一向に他のゲームをクリア出来ずにいましたが、一昨日前々から懸案になっていたきっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)と星空のメモリア(FAVORITE)の2本をようやく終えることが出来ました。
今回はその中でめぐり、ひとひら。やいつか、届く、あの空に。のライターとして名高い朱門優氏久々の新作ということで発売前から非常に注目されていたきっと、澄みわたる朝色よりも、の所感についてだらだらと書いておこうかなと思います。
こういったテキスト重視のゲームに挑むのは久方ぶりということで、序盤は進めるのが本当に苦痛でした。これも頭が萌えゲー慣れしていてチャンネルの切り替えがスムーズに出来なかったためかもしれませんが、それでも中盤過ぎてからは独特の癖の強いテキストにも慣れ、3章を過ぎてからは一気に終えることが出来ました。
このゲームの一番の特長は美麗なCGとそれを十二分に生かした演出でしょうか。絶賛の声の多い音楽ですが、素敵な曲もあった反面、時折シーンにそぐわないものもあったりして総合評価は中の上あたり。それでもヴォーカル曲は樋口秀樹氏らしい好曲でED曲が流れたときは背筋が一瞬ゾクッとしたものです。
そしてこのゲームのキモであるシナリオのことですが・・・
ぼくがこのゲームのライターである朱門優氏の作品をプレイするのは初めてだったのですが、どうやら好き嫌いがはっきり分かれるタイプのようです。そしてぼくがそのどちらだったかといえば第1章を読み進めるうち放棄しかかったように後者といっていいと思います。特に薀蓄をひけらかすように見せるくどいとしかいいようのない言い回しは流れを遮断して気分を害するだけで、途中からはそれが始まると読まずにスキップで飛ばすこともしばしば。こういった薀蓄をするなとは言いませんがもう少し軽い処理をしないと効果的でなく、少なくともぼくには主人公とひよが知的遊戯をしているようにはとても感じることはできませんでした。このゲームの主人公について評判が芳しくないのも、度を越した主人公の鈍感さとこの薀蓄語りが原因ではないかとぼく的に思っているくらいです。まあ味に好みがあるようにこのクドさがたまらなく好きという人もいるのでしょうけれど。
あと折角のヨダ氏のSDがライターのギャグセンスの乏しさからテキストの流れを遮断してしまうことが多く、逆効果としか思えなかったことも誤算の一つ。ぼく的にヨダ氏のセンスは買っているのですが、今回はどうも無駄遣いした印象は否めない。
ただそうしたテキスト部分での読みづらさは減点されるとしても一本のゲームとしてみるとなかなか面白い。CGの美しさに誤魔化されている部分はあるかもしれませんが、クライマックスである第3章を一気に読み進められたことをみてもそれだけストーリーにに没頭していた証左になるでしょう。伏線もそれなりに消化していて矛盾が目立つことの多いループものにしては充分及第点。ただ全4章のうち起承転結の結にあたる部分があっさりしているため、何か容量的に物足りなさを感じてしまうのが難といえば難。全体的に見れば規模は充分ではないかと思うので、第4章には表題などつけず単にエピローグとしてしまった方が誤解を生まなかったかもしれません。
というわけでぼくの評価では文句なしの良作とは呼べないものの及第点以上のデキに充分達していると思います。ほぼ同時にクリアした星空のメモリアが世間の高い評価に関わらずぼくにはさっぱりその良さが分からなかったことに比べれば、このゲームの方がよっぽど楽しめましたから。
2009年12月05日
予想公開延期のお知らせ
毎月恒例になっている発売予定ゲームの予想ですが、今月は年末進行の関係上前倒しして行うということで、いつもより早めに調教(体験版)の動きや厩舎(HP)回りなど取材に動いているわけですが、これがなかなかに苦戦中。
というのもこの予想はご存知のとおり競馬新聞をパロディ化しているわけで、あくまで競馬の世界にあてはめてすべての物事を処理しているわけですが、それに例えると今月は出走予定数が余りに大量で取材するのも大変なのです。
いつもなら競馬レースのフルゲートが18頭ということで、ゲームも18本に絞って取材するわけですが、今回の場合18本に絞ると結構注目されているゲームでさえ除外の対象になってしまうわけで、このまま杓子定規的にオミットしてしまってはファンのニーズにも合わないし取材するぼくも忍びない。
というわけで今回に限りフルゲート18頭の枠を取っ払って少なからず注目されているゲームは取り上げてみようと思ったわけです。まあ大昔の東京優駿(日本ダービー)ではとんでもない数の馬がレースを走っていた前科があるわけで、一度くらいはフルゲートの枠を取っ払ってもいいかもと思ったわけですが・・・これが取っ払ってみると、ボストニアンが勝った日本ダービーとまではいかないまでも一昔前のフルゲート数だった28頭に近い数となりそう。つまり単純に考えると取材に要する時間がいつもの5割増しになるといわけです。
本来なら批評空間で一番人気を集めているしろくまベルスターズ♪(PULLTOP)の発売までには間に合わせたいと今日くらいの公開を目指していたのですがどうも無理そう。それでなくとも今日はJリーグ最終節。毎年注目しているJ1残留争いは既に決着してしまったとはいえ、まだ優勝争いとJ1昇格を目指す闘いが残っています。ホームで浦和が果たして意地を見せ鹿島が目前で胴上げするのを阻止出来るのか?そして湘南が最近不調の水戸を順当に下して久々のJ1昇格を勝ち取るのか?というわけでどうにも取材に手が付かない状態。
取りあえず明日には取材を再開しますので、2~3日中には予想を公開できると思います。お待ちの方には申し訳ありませんが、もうしばらくのご辛抱をお願いいたします(ペコリ)
というのもこの予想はご存知のとおり競馬新聞をパロディ化しているわけで、あくまで競馬の世界にあてはめてすべての物事を処理しているわけですが、それに例えると今月は出走予定数が余りに大量で取材するのも大変なのです。
いつもなら競馬レースのフルゲートが18頭ということで、ゲームも18本に絞って取材するわけですが、今回の場合18本に絞ると結構注目されているゲームでさえ除外の対象になってしまうわけで、このまま杓子定規的にオミットしてしまってはファンのニーズにも合わないし取材するぼくも忍びない。
というわけで今回に限りフルゲート18頭の枠を取っ払って少なからず注目されているゲームは取り上げてみようと思ったわけです。まあ大昔の東京優駿(日本ダービー)ではとんでもない数の馬がレースを走っていた前科があるわけで、一度くらいはフルゲートの枠を取っ払ってもいいかもと思ったわけですが・・・これが取っ払ってみると、ボストニアンが勝った日本ダービーとまではいかないまでも一昔前のフルゲート数だった28頭に近い数となりそう。つまり単純に考えると取材に要する時間がいつもの5割増しになるといわけです。
本来なら批評空間で一番人気を集めているしろくまベルスターズ♪(PULLTOP)の発売までには間に合わせたいと今日くらいの公開を目指していたのですがどうも無理そう。それでなくとも今日はJリーグ最終節。毎年注目しているJ1残留争いは既に決着してしまったとはいえ、まだ優勝争いとJ1昇格を目指す闘いが残っています。ホームで浦和が果たして意地を見せ鹿島が目前で胴上げするのを阻止出来るのか?そして湘南が最近不調の水戸を順当に下して久々のJ1昇格を勝ち取るのか?というわけでどうにも取材に手が付かない状態。
取りあえず明日には取材を再開しますので、2~3日中には予想を公開できると思います。お待ちの方には申し訳ありませんが、もうしばらくのご辛抱をお願いいたします(ペコリ)
2009年11月27日
来月に備えて
先々週から始めたトロピカルKISS(Twinkle)が無事終了。第一印象では原画以外にセールスポイントが見当たらないゲームで一見往年のF&Cを思わせるようなゲームでしたが、美麗CGにそこそこのシナリオが付いていると考えればそれほど悪いデキではありませんでした。ただ設定や原画などから受ける印象からするとエロに関しては薄く感じられたのが難といえば難でしょうか。
全方位外交というよりどのヒロインにも飛びぬけた魅力がなく、クリア順も誰から始めても差はなかったかもしれませんが、それでも祭→凪→花火→立夏→泉という順でクリアしたのは成功だったと思います。一見メインヒロインぽく思える花火&立夏よりも、スラップスティックさが際立つ泉シナリオが一番(といっても微差ですが)面白く見えたというのがこのゲームの性格を表しているといえるでしょうか。
ぼく的に最近はこうしてサクサクと進められる軽いゲームばかり好んでプレイしているのですが、そうした意味でこのゲームの問題は軽く進むシナリオのゲームにしては、システムが悪いこと。月日が変わる画面等をスキップで飛ばせないというのは、軽いゲームという性格に合ってなくこの点に関しては明らかにマイナスだと思います。
さて今月は購入予定ゲームがことこどく延期したこともあり、新作ゲームは珍しく買わず見送りに。まあ後でワゴン落ちしたら購入するかもしれませんが、それよりも積みゲー処理と12月&1月の期待作ラッシュに備えたいと思っています。
それでは短いですが今回はこのへんで。
全方位外交というよりどのヒロインにも飛びぬけた魅力がなく、クリア順も誰から始めても差はなかったかもしれませんが、それでも祭→凪→花火→立夏→泉という順でクリアしたのは成功だったと思います。一見メインヒロインぽく思える花火&立夏よりも、スラップスティックさが際立つ泉シナリオが一番(といっても微差ですが)面白く見えたというのがこのゲームの性格を表しているといえるでしょうか。
ぼく的に最近はこうしてサクサクと進められる軽いゲームばかり好んでプレイしているのですが、そうした意味でこのゲームの問題は軽く進むシナリオのゲームにしては、システムが悪いこと。月日が変わる画面等をスキップで飛ばせないというのは、軽いゲームという性格に合ってなくこの点に関しては明らかにマイナスだと思います。
さて今月は購入予定ゲームがことこどく延期したこともあり、新作ゲームは珍しく買わず見送りに。まあ後でワゴン落ちしたら購入するかもしれませんが、それよりも積みゲー処理と12月&1月の期待作ラッシュに備えたいと思っています。
それでは短いですが今回はこのへんで。
2009年11月22日
予想というか希望的観測
前回のコラムを見て分かるように今月発売のエロゲーは本当に手薄感の否めないラインナップですが、それに比べると来月発売予定のエロゲーは非常に厳しいことになっています。もちろん厳しいというのはぼくを含めたユーザーの懐具合を指すわけですが、こうなってくると購入候補のうち2~3つは延期してくれないかなと思うのは止む無いわけで・・・
というわけで希望的観測を含めて有力ソフトの発売延期予想をしてたいと思います。
まず既に一度延期したしろくまベルスターズ♪(PULLTOP)ですが、まだマスターアップが発表されておらずムードは怪しげ。ただネタ的にも来月発売は外さないでしょうし少なくとも25日には発売されるのではないでしょうか。それより12月11日組で怪しいのは星空へ架かる橋(feng)でこれは確実に延期しそう。feng自体延期の多いメーカーですし未だソフマップの特典が正式に決まらないところを見ても濃厚とみたのですが。
そして超激戦区の18日組ですが・・・
既に発表されたのが乙女恋心プリスター(エスクード)で密かに注目していたソフトだけに延期はやや痛手。本当ならじっくり遊ぶタイプのゲームだけに年末発売の方が良かったのでしょうが、こればかりは仕方ないところ。
その一方お約束のCross Days(Overflow)は多分誰も発売するとは思っていないはず。逆に発売されたら驚きというより「なぜこんな資金の無いときにわざわざ発売するのか!」とあらぬ文句を言われそう。まあそんな心配は無用でしょうけれど。
ラノベの挿絵画家である宮田筝治氏が原画を担当する翼をください(skysphere)もメーカーHPでは正確な発売日が公表されていないだけに延期はほぼ確定でしょう。処女ブランドだけに時間が掛かることが予想されるだけに、予約した人は気長に待つことになりそうです。
この日の2大大物タイトルアリス2010(アリスソフト)と愛佳でいくの!! (Leaf)が延期したら阿鼻叫喚ものですが、さすがにその可能性は薄いでしょう。アリスは延期とはほぼ無縁のメーカーですし、意外に延期をすることが多いLeafもさすがに年末を外して発売する愚は犯さないでしょう。FD系で危なそうなのは花鳥風月 ~恋ニヲチタル花園ノ姫~(Silver Bullet)で、このメーカーは延期の前科もあり、また激戦区を避けての戦術的撤退も考えられるだけに可能性は強いと見ています。
そして最後の12月25日組ですが注目はDies Irae ~Acta est Fabula~(light)の動向。昔はともかく最近に限っては延期の少ないlightだけに発売はほぼ確実でしょうが果たして今回はきっちり完成しているかどうか。それ以外のタイトルというと前二週と比べて小粒感は否めないのですが幻月のパンドオラ(Q-X)については待たされ続けているだけにそろそろ発売して貰いたいところ。
というわけで駆け足で来月発売組の動向を調べてみたのですが、12月はいつもの月と違い第3週が山となりそう。というわけで毎月行っている例の予想コラムもいつもより1週ほど前倒して行いたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。
というわけで希望的観測を含めて有力ソフトの発売延期予想をしてたいと思います。
まず既に一度延期したしろくまベルスターズ♪(PULLTOP)ですが、まだマスターアップが発表されておらずムードは怪しげ。ただネタ的にも来月発売は外さないでしょうし少なくとも25日には発売されるのではないでしょうか。それより12月11日組で怪しいのは星空へ架かる橋(feng)でこれは確実に延期しそう。feng自体延期の多いメーカーですし未だソフマップの特典が正式に決まらないところを見ても濃厚とみたのですが。
そして超激戦区の18日組ですが・・・
既に発表されたのが乙女恋心プリスター(エスクード)で密かに注目していたソフトだけに延期はやや痛手。本当ならじっくり遊ぶタイプのゲームだけに年末発売の方が良かったのでしょうが、こればかりは仕方ないところ。
その一方お約束のCross Days(Overflow)は多分誰も発売するとは思っていないはず。逆に発売されたら驚きというより「なぜこんな資金の無いときにわざわざ発売するのか!」とあらぬ文句を言われそう。まあそんな心配は無用でしょうけれど。
ラノベの挿絵画家である宮田筝治氏が原画を担当する翼をください(skysphere)もメーカーHPでは正確な発売日が公表されていないだけに延期はほぼ確定でしょう。処女ブランドだけに時間が掛かることが予想されるだけに、予約した人は気長に待つことになりそうです。
この日の2大大物タイトルアリス2010(アリスソフト)と愛佳でいくの!! (Leaf)が延期したら阿鼻叫喚ものですが、さすがにその可能性は薄いでしょう。アリスは延期とはほぼ無縁のメーカーですし、意外に延期をすることが多いLeafもさすがに年末を外して発売する愚は犯さないでしょう。FD系で危なそうなのは花鳥風月 ~恋ニヲチタル花園ノ姫~(Silver Bullet)で、このメーカーは延期の前科もあり、また激戦区を避けての戦術的撤退も考えられるだけに可能性は強いと見ています。
そして最後の12月25日組ですが注目はDies Irae ~Acta est Fabula~(light)の動向。昔はともかく最近に限っては延期の少ないlightだけに発売はほぼ確実でしょうが果たして今回はきっちり完成しているかどうか。それ以外のタイトルというと前二週と比べて小粒感は否めないのですが幻月のパンドオラ(Q-X)については待たされ続けているだけにそろそろ発売して貰いたいところ。
というわけで駆け足で来月発売組の動向を調べてみたのですが、12月はいつもの月と違い第3週が山となりそう。というわけで毎月行っている例の予想コラムもいつもより1週ほど前倒して行いたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。
2009年11月19日
先月(10月)の結果
事前の予想では有力馬3頭による争いで固いと読んだ先月のレースでしたが、どうもスタートからかなり乱戦気味の展開だったよう。果たして有力馬を慌てさせた穴馬(ゲーム)は一体どれだったのでしょうか?
第10R(10月)着順
1着 ◎装甲悪鬼村正(NitroPlus) 中央値 90点 平均値 80点
2着 〇果てしなく青い、この空の下で… 完全版(TOPCAT)
中央値 80点 平均値 77点
3着 巨乳ファンタジー(Waffle) 中央値 79点 平均値 75点
上位馬が入り乱れる展開を制し、先頭でゴール板を駆け抜けた馬は装甲悪鬼村正(NitroPlus)でした。厩舎(ブランド)創設10周年ということで期待も高かったのですが、それを裏切らぬ走りは素直に褒めていいところです。仕上がり(演出)には定評のある厩舎でその点には不安は少なかったのですが、やや心配されていた調教師(ライター)も今回は過去を払拭する仕事ぶりを見せてくれて一安心。システム(脚元)の弱さはあったようですが、それも大きな瑕にはならなかったようです。
続いて2着に入ったのが名馬の直仔(リメイク)となる果てしなく青い、この空の下で… 完全版(TOPCAT) 。騎手(原画家)がやや古めかしいため現代競馬に対応出来るか不安がありましたが、その心配は杞憂に終わったようで、時代背景や雰囲気を素直に買うファンが多かったよう。この好走が今月走る新馬(アトリの空と真鍮の月)の弾みとなれば厩舎としては願ったり叶ったりといったところでしょう。
展開こそ乱れたもののここまでは予想通りの着順で決まったのですが、3着に入ったのが巨乳ファンタジー(Waffle)でこれは軽い驚きでした。最近のWaffle厩舎の成績は悪くなくこの馬にも警戒はしていたのですが、バカゲーの雰囲気が漂っていたため印を落としたのが裏目に出てしまいました。シナリオ&抜きのバランスの良さがこの馬最大のウリで丁寧な仕事ぶりが高い評価に繋がりました。古参厩舎が初めて輩出した一級馬といっていいわけですが、この勢いを次走にも持ち越して欲しいものです。
先月は人気どころのゲームがまずまず期待に応えてくれていて波乱といった感じはなかったのですが・・・
前人気は一番のましろ色シンフォニー(ぱれっと)は調教師こそ違ったもののさくらシュトラッセとほぼ同様の走破時計になりました。この厩舎も尖りが取れてすっかり萌え主体の脚質に変わってしまったのが記者的には一抹の寂しさを覚えるのですが、成績的には充分好走といえるだけのものは残しているだけにこの脚質転換は成功といっていいのでしょう。
前走の走りから注目度は高かったコミュ -黒い竜と優しい王国-(暁WORKS)は入着どまりでやや期待はずれといったところかもしれません。走法(テキスト)が独特なのは周知されたようですが、引き込み部分の物足りなさや人気の高いキャラが現れなかったのがややマイナスとなったかもしれません。それでもこの走りを見せられたということは潜在能力の高さを物語っているだけに次走の変わり身は警戒したいところです。
序盤巨乳ファンタジーと共にレースを引っ張ったのがらぶでれーしょん!(SMEE)で、終盤バテたものの無難に入着を確保。前走、前々走からすればこの走りは充分誉められるところです。馬名(タイトル)どおりのイチャラブ系で決してシナリオに期待するゲームではないですが、馬名から想像した通りの話がそのまま展開されるのがファンに好感を持たれたのでしょう。
直仔(FD)のデキから入着も微妙ではと思われたSHUFFLE! Essence+ (Navel)ですが、想像以上の好走で父(SHUFFLE!)のファンを喜ばせる結果となりました。追加部分が意外と豊富で完全版に相応しい内容だったようですが、それでも入着圏内に終わってしまうところがこの血統の底力のなさかもしれません。それでもこの成績なら充分過ぎる結果といえるのではないでしょうか。
調教師に新たにサイトウケンジを迎えてそろそろ変わり身を見せるかと思わせたキスと魔王と紅茶(ま~まれぇど)は多少の前進は有ったものの入着も果たせない完敗。設定は盛り沢山で面白くなりそうな要素はありましたが、いざ走ってみるとほとんどその設定に意味がなかったのが敗因といっていいでしょう。やはりこの厩舎に多くのものを求めてはいけないようです。
設定の奇抜さから一部から注目を集めていた幼なじみは大統領(ALcot)ですが蓋を開けてみれば最近の不振を引きずるような惨敗。敷居の高いバカゲーに挑んだ勇気は認めますが、やはり素養のないまま笑いに走ってもギャグは寒いだけという悪循環。兄弟厩舎(別ブランド)は結果を出しただけに本家の不振が余計に目立つ結果となったのは皮肉としかいいようがありません。
そして先月出走の馬たちの中で一番期待を裏切ったといえるのがさくらテイル(Fizz)。前走がまずまずの走りだった上、調教の動きも良かっただけに人気馬を脅かす存在になるかと思われただけにこの惨敗は想定外でした。敗因の原因は何よりシナリオの纏まりのなさで、出走を延ばしてじっくり仕上げられたにしてはその片鱗がさっぱり伺えられなかった。折角前走で汚名を払拭できたかと思われたのにこの負けっぷりでは元の木阿弥で、次走の変わり身は期待しづらいかもしれません。
というわけで今回は久しぶりに予想を的中させることができました。次のレースはメンバーが手薄で当てやすそうなメンバー構成ですが、気を引き締めて予想したいと思います。
第10R(10月)着順
1着 ◎装甲悪鬼村正(NitroPlus) 中央値 90点 平均値 80点
2着 〇果てしなく青い、この空の下で… 完全版(TOPCAT)
中央値 80点 平均値 77点
3着 巨乳ファンタジー(Waffle) 中央値 79点 平均値 75点
上位馬が入り乱れる展開を制し、先頭でゴール板を駆け抜けた馬は装甲悪鬼村正(NitroPlus)でした。厩舎(ブランド)創設10周年ということで期待も高かったのですが、それを裏切らぬ走りは素直に褒めていいところです。仕上がり(演出)には定評のある厩舎でその点には不安は少なかったのですが、やや心配されていた調教師(ライター)も今回は過去を払拭する仕事ぶりを見せてくれて一安心。システム(脚元)の弱さはあったようですが、それも大きな瑕にはならなかったようです。
続いて2着に入ったのが名馬の直仔(リメイク)となる果てしなく青い、この空の下で… 完全版(TOPCAT) 。騎手(原画家)がやや古めかしいため現代競馬に対応出来るか不安がありましたが、その心配は杞憂に終わったようで、時代背景や雰囲気を素直に買うファンが多かったよう。この好走が今月走る新馬(アトリの空と真鍮の月)の弾みとなれば厩舎としては願ったり叶ったりといったところでしょう。
展開こそ乱れたもののここまでは予想通りの着順で決まったのですが、3着に入ったのが巨乳ファンタジー(Waffle)でこれは軽い驚きでした。最近のWaffle厩舎の成績は悪くなくこの馬にも警戒はしていたのですが、バカゲーの雰囲気が漂っていたため印を落としたのが裏目に出てしまいました。シナリオ&抜きのバランスの良さがこの馬最大のウリで丁寧な仕事ぶりが高い評価に繋がりました。古参厩舎が初めて輩出した一級馬といっていいわけですが、この勢いを次走にも持ち越して欲しいものです。
先月は人気どころのゲームがまずまず期待に応えてくれていて波乱といった感じはなかったのですが・・・
前人気は一番のましろ色シンフォニー(ぱれっと)は調教師こそ違ったもののさくらシュトラッセとほぼ同様の走破時計になりました。この厩舎も尖りが取れてすっかり萌え主体の脚質に変わってしまったのが記者的には一抹の寂しさを覚えるのですが、成績的には充分好走といえるだけのものは残しているだけにこの脚質転換は成功といっていいのでしょう。
前走の走りから注目度は高かったコミュ -黒い竜と優しい王国-(暁WORKS)は入着どまりでやや期待はずれといったところかもしれません。走法(テキスト)が独特なのは周知されたようですが、引き込み部分の物足りなさや人気の高いキャラが現れなかったのがややマイナスとなったかもしれません。それでもこの走りを見せられたということは潜在能力の高さを物語っているだけに次走の変わり身は警戒したいところです。
序盤巨乳ファンタジーと共にレースを引っ張ったのがらぶでれーしょん!(SMEE)で、終盤バテたものの無難に入着を確保。前走、前々走からすればこの走りは充分誉められるところです。馬名(タイトル)どおりのイチャラブ系で決してシナリオに期待するゲームではないですが、馬名から想像した通りの話がそのまま展開されるのがファンに好感を持たれたのでしょう。
直仔(FD)のデキから入着も微妙ではと思われたSHUFFLE! Essence+ (Navel)ですが、想像以上の好走で父(SHUFFLE!)のファンを喜ばせる結果となりました。追加部分が意外と豊富で完全版に相応しい内容だったようですが、それでも入着圏内に終わってしまうところがこの血統の底力のなさかもしれません。それでもこの成績なら充分過ぎる結果といえるのではないでしょうか。
調教師に新たにサイトウケンジを迎えてそろそろ変わり身を見せるかと思わせたキスと魔王と紅茶(ま~まれぇど)は多少の前進は有ったものの入着も果たせない完敗。設定は盛り沢山で面白くなりそうな要素はありましたが、いざ走ってみるとほとんどその設定に意味がなかったのが敗因といっていいでしょう。やはりこの厩舎に多くのものを求めてはいけないようです。
設定の奇抜さから一部から注目を集めていた幼なじみは大統領(ALcot)ですが蓋を開けてみれば最近の不振を引きずるような惨敗。敷居の高いバカゲーに挑んだ勇気は認めますが、やはり素養のないまま笑いに走ってもギャグは寒いだけという悪循環。兄弟厩舎(別ブランド)は結果を出しただけに本家の不振が余計に目立つ結果となったのは皮肉としかいいようがありません。
そして先月出走の馬たちの中で一番期待を裏切ったといえるのがさくらテイル(Fizz)。前走がまずまずの走りだった上、調教の動きも良かっただけに人気馬を脅かす存在になるかと思われただけにこの惨敗は想定外でした。敗因の原因は何よりシナリオの纏まりのなさで、出走を延ばしてじっくり仕上げられたにしてはその片鱗がさっぱり伺えられなかった。折角前走で汚名を払拭できたかと思われたのにこの負けっぷりでは元の木阿弥で、次走の変わり身は期待しづらいかもしれません。
というわけで今回は久しぶりに予想を的中させることができました。次のレースはメンバーが手薄で当てやすそうなメンバー構成ですが、気を引き締めて予想したいと思います。
2009年11月12日
嗜好の変化?
公共交通機関で通勤するようになって2年余り。相変わらず朝の満員電車には慣れないのですが、空いている電車が何時何分に来るか分かるようになり、最近は座席に腰掛けることが出来るまで進歩してきました。
となるとただ座っているだけでは時間の浪費というわけで、本を読むことになります。本といっても専らサッカー雑誌を読んでいることが多いのですが、それだけではなく文庫本を読むこともあります。
これが昔ならば本格推理小説ということになるわけですが、何せ通勤時間のうち電車に揺られている時間はおよそ12~3分。駅までや駅から歩く時間の方がよっぽど長い(合わせて25分くらい)わけで、じっくり長編小説を楽しむ余裕はありません。というわけでいつでも中断が利く短編小説の類かライトノベルなどの軽いものを志向することになります。
最近同様なことをエロゲーでも感じるようになりました。仕事が終わり自室に帰ってきても疲れからすぐ横になってしまうことが多くて、パソコンの前に陣取ってじっくり読むような心の余裕がなくなっているのです。というわけで昔はシナリオ重視の読ませるタイプのエロゲーを好んでいたのですが、最近は流し読みしていても大体内容の分かるような平易なものをプレイすることが多くなりました。もちろん前者のタイプのゲームも相変わらず買ってインストールはしているのですが、ショートカットをクリックすることはなく大抵プレイするのは軽いゲームばかり。
ということで前に始めたきっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)は遅々として進まず、期待のNega0(ETERNAL)やコミュ -黒い竜と優しい王国-(暁WORKS)もほとんど起動させてない有様。その一方で巷の評価が高くなく昔ならまず後回しにされていたはずのトロピカルKISS(Twinkle)を原画に釣られて始めたりしているわけで、これでは完全に嗜好が変わったといわれても仕方の無いところ。
まだぼく的には読ませるエロゲーをプレイしたいと思っているのですけどね。
となるとただ座っているだけでは時間の浪費というわけで、本を読むことになります。本といっても専らサッカー雑誌を読んでいることが多いのですが、それだけではなく文庫本を読むこともあります。
これが昔ならば本格推理小説ということになるわけですが、何せ通勤時間のうち電車に揺られている時間はおよそ12~3分。駅までや駅から歩く時間の方がよっぽど長い(合わせて25分くらい)わけで、じっくり長編小説を楽しむ余裕はありません。というわけでいつでも中断が利く短編小説の類かライトノベルなどの軽いものを志向することになります。
最近同様なことをエロゲーでも感じるようになりました。仕事が終わり自室に帰ってきても疲れからすぐ横になってしまうことが多くて、パソコンの前に陣取ってじっくり読むような心の余裕がなくなっているのです。というわけで昔はシナリオ重視の読ませるタイプのエロゲーを好んでいたのですが、最近は流し読みしていても大体内容の分かるような平易なものをプレイすることが多くなりました。もちろん前者のタイプのゲームも相変わらず買ってインストールはしているのですが、ショートカットをクリックすることはなく大抵プレイするのは軽いゲームばかり。
ということで前に始めたきっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)は遅々として進まず、期待のNega0(ETERNAL)やコミュ -黒い竜と優しい王国-(暁WORKS)もほとんど起動させてない有様。その一方で巷の評価が高くなく昔ならまず後回しにされていたはずのトロピカルKISS(Twinkle)を原画に釣られて始めたりしているわけで、これでは完全に嗜好が変わったといわれても仕方の無いところ。
まだぼく的には読ませるエロゲーをプレイしたいと思っているのですけどね。
2009年11月08日
教師主人公の難しさ
10月21日のコラムで「主人公=教師ものに当たりが少ない」というコメントを書きましたが、なぜ当たりが少ないか考えてみると、いくらエロゲーとはいえ教職に就く身で正道に導くはずの生徒に手を出す主人公というのは世間の目でまともに見られないということでしょうか。ましてヘタレだったり無責任な性質だったりしたらより主人公に対する嫌悪感が強まることは必定で、並みの恋愛AVGよりダメ主人公ぶりが顕著に映っても仕方ないでしょう。まあ凌辱ゲーム並みの酷い教師が実在することを否定するわけではありませんが、インモラルを全面に押し出していないゲームならば、そんな教師失格な人物を主人公にしなくても良いはずですが・・・
それはともかく、ぼくの記憶では主人公が教師で評価の高いエロゲーというと遥かに仰ぎ、麗しの(PULLTOP)くらいしか思い浮かばないわけで、よほど腕達者のライターが担当していない限り、主人公=教師もののエロゲーに期待しない方が無難というのがセオリーというもの。
というわけで主人公=教師ものな上に、これまた当たり例の少ない魔法学園ものという二重苦を抱えるANGEL MAGISTER (mana)について、買ってはみたもののほとんど期待していなかったわけですが、いざプレイしてみるとそれなりに面白い。批評空間の評価は低迷しているのですが、ぼくの感覚ではもう少し評価されてもいいゲームではないかと思います。
ただこのゲームが本来のポテンシャル以下の評価をされてしまうのには当然ながら理由があって、それは冒頭で述べた主人公=教師ものの呪縛をこのゲームも逃れることは出来なかったというわけです。
このゲームの主人公は大事な場面ではそれなりに決めることの出来る人物で、もしこれが教職に就いてなくて一般の学生だったとしたら良主人公として評価されていたかもしれません。ただ残念ながら教職に就いて教え子たるヒロインたちを導くとなるとやや役不足を否めません。というのもこのゲームヒロインたちが落ちこぼれ3人組という設定どおりの一筋縄でいかない曲者ぞろいなわけで彼女らを導くのには並みの指導力では勤まらないくらいなわけですが、この主人公は指導するどころかヒロインたちに流されてしまう場面が多すぎます。それにお笑い色の強いゲームの主人公の宿命とはいえ、肝心な場面でギャグに走ることも多くて威厳も何もあったものではない。まあ学園のトップたる学園長がその見てくれに反して威厳のない人物だから大きいことはいえませんが、たとえ癖のあるヒロインたち相手だったとしても生徒たちに対しもう少しイニシアチブが取れていれば一般の評価も上がっていたと思うのです。
そう考えるととこのゲームの一番の問題点は笑い部分とシリアス部分の切り替えが上手くいってなかったことかもしれません。戦闘など緊張する場面でギャグを織り交ぜるというのは嵌れば効果は絶大なのですが、ともすると話の腰を折ってしまうことが多いわけで、もしこうしたテクニックを使うならばもっとストーリー的にバカゲー色を強めたほうが良かったでしょう。ぼくが一番楽しめたのはメインヒロインであるナギルートではなく、戦闘シーンがほとんどないミコトルートだったのは他のシナリオと比べてギャグ色が強くストーリー性が希薄だったためですので。
まあそういった欠点を差し引いてもぼく的には深く考えることなく楽しむことのできたゲームで、文句なしの良作とはいえないまでも充分佳作の範疇に入るゲームではなかったかと。ただ著名な原画家を起用した割にはぼく的にエロシーンがさっぱりエロく見えなかったのは誤算というより驚きでした。まさか同じVA系の先達を真似たわけではないでしょうけれど・・・
それはともかく、ぼくの記憶では主人公が教師で評価の高いエロゲーというと遥かに仰ぎ、麗しの(PULLTOP)くらいしか思い浮かばないわけで、よほど腕達者のライターが担当していない限り、主人公=教師もののエロゲーに期待しない方が無難というのがセオリーというもの。
というわけで主人公=教師ものな上に、これまた当たり例の少ない魔法学園ものという二重苦を抱えるANGEL MAGISTER (mana)について、買ってはみたもののほとんど期待していなかったわけですが、いざプレイしてみるとそれなりに面白い。批評空間の評価は低迷しているのですが、ぼくの感覚ではもう少し評価されてもいいゲームではないかと思います。
ただこのゲームが本来のポテンシャル以下の評価をされてしまうのには当然ながら理由があって、それは冒頭で述べた主人公=教師ものの呪縛をこのゲームも逃れることは出来なかったというわけです。
このゲームの主人公は大事な場面ではそれなりに決めることの出来る人物で、もしこれが教職に就いてなくて一般の学生だったとしたら良主人公として評価されていたかもしれません。ただ残念ながら教職に就いて教え子たるヒロインたちを導くとなるとやや役不足を否めません。というのもこのゲームヒロインたちが落ちこぼれ3人組という設定どおりの一筋縄でいかない曲者ぞろいなわけで彼女らを導くのには並みの指導力では勤まらないくらいなわけですが、この主人公は指導するどころかヒロインたちに流されてしまう場面が多すぎます。それにお笑い色の強いゲームの主人公の宿命とはいえ、肝心な場面でギャグに走ることも多くて威厳も何もあったものではない。まあ学園のトップたる学園長がその見てくれに反して威厳のない人物だから大きいことはいえませんが、たとえ癖のあるヒロインたち相手だったとしても生徒たちに対しもう少しイニシアチブが取れていれば一般の評価も上がっていたと思うのです。
そう考えるととこのゲームの一番の問題点は笑い部分とシリアス部分の切り替えが上手くいってなかったことかもしれません。戦闘など緊張する場面でギャグを織り交ぜるというのは嵌れば効果は絶大なのですが、ともすると話の腰を折ってしまうことが多いわけで、もしこうしたテクニックを使うならばもっとストーリー的にバカゲー色を強めたほうが良かったでしょう。ぼくが一番楽しめたのはメインヒロインであるナギルートではなく、戦闘シーンがほとんどないミコトルートだったのは他のシナリオと比べてギャグ色が強くストーリー性が希薄だったためですので。
まあそういった欠点を差し引いてもぼく的には深く考えることなく楽しむことのできたゲームで、文句なしの良作とはいえないまでも充分佳作の範疇に入るゲームではなかったかと。ただ著名な原画家を起用した割にはぼく的にエロシーンがさっぱりエロく見えなかったのは誤算というより驚きでした。まさか同じVA系の先達を真似たわけではないでしょうけれど・・・
2009年11月03日
デビュー作があってこそ
前に3本のエロゲーを同時進行させているという話をしましたが、しばらくするうちに進捗度に差が出てきて一番最初にクリアできたのは真剣に私に恋しなさい!!(みなとそふと)でした。
巷の評価はかなり好評のようですが、ぼくがプレイした感想も同じでなかなか楽しませてもらいました。前作の君が主で執事が俺でがあまり楽しめなかったこともあり、それほど期待して購入したわけではなかったので思わぬ嬉しい誤算といったところですが、ここまで見事な変わり身を見せられると驚きの方が先に来ます。
真剣に私に恋しなさい!!の特長を一言で言うと多彩なキャラクターが繰り広げる笑いの連続といったところでしょうが、今年プレイした中にも似たようなエロゲーがありました。それはW.L.O世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。(あかべぇそふとつぅ)ですが、W.L.O世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。が多くのサブキャラクターを登場させながら効果的に活かすことが出来ず、結果的に愛奈やアリサの魅力に寄りかかった構成になってしまったのに対し、真剣に私に恋しなさい!!の方はキャラクター全員を活かしています。もちろんW.L.O世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。も真剣に私に恋しなさい!!にない魅力はあるのですが、どちらがキャラクター全体の魅力を活かせていたかというと比較になりません。これはライターであるタカヒロ氏が表面だけのキャラメイキングだけでなくキャラの裏側まで深く細かく設定したおかげでしょう。エピローグでメインヒロインだけでなく各サブキャラにまで後日談を用意しているあたりは真骨頂といってよく、彼がサブキャラにまで深い愛情を注いでいるかこれを見ても分かる気がします。
さてこのゲームが数多くの著名声優を起用していることは誰もがご存知と思いますが、この起用の半分以上はタカヒロ氏の趣味といえるでしょう。ただ名の通った声優陣だけあってさすがの演技を見せてくれていて、このゲームの成功にかなりの部分で貢献しているといっても間違いないわけですが、よくよく考えるとこのような著名声優を多数するには当然ギャラの負担も大きいわけでとても一介のエロゲーメーカーにはとても真似できないでしょう。となるとある程度資金の裏づけがあってこその企画というわけで君が主で執事が俺でが内容はともかく営業面で成功を収められたからこそ、それで儲けた資金をこの真剣に私に恋しなさい!!につぎ込めたに違いありません。守りに入ることなくデビュー作で得た利益を一気に次作の開発資金につぎ込むという大胆さを考えると、もしかしたらタカヒロ氏はこうしたビジョンをみなとそふと設立当初から描いていたと見てもいいと思います。開発資金を多く与えられても資金が少ない時と同じような仕事しかできない人もいれば、その資金に見合った大きな仕事を成し遂げる人もいる。この例でいくとタカヒロ氏は典型的な後者といっていいわけですが、みなとそふとには今後もこの攻めの姿勢を忘れずタカヒロ氏の特長を生かした大作をリリースしてもらいたいと思っています。
巷の評価はかなり好評のようですが、ぼくがプレイした感想も同じでなかなか楽しませてもらいました。前作の君が主で執事が俺でがあまり楽しめなかったこともあり、それほど期待して購入したわけではなかったので思わぬ嬉しい誤算といったところですが、ここまで見事な変わり身を見せられると驚きの方が先に来ます。
真剣に私に恋しなさい!!の特長を一言で言うと多彩なキャラクターが繰り広げる笑いの連続といったところでしょうが、今年プレイした中にも似たようなエロゲーがありました。それはW.L.O世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。(あかべぇそふとつぅ)ですが、W.L.O世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。が多くのサブキャラクターを登場させながら効果的に活かすことが出来ず、結果的に愛奈やアリサの魅力に寄りかかった構成になってしまったのに対し、真剣に私に恋しなさい!!の方はキャラクター全員を活かしています。もちろんW.L.O世界恋愛機構 未来のために、いま恋をしよう。も真剣に私に恋しなさい!!にない魅力はあるのですが、どちらがキャラクター全体の魅力を活かせていたかというと比較になりません。これはライターであるタカヒロ氏が表面だけのキャラメイキングだけでなくキャラの裏側まで深く細かく設定したおかげでしょう。エピローグでメインヒロインだけでなく各サブキャラにまで後日談を用意しているあたりは真骨頂といってよく、彼がサブキャラにまで深い愛情を注いでいるかこれを見ても分かる気がします。
さてこのゲームが数多くの著名声優を起用していることは誰もがご存知と思いますが、この起用の半分以上はタカヒロ氏の趣味といえるでしょう。ただ名の通った声優陣だけあってさすがの演技を見せてくれていて、このゲームの成功にかなりの部分で貢献しているといっても間違いないわけですが、よくよく考えるとこのような著名声優を多数するには当然ギャラの負担も大きいわけでとても一介のエロゲーメーカーにはとても真似できないでしょう。となるとある程度資金の裏づけがあってこその企画というわけで君が主で執事が俺でが内容はともかく営業面で成功を収められたからこそ、それで儲けた資金をこの真剣に私に恋しなさい!!につぎ込めたに違いありません。守りに入ることなくデビュー作で得た利益を一気に次作の開発資金につぎ込むという大胆さを考えると、もしかしたらタカヒロ氏はこうしたビジョンをみなとそふと設立当初から描いていたと見てもいいと思います。開発資金を多く与えられても資金が少ない時と同じような仕事しかできない人もいれば、その資金に見合った大きな仕事を成し遂げる人もいる。この例でいくとタカヒロ氏は典型的な後者といっていいわけですが、みなとそふとには今後もこの攻めの姿勢を忘れずタカヒロ氏の特長を生かした大作をリリースしてもらいたいと思っています。
2009年10月19日
先月(9月)の結果
馬体(原画)が魅力の良血馬から人気馬の直仔(FD)等、多士済々のメンバーが揃った先月のレース。混戦ムードが漂っていましたが、果たして結果はどうだったのでしょうか?
第9R(9月)着順
1着 夏ノ雨(CUBE) 中央値 80点 平均値 79点
2着 〇eden* PLUS+MOSAIC(minori) 中央値 80点 平均値 77点
3着 だっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~(タクティクス*ラテ)
中央値 78点 平均値 75点
人気どころの馬(ゲーム)を蹴散らして見事1着に入ったのは、これがデビュー戦だった夏ノ雨(CUBE)でした。それなりの実績のあるCUFFS血統とはいえ調教師(ライター)は新人ということで人気はそれほど高くなかったのですがこの走りは見事。シナリオを初めそれほど傑出した点はなかったようですが、爽やかな青春ストーリーを丁寧に描ききったことが評価されたようです。アメサラサやヨスガノソラの成績から記者は良く走ったとしても入着一杯と思っていたのですが、それをはるかに飛び越えた時計(中央値)をたたき出したのには脱帽です。
相変わらず力の入った脚捌き(動画)が注目されたeden* PLUS+MOSAIC(minori)が2着。といってもこれは18禁部分のみの成績で、対象外となっているeden* They were only two, on the planet.は夏ノ雨より速い時計で走っているわけですから、実質は勝利していたといっていいかもしれません。Hシーンのみ入った追加ディスクということでこの馬単体での走りを評価することは難しいのですが、走破時計を考えればHシーンについても充分期待に応えてくれたといえそうです。
そして3着に入ったのがだっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~(タクティクス*ラテ)で、下馬評から考えれば上々の成績といっていいでしょう。やったもの勝ちというような内容でシナリオ的にも決して誉められたものではなかったようですが、抱き枕を題材とした発想を無難にエロゲーとして纏めた力量が評価されたということでしょうか。
今回はメンバーが揃っていただけに人気薄の馬の食い込む余地は少ないと見ていたのですが、3着馬を含めて意外な穴馬が上位を賑わしてくれました。直線に入って失速し連対を惜しくも逃したDistance -ディスタンス-(Silksoft)がその代表。夏ノ雨と同じ青春ものですが、こちらは甘さよりもやや苦めのストーリー。泣き主体の展開がややあざとさを感じさせて終盤評価を落としたようですがデビュー戦でこの走りなら善戦といっていいでしょう。ヴォーカル曲の豊富さも時計の上積みに貢献したようです。
ヨスガノソラで人気を博した穹を前面に押し出して勝負したハルカナソラでしたが、結果は父(本編)から多少時計を縮めた程度に終わりました。それでも種牡馬(本編)の名を辱める成績しか残せない直仔(FD)が少なくないだけに時計を縮めたのは成功といってもいいでしょう。穹の魅力は相変わらずなようでこの馬を信じて買ったファンの期待は裏切らなかったようです。
こちらも直仔(FD)としてなかなかの走りをみせたのがプリ☆さら(アトリエかぐや)。好成績だったプリマ☆ステラと馬場掃除に終わったさらさらささらのニックスはやや冒険かと思われたのですが、結果を見る限り上位馬のプリマ☆ステラの血が強く出てくれたようです。エロさえ期待を裏切らなければアトリエかぐやもまだまだ充分勝負になるわけで、次走もこの走りを忘れてもらいたくないものです。
記者が単穴評価をした恋文ロマンチカ(Chuablesoft)は思ったよりも走れず。大正ロマンを舞台とした雰囲気は悪くなかったものの、作業感漂うシステムと足を引っ張ったヒロインが少なからず居たことがこの成績に終わった原因でしょうか。前予想で1走おきに走るジンクスから今回は走りごろと見たのですが、どうも前走のFDは計算に入れてはいけなかったようでした。
著名厩舎の復活ということで話題だったそらいろ(ねこねこそふと)も肝心の走りではそれほどインパクトを残せませんでした。ラムネと同じ世界観ということを考えれば成績も同様に終わって不思議ないわけで、入着ならともかく頭を期待するのは難しかったようです。それでも長期休養明け初戦としてはまずまずの走りで、叩いての次走には期待が持てそうです。
抜きゲー枠として期待の桃華散る 少女剣士の報復は慟哭に満ちて(アイル)も前人気から考えるとやや期待外れといえる結果といえるでしょう。エロに関しては満足いくデキだったもののツッコミ所の多い主人公の行動がやや足を引っ張ったかもしれません。ただ安馬(低価格作品)だけにこの時計で走ってくれればファンとしては充分かもしれませんが。
期待以上に騎手(原画家)がいい仕事をしてくれたのがトロピカルKISS(Twinkle)。ただシナリオに関しては今ひとつの感は否めず上位に食い込めなかったのは残念なところ。事実上のハーレムゲーでありながら主人公の魅力がファンに伝わってこないのが痛かったようで、調教師にもう少し頑張ってもらいたかったというのが本音でしょうか。
最近の厩舎の実績を考えればほぼ予想通りの成績といっていいSignalHeart(Purple Software)。といっても足を引っ張った要因はシナリオよりも不快にさせるヒロインが居たための方が大きく、このあたりはヒロイン萌えを主体とする厩舎としては「らしくない」といえます。相変わらずサブに魅力的なヒロインが存在するようですが、競争成績を上げないと種牡馬(FD)としての成功は覚束ないということをそろそろ理解してもらいたいものです。
記者が本命に推したNega0(ETERNAL)は入着も果たせない惨敗。前走のようなゲーム性を期待した層の評判が悪かったのが低迷した要因で、シナリオがとっつきにくいのも幅広い支持を集めにくかったよう。それでも評価がばらついているように少なくない支持も得ていて、楽しめる人には楽しめたようです。
そして今回ファンの期待を一番大きく裏切ったのがW.L.O.世界恋愛機構L.L.S.(あかべぇそふとつぅ)。同じ人気種牡馬(ゲーム)の直仔(FD)で同じあかべぇ血統のこんぼく麻雀の凡走を下回る成績には正直驚かされました。その敗因に付いては先月29日のコラムで分析したので深くは触れませんが、この成績では今後あかべぇ血統の直仔に期待してはいけないかもしれません。
というわけで今回は人気馬の不甲斐なさがやや目立つ結果になりました。そんな中 夏ノ雨の爽やかな走りが印象に残ったわけですが、10月はどんなレースになるのでしょうか?直前出走取消する人気馬が多くてやや寂しいメンバーとなった感はありますが、今回のように思わぬ穴馬が現れるのに期待したいところです。
第9R(9月)着順
1着 夏ノ雨(CUBE) 中央値 80点 平均値 79点
2着 〇eden* PLUS+MOSAIC(minori) 中央値 80点 平均値 77点
3着 だっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~(タクティクス*ラテ)
中央値 78点 平均値 75点
人気どころの馬(ゲーム)を蹴散らして見事1着に入ったのは、これがデビュー戦だった夏ノ雨(CUBE)でした。それなりの実績のあるCUFFS血統とはいえ調教師(ライター)は新人ということで人気はそれほど高くなかったのですがこの走りは見事。シナリオを初めそれほど傑出した点はなかったようですが、爽やかな青春ストーリーを丁寧に描ききったことが評価されたようです。アメサラサやヨスガノソラの成績から記者は良く走ったとしても入着一杯と思っていたのですが、それをはるかに飛び越えた時計(中央値)をたたき出したのには脱帽です。
相変わらず力の入った脚捌き(動画)が注目されたeden* PLUS+MOSAIC(minori)が2着。といってもこれは18禁部分のみの成績で、対象外となっているeden* They were only two, on the planet.は夏ノ雨より速い時計で走っているわけですから、実質は勝利していたといっていいかもしれません。Hシーンのみ入った追加ディスクということでこの馬単体での走りを評価することは難しいのですが、走破時計を考えればHシーンについても充分期待に応えてくれたといえそうです。
そして3着に入ったのがだっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~(タクティクス*ラテ)で、下馬評から考えれば上々の成績といっていいでしょう。やったもの勝ちというような内容でシナリオ的にも決して誉められたものではなかったようですが、抱き枕を題材とした発想を無難にエロゲーとして纏めた力量が評価されたということでしょうか。
今回はメンバーが揃っていただけに人気薄の馬の食い込む余地は少ないと見ていたのですが、3着馬を含めて意外な穴馬が上位を賑わしてくれました。直線に入って失速し連対を惜しくも逃したDistance -ディスタンス-(Silksoft)がその代表。夏ノ雨と同じ青春ものですが、こちらは甘さよりもやや苦めのストーリー。泣き主体の展開がややあざとさを感じさせて終盤評価を落としたようですがデビュー戦でこの走りなら善戦といっていいでしょう。ヴォーカル曲の豊富さも時計の上積みに貢献したようです。
ヨスガノソラで人気を博した穹を前面に押し出して勝負したハルカナソラでしたが、結果は父(本編)から多少時計を縮めた程度に終わりました。それでも種牡馬(本編)の名を辱める成績しか残せない直仔(FD)が少なくないだけに時計を縮めたのは成功といってもいいでしょう。穹の魅力は相変わらずなようでこの馬を信じて買ったファンの期待は裏切らなかったようです。
こちらも直仔(FD)としてなかなかの走りをみせたのがプリ☆さら(アトリエかぐや)。好成績だったプリマ☆ステラと馬場掃除に終わったさらさらささらのニックスはやや冒険かと思われたのですが、結果を見る限り上位馬のプリマ☆ステラの血が強く出てくれたようです。エロさえ期待を裏切らなければアトリエかぐやもまだまだ充分勝負になるわけで、次走もこの走りを忘れてもらいたくないものです。
記者が単穴評価をした恋文ロマンチカ(Chuablesoft)は思ったよりも走れず。大正ロマンを舞台とした雰囲気は悪くなかったものの、作業感漂うシステムと足を引っ張ったヒロインが少なからず居たことがこの成績に終わった原因でしょうか。前予想で1走おきに走るジンクスから今回は走りごろと見たのですが、どうも前走のFDは計算に入れてはいけなかったようでした。
著名厩舎の復活ということで話題だったそらいろ(ねこねこそふと)も肝心の走りではそれほどインパクトを残せませんでした。ラムネと同じ世界観ということを考えれば成績も同様に終わって不思議ないわけで、入着ならともかく頭を期待するのは難しかったようです。それでも長期休養明け初戦としてはまずまずの走りで、叩いての次走には期待が持てそうです。
抜きゲー枠として期待の桃華散る 少女剣士の報復は慟哭に満ちて(アイル)も前人気から考えるとやや期待外れといえる結果といえるでしょう。エロに関しては満足いくデキだったもののツッコミ所の多い主人公の行動がやや足を引っ張ったかもしれません。ただ安馬(低価格作品)だけにこの時計で走ってくれればファンとしては充分かもしれませんが。
期待以上に騎手(原画家)がいい仕事をしてくれたのがトロピカルKISS(Twinkle)。ただシナリオに関しては今ひとつの感は否めず上位に食い込めなかったのは残念なところ。事実上のハーレムゲーでありながら主人公の魅力がファンに伝わってこないのが痛かったようで、調教師にもう少し頑張ってもらいたかったというのが本音でしょうか。
最近の厩舎の実績を考えればほぼ予想通りの成績といっていいSignalHeart(Purple Software)。といっても足を引っ張った要因はシナリオよりも不快にさせるヒロインが居たための方が大きく、このあたりはヒロイン萌えを主体とする厩舎としては「らしくない」といえます。相変わらずサブに魅力的なヒロインが存在するようですが、競争成績を上げないと種牡馬(FD)としての成功は覚束ないということをそろそろ理解してもらいたいものです。
記者が本命に推したNega0(ETERNAL)は入着も果たせない惨敗。前走のようなゲーム性を期待した層の評判が悪かったのが低迷した要因で、シナリオがとっつきにくいのも幅広い支持を集めにくかったよう。それでも評価がばらついているように少なくない支持も得ていて、楽しめる人には楽しめたようです。
そして今回ファンの期待を一番大きく裏切ったのがW.L.O.世界恋愛機構L.L.S.(あかべぇそふとつぅ)。同じ人気種牡馬(ゲーム)の直仔(FD)で同じあかべぇ血統のこんぼく麻雀の凡走を下回る成績には正直驚かされました。その敗因に付いては先月29日のコラムで分析したので深くは触れませんが、この成績では今後あかべぇ血統の直仔に期待してはいけないかもしれません。
というわけで今回は人気馬の不甲斐なさがやや目立つ結果になりました。そんな中 夏ノ雨の爽やかな走りが印象に残ったわけですが、10月はどんなレースになるのでしょうか?直前出走取消する人気馬が多くてやや寂しいメンバーとなった感はありますが、今回のように思わぬ穴馬が現れるのに期待したいところです。
2009年10月15日
手を出すこと自体がクレイジー?
今月購入予定だったソフトが次々と発売延期となり、現在のところ購入が確定しているのは1本のみ。これではちと寂しいというわけで何か購入候補はないかと捜していてふと目に留まったのがCRAZY★RABBITS 別れさせ屋の兎桐事務所(Tiaramode)というゲーム。
メーカー名を聞いてピンときた人もいるかと思いますがこのゲームは乙女ゲーです。ぼくの場合乙女ゲーに対する拒否反応は働かない方(というよりどちらかというと好物)ですが、それでもHシーンの際に男性声優のあえぎ声だけを聞く趣味はないので主人公(乙女ゲーの場合女性)の声があるのは当然ながら必須条件。この点Tiaramodeのゲームは今までずっと主人公声ありなので安心できます。
ただTiaramodeのゲームには欠点があって、eden*(minori)で一部ユーザー層に不満たらたらだった18禁部分の別会計方式を採用していること。これがminoriの場合ならば2本の合計金額が通常のソフト1本分なので不満は薄かったのですが、Tiaramodeのゲームの場合本編と追加ディスクを合わせると1万円を超えてしまうというコストパフォーマンスの悪さが鼻に付くのです。エロい人のみに多大な負担を強いるというのは納得がいかないということでこれまで冒険心を少なからず抑制していたわけですが、どうやら今回に限ってはこの追加ディスクの採用はされない様子。これならば体験版のプレイにも身が入るというものです。
といってもその体験版の容量はかなり少なめで駆け足で進めると10分程度で終わってしまう程度のものだったわけですが、プレイした触感はやや微妙といったところでしょうか。
ヒロイン(主人公)については今までのTiaramodeのゲームと同じく世間知らずで頑張り屋の女の子といった感じ。乙女ゲーの場合当然ヒロインは1人で、もしこのヒロインの言動が合わなかったりしたら目も当てられないわけですが、それについては一長一短といったところ。というのも今回の場合物語の舞台がいつもの上流階級社会ではなく「別れさせ屋」というどちらかといえば生き馬の目を抜くような裏社会が舞台となるわけで、この主人公の性格がストーリー的に吉とでるか凶と出るか難しいところなのです。同僚(相手役)の足を引っ張るようなドジばかりしているとか、いらない正義感ばかり振りかざしているような展開となる可能性も多分にあるわけで、このあたりを見極めたかったわけですが残念ながら体験版の範囲では分かりませんでした。
そんな主人公の設定はともかくぼくが一番気になっている点は、ヒロインの相手役がやや偏っている感じでいわば関係者ばかりということ。正直これではストーリーの広がりに期待できそうにもないわけで折角の「別れさせ屋」という設定があるわけですから、相手役に別れさせた相手が1人くらいいても面白いと思うのですね。仕事と思って付き合っているうちに本当に相手に惚れてしまうというのは少女マンガなどによくある話かもしれませんですが、こういった展開があってこそ世間知らずで真面目という主人公のパーソナリティが生きるというもの。まあこれに関しては発表されていないだけかもしれませんが、こうして見るとやや不安が大きいかもしれません。
結論としてシナリオに期待するとやや辛いかもしれません。設定的にコンゲームもののような騙し騙されというような展開を考えていると裏切られる可能性は大きそう。これまでのTiaramodeのゲームの主人公をそのまま流用した点も舞台設定を見る限りやや疑問は残ります。ただ少々世間知らずながら頑張り屋の主人公というのがTiaramodeの持ち味といえるだけに、これを欠いてはTiaramodeのゲームをプレイする意味がないといえるかも。シナリオを度外視して主人公萌えを楽しむというなら購入も一考といったところですが、それなら冒険するよりも値段が張るということで見送った旧作をプレイした方がいいかも・・・
というわけでTiaramodeのゲームとしてはやや異色といってもいい今回の新作。体験版をプレイした限りでは推しづらいというのが正直なところですが、何しろ容量が少なかっただけに今後の展開によっては大化けするかもしれません。まあ元が乙女ゲーなだけに男性で購入を検討しようと思う人はほとんどいないでしょうけれど。
メーカー名を聞いてピンときた人もいるかと思いますがこのゲームは乙女ゲーです。ぼくの場合乙女ゲーに対する拒否反応は働かない方(というよりどちらかというと好物)ですが、それでもHシーンの際に男性声優のあえぎ声だけを聞く趣味はないので主人公(乙女ゲーの場合女性)の声があるのは当然ながら必須条件。この点Tiaramodeのゲームは今までずっと主人公声ありなので安心できます。
ただTiaramodeのゲームには欠点があって、eden*(minori)で一部ユーザー層に不満たらたらだった18禁部分の別会計方式を採用していること。これがminoriの場合ならば2本の合計金額が通常のソフト1本分なので不満は薄かったのですが、Tiaramodeのゲームの場合本編と追加ディスクを合わせると1万円を超えてしまうというコストパフォーマンスの悪さが鼻に付くのです。エロい人のみに多大な負担を強いるというのは納得がいかないということでこれまで冒険心を少なからず抑制していたわけですが、どうやら今回に限ってはこの追加ディスクの採用はされない様子。これならば体験版のプレイにも身が入るというものです。
といってもその体験版の容量はかなり少なめで駆け足で進めると10分程度で終わってしまう程度のものだったわけですが、プレイした触感はやや微妙といったところでしょうか。
ヒロイン(主人公)については今までのTiaramodeのゲームと同じく世間知らずで頑張り屋の女の子といった感じ。乙女ゲーの場合当然ヒロインは1人で、もしこのヒロインの言動が合わなかったりしたら目も当てられないわけですが、それについては一長一短といったところ。というのも今回の場合物語の舞台がいつもの上流階級社会ではなく「別れさせ屋」というどちらかといえば生き馬の目を抜くような裏社会が舞台となるわけで、この主人公の性格がストーリー的に吉とでるか凶と出るか難しいところなのです。同僚(相手役)の足を引っ張るようなドジばかりしているとか、いらない正義感ばかり振りかざしているような展開となる可能性も多分にあるわけで、このあたりを見極めたかったわけですが残念ながら体験版の範囲では分かりませんでした。
そんな主人公の設定はともかくぼくが一番気になっている点は、ヒロインの相手役がやや偏っている感じでいわば関係者ばかりということ。正直これではストーリーの広がりに期待できそうにもないわけで折角の「別れさせ屋」という設定があるわけですから、相手役に別れさせた相手が1人くらいいても面白いと思うのですね。仕事と思って付き合っているうちに本当に相手に惚れてしまうというのは少女マンガなどによくある話かもしれませんですが、こういった展開があってこそ世間知らずで真面目という主人公のパーソナリティが生きるというもの。まあこれに関しては発表されていないだけかもしれませんが、こうして見るとやや不安が大きいかもしれません。
結論としてシナリオに期待するとやや辛いかもしれません。設定的にコンゲームもののような騙し騙されというような展開を考えていると裏切られる可能性は大きそう。これまでのTiaramodeのゲームの主人公をそのまま流用した点も舞台設定を見る限りやや疑問は残ります。ただ少々世間知らずながら頑張り屋の主人公というのがTiaramodeの持ち味といえるだけに、これを欠いてはTiaramodeのゲームをプレイする意味がないといえるかも。シナリオを度外視して主人公萌えを楽しむというなら購入も一考といったところですが、それなら冒険するよりも値段が張るということで見送った旧作をプレイした方がいいかも・・・
というわけでTiaramodeのゲームとしてはやや異色といってもいい今回の新作。体験版をプレイした限りでは推しづらいというのが正直なところですが、何しろ容量が少なかっただけに今後の展開によっては大化けするかもしれません。まあ元が乙女ゲーなだけに男性で購入を検討しようと思う人はほとんどいないでしょうけれど。
2009年10月11日
取りあえず現状報告
前段階では今月は有力ソフトが出揃い激戦ムードだったのですが、先月末の幻月のパンドオラ(Q-X)延期の報に続き、ひだまりバスケット(eufonie)、出撃!!乙女たちの戦場(げーせん18)が12月11日に延期。一番期待していた恋色空模様(すたじお緑茶)に至っては来年3月発売という気が遠くなるほどの延期期間。まあeufonieは前作でも延期していましたし、すたじお緑茶も延期という点では前科持ちのブランド。想定内といえば想定内なわけですが、今月はそれ以外のソフトもマスターアップ報告が遅く延期されるゲームが他にも出てくる可能性も多分にあります。
というわけで本来なら新たに購入するエロゲーをインストールするスペースを作るために積みゲー処理に励まないといけない時期なのですが、この状況なら慌ててプレイする必要はなさそう。というわけで、W.LO. 世界恋愛機構 -LLS-(あかべぇそふとつぅ)と明日の七海と逢うために(Purple)という2つのファンディスクを終わらせた後ということで、思い切っていわゆる大作・期待作を始めてみることにました。
ぼくがチョイスしたのは星空のメモリア(FAVORITE)・きっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)・真剣で私に恋しなさい!(みなとそふと)の3本。今年発売されたゲームの中では前評判が高かったゲームで発売後の評価も悪くなかったというわけで選んだのですが、今のところの触感ではやや不満といったところ。まあ期待が高すぎたこともありますが・・・
きっと、澄みわたる朝色よりも、に関しては、時々入るヨダ氏のSD原画とギャグ部分がストーリーの流れを明らかにぶった切っているのが難。もともとテキスト自体多分に毒を含んでいるのですが、それがヨダ氏の毒のあるCGと相まって、世界観まで変えてしまいかねないほど目だってしまっています。世界観や雰囲気を構築する序盤からこうも流れを断ち切られることをされるとほとほと疲れてしまうわけで、今のところ渋滞中といった感じ。まあ流れに乗ってしまえばそんな些細なことは気にならなくなるかもしれませんが・・・
星空のメモリアはそれより進んでいて現在3周目。ただ今のところの評価は正直期待外れ。今のところ魅力のあるヒロインが見当たらないこともあるのですが、序盤の核というべきこももシナリオに見過ごせない矛盾(というよりケアレスミスに近い)部分があって興をそがれてしまったのが痛い。まだまだルートが解凍されていないヒロインが居てそちらの方が本筋のシナリオなのでしょうが、そのシナリオの威力でこれからどれだけ評価を上積みできるかと注目といったところです。
3本の中で一番面白いのが真剣で私に恋しなさい!で、こちらは現在2周目。シナリオについてはほとんど期待してなくてテキストの妙が見所だったわけですが、つよきすのような笑いは乏しい。ただ多人数のキャラクターを登場させている割にどれもキャラが立っているのは好印象。他のメーカーのゲームと比較するのはいけないのですが、事前にプレイしたW.LO. 世界恋愛機構が多くのサブキャラを設定しながらほとんどキャラを生かせなかったのとは対照的で、このあたりは流石といったところ。それでも何か物足りない部分があるとすれば、ヒロインの灰汁が強い割に今ひとつ笑いに貢献されていないことかもしれません。
といったわけで、現在はこの3本をまったりとプレイ中。この内2本を月末までに終わらせれば上々といったところでしょうか。先週は台風上陸の影響で職場の機能が半日マヒしてしまい、そのしわ寄せで体調はズタボロ。結局天皇杯も行けずという惨状ではさすがにエロゲーを一気に終わらせようという気力も沸きませんので・・・
というわけで本来なら新たに購入するエロゲーをインストールするスペースを作るために積みゲー処理に励まないといけない時期なのですが、この状況なら慌ててプレイする必要はなさそう。というわけで、W.LO. 世界恋愛機構 -LLS-(あかべぇそふとつぅ)と明日の七海と逢うために(Purple)という2つのファンディスクを終わらせた後ということで、思い切っていわゆる大作・期待作を始めてみることにました。
ぼくがチョイスしたのは星空のメモリア(FAVORITE)・きっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)・真剣で私に恋しなさい!(みなとそふと)の3本。今年発売されたゲームの中では前評判が高かったゲームで発売後の評価も悪くなかったというわけで選んだのですが、今のところの触感ではやや不満といったところ。まあ期待が高すぎたこともありますが・・・
きっと、澄みわたる朝色よりも、に関しては、時々入るヨダ氏のSD原画とギャグ部分がストーリーの流れを明らかにぶった切っているのが難。もともとテキスト自体多分に毒を含んでいるのですが、それがヨダ氏の毒のあるCGと相まって、世界観まで変えてしまいかねないほど目だってしまっています。世界観や雰囲気を構築する序盤からこうも流れを断ち切られることをされるとほとほと疲れてしまうわけで、今のところ渋滞中といった感じ。まあ流れに乗ってしまえばそんな些細なことは気にならなくなるかもしれませんが・・・
星空のメモリアはそれより進んでいて現在3周目。ただ今のところの評価は正直期待外れ。今のところ魅力のあるヒロインが見当たらないこともあるのですが、序盤の核というべきこももシナリオに見過ごせない矛盾(というよりケアレスミスに近い)部分があって興をそがれてしまったのが痛い。まだまだルートが解凍されていないヒロインが居てそちらの方が本筋のシナリオなのでしょうが、そのシナリオの威力でこれからどれだけ評価を上積みできるかと注目といったところです。
3本の中で一番面白いのが真剣で私に恋しなさい!で、こちらは現在2周目。シナリオについてはほとんど期待してなくてテキストの妙が見所だったわけですが、つよきすのような笑いは乏しい。ただ多人数のキャラクターを登場させている割にどれもキャラが立っているのは好印象。他のメーカーのゲームと比較するのはいけないのですが、事前にプレイしたW.LO. 世界恋愛機構が多くのサブキャラを設定しながらほとんどキャラを生かせなかったのとは対照的で、このあたりは流石といったところ。それでも何か物足りない部分があるとすれば、ヒロインの灰汁が強い割に今ひとつ笑いに貢献されていないことかもしれません。
といったわけで、現在はこの3本をまったりとプレイ中。この内2本を月末までに終わらせれば上々といったところでしょうか。先週は台風上陸の影響で職場の機能が半日マヒしてしまい、そのしわ寄せで体調はズタボロ。結局天皇杯も行けずという惨状ではさすがにエロゲーを一気に終わらせようという気力も沸きませんので・・・
2009年10月04日
蜂蜜のような甘さが持ち味も
さて前回予告した通り、今回はハチミツ乙女blossomdays(ルピナス)についてです。
このゲームの原画家はミヤスリサ氏でエロゲーではもはやベテランの域に達しているといえる絵師ですが、ぼくの脳裏に何ともいえない不安感が訪れました。というのもこのゲームのメーカーの煽り文が照れ×デレ 恥ずかしがる乙女に萌える学園ADVでこれがシリウスのこいびとどうしですることぜんぶを思わせたからです。
実のところこのこいびとどうしですることぜんぶは事前では11月の傑作群(世界でいちばんNGな恋、キラ☆キラ、赫炎のインガノック、そして明日の世界より――)に次ぐ評価をしていたゲームで直前まで購入を考えていたのですが、体験版をプレイしてぼくの趣味に合わないことを察知し回避を決めました。このこいびとどうしですることぜんぶの煽り文ができたてカップルラブラブADVで何かコンセプトが共通のように思われてならないわけで無条件で買うには危険かもしれない・・・
というような思惑を抱えて体験版を始めてみたわけですが、真っ先に気づいたのはミヤスリサ氏の絵がシリウスの諸作品と比べて今ひとつなこと。これは塗りの問題が関係しているかもしれませんが妙に荒く感じます。まあこのあたりは個人的な好みかもしれませんが、シナリオが多少悪くても原画補正で購入してしまうというほどのオーラを感じることは出来ませんでした。
まあぼくにとってはそれよりシナリオの方が重要です。前回書いたとおりこのゲームに一番期待しているのは佐野一馬氏のテキストなわけですので。
そのテキストですが体験版をプレイした限りでは正直良さについてはよく分かりませんでした。というのも(これはぼくの想像ですが)どうやらプロローグ部分を担当しているのは佐野一馬氏でなくJ・さいろー氏(もしくは狩野伊太朗氏)ではないかと思うのです。佐野氏なら取りあえずプロローグ部分からインパクトのあるイベントをぶつけてきて読み手を引き付けると思うのですが、このゲームでは冒頭ヒロインが朝寝ぼうした主人公を起こしに来るというお定まりの出だし。まあこういった小さなイベントを積み重ねていくことによってヒロインの魅力を浮き立たせていくのがJ・さいろー氏や狩野氏の持ち味といえるかもしれませんが、体験版の範囲ではヒロインの魅力という部分は余り伝わってきませんでした。。
まあよく考えれば、ちょっぴり田舎を舞台とした暖かな雰囲気の恋愛ADVという設定は佐野氏でなくどちらかといえばJ・さいろー氏が得意とする分野ですし、そういった雰囲気を好むファンなら買っても損はないかもしれません。ゲーム後半でのイチャデレパートにもそれなりに期待できそう。ただこれまでの恋愛ADVと違う目新しい部分に欠けるのは否めないといったところで、主人公も好感が持てそうな感じとはいえ鈍感すぎるのが難。とはいえ実のところJ・さいろー氏の裏芸(お家芸)といえば女の子に襲われる受身一本槍のショタ系主人公なわけで、こういった恋愛ADVでもヒロインからの告白されるのを待つだけの鈍感主人公となっても仕方ないかもしれませんが。
というわけで、雰囲気は悪くないものの原画を含めてやや強調材料に欠けるというのが体験版を終えた感想です。ぼく的には佐野一馬氏のテキストに期待していたためネガティブ気味な紹介になってしまいましたが、過度な期待をしなければそれなりに楽しめるのではないでしょうか。これはぼくの勘になるのですがメインヒロイン格の七瀬姉妹よりサブヒロインである美樹の方が化ける可能性が大きく、この作品が成功するか否はもしかしたら彼女の両肩に掛かっているかもしれませんね。
このゲームの原画家はミヤスリサ氏でエロゲーではもはやベテランの域に達しているといえる絵師ですが、ぼくの脳裏に何ともいえない不安感が訪れました。というのもこのゲームのメーカーの煽り文が照れ×デレ 恥ずかしがる乙女に萌える学園ADVでこれがシリウスのこいびとどうしですることぜんぶを思わせたからです。
実のところこのこいびとどうしですることぜんぶは事前では11月の傑作群(世界でいちばんNGな恋、キラ☆キラ、赫炎のインガノック、そして明日の世界より――)に次ぐ評価をしていたゲームで直前まで購入を考えていたのですが、体験版をプレイしてぼくの趣味に合わないことを察知し回避を決めました。このこいびとどうしですることぜんぶの煽り文ができたてカップルラブラブADVで何かコンセプトが共通のように思われてならないわけで無条件で買うには危険かもしれない・・・
というような思惑を抱えて体験版を始めてみたわけですが、真っ先に気づいたのはミヤスリサ氏の絵がシリウスの諸作品と比べて今ひとつなこと。これは塗りの問題が関係しているかもしれませんが妙に荒く感じます。まあこのあたりは個人的な好みかもしれませんが、シナリオが多少悪くても原画補正で購入してしまうというほどのオーラを感じることは出来ませんでした。
まあぼくにとってはそれよりシナリオの方が重要です。前回書いたとおりこのゲームに一番期待しているのは佐野一馬氏のテキストなわけですので。
そのテキストですが体験版をプレイした限りでは正直良さについてはよく分かりませんでした。というのも(これはぼくの想像ですが)どうやらプロローグ部分を担当しているのは佐野一馬氏でなくJ・さいろー氏(もしくは狩野伊太朗氏)ではないかと思うのです。佐野氏なら取りあえずプロローグ部分からインパクトのあるイベントをぶつけてきて読み手を引き付けると思うのですが、このゲームでは冒頭ヒロインが朝寝ぼうした主人公を起こしに来るというお定まりの出だし。まあこういった小さなイベントを積み重ねていくことによってヒロインの魅力を浮き立たせていくのがJ・さいろー氏や狩野氏の持ち味といえるかもしれませんが、体験版の範囲ではヒロインの魅力という部分は余り伝わってきませんでした。。
まあよく考えれば、ちょっぴり田舎を舞台とした暖かな雰囲気の恋愛ADVという設定は佐野氏でなくどちらかといえばJ・さいろー氏が得意とする分野ですし、そういった雰囲気を好むファンなら買っても損はないかもしれません。ゲーム後半でのイチャデレパートにもそれなりに期待できそう。ただこれまでの恋愛ADVと違う目新しい部分に欠けるのは否めないといったところで、主人公も好感が持てそうな感じとはいえ鈍感すぎるのが難。とはいえ実のところJ・さいろー氏の裏芸(お家芸)といえば女の子に襲われる受身一本槍のショタ系主人公なわけで、こういった恋愛ADVでもヒロインからの告白されるのを待つだけの鈍感主人公となっても仕方ないかもしれませんが。
というわけで、雰囲気は悪くないものの原画を含めてやや強調材料に欠けるというのが体験版を終えた感想です。ぼく的には佐野一馬氏のテキストに期待していたためネガティブ気味な紹介になってしまいましたが、過度な期待をしなければそれなりに楽しめるのではないでしょうか。これはぼくの勘になるのですがメインヒロイン格の七瀬姉妹よりサブヒロインである美樹の方が化ける可能性が大きく、この作品が成功するか否はもしかしたら彼女の両肩に掛かっているかもしれませんね。
2009年10月03日
世間の評価が低くても
W.L.O.世界恋愛機構L.L.S. (あかべぇそふとつぅ)のみ早々クリアしてしまった先月購入組ですが、他に購入した4本については取りあえず保留状態。一番最初に手を付ける予定だったのは実のところそらいろ(ねこねこそふと)だったわけですが、起動ディスクが必要なため現在DVDドライブを占拠しているゲームが終わらないことにはプレイ出来ないというのは誤算でした。まあ盟友ブランドであるコットンソフトのゲームがことごとく起動ディスクが必要なわけですので当然予想しておかないといけなかったわけですが、それより批評空間での評価の方が低迷しているのも誤算ですね。まあラムネと同じ世界観だとすれば、ぼく的にあのゲームはねこねこのゲームの中で一番評価の低いゲームなわけで誤算というより必然なのかもしれませんが、ねこねこソフトの復活作としては寂しいものがあるわけで・・・まあ世間の評価は低くてもぼく的には面白かったというゲームも有りますので、期待を捨てないで積んでおこうと思っています。
と何気なしに書いたのですが、今までプレイしたゲームの中で世間的な評価は低かったがぼくには面白かったというものが果たして何本あったのか気になったので調べてみました。(データは批評空間の数値を参考)
猪名川でいこう!!(Leaf) 65点→90点
みずいろ(ねこねこそふと) 75点→90点
同窓会(フェアリーテール) 69点→85点
わーきんぐDAYS(Blue Impact)70点→85点
ANGELIUM (テリオス) 65点→85点
奥さまは巫女?R(ぱじゃまソフト) 70点→85点
univ~恋・はじまるよっ~(カクテルソフト) 56点→80点
FESTA!! (Lass) 65点→80点
Summer Days(Overflow) 50点→80点
ぼくが高評価の目安といえる80点以上の得点を付けたゲームで批評空間の中央値と15点以上差が付いたゲームというと上記の8本ですが、こうしてみるとほとんど古いゲームばかりでこれではそらいろに対する強調材料というには余りに根拠が薄い・・・まあみずいろの得点が高いのが救いですが、あのゲームは同窓会と共にぼくの記憶で相当美化されているゲームですので・・・
そんなリスト中ふと気づいたのがANGELIUMというゲーム。攻略難易度の異様な高さが足かせとなっているゲームですが、テキストの質は高くぼくの笑いのツボにピタリと合ったということで当時かなり高い評価をしました。そのANGELIUMのライターである佐野一馬氏の新作ということで密かに注目しているハチミツ乙女blossomdays (ルピナス)の発売が迫ってきました。ということで次回のコラムはこの新作ゲームの体験版について取り上げてみようかなと思っています。
と何気なしに書いたのですが、今までプレイしたゲームの中で世間的な評価は低かったがぼくには面白かったというものが果たして何本あったのか気になったので調べてみました。(データは批評空間の数値を参考)
猪名川でいこう!!(Leaf) 65点→90点
みずいろ(ねこねこそふと) 75点→90点
同窓会(フェアリーテール) 69点→85点
わーきんぐDAYS(Blue Impact)70点→85点
ANGELIUM (テリオス) 65点→85点
奥さまは巫女?R(ぱじゃまソフト) 70点→85点
univ~恋・はじまるよっ~(カクテルソフト) 56点→80点
FESTA!! (Lass) 65点→80点
Summer Days(Overflow) 50点→80点
ぼくが高評価の目安といえる80点以上の得点を付けたゲームで批評空間の中央値と15点以上差が付いたゲームというと上記の8本ですが、こうしてみるとほとんど古いゲームばかりでこれではそらいろに対する強調材料というには余りに根拠が薄い・・・まあみずいろの得点が高いのが救いですが、あのゲームは同窓会と共にぼくの記憶で相当美化されているゲームですので・・・
そんなリスト中ふと気づいたのがANGELIUMというゲーム。攻略難易度の異様な高さが足かせとなっているゲームですが、テキストの質は高くぼくの笑いのツボにピタリと合ったということで当時かなり高い評価をしました。そのANGELIUMのライターである佐野一馬氏の新作ということで密かに注目しているハチミツ乙女blossomdays (ルピナス)の発売が迫ってきました。ということで次回のコラムはこの新作ゲームの体験版について取り上げてみようかなと思っています。
2009年09月29日
着眼点は良かったが・・・
大量の積みゲーを抱えているため、発売直後の新作を買っても手をつけるのは2~3ヶ月先というのが定番となっているぼくですが、前に話したとおり本編の記憶が忘れないうちにプレイしなければというわけで、先週末発売のW.L.O. 世界恋愛機構-LOVE LOVE SHOW-(あかべぇそふとつぅ)を始めました。本編がまずまず面白かったということでお気に入りヒロインとのイチャラブをじっくり楽しもうと思っていたのですが、意に反して早々に終わってしまいました。
というわけで、珍しくタイムリーにレビューをお届けすることが出来たのですが、お世辞にもお勧めといえるデキではなかったのが残念なところ。厳しい言い方をすれば期待はずれだったわけですが・・・
ファンディスクの定番といえば人気ヒロインとの後日談&イチャラブでこれさえ押えておけばまずずハズレはないというくらい固いメニューなのですが、このW.L.O. 世界恋愛機構-LOVE LOVE SHOW-の場合、ヒロインと結ばれた後の後日談&イチャラブについては既に本編でイヤというほど語ってしまったため、それを再びファンディスクで流すというのは二番煎じも甚だしいというわけで・・・まあ心臓の強いライター&ディレクターなら平然と行うところでしょうが、このライターはそこまでの度胸はなかったよう。そこで考えた案とは新キャラのライカという人物を登場させ彼女に主人公とヒロインとの馴れ初め情報を集めさせることにより、ご褒美というべきイベントCG(エロシーン)を見せるという、いわば一種の探偵ゲームとしての側面を持たせようという作戦。これについてはいい着眼をしたとぼくは思っています。
というのもこれには一つ重要な利点があって、本編を制作するに当たってライターが設定した数多くのサブキャラ達を今回のファンディスクで無駄なく活用させられるということがあります。サブキャラといえども無駄遣いしないという精神は充分に褒められて然るべきですが、料理方法が悪かったためかそれほど効果的には働きませんでした。
その理由としてもともと本編で人気を博していたのはメインヒロインの愛奈であり次にやや離されてアリサが続き、他のヒロインはというと悪しく言えば空気といった寂しいポジション。一見魅力がありそうに見えたサブヒロイン達のHシーンが拝めるといっても恋愛過程が省略されてしまっているようでは空気ヒロインと同様になってしまうわけで、恋愛を重視するはずの世界恋愛機構の看板が泣くというものです。
といっても探偵ゲームの味を持たせたからには、こういった犠牲は承知の上だったのでしょう。ぼくが考えるに、そもそもの誤算はライカが行う聞き込みパートが全くといっていいほど面白くなかったことにあるのではないでしょうか。
例えばクラスメイト達の証言の食い違いなどから主人公がどのヒロインと結ばれたか推理したりというようなプレイヤーに頭を捻らせる場面があれば、攻略要素も強まってゲーム性も出てきたと思うのです。それがただ証言を集め回るだけでは下っ端の刑事の仕事と同じで作業性を強く感じるだけのこと。
それにこのクラスメイト達がRPGに登場する村人と同じで単なるモブキャラと同じ扱い。これでは折角クラスメイト一人一人設定したライターの苦労が全くの無駄です。もう少し彼らを生かすことを考えるなら単なる情報マン以上の重要な役割を与えてあげて欲しかったところです。
というわけでとてもこのゲームに合格点は与えられないわけですが、それでもぼくのお気に入りヒロインである愛菜については鉄板。なかなかたどり着けない苦労が吹き飛ぶような彼女のエロっ娘ぶりには充分満足といったところ。それでも値段分楽しめたかというと首を捻らざるを得ないわけで・・・
まあ使えないシーンが多い抜きゲーというのは、こういった低めの評価になってしまうのは仕方ないかもしれませんが。
というわけで、珍しくタイムリーにレビューをお届けすることが出来たのですが、お世辞にもお勧めといえるデキではなかったのが残念なところ。厳しい言い方をすれば期待はずれだったわけですが・・・
ファンディスクの定番といえば人気ヒロインとの後日談&イチャラブでこれさえ押えておけばまずずハズレはないというくらい固いメニューなのですが、このW.L.O. 世界恋愛機構-LOVE LOVE SHOW-の場合、ヒロインと結ばれた後の後日談&イチャラブについては既に本編でイヤというほど語ってしまったため、それを再びファンディスクで流すというのは二番煎じも甚だしいというわけで・・・まあ心臓の強いライター&ディレクターなら平然と行うところでしょうが、このライターはそこまでの度胸はなかったよう。そこで考えた案とは新キャラのライカという人物を登場させ彼女に主人公とヒロインとの馴れ初め情報を集めさせることにより、ご褒美というべきイベントCG(エロシーン)を見せるという、いわば一種の探偵ゲームとしての側面を持たせようという作戦。これについてはいい着眼をしたとぼくは思っています。
というのもこれには一つ重要な利点があって、本編を制作するに当たってライターが設定した数多くのサブキャラ達を今回のファンディスクで無駄なく活用させられるということがあります。サブキャラといえども無駄遣いしないという精神は充分に褒められて然るべきですが、料理方法が悪かったためかそれほど効果的には働きませんでした。
その理由としてもともと本編で人気を博していたのはメインヒロインの愛奈であり次にやや離されてアリサが続き、他のヒロインはというと悪しく言えば空気といった寂しいポジション。一見魅力がありそうに見えたサブヒロイン達のHシーンが拝めるといっても恋愛過程が省略されてしまっているようでは空気ヒロインと同様になってしまうわけで、恋愛を重視するはずの世界恋愛機構の看板が泣くというものです。
といっても探偵ゲームの味を持たせたからには、こういった犠牲は承知の上だったのでしょう。ぼくが考えるに、そもそもの誤算はライカが行う聞き込みパートが全くといっていいほど面白くなかったことにあるのではないでしょうか。
例えばクラスメイト達の証言の食い違いなどから主人公がどのヒロインと結ばれたか推理したりというようなプレイヤーに頭を捻らせる場面があれば、攻略要素も強まってゲーム性も出てきたと思うのです。それがただ証言を集め回るだけでは下っ端の刑事の仕事と同じで作業性を強く感じるだけのこと。
それにこのクラスメイト達がRPGに登場する村人と同じで単なるモブキャラと同じ扱い。これでは折角クラスメイト一人一人設定したライターの苦労が全くの無駄です。もう少し彼らを生かすことを考えるなら単なる情報マン以上の重要な役割を与えてあげて欲しかったところです。
というわけでとてもこのゲームに合格点は与えられないわけですが、それでもぼくのお気に入りヒロインである愛菜については鉄板。なかなかたどり着けない苦労が吹き飛ぶような彼女のエロっ娘ぶりには充分満足といったところ。それでも値段分楽しめたかというと首を捻らざるを得ないわけで・・・
まあ使えないシーンが多い抜きゲーというのは、こういった低めの評価になってしまうのは仕方ないかもしれませんが。