2014年02月12日
二兎を追う者は・・・
先週1日きりの休みを機に、最終局面に入っていたカルマルカ*サークル(SAGA PLANETS)を一気に終わらせてしまいました。
ヒロイン全員のエンドを迎えた後のいわゆる「トゥルーエンド」内に、Hシーンがない事は回想モードを見て分かっていたのでその気になればいつでも終わらせることが出来たのですが、ここまで延び延びになっていたのは一気に読ませようとする牽引力がなかったからというのが正直なところで、批評空間の評価が低迷しているのも納得といったデキでした。
実を言うとこのカルマルカ*サークル。ぼくとしては発売前かなり期待していたのですね。というのもライター陣の実績を考えると前作のはつゆきさくらを担当した新島夕氏に勝るとも劣らないと考えていたからです。特に瀬尾順氏はハニカム文庫での2作品が印象に残っていたし、他のライター陣も近作を見る限り実績充分の顔ぶれ。新島夕氏を失ったサガプラが新たなスタートを切るにあたって、考えうる最高のメンバーを集めて勝負したと考えたのです。
ただゲームを始めてその期待が落胆に変わるのにさほど時間が掛かりませんでした。というのも瀬尾氏がハニカム文庫で見せたような軽快な会話のキャッチボールが全く見られなかったのです。
まあこれは当然と言えば当然かもしれません。このゲームが瀬尾氏1人でシナリオを担当しているならいざしらず、複数ライター制を採っている以上、ルートによって会話のテンポに変化を出すのは好ましいことではないからです。とはいってもライターの特長を消し去ってしまっているのは明らかに勿体無く、複数ライターの弊害がモロに出てしまったといっても構わないわけですが、もう一つの誤算はこのゲームがストーリーで読ませるタイプのゲームなのかそれともヒロイン萌えで勝負するタイプのゲームなのかはっきりしなかったところです。
いや「サガプラのゲームなのだから萌えによりウェートを置いているに決まっているだろう!」と言われるかもしれません。
確かに、サガプラの誇る原画陣(ほんたにかなえ氏、とらのすけ氏)はいい仕事をしていました(まあぼく的にサガプラの原画家といえばいまだに有末つかさ氏なのですが)。ただぼくの眼には原画家の描いた絵以上のヒロインの魅力をこのゲームからは感じなかったのです。つまり上級の萌えゲーというものは原画だけでなくテキストやシナリオとの相乗作用で産まれるもので、このゲームではテキストで萌えを上積みさせることが出来なかった。そういう意味ではこのゲームは萌えゲーとして考えると高い評価が付けられないといっても過言ではありません。
ぼくの見る限り攻略ヒロインで王道萌えを感じさせたのは暦くらいで、晴は恋愛関係になった以降のデレっぷりに見どころはあるもののそれ以前の言動にネックがあり、メインヒロインの奈月はライターがシナリオの伏線を追うのに懸命で端からヒロイン萌えを犠牲にした感じ。腹に一物抱えているニコは萌えの主流とはなりえないし、夕姫羽さんは論外。そうした攻略ヒロインたちの萌え不足が、まるで選挙で行き場のない無党派層の票が既成政党以外の候補者に集まるように非攻略ヒロインである杏に集まったのではないでしょうか。確かに杏の造形及び設定は攻略ヒロインとなっても不思議でないのですが、それでも過去の名作に登場した名非攻略ヒロインと比べれば見劣りがするように思えたので、ぼくには余計そう感じられるのです。
まあそれはともかくこのゲームが萌えを犠牲にしてまでシナリオに力を入れたであろうことは、トゥルールートでHシーンが無かったことを見ても理解しています。ただその肝心のトゥルールートがどうもパッとしないのですね。この作品の主眼となる魔可という設定もじっくり考えてみればご都合主義と言われても仕方ないところですし、悪役も小物感が否めない。ぼくは登場する悪役の言動の次元があまりに低すぎただけに、影で操る黒幕が最後登場するのではと疑ったくらいでどうも物足りなさが残ってしまいました。
(総括)
駄作と貶されるほどデキが悪いわけではないが、どうも物足りないというのがプレイ直後の心持。まとまっているように思えるラストもぼくには強引すぎるように思えて仕方なかったし、主人公&ヒロインのカルマも上面だけ触れられ深く踏み込んでいないのも辛い。そう考えるとこのゲームはとてもシナリオを重視したとは言えないのですが、萌えゲーとして見たとしても高い評価を与えられないというのが誤算でした。
萌えとシナリオの二兎を追って一兎も得られなかったというのがこのゲームの評価を端的に表しているといっていいでしょう。
ヒロイン全員のエンドを迎えた後のいわゆる「トゥルーエンド」内に、Hシーンがない事は回想モードを見て分かっていたのでその気になればいつでも終わらせることが出来たのですが、ここまで延び延びになっていたのは一気に読ませようとする牽引力がなかったからというのが正直なところで、批評空間の評価が低迷しているのも納得といったデキでした。
実を言うとこのカルマルカ*サークル。ぼくとしては発売前かなり期待していたのですね。というのもライター陣の実績を考えると前作のはつゆきさくらを担当した新島夕氏に勝るとも劣らないと考えていたからです。特に瀬尾順氏はハニカム文庫での2作品が印象に残っていたし、他のライター陣も近作を見る限り実績充分の顔ぶれ。新島夕氏を失ったサガプラが新たなスタートを切るにあたって、考えうる最高のメンバーを集めて勝負したと考えたのです。
ただゲームを始めてその期待が落胆に変わるのにさほど時間が掛かりませんでした。というのも瀬尾氏がハニカム文庫で見せたような軽快な会話のキャッチボールが全く見られなかったのです。
まあこれは当然と言えば当然かもしれません。このゲームが瀬尾氏1人でシナリオを担当しているならいざしらず、複数ライター制を採っている以上、ルートによって会話のテンポに変化を出すのは好ましいことではないからです。とはいってもライターの特長を消し去ってしまっているのは明らかに勿体無く、複数ライターの弊害がモロに出てしまったといっても構わないわけですが、もう一つの誤算はこのゲームがストーリーで読ませるタイプのゲームなのかそれともヒロイン萌えで勝負するタイプのゲームなのかはっきりしなかったところです。
いや「サガプラのゲームなのだから萌えによりウェートを置いているに決まっているだろう!」と言われるかもしれません。
確かに、サガプラの誇る原画陣(ほんたにかなえ氏、とらのすけ氏)はいい仕事をしていました(まあぼく的にサガプラの原画家といえばいまだに有末つかさ氏なのですが)。ただぼくの眼には原画家の描いた絵以上のヒロインの魅力をこのゲームからは感じなかったのです。つまり上級の萌えゲーというものは原画だけでなくテキストやシナリオとの相乗作用で産まれるもので、このゲームではテキストで萌えを上積みさせることが出来なかった。そういう意味ではこのゲームは萌えゲーとして考えると高い評価が付けられないといっても過言ではありません。
ぼくの見る限り攻略ヒロインで王道萌えを感じさせたのは暦くらいで、晴は恋愛関係になった以降のデレっぷりに見どころはあるもののそれ以前の言動にネックがあり、メインヒロインの奈月はライターがシナリオの伏線を追うのに懸命で端からヒロイン萌えを犠牲にした感じ。腹に一物抱えているニコは萌えの主流とはなりえないし、夕姫羽さんは論外。そうした攻略ヒロインたちの萌え不足が、まるで選挙で行き場のない無党派層の票が既成政党以外の候補者に集まるように非攻略ヒロインである杏に集まったのではないでしょうか。確かに杏の造形及び設定は攻略ヒロインとなっても不思議でないのですが、それでも過去の名作に登場した名非攻略ヒロインと比べれば見劣りがするように思えたので、ぼくには余計そう感じられるのです。
まあそれはともかくこのゲームが萌えを犠牲にしてまでシナリオに力を入れたであろうことは、トゥルールートでHシーンが無かったことを見ても理解しています。ただその肝心のトゥルールートがどうもパッとしないのですね。この作品の主眼となる魔可という設定もじっくり考えてみればご都合主義と言われても仕方ないところですし、悪役も小物感が否めない。ぼくは登場する悪役の言動の次元があまりに低すぎただけに、影で操る黒幕が最後登場するのではと疑ったくらいでどうも物足りなさが残ってしまいました。
(総括)
駄作と貶されるほどデキが悪いわけではないが、どうも物足りないというのがプレイ直後の心持。まとまっているように思えるラストもぼくには強引すぎるように思えて仕方なかったし、主人公&ヒロインのカルマも上面だけ触れられ深く踏み込んでいないのも辛い。そう考えるとこのゲームはとてもシナリオを重視したとは言えないのですが、萌えゲーとして見たとしても高い評価を与えられないというのが誤算でした。
萌えとシナリオの二兎を追って一兎も得られなかったというのがこのゲームの評価を端的に表しているといっていいでしょう。
2014年02月06日
取りあえず生きています
久しぶりの更新となってしまいました。
取りあえず何とか息はしていますが、4月からやってくる予定の新人教育プログラムの準備等で忙しく青息吐息の状態。ブログを止めていった批評空間の先達もこんな状況だったのかな?と思ってしまったりもしたのですが・・・
そんな仕事の合間を縫って今週の日曜日に予約していたエロゲーを引取りに行きました。先月のエロゲー戦線は有力どころに目ぼしいゲームがなく低調と予想していましたが、どうやらその悪い予感は的中してしまったようで開店間もないというのにショップの売り場は閑散とした状態。これが激戦月なら日曜日でも人気ゲームの中古品を求める客が列を成しているのですが、あの日に限ってはほとんど並ばず引取ることが出来ました。体調がよろしくないぼくにとっては非常に助かったわけですが、ただエロゲー業界の今後を考えると若干複雑なものを感じます。
そんな中ふと中古コーナーを眺めていると発売されたばかりの世界と世界の真ん中でが山のように積んでありました。
ゲームの内容が芳しくなくて早々に中古に流れてしまったのか、それとも来客数が少なく手に取る人が少ないのかぼくには判断が付かないのですが、よくよく考えると角砂糖の新作は毎回こんなものだったような気もします。評判が良かったMagical Charming!も発売後しばらくしてからでも未開封中古を手に入れることができましたし、もし評判が良かったら懐には余裕があるので購入していいかもと思っています。まあ常識的に考えれば現在滞っている積みゲーを処理する方が先決なのでしょうが。
というわけで今回は生存報告をするだけになってしまったのですが、次回あたりは今プレイしているゲームの所感でも報告できたらと思っています。まあこの状況ではそうたいしたものは書けないでしょうけれど・・・
取りあえず何とか息はしていますが、4月からやってくる予定の新人教育プログラムの準備等で忙しく青息吐息の状態。ブログを止めていった批評空間の先達もこんな状況だったのかな?と思ってしまったりもしたのですが・・・
そんな仕事の合間を縫って今週の日曜日に予約していたエロゲーを引取りに行きました。先月のエロゲー戦線は有力どころに目ぼしいゲームがなく低調と予想していましたが、どうやらその悪い予感は的中してしまったようで開店間もないというのにショップの売り場は閑散とした状態。これが激戦月なら日曜日でも人気ゲームの中古品を求める客が列を成しているのですが、あの日に限ってはほとんど並ばず引取ることが出来ました。体調がよろしくないぼくにとっては非常に助かったわけですが、ただエロゲー業界の今後を考えると若干複雑なものを感じます。
そんな中ふと中古コーナーを眺めていると発売されたばかりの世界と世界の真ん中でが山のように積んでありました。
ゲームの内容が芳しくなくて早々に中古に流れてしまったのか、それとも来客数が少なく手に取る人が少ないのかぼくには判断が付かないのですが、よくよく考えると角砂糖の新作は毎回こんなものだったような気もします。評判が良かったMagical Charming!も発売後しばらくしてからでも未開封中古を手に入れることができましたし、もし評判が良かったら懐には余裕があるので購入していいかもと思っています。まあ常識的に考えれば現在滞っている積みゲーを処理する方が先決なのでしょうが。
というわけで今回は生存報告をするだけになってしまったのですが、次回あたりは今プレイしているゲームの所感でも報告できたらと思っています。まあこの状況ではそうたいしたものは書けないでしょうけれど・・・
2014年01月21日
遅々として進まない近況
遅い正月休みを迎えて1本くらい積みゲーを消化できるかと思っていたのですが、結局それすら果たせないまま1月もはや下旬に。いいかげんペースを上げないと、今月発売のゲームが大勢やってきて大変なことに・・・と言いたかったところですが、結局今回購入する新作は一本きりで杞憂に終わるという事態になりました。
というのも当初はもっと買う予定だったのですが、予約したゲームが櫛の歯が欠けるように次々と延期してしまったのですね。まあ1本だろうが10本だろうが、どちらにしてもすぐプレイ出来るわけでないので変わりはないのですけれど・・・
それにしても最近プレイしたゲームの感想を全く書いていないな・・・?と思い、ふと調べて見たら昨年11月にらぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!をクリアして以来全くクリア出来ていませんでした。11月と言えばちょうど職場に不穏なニュースが伝わってきた頃で、これでは心静かにエロゲーをプレイしている場合でなくこの惨状も仕方ない・・・と思わないでもないのですが、それはともかく2カ月近く1本もエロゲーをクリアしていないというのはやはり異常事態といっても良いでしょう。
もちろんエロゲーに全く触れていないわけではないのです。現在進行させているゲームであるカルマルカ*サークルは何とかラスト1人まで辿りついたし、他同時進行させているゲームも進行速度はまちまちながらも取りあえずゴールに近づいていることは間違いない。そんな中一番最後に始めた妹のおかげでモテすぎてヤバい。のスピードが一番速いというのもどうかとは思うのですが、それでもその進みは亀のように鈍いわけで他のゲームに至っては乾燥時のクマムシのような状態といっても過言でないくらいなのです。
まあ勤務状況がはっきりしないと落ち着いてエロゲーをプレイすることも出来ないのは確かなのですが、実のところ4月以降仕事の状況が激変することは間違いないのです。しかも現在よりも悪い方向に・・・というわけで今プレイしているエロゲーがクリア出来るのはもう少し先の話となりそう。そしていまだシュリンクを破っていないゲームのパッケージ裏を眺め頭の中で妄想プレイしているというのが近況なのですが・・・
早く落ち着いて気楽にエロゲーがプレイ出来た日々に戻りたいと思う今日この頃です。
というのも当初はもっと買う予定だったのですが、予約したゲームが櫛の歯が欠けるように次々と延期してしまったのですね。まあ1本だろうが10本だろうが、どちらにしてもすぐプレイ出来るわけでないので変わりはないのですけれど・・・
それにしても最近プレイしたゲームの感想を全く書いていないな・・・?と思い、ふと調べて見たら昨年11月にらぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!をクリアして以来全くクリア出来ていませんでした。11月と言えばちょうど職場に不穏なニュースが伝わってきた頃で、これでは心静かにエロゲーをプレイしている場合でなくこの惨状も仕方ない・・・と思わないでもないのですが、それはともかく2カ月近く1本もエロゲーをクリアしていないというのはやはり異常事態といっても良いでしょう。
もちろんエロゲーに全く触れていないわけではないのです。現在進行させているゲームであるカルマルカ*サークルは何とかラスト1人まで辿りついたし、他同時進行させているゲームも進行速度はまちまちながらも取りあえずゴールに近づいていることは間違いない。そんな中一番最後に始めた妹のおかげでモテすぎてヤバい。のスピードが一番速いというのもどうかとは思うのですが、それでもその進みは亀のように鈍いわけで他のゲームに至っては乾燥時のクマムシのような状態といっても過言でないくらいなのです。
まあ勤務状況がはっきりしないと落ち着いてエロゲーをプレイすることも出来ないのは確かなのですが、実のところ4月以降仕事の状況が激変することは間違いないのです。しかも現在よりも悪い方向に・・・というわけで今プレイしているエロゲーがクリア出来るのはもう少し先の話となりそう。そしていまだシュリンクを破っていないゲームのパッケージ裏を眺め頭の中で妄想プレイしているというのが近況なのですが・・・
早く落ち着いて気楽にエロゲーがプレイ出来た日々に戻りたいと思う今日この頃です。
2014年01月05日
今年の抱負
明けましておめでとうございます。
昨年は体調を悪くすることが多くてとてもいい年とは言えなかったのですが、よくよく考えてみると自分の能力以上に仕事を頑張ろうとして少し肩に力が入り過ぎていた気がします。詳しいことはここでは言えないのですが今年はその仕事で大きな転機が訪れることがほぼ確定していて、心身に益々負担がかかってきそうな気がしています。
こんな時こそストレスを溜めないよう力を抜いて過ごすことが肝要なのですが、中々そんな日々は過ごせないでしょう。出来ればこのブログも続けていきたいとは思っているのですが、4月以降は極端に更新頻度が落ちてしまうかもしれません。それでも折角ここまで続けてきたブログですので細々でも続けて行けたらとは思っています。
ただ肝心のエロゲーのプレイとなると確実に機会は減るでしょう。このブログのメイン記事はというと崩した積みゲーの感想となっているわけで、書くネタに苦慮する姿が容易に想像できます。実際ここ数年年頭の最初の記事はというと数ある手持ちの積みゲーの中から崩したいゲームを何本か挙げるというのが恒例となっているのですが、今年はそんな縛りをかけたとしても恐らく実行される可能性は薄いでしょう。そんな誰も喜ばない不渡り手形を見せるよりも、未来の話をした方がよほど建設的だと重います。幸い今年3月に昨年プレイしたゲームの中でぼくが一番楽しめたゲームのFDである大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-(オーガスト)が控えているなど期待作が目白押しとなっています。昨年に予約したゲームも2本待っているとあって、例えプレイする機会が訪れなかったとしてもエロゲーの購入だけについて止めるということは当分なさそう。後は購入のモチベーションを下げる原因の一つである発売延期は勘弁してもらいたい(まあ現在予約している2本とも1月発売予定のはずが早々に延期してしまったのですが・・・)。それさえなければ昨年の購入数である21本も上回ることは充分可能なはず。というわけで今年の目標は昨年の購入数を少しでも上回ることにしたいと思います。
まあそんな目標を掲げた以上積みゲーの数が増えてしまうことは確実でしょうが、それらをプレイする機会がそう遠くない未来に訪れることを信じて仕事に行きたいと思っています。まあ仕事を辞めればすぐに不良在庫を一掃できるのでしょうけどね・・・
それでは今年もよろしくお願いします。
昨年は体調を悪くすることが多くてとてもいい年とは言えなかったのですが、よくよく考えてみると自分の能力以上に仕事を頑張ろうとして少し肩に力が入り過ぎていた気がします。詳しいことはここでは言えないのですが今年はその仕事で大きな転機が訪れることがほぼ確定していて、心身に益々負担がかかってきそうな気がしています。
こんな時こそストレスを溜めないよう力を抜いて過ごすことが肝要なのですが、中々そんな日々は過ごせないでしょう。出来ればこのブログも続けていきたいとは思っているのですが、4月以降は極端に更新頻度が落ちてしまうかもしれません。それでも折角ここまで続けてきたブログですので細々でも続けて行けたらとは思っています。
ただ肝心のエロゲーのプレイとなると確実に機会は減るでしょう。このブログのメイン記事はというと崩した積みゲーの感想となっているわけで、書くネタに苦慮する姿が容易に想像できます。実際ここ数年年頭の最初の記事はというと数ある手持ちの積みゲーの中から崩したいゲームを何本か挙げるというのが恒例となっているのですが、今年はそんな縛りをかけたとしても恐らく実行される可能性は薄いでしょう。そんな誰も喜ばない不渡り手形を見せるよりも、未来の話をした方がよほど建設的だと重います。幸い今年3月に昨年プレイしたゲームの中でぼくが一番楽しめたゲームのFDである大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-(オーガスト)が控えているなど期待作が目白押しとなっています。昨年に予約したゲームも2本待っているとあって、例えプレイする機会が訪れなかったとしてもエロゲーの購入だけについて止めるということは当分なさそう。後は購入のモチベーションを下げる原因の一つである発売延期は勘弁してもらいたい(まあ現在予約している2本とも1月発売予定のはずが早々に延期してしまったのですが・・・)。それさえなければ昨年の購入数である21本も上回ることは充分可能なはず。というわけで今年の目標は昨年の購入数を少しでも上回ることにしたいと思います。
まあそんな目標を掲げた以上積みゲーの数が増えてしまうことは確実でしょうが、それらをプレイする機会がそう遠くない未来に訪れることを信じて仕事に行きたいと思っています。まあ仕事を辞めればすぐに不良在庫を一掃できるのでしょうけどね・・・
それでは今年もよろしくお願いします。
2013年12月21日
今年の収穫
今年もあとわずかとなりました。
個人的に考えればとても良い年だったとはいえないまま1年が終えようとしているのですが、体調が芳しくない中それでも入院だけはしなかったということを考えれば最低であっても最悪ではなかったということでしょうか。
ただ最近本当に疲れが取れにくくなってきたことは自覚していて年齢を感じるようになってしまいました。先週末あたりからまたまた酷いカゼを患ってしまった(幸いインフルエンザや感染性胃腸炎ではありませんでしたが)のですが、それでも仕事は休めないものですからここ数日家に居る間は横になっていることがほとんど。本来なら大掃除や年賀状など年越しの準備をそろそろ始めないといけないところなのですが全く手つかずで、ましてエロゲーなんて触ってもいないくらい。本来なら大晦日までに1~2本くらいはクリアしておこうと思っていたのですが、どうやらそれも達成できずに終わってしまいそうです。
幸い(といっていいか微妙なのですが)今月は1本しか購入するものがなくて、新たの届いたエロゲーの箱を見てげっそりすることは無かったのですが、よくよく考えると例年と比べ今年はあまりゲームを購入しなかったような気がします。気がするだけでなく実際調べてみたら今年購入したゲームは21本。統計を取った訳ではないのですが、月平均購入本数が2本に達していないというのはぼくにしては少ないような気がします。そんな少ない購入本数にも関わらず積みゲーは順調に増えつつあるのですから、本来ならまだ購入本数は多いくらいなのでしょう。まあぼく的には無理して購入数を減らそうなんて露とも思わないですが。
そんな少ない購入本数の中、当たりと云われるゲームを多く掴めたのは幸いで、唯一今年の良かった点かもしれません。話題作の続編である乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)は期待以上の面白さだったし、まだプレイ出来ていないのですが今年話題になったChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-(inre)も発売日に手に入れていて来年こそはプレイしたいと思っています。ただぼく的には今年一番の収穫だったのは大図書館の羊飼い a good librarian like a good shepherd(オーガスト)で、前作の穢翼のユースティアの成功と合わせてぼくのオーガストを見る眼が大きく変化させられました。「エロのないオーガストなんてオーガストでない。」とのたまいていたぼくがまさかエロなしのスピンオフ作(大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~)に手を出すなんて想像をしたこともありませんでした。来年はファンディスクも発売されることですしエロゲーを始めて間もない頃の楽しさを再び甦らせてくれたオーガストには本当に感謝したいと思っています。
ではでは短いですが今回はこんなところで・・・
今年あと1回くらいは更新したいと思っていますので最後のの挨拶は次のために取っておきます(ペコリ)
個人的に考えればとても良い年だったとはいえないまま1年が終えようとしているのですが、体調が芳しくない中それでも入院だけはしなかったということを考えれば最低であっても最悪ではなかったということでしょうか。
ただ最近本当に疲れが取れにくくなってきたことは自覚していて年齢を感じるようになってしまいました。先週末あたりからまたまた酷いカゼを患ってしまった(幸いインフルエンザや感染性胃腸炎ではありませんでしたが)のですが、それでも仕事は休めないものですからここ数日家に居る間は横になっていることがほとんど。本来なら大掃除や年賀状など年越しの準備をそろそろ始めないといけないところなのですが全く手つかずで、ましてエロゲーなんて触ってもいないくらい。本来なら大晦日までに1~2本くらいはクリアしておこうと思っていたのですが、どうやらそれも達成できずに終わってしまいそうです。
幸い(といっていいか微妙なのですが)今月は1本しか購入するものがなくて、新たの届いたエロゲーの箱を見てげっそりすることは無かったのですが、よくよく考えると例年と比べ今年はあまりゲームを購入しなかったような気がします。気がするだけでなく実際調べてみたら今年購入したゲームは21本。統計を取った訳ではないのですが、月平均購入本数が2本に達していないというのはぼくにしては少ないような気がします。そんな少ない購入本数にも関わらず積みゲーは順調に増えつつあるのですから、本来ならまだ購入本数は多いくらいなのでしょう。まあぼく的には無理して購入数を減らそうなんて露とも思わないですが。
そんな少ない購入本数の中、当たりと云われるゲームを多く掴めたのは幸いで、唯一今年の良かった点かもしれません。話題作の続編である乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)は期待以上の面白さだったし、まだプレイ出来ていないのですが今年話題になったChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-(inre)も発売日に手に入れていて来年こそはプレイしたいと思っています。ただぼく的には今年一番の収穫だったのは大図書館の羊飼い a good librarian like a good shepherd(オーガスト)で、前作の穢翼のユースティアの成功と合わせてぼくのオーガストを見る眼が大きく変化させられました。「エロのないオーガストなんてオーガストでない。」とのたまいていたぼくがまさかエロなしのスピンオフ作(大図書館の羊飼い ~放課後しっぽデイズ~)に手を出すなんて想像をしたこともありませんでした。来年はファンディスクも発売されることですしエロゲーを始めて間もない頃の楽しさを再び甦らせてくれたオーガストには本当に感謝したいと思っています。
ではでは短いですが今回はこんなところで・・・
今年あと1回くらいは更新したいと思っていますので最後のの挨拶は次のために取っておきます(ペコリ)
2013年11月26日
バカゲーとして成功したとは言い難いが・・・
美少女ゲームに於けるバカゲーというのは2種類あるとぼく的に思っていて、それは制作者が真面目に作っているのになぜかバカゲーとなってしまうもの(いわゆる天然)と、制作者側がプレイヤーを笑わせようと意識して作るものがあるわけですが、ぼくがどちらを好むかといえば断然後者となります。
ただこの狙って制作されたバカゲーというのがあまりリリースされないのですね。ライアーソフトもバカゲーメーカーとしての色が薄くなってしまったし、みなとそふとは寡作で純粋新作はあまり出さないメーカー。脳内彼女の作品は2本ほど手を出してみましたがどうもぼくの趣味には合わないし、唯一孤軍奮闘しているのがアサプロのみといってもぼく的には過言でないくらい。
そんなバカゲー受難の中、堂々バカゲーと名乗ってリリースされたらぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!(HARUKAZE)には発売前から注目していました。批評空間での評価は今ひとつで良作には程遠いものになっていますが、こういった系統の作品は人の評価というものはあまりアテにならなくて、趣味・嗜好さえ合えば個人的名作に成りえるのです。そういった意味でかなり期待してプレイしたのですが・・・
(ここからネタバレ)
ハイスピードラブコメディという煽りが物語るように、アクの強いキャラクターたちが総登場するという意味では確かにバカゲーといえます。メインヒロインであるルキナの傍若無人ぶりを始めキャラクターたちの動きが疾走感に繋がり、クセのあるテキストにしてはテンポは良好。またあれだけアクの強いヒロイン&女性キャラクターを登場させながら、キャラがかぶることなくそれでいてプレイヤー(ぼく)に嫌味を与えなかったというのはライターの才能でしょう。まあその分、男性キャラが少々足を引っ張っているかもしれませんが、それもぼく的には許容範囲。そういった意味ではキャラクター作りという点に関しては充分合格点を与えられるのではないかと思います。
ただあれだけバカゲー向きのキャラを用意した割には、ぼく的に笑えるといったシーンがほとんどなかったのは意外でした。まあこのあたりは笑いの方向性の違いと言ってしまってはそれまでなのかもしれませんが、ぼくの分析ではキャラクターが総出でボケるばかりで冷静にツッコミを入れるキャラが不足していたのが嗜好に合わなかったのではないかと思うのです。一見対抗格のヒロインで常識人であるエリカがその役を務めるかと思っていたのですが、エリカは他のヒロインのルートに入ると目立たなくなってしまうし、自分のルートに入ると逆に他のキャラが目立たなくなる(生徒会メンバーでないためか)というわけでその任には当たらないのですね。本来ならこういったアクの強いキャラが総登場するようなゲームの場合主人公がツッコミ役を務めるはずで実際それを行おうというフシはあるのですが、どうも冷静なツッコミが出来ていないのです。これは主人公のキャラクター性に一貫したものがないことも一因なのでしょうが、そう考えればこのゲームのライターは主人公のキャラクター作りについては失敗しているといえます。
ただこのゲーム。実のところ一介のバカゲーという括りで扱うには終盤やや違和感の出てしまうルートがあります。主人公とルキナの凄惨ともいえる過去が語られるルキナルートがその代表で、メインヒロインのルートでバカゲーとは違う面が強調されるところを鑑みるとライターがただのバカゲーで収めるには飽きたらなかったことが窺えるのですが、それが必ずしも成功したかと問われるとやや疑わしい。というのもルキナルート終盤の主人公は単純バカこれ極まりという行動を取るばかりで、不快にしか感じませんでしたから。まあイサミの可愛い部分が見られたのは望外だったかもしれませんが、その代わりルキナが浮かばれなくなったので差引きはゼロ。いや読後感を考えればマイナスだったように感じられて仕方ありません。
それよりこのゲームの一番の収穫といっていいのが稲穂・ギ・ひかりルートでしょう。彼女とのやり取りやイチャラブっぷりはこのゲームでぼくが一番笑えた部分であり、バカゲーらしいノリとシリアスもの混在も適度な割合であり読後感も良かったです。そう考えるとこのライターの得意なのはバカゲーらしいギャグの応酬なのではなく、ヒロインを可愛く見せるイチャラブ展開なのかもしれません。
というわけでデビュー作ということを考えればまずまず成功といった評価が妥当なところ。出来れば次回は変なシリアスを入れずに全ルートラブコメ一本で走ってもらいたいと願うわけですが、それはともかくアサプロのデビュー作であるめいくるッ! ~Welcome to Happy Maid Life!!~ も終盤のシリアスが不発に終わったことを後の成功に繋げたように、HARUKAZEもこの経験を次回作に生かしてもらいたいと思います。
ただこの狙って制作されたバカゲーというのがあまりリリースされないのですね。ライアーソフトもバカゲーメーカーとしての色が薄くなってしまったし、みなとそふとは寡作で純粋新作はあまり出さないメーカー。脳内彼女の作品は2本ほど手を出してみましたがどうもぼくの趣味には合わないし、唯一孤軍奮闘しているのがアサプロのみといってもぼく的には過言でないくらい。
そんなバカゲー受難の中、堂々バカゲーと名乗ってリリースされたらぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!(HARUKAZE)には発売前から注目していました。批評空間での評価は今ひとつで良作には程遠いものになっていますが、こういった系統の作品は人の評価というものはあまりアテにならなくて、趣味・嗜好さえ合えば個人的名作に成りえるのです。そういった意味でかなり期待してプレイしたのですが・・・
(ここからネタバレ)
ハイスピードラブコメディという煽りが物語るように、アクの強いキャラクターたちが総登場するという意味では確かにバカゲーといえます。メインヒロインであるルキナの傍若無人ぶりを始めキャラクターたちの動きが疾走感に繋がり、クセのあるテキストにしてはテンポは良好。またあれだけアクの強いヒロイン&女性キャラクターを登場させながら、キャラがかぶることなくそれでいてプレイヤー(ぼく)に嫌味を与えなかったというのはライターの才能でしょう。まあその分、男性キャラが少々足を引っ張っているかもしれませんが、それもぼく的には許容範囲。そういった意味ではキャラクター作りという点に関しては充分合格点を与えられるのではないかと思います。
ただあれだけバカゲー向きのキャラを用意した割には、ぼく的に笑えるといったシーンがほとんどなかったのは意外でした。まあこのあたりは笑いの方向性の違いと言ってしまってはそれまでなのかもしれませんが、ぼくの分析ではキャラクターが総出でボケるばかりで冷静にツッコミを入れるキャラが不足していたのが嗜好に合わなかったのではないかと思うのです。一見対抗格のヒロインで常識人であるエリカがその役を務めるかと思っていたのですが、エリカは他のヒロインのルートに入ると目立たなくなってしまうし、自分のルートに入ると逆に他のキャラが目立たなくなる(生徒会メンバーでないためか)というわけでその任には当たらないのですね。本来ならこういったアクの強いキャラが総登場するようなゲームの場合主人公がツッコミ役を務めるはずで実際それを行おうというフシはあるのですが、どうも冷静なツッコミが出来ていないのです。これは主人公のキャラクター性に一貫したものがないことも一因なのでしょうが、そう考えればこのゲームのライターは主人公のキャラクター作りについては失敗しているといえます。
ただこのゲーム。実のところ一介のバカゲーという括りで扱うには終盤やや違和感の出てしまうルートがあります。主人公とルキナの凄惨ともいえる過去が語られるルキナルートがその代表で、メインヒロインのルートでバカゲーとは違う面が強調されるところを鑑みるとライターがただのバカゲーで収めるには飽きたらなかったことが窺えるのですが、それが必ずしも成功したかと問われるとやや疑わしい。というのもルキナルート終盤の主人公は単純バカこれ極まりという行動を取るばかりで、不快にしか感じませんでしたから。まあイサミの可愛い部分が見られたのは望外だったかもしれませんが、その代わりルキナが浮かばれなくなったので差引きはゼロ。いや読後感を考えればマイナスだったように感じられて仕方ありません。
それよりこのゲームの一番の収穫といっていいのが稲穂・ギ・ひかりルートでしょう。彼女とのやり取りやイチャラブっぷりはこのゲームでぼくが一番笑えた部分であり、バカゲーらしいノリとシリアスもの混在も適度な割合であり読後感も良かったです。そう考えるとこのライターの得意なのはバカゲーらしいギャグの応酬なのではなく、ヒロインを可愛く見せるイチャラブ展開なのかもしれません。
というわけでデビュー作ということを考えればまずまず成功といった評価が妥当なところ。出来れば次回は変なシリアスを入れずに全ルートラブコメ一本で走ってもらいたいと願うわけですが、それはともかくアサプロのデビュー作であるめいくるッ! ~Welcome to Happy Maid Life!!~ も終盤のシリアスが不発に終わったことを後の成功に繋げたように、HARUKAZEもこの経験を次回作に生かしてもらいたいと思います。
2013年11月04日
箸休めに選んだゲーム
最近、良作と云われるものや、そうでなくともぼくに合いそうなゲームばかりプレイしてきたので、このあたりで良作一歩手前でプレイするには今一つ食指が動かなかったゲームを箸休めに何本か崩してみることにしました。
まず選んだのが、ワルキューレロマンツェ ~少女騎士物語~(Ricotta)。アニメも放映されファンディスクも発売と今ノリにノッている作品で、もし序盤のストーリーやテキストに見どころがあったらぼくもファンディスクを購入しようと思ったのですが・・・どうやらその必要はないことが判明しました。
というのも、今回のファンディスクで正規ヒロインに昇格したサブキャラたちが、どうもぼくの食指がうごかないもしくは苦手なヒロインばかりだったから。
ベルティーユさんはちょっと頭が残念なことになっているし、茜は武士道キャラとしてテンプレ過ぎる。綾子さんはなぜ主人公と恋愛関係に発展するか意味不明。もし玲奈さんが攻略できたなら購入していたかもしれなかったのですが・・・
まあHシーンさえ水準以上ならキャラの良し悪しなんて気にしなくてもいいかもしれませんが、それより気になったのは乳の大きさで、前作のプリンセスラバーをプレイして感じたのは、この原画家(こもりけい氏)が描く巨乳ヒロインの持ち物はぼくにはどうもバランスが崩れて見えるのです。だから今回昇格したヒロインの持ち物を見る限りHシーンが(ぼく的には)期待できないものになっているのでは?と思ってしまったのですね。
話がそれましたが、実のところ本編のヒロインにも今のところ心奪われるヒロインが見当たらないのですね。一番期待していた幼馴染的ポジションかつメインヒロインの美桜の言動がどうにもぼくの好みに合わなかったのが誤算で、このゲームをプレイする意欲の大半を失ってしまいました。何とか他のヒロインで巻き返しを期待したいものですが・・・
さて、ぼくは1本のゲームに集中してプレイするようなスタイルでなく並行して少なくとも3本くらいは同時進行させてます。そんなわけで次に選んだのが9月発売組で大きく期待を裏切ったカルマルカ*サークル(SAGA PLANETS)。といってもぼくの見立てではライターに瀬尾順氏の名前があったのでハズレなしと決めてかかっていたのですが、序盤や最初攻略ヒロインに選んだ晴ルートをプレイする限り瀬尾氏特有の軽快な会話シーンは影を潜めてしまっています。もしかしたら瀬尾氏は企画から独りでシナリオを担当しないと生きないライターなのかもしれないと思ったりしたわけですが、このままですと現在の批評空間の中央値より悪い点数を付けてしまいそうな予感すら漂っています。
このままではまずいというわけで、次に選んだのがBRAVA!!(Sweet light)。批評空間でのデータ数は少ない(というより完全に埋もれてしまっている)ですが、前2本よりは中央値にして3点は高いので良作と認識していました。ただプレイして気になったのが、システムが重くてバッグログを読むにも一苦労するような状態。テキストに関しても特筆するまでもないし、これではサクサクとプレイを楽しむところまで行かない。このあたりはヒロインがマンガの吹き出しのように喋る独特のシステムが脚を引っ張っているようにしか思えないのです。
というわけで選んだ以上の3本がどれも苦労している現状を鑑みて、数ある積みゲーの中から秘密兵器を出すことにしました。といっても明らかな良作というわけでなく(批評空間の中央値では現在70台)、ぼくの好みに少なからず合いそうでストレス無く気楽に楽しめそうという意味で始めたということです。実際サクサクと進んでいますしこの調子だと一番最初にクリアしてしまいそう。
次回の更新はこのゲームの感想を書くことになりそうですが、そのためにもこれから一気に残ったヒロインのルートをクリアしようかなと思っています。
では今回はこんなところで・・・
まず選んだのが、ワルキューレロマンツェ ~少女騎士物語~(Ricotta)。アニメも放映されファンディスクも発売と今ノリにノッている作品で、もし序盤のストーリーやテキストに見どころがあったらぼくもファンディスクを購入しようと思ったのですが・・・どうやらその必要はないことが判明しました。
というのも、今回のファンディスクで正規ヒロインに昇格したサブキャラたちが、どうもぼくの食指がうごかないもしくは苦手なヒロインばかりだったから。
ベルティーユさんはちょっと頭が残念なことになっているし、茜は武士道キャラとしてテンプレ過ぎる。綾子さんはなぜ主人公と恋愛関係に発展するか意味不明。もし玲奈さんが攻略できたなら購入していたかもしれなかったのですが・・・
まあHシーンさえ水準以上ならキャラの良し悪しなんて気にしなくてもいいかもしれませんが、それより気になったのは乳の大きさで、前作のプリンセスラバーをプレイして感じたのは、この原画家(こもりけい氏)が描く巨乳ヒロインの持ち物はぼくにはどうもバランスが崩れて見えるのです。だから今回昇格したヒロインの持ち物を見る限りHシーンが(ぼく的には)期待できないものになっているのでは?と思ってしまったのですね。
話がそれましたが、実のところ本編のヒロインにも今のところ心奪われるヒロインが見当たらないのですね。一番期待していた幼馴染的ポジションかつメインヒロインの美桜の言動がどうにもぼくの好みに合わなかったのが誤算で、このゲームをプレイする意欲の大半を失ってしまいました。何とか他のヒロインで巻き返しを期待したいものですが・・・
さて、ぼくは1本のゲームに集中してプレイするようなスタイルでなく並行して少なくとも3本くらいは同時進行させてます。そんなわけで次に選んだのが9月発売組で大きく期待を裏切ったカルマルカ*サークル(SAGA PLANETS)。といってもぼくの見立てではライターに瀬尾順氏の名前があったのでハズレなしと決めてかかっていたのですが、序盤や最初攻略ヒロインに選んだ晴ルートをプレイする限り瀬尾氏特有の軽快な会話シーンは影を潜めてしまっています。もしかしたら瀬尾氏は企画から独りでシナリオを担当しないと生きないライターなのかもしれないと思ったりしたわけですが、このままですと現在の批評空間の中央値より悪い点数を付けてしまいそうな予感すら漂っています。
このままではまずいというわけで、次に選んだのがBRAVA!!(Sweet light)。批評空間でのデータ数は少ない(というより完全に埋もれてしまっている)ですが、前2本よりは中央値にして3点は高いので良作と認識していました。ただプレイして気になったのが、システムが重くてバッグログを読むにも一苦労するような状態。テキストに関しても特筆するまでもないし、これではサクサクとプレイを楽しむところまで行かない。このあたりはヒロインがマンガの吹き出しのように喋る独特のシステムが脚を引っ張っているようにしか思えないのです。
というわけで選んだ以上の3本がどれも苦労している現状を鑑みて、数ある積みゲーの中から秘密兵器を出すことにしました。といっても明らかな良作というわけでなく(批評空間の中央値では現在70台)、ぼくの好みに少なからず合いそうでストレス無く気楽に楽しめそうという意味で始めたということです。実際サクサクと進んでいますしこの調子だと一番最初にクリアしてしまいそう。
次回の更新はこのゲームの感想を書くことになりそうですが、そのためにもこれから一気に残ったヒロインのルートをクリアしようかなと思っています。
では今回はこんなところで・・・
2013年10月26日
あばたもえくぼ
今回は乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)について思ったことをまたいつものようにだらだらと述べてみたいと思います。
(ここからネタバレ)
ほとんどの方が承知の通り、このゲームは「つり乙」こと月に寄りそう乙女の作法のFDです。というわけで本編でサブキャラながらルナに引けを取らない人気を誇った大蔵りそながヒロインに昇格したいわゆる「パリ編」と本編ヒロインのアフターストーリーの2部構成となっています。
本編はかなり楽しませてもらった・・・というわけで当然アフターからと考えていたのですが、思わぬことに開始前先にプレイすることを警告され、仕方なく「パリ編」からプレイすることになりました。
正直ぼく的にはアフターの方がメインで「パリ編」の方はおまけと考えていました。というのもぼくの想像では「本編」でストーリーの方はあらかた完結していて、もはやお釣りが無い状態。衣遠の言動等についての謎が残っているとはいっても、それだけの材料で話を膨らませるには難しいと思っていたのです。
ところがぼくの想像はいい意味で裏切られました。「パリ編」のメインというべき大蔵りそなルートは圧巻といっていいデキで本当に楽しませてくれました。ルナの登場シーンはやられたと思わされましたし、衣遠や駿河でない別の悪役の登場は正直しまったと思わされました。このしまったという意味は悪役の正体の伏線について序盤気になる場面があり訝しみながらも結局素通りしてしまったからです。
ただこのりそなルートですが、内実は大蔵一族ルートといった様相でりそな自体が輝いていないのが惜しまれます。中盤の名場面はルナ様が横からスッと現れて食ってしまうし、終盤ではりそなより衣遠の存在の方が目立つ始末。キャラクターとしてはともかくヒロインとしてのりそなはどうも影が薄いように思えるのです。
まあこれは、本編から定番となっていたりそなのモーションを朝日(遊星)が華麗にスルーするという兄妹漫才があまりに嵌っていたことと、朝日のこれまでの言動を考えればいくらりそなを愛おしく思い始めたとしても兄妹がすぐ肉体関係を結ぶというのは若干違和感があるように思えたからなのですね。そう考えてみるとりそなはエロゲーのヒロインにするには少し難しい存在であり、サブキャラとしてこそ光る存在だったのかもしれません。
といってもりそなをメインヒロインにするとやや光を失うのではという点については予想の範疇でした。そこでそれを補う存在として新たにヒロインとして登場したのがメリルとエッテの2人で、ぼく的にはエッテの設定がツボで彼女には期待していました。ただ批評空間でのコメントをチラ見すると彼女のルートは大変評判がよろしくない。まあ彼女のルートは事実上ノーマルエンドにHシーンを付けたようなもので当然と言えば当然なのですが、それでもぼくはこのルート。意外に気に入っているのです。
これはエッテが名家の貴族令嬢にあるまじき気さくさ・・・いや奔放というべきかも・・で、Hに対して非常に積極的で、生真面目な朝日とのギャップから始まるHシーンでのやり取りが非常に笑えたからです。
このあたりはエッテの中の人である車の人の演技達者っぷり(前にも似たようなことを言った覚えがある・・・)に脱帽するしかありません。従者であるメリルのぐっすんおよよな寂しいHシーンを体を張って償う(嘘)エッテを見ると、本編を含め朝日に一番似合うパートナーは彼女のような気がして、多少(ではないが・・・)の不満も心の奥に引っ込んでしまった次第。
まあそんなぼくの意見が少数派であることはよく分かっているし、本編のアフターをプレイするとまたお気に入りヒロインがコロッと変わってしまうかもしれませんけどね。
(ここからネタバレ)
ほとんどの方が承知の通り、このゲームは「つり乙」こと月に寄りそう乙女の作法のFDです。というわけで本編でサブキャラながらルナに引けを取らない人気を誇った大蔵りそながヒロインに昇格したいわゆる「パリ編」と本編ヒロインのアフターストーリーの2部構成となっています。
本編はかなり楽しませてもらった・・・というわけで当然アフターからと考えていたのですが、思わぬことに開始前先にプレイすることを警告され、仕方なく「パリ編」からプレイすることになりました。
正直ぼく的にはアフターの方がメインで「パリ編」の方はおまけと考えていました。というのもぼくの想像では「本編」でストーリーの方はあらかた完結していて、もはやお釣りが無い状態。衣遠の言動等についての謎が残っているとはいっても、それだけの材料で話を膨らませるには難しいと思っていたのです。
ところがぼくの想像はいい意味で裏切られました。「パリ編」のメインというべき大蔵りそなルートは圧巻といっていいデキで本当に楽しませてくれました。ルナの登場シーンはやられたと思わされましたし、衣遠や駿河でない別の悪役の登場は正直しまったと思わされました。このしまったという意味は悪役の正体の伏線について序盤気になる場面があり訝しみながらも結局素通りしてしまったからです。
ただこのりそなルートですが、内実は大蔵一族ルートといった様相でりそな自体が輝いていないのが惜しまれます。中盤の名場面はルナ様が横からスッと現れて食ってしまうし、終盤ではりそなより衣遠の存在の方が目立つ始末。キャラクターとしてはともかくヒロインとしてのりそなはどうも影が薄いように思えるのです。
まあこれは、本編から定番となっていたりそなのモーションを朝日(遊星)が華麗にスルーするという兄妹漫才があまりに嵌っていたことと、朝日のこれまでの言動を考えればいくらりそなを愛おしく思い始めたとしても兄妹がすぐ肉体関係を結ぶというのは若干違和感があるように思えたからなのですね。そう考えてみるとりそなはエロゲーのヒロインにするには少し難しい存在であり、サブキャラとしてこそ光る存在だったのかもしれません。
といってもりそなをメインヒロインにするとやや光を失うのではという点については予想の範疇でした。そこでそれを補う存在として新たにヒロインとして登場したのがメリルとエッテの2人で、ぼく的にはエッテの設定がツボで彼女には期待していました。ただ批評空間でのコメントをチラ見すると彼女のルートは大変評判がよろしくない。まあ彼女のルートは事実上ノーマルエンドにHシーンを付けたようなもので当然と言えば当然なのですが、それでもぼくはこのルート。意外に気に入っているのです。
これはエッテが名家の貴族令嬢にあるまじき気さくさ・・・いや奔放というべきかも・・で、Hに対して非常に積極的で、生真面目な朝日とのギャップから始まるHシーンでのやり取りが非常に笑えたからです。
このあたりはエッテの中の人である車の人の演技達者っぷり(前にも似たようなことを言った覚えがある・・・)に脱帽するしかありません。従者であるメリルのぐっすんおよよな寂しいHシーンを体を張って償う(嘘)エッテを見ると、本編を含め朝日に一番似合うパートナーは彼女のような気がして、多少(ではないが・・・)の不満も心の奥に引っ込んでしまった次第。
まあそんなぼくの意見が少数派であることはよく分かっているし、本編のアフターをプレイするとまたお気に入りヒロインがコロッと変わってしまうかもしれませんけどね。
2013年10月17日
まさかの高評価も納得
すうぃと!やつよきす2学期といった作品群を出したあたりでは、今後の存続が危ぶまれるのではないかと思われたCandySoftですが、最近は再びかっての勢いを取戻しつつあります。
その復活の先鞭を付けたといっていいソフトがつよきす3学期でした。前作(2学期)の失敗からまるで期待されていなかったといっていいだけに、意外な好評の声に驚くと共にこんな高い評価ならば買っておけばよかったと後悔したものでした。
というのも当時この3学期の初回版は中古市場であまり出回らなくて新品とほぼ同価格していたのですね。ならばその後リリースされた通常版を買えば?と思われるかもしれませんが、初回版とほとんど値段が変わらずヴォーカルCDが封入されてない通常版をあえて買おうという気が起きなかったのです。
そんなぼくにとっては待望の登場といっていいのが今年4月にリリースされたつよきす3学期 Full Editionでした。待望の登場と言っておきながら数カ月間塩漬けしてしまうあたりが情けないのですが、今月に入ってようやくクリアすることができました。
以前2学期をプレイして誰しも思ったであろうフレーズが「前作の劣化コピー」でした。特長であったギャグはパワーダウンしている上に、欠点といわれたテキストの味気無さやラストの締めの悪さはそのままではそう腐されても当然だったのですが、今回の3学期ではその轍は踏みませんでした。というのも3学期のライターであるさかき傘氏は本編のキャラクターを生かしながら、ちゃんと自分の土俵で勝負したからです。
実際プレイすれば分かると思うのですが、本編と3学期では少し味が違うのですね。本編の尖った部分や荒削りな部分は影をひそめていて、正直そういった点に期待したとすれば裏切られたような気分にさせられるかもしれません。
ただそれでもぼくが考えるにはそれこそが3学期の高評価に繋がったのではと感じるのです。パロディネタ要素満載というより全編これネタという本編を真似しようと思っても真似できるものではなく、無理に真似たとしても失敗に終わるのが関の山。だからさかき氏はネタ的なギャグは抑え気味にして、どちらかというと掛け合いで笑わせる手法にしたのではないかと思うのですね。
そして本編の欠点でもあったラストの強引な部分は影をひそめ、きっちりと纏めているのも好感がもてました。本編のよっぴールートのような毒々しい部分が影をひそめてしまったのは寂しいといえば寂しいのですが、乙女ルートのような暑い・・・いや熱い展開もあったり、カニルートの終盤のイチャラブっぷりも本編とはやや味が違うとはいえいいものでした。ただこの3学期でぼくの一番の発見といっていいのが素奈緒の可愛さです。
ぼくは「みにきす~つよきすファンディスク」は未プレイで彼女の存在を知ったのは2学期が最初ですから、正直彼女の良さというのがほとんど分かりませんでした。それがこの3学期では素奈緒がメインヒロインとしか思えないくらいの魅力を放っているのですね。まあ本編で正統ツンデレヒロインを担当していたなごみルートがやや弱く感じたので余計にそう感じたのかもしれませんが・・・それでも素奈緒のツンデレっぷりには本当に萌えさせてもらいました。
というわけでべた褒めしてしまったのですが、それくらいこの3学期は楽しませてもらいました。本編とどちらが楽しめたかというと一長一短あって難しいのですが、どちらが好みかというと素奈緒が居る分この3学期に軍配を上げます。いやフカヒレの存在を考えると本編の笑いも捨てがたいというわけで、一応互角ということにしておきましょう。
その復活の先鞭を付けたといっていいソフトがつよきす3学期でした。前作(2学期)の失敗からまるで期待されていなかったといっていいだけに、意外な好評の声に驚くと共にこんな高い評価ならば買っておけばよかったと後悔したものでした。
というのも当時この3学期の初回版は中古市場であまり出回らなくて新品とほぼ同価格していたのですね。ならばその後リリースされた通常版を買えば?と思われるかもしれませんが、初回版とほとんど値段が変わらずヴォーカルCDが封入されてない通常版をあえて買おうという気が起きなかったのです。
そんなぼくにとっては待望の登場といっていいのが今年4月にリリースされたつよきす3学期 Full Editionでした。待望の登場と言っておきながら数カ月間塩漬けしてしまうあたりが情けないのですが、今月に入ってようやくクリアすることができました。
以前2学期をプレイして誰しも思ったであろうフレーズが「前作の劣化コピー」でした。特長であったギャグはパワーダウンしている上に、欠点といわれたテキストの味気無さやラストの締めの悪さはそのままではそう腐されても当然だったのですが、今回の3学期ではその轍は踏みませんでした。というのも3学期のライターであるさかき傘氏は本編のキャラクターを生かしながら、ちゃんと自分の土俵で勝負したからです。
実際プレイすれば分かると思うのですが、本編と3学期では少し味が違うのですね。本編の尖った部分や荒削りな部分は影をひそめていて、正直そういった点に期待したとすれば裏切られたような気分にさせられるかもしれません。
ただそれでもぼくが考えるにはそれこそが3学期の高評価に繋がったのではと感じるのです。パロディネタ要素満載というより全編これネタという本編を真似しようと思っても真似できるものではなく、無理に真似たとしても失敗に終わるのが関の山。だからさかき氏はネタ的なギャグは抑え気味にして、どちらかというと掛け合いで笑わせる手法にしたのではないかと思うのですね。
そして本編の欠点でもあったラストの強引な部分は影をひそめ、きっちりと纏めているのも好感がもてました。本編のよっぴールートのような毒々しい部分が影をひそめてしまったのは寂しいといえば寂しいのですが、乙女ルートのような暑い・・・いや熱い展開もあったり、カニルートの終盤のイチャラブっぷりも本編とはやや味が違うとはいえいいものでした。ただこの3学期でぼくの一番の発見といっていいのが素奈緒の可愛さです。
ぼくは「みにきす~つよきすファンディスク」は未プレイで彼女の存在を知ったのは2学期が最初ですから、正直彼女の良さというのがほとんど分かりませんでした。それがこの3学期では素奈緒がメインヒロインとしか思えないくらいの魅力を放っているのですね。まあ本編で正統ツンデレヒロインを担当していたなごみルートがやや弱く感じたので余計にそう感じたのかもしれませんが・・・それでも素奈緒のツンデレっぷりには本当に萌えさせてもらいました。
というわけでべた褒めしてしまったのですが、それくらいこの3学期は楽しませてもらいました。本編とどちらが楽しめたかというと一長一短あって難しいのですが、どちらが好みかというと素奈緒が居る分この3学期に軍配を上げます。いやフカヒレの存在を考えると本編の笑いも捨てがたいというわけで、一応互角ということにしておきましょう。
2013年10月10日
ハズレ馬券の始末
先月のエロゲー戦線ですが、批評空間の状況を見る限り人気を集めていた馬(ゲーム)たちはことごとく馬群に沈んでしまったようです。
まず一番人気だったカルマルカ*サークル(SAGA PLANETS)が前走のはつゆきさくらと比較されたのが影響したのか今のところ中団キープが精一杯。名門戯画厩舎を背負う看板血統のBALDR SKY Zero -バルドスカイゼロ-も同様で、他にも前走の成績から注目を集めた催眠演舞(スタッフィング)も出遅れ。個人的にはノーマークにしたものの大駆けしてもおかしくない能力を秘めていたはずの夢か現かマトリョーシカ(エフォルダムソフトcrown)やノブレスオブルージュ(Chuablesoft)という2頭(本)に至ってはあまりの低調なスタートでもはや挽回不可能といった雰囲気。こうしてみると注目された馬はことごとく馬群に沈んでしまっているといっても過言でないくらいなのです。
それでもレースには必ず勝利する馬がいるわけで、リベリオンズ Secret Game 2nd Stage BOOSTED EDITION(FLAT)がそれに該当します。現在のところ今年の走破時計(中央値)で実質ベスト10に入っており、その成績だけ捉えれば充分良作といえるわけですが、これだけ他の出走馬が情けないとその勝利も何か価値が低いように思えてならないのですね。もちろん勝ち馬にその責任があるはずないのですが、どうせならもっとレベルの高い相手と戦って欲しかったと思うのですね・・・まあ贅沢な望みなのでしょうが。
それはともかく、今回ぼくが購入した馬券(ゲーム)は2本ともハズレとなりました。まあハズレ馬券を掴まされること自体は毎度のことなのでそれほどショックはないのですが、問題はそのハズレ馬券の処置です。実際の馬券と違ってすぐ紙くずになるわけではないのですが、それでも時間が経てば経つほどその価値は落ちていきます。まして評価が高いゲームならともかく低いものとなると瞬く間に株でいうところの整理ポスト行きとなるでしょう。
ならば大至急プレイしなければいけないのですが、ハズレと分かっているゲームを崩すというのはかなり苦痛なのですね。特に押さえで買ったようなゲームは目にしたくないとさえ思っているわけで、あえてそれに手を付けるという勇気はなかなか起きないのです。
まあそんな風に逡巡しているがために不良在庫がどんどん増えていくわけですが、そうならないためにも次のレースこそは当たり馬券を掴みたいと思っています・・・ただ今月のメンバーを見る限り果たして当たり馬券が存在しているのかしらと思ったり思わなかったり。
では今回はこんなところで。
まず一番人気だったカルマルカ*サークル(SAGA PLANETS)が前走のはつゆきさくらと比較されたのが影響したのか今のところ中団キープが精一杯。名門戯画厩舎を背負う看板血統のBALDR SKY Zero -バルドスカイゼロ-も同様で、他にも前走の成績から注目を集めた催眠演舞(スタッフィング)も出遅れ。個人的にはノーマークにしたものの大駆けしてもおかしくない能力を秘めていたはずの夢か現かマトリョーシカ(エフォルダムソフトcrown)やノブレスオブルージュ(Chuablesoft)という2頭(本)に至ってはあまりの低調なスタートでもはや挽回不可能といった雰囲気。こうしてみると注目された馬はことごとく馬群に沈んでしまっているといっても過言でないくらいなのです。
それでもレースには必ず勝利する馬がいるわけで、リベリオンズ Secret Game 2nd Stage BOOSTED EDITION(FLAT)がそれに該当します。現在のところ今年の走破時計(中央値)で実質ベスト10に入っており、その成績だけ捉えれば充分良作といえるわけですが、これだけ他の出走馬が情けないとその勝利も何か価値が低いように思えてならないのですね。もちろん勝ち馬にその責任があるはずないのですが、どうせならもっとレベルの高い相手と戦って欲しかったと思うのですね・・・まあ贅沢な望みなのでしょうが。
それはともかく、今回ぼくが購入した馬券(ゲーム)は2本ともハズレとなりました。まあハズレ馬券を掴まされること自体は毎度のことなのでそれほどショックはないのですが、問題はそのハズレ馬券の処置です。実際の馬券と違ってすぐ紙くずになるわけではないのですが、それでも時間が経てば経つほどその価値は落ちていきます。まして評価が高いゲームならともかく低いものとなると瞬く間に株でいうところの整理ポスト行きとなるでしょう。
ならば大至急プレイしなければいけないのですが、ハズレと分かっているゲームを崩すというのはかなり苦痛なのですね。特に押さえで買ったようなゲームは目にしたくないとさえ思っているわけで、あえてそれに手を付けるという勇気はなかなか起きないのです。
まあそんな風に逡巡しているがために不良在庫がどんどん増えていくわけですが、そうならないためにも次のレースこそは当たり馬券を掴みたいと思っています・・・ただ今月のメンバーを見る限り果たして当たり馬券が存在しているのかしらと思ったり思わなかったり。
では今回はこんなところで。
2013年10月01日
前作との比較となると・・・
ラスト近くまで進めていながら、しばらく放置していたLOVESICK PUPPIES -僕らは恋するために生まれてきた-(COSMIC CUTE)ですが、ようやく終わらせることが出来ました。
と言ってしまうと、面白くなかったからクリアまで時間が掛かったと勘違いされてしまうかもしれませんが、実際はそんなことはなくてシナリオ終盤のイチャラブを堪能したかったので、わざとゆっくりプレイを進めていたのです。W.L.O.世界恋愛機構(あかべぇそふとつぅ)もそうだったのですが、このライター(安堂こたつ)氏のイチャラブの破壊力は相変わらず素晴らしい。そういった意味ではこのゲームに対する満足度はなかなかのものだったと言えるでしょう。
といってもW.L.O.世界恋愛機構で感じたマイナス点はほとんど改善されていないのがどうにも歯がゆい。W.L.O.世界恋愛機構は幼馴染ヒロイン久坂愛奈の存在もあってかなり甘めな得点を付けたということもあって、今作の評価はどうしても辛くなってしまうでしょう。
では改善されなかった部分というのはどこでしょうか?
ぼくがW.L.O.世界恋愛機構で感じた不満とは、設定に対する甘さです。まあ別ゲームのネタバレについて詳しく説明してしまうのはタブーですのでこれ以上は触れないのですが・・・・
そんな設定の甘い部分が今作でも覗かせてしまっているのです。近未来を思わせる学園都市といった序盤の設定もほとんどのルートでは中盤以降ほとんど意味ないものになっているし、もちろん収束部分で深く絡んでくることもない。前作に続いて非常に多く登場する脇役陣も人物設定が甘いためかほとんど魅力的に映らない。いや魅力的どころか、今回の脇役陣はどちらかというとプレイしていて嫌な気分にさせるようなDQN的行動が目立つのでマイナスとなっているといっても過言でないくらいなのです。
こうした設定の甘さからシナリオに限ればぼくが感心した部分というのはほとんど見られなかったというのが実情です。ご都合主義的解決も目立ったし、脇役陣の言動が響いてか日常時で笑うような場面はほとんどありませんでした。評判の良かった有希ルートも確かにそれなりのデキだとは思うのですが、主人公と有希の結ばれる過程がやや唐突な気がして・・・というより同じ幼馴染である愛奈の印象が強烈で、彼女と比較してしまうとどうしても評価を落とさざるを得ないのですね。
ぼくがこのゲームのベストヒロインを挙げるとしたらやはりメインヒロインである空小路織衣になると思います。中盤から終盤にかけて彼女の変わっていく態度や仕草を見て、やはりこのライターはイチャラブを書かせたら天下一品だと知らされました。こと退屈と感じる日常シーンもお気に入りヒロインとなるとそれが丹念な描写とも言い換えられるわけで明らかなダブルスタンダードなのですが、例えそう貶されたとしても織衣と主人公の日常はいつまでも楽しんでいたいと感じました。
というわけでイチャラブだけを取り上げれば充分良作だったといえるでしょう。ただそれだけならW.L.O.世界恋愛機構でも水準以上に達していました。というより他のヒロインはともかく久坂愛奈以上のヒロインを今回産み出せなかった以上、もろ手を上げて高い評価を与えるわけにはいかない・・・というより逆に辛い点数を付けたくなってしまうのです。それとも安堂氏の感覚では欠点を直すと逆に今の長所が消えてしまうと思ってあえて放置したのでしょうか?
もしそうだとしたらライターとしての進歩はないと思うし、ぼくが安堂氏の作品を購入する可能性は低い。そういった意味で安堂氏の次作がどのような作品になるのか注目したいと思っています。
と言ってしまうと、面白くなかったからクリアまで時間が掛かったと勘違いされてしまうかもしれませんが、実際はそんなことはなくてシナリオ終盤のイチャラブを堪能したかったので、わざとゆっくりプレイを進めていたのです。W.L.O.世界恋愛機構(あかべぇそふとつぅ)もそうだったのですが、このライター(安堂こたつ)氏のイチャラブの破壊力は相変わらず素晴らしい。そういった意味ではこのゲームに対する満足度はなかなかのものだったと言えるでしょう。
といってもW.L.O.世界恋愛機構で感じたマイナス点はほとんど改善されていないのがどうにも歯がゆい。W.L.O.世界恋愛機構は幼馴染ヒロイン久坂愛奈の存在もあってかなり甘めな得点を付けたということもあって、今作の評価はどうしても辛くなってしまうでしょう。
では改善されなかった部分というのはどこでしょうか?
ぼくがW.L.O.世界恋愛機構で感じた不満とは、設定に対する甘さです。まあ別ゲームのネタバレについて詳しく説明してしまうのはタブーですのでこれ以上は触れないのですが・・・・
そんな設定の甘い部分が今作でも覗かせてしまっているのです。近未来を思わせる学園都市といった序盤の設定もほとんどのルートでは中盤以降ほとんど意味ないものになっているし、もちろん収束部分で深く絡んでくることもない。前作に続いて非常に多く登場する脇役陣も人物設定が甘いためかほとんど魅力的に映らない。いや魅力的どころか、今回の脇役陣はどちらかというとプレイしていて嫌な気分にさせるようなDQN的行動が目立つのでマイナスとなっているといっても過言でないくらいなのです。
こうした設定の甘さからシナリオに限ればぼくが感心した部分というのはほとんど見られなかったというのが実情です。ご都合主義的解決も目立ったし、脇役陣の言動が響いてか日常時で笑うような場面はほとんどありませんでした。評判の良かった有希ルートも確かにそれなりのデキだとは思うのですが、主人公と有希の結ばれる過程がやや唐突な気がして・・・というより同じ幼馴染である愛奈の印象が強烈で、彼女と比較してしまうとどうしても評価を落とさざるを得ないのですね。
ぼくがこのゲームのベストヒロインを挙げるとしたらやはりメインヒロインである空小路織衣になると思います。中盤から終盤にかけて彼女の変わっていく態度や仕草を見て、やはりこのライターはイチャラブを書かせたら天下一品だと知らされました。こと退屈と感じる日常シーンもお気に入りヒロインとなるとそれが丹念な描写とも言い換えられるわけで明らかなダブルスタンダードなのですが、例えそう貶されたとしても織衣と主人公の日常はいつまでも楽しんでいたいと感じました。
というわけでイチャラブだけを取り上げれば充分良作だったといえるでしょう。ただそれだけならW.L.O.世界恋愛機構でも水準以上に達していました。というより他のヒロインはともかく久坂愛奈以上のヒロインを今回産み出せなかった以上、もろ手を上げて高い評価を与えるわけにはいかない・・・というより逆に辛い点数を付けたくなってしまうのです。それとも安堂氏の感覚では欠点を直すと逆に今の長所が消えてしまうと思ってあえて放置したのでしょうか?
もしそうだとしたらライターとしての進歩はないと思うし、ぼくが安堂氏の作品を購入する可能性は低い。そういった意味で安堂氏の次作がどのような作品になるのか注目したいと思っています。
2013年09月16日
帰ってきた批評空間
先週月曜くらいから批評空間が繋がらなくなっていたことはこのブログを閲覧されている方でしたら当然承知されていたと思います。
かく言うぼくも、エロゲーをプレイしている最中、常時批評空間を開いたままプレイしているということもあって、プレイ中かなりストレスが溜まっていました。
ただそれよりも批評空間が繋がらないことによって苦労したのは、このブログのメインコンテンツにして毎月恒例となっているゲーム予想のことなのです。
予想するにおいてクリエイター等のデータは必要不可欠であり批評空間が集積しているデータはいつも重宝していました。今回は批評空間が繋がらないため自力でネットを巡りデータ集めをしたりしたのですが、いつもの3倍以上も時間が掛かってしまい正直溜息ばかりついていました。
もし批評空間がこのまま消滅してしまったとしら、まず間違いなくこのゲーム予想の企画もこのまま続けられなかったでしょう。またもし続けられたとしても、これまでのような多くの頭数(ゲーム数)を取り上げられていなかったに違いありません。そしてそれは予想のクオリティが堕ちることでもあり。このブログのレゾンデートルにも関わってくることなのです。
つまり批評空間の存在があってこそ、このブログが存在しているといても過言でもないのです。
今回批評空間を頼らずに予想記事を書いていて、あのサイトの価値を本当に思い知らされました。ぼくがエロゲーをプレイしてた切欠は批評空間の存在あってこそだと感じていたのですが、これほど批評空間に依存していたとはぼく自身思ってもいませんでした。
正直批評空間にこれだけ頼りきっている現況について不健全すぎるのではと思わないでもないのですが・・・取りあえず批評空間が戻ってきてくれたことに対して、心から喜びたいと思います。
かく言うぼくも、エロゲーをプレイしている最中、常時批評空間を開いたままプレイしているということもあって、プレイ中かなりストレスが溜まっていました。
ただそれよりも批評空間が繋がらないことによって苦労したのは、このブログのメインコンテンツにして毎月恒例となっているゲーム予想のことなのです。
予想するにおいてクリエイター等のデータは必要不可欠であり批評空間が集積しているデータはいつも重宝していました。今回は批評空間が繋がらないため自力でネットを巡りデータ集めをしたりしたのですが、いつもの3倍以上も時間が掛かってしまい正直溜息ばかりついていました。
もし批評空間がこのまま消滅してしまったとしら、まず間違いなくこのゲーム予想の企画もこのまま続けられなかったでしょう。またもし続けられたとしても、これまでのような多くの頭数(ゲーム数)を取り上げられていなかったに違いありません。そしてそれは予想のクオリティが堕ちることでもあり。このブログのレゾンデートルにも関わってくることなのです。
つまり批評空間の存在があってこそ、このブログが存在しているといても過言でもないのです。
今回批評空間を頼らずに予想記事を書いていて、あのサイトの価値を本当に思い知らされました。ぼくがエロゲーをプレイしてた切欠は批評空間の存在あってこそだと感じていたのですが、これほど批評空間に依存していたとはぼく自身思ってもいませんでした。
正直批評空間にこれだけ頼りきっている現況について不健全すぎるのではと思わないでもないのですが・・・取りあえず批評空間が戻ってきてくれたことに対して、心から喜びたいと思います。
2013年09月07日
ループ物は嫌い
正直言うとループ物は嫌いなのです。
嫌いというとやや語弊があるかもしれないのでもう少し柔らかく言うと、「周囲の評価ほど楽しめた記憶がない。」・・・つまり根本的にループ物自体がぼくの体質に合わないのでしょう。
ぼくがプレイしたゲームで唯一楽しめたループ物(といっていいのか?)がNega0(ETERNAL)ですが、あれは正統でなく一種サッカーでいうカウンターアタック的な内容だったためそれがぼくの趣味に合ったような気がします。
それならループ物は買わなければいいのでは?と思うかもしれませんが、基本的に重大なネタバレ要素となるループを発売前から明かしているケースは稀。ある程度評価が定まってから購入するならともかく、予約した場合や情報の少ない発売直後では分かるわけがありません。
ですからはるまで、くるる。(すみっこソフト)が所謂ループ物だなんて購入するまで知る由もなかったのです。
ただこのゲーム。これまでのループ物が抱えている弱点を解消しようとしていた点は好感が持てました。
ループ物といえば周回プレイが付き物なわけですが、周回するたび何度も同じテキストを読まされる(しかも場合によってはスキップできない)苦痛はほとんど感じませんでした。確かに序盤に展開される「きゃっきゃうふふワールド」は苦行としか言いようがない代物でしたが、その後の春海ルートはホラー調でまとめ、そして秋桜ルートはミステリー調でストーリーを展開させるというような構成は、ループ物の弱点を解消させようという意図があったと見るのが妥当でしょう。とするとあのプロローグ直後の苦行も全く意味がないと決めつけられないかもしれません。(まあ成功したとはとても言えませんが)
そして世界がループする意味をプレイヤーの想像に頼るでなく、きっちり物語中で説明しようとしていた点も〇。含みを持たせるといえば格好いいのですが、このあたりの設定がいい加減(物理的に説明がつかない)ケースがループ物には多いのですね。これはライター(ディレクター)が物語世界をしっかり構築していたという証左でしょう。同人はともかくこれまで商業作品ではあまり結果を出していなかった渡辺僚一氏ですが、このあたりはさすがといえます。冬音らヒロインが繰り出す下ネタはまさしく渡辺ワールドというべきものですし、氏のファンなら充分楽しめたと思います。
というわけでこのゲームが高評価を受ける理由はよく分かるのです。ただぼく的に楽しめたかというとやはり微妙だったと言うのが本当な所でした。というのもラストはともかく冬音ルートから静夏ルートで徐々に明かされていくループの謎の解明が淡々としていてドラマ性に欠けるのですね。これがループという世界観を説明しようとした反動というと皮肉としか言いようがないのですが、どうも惹きつける魅力というのに欠ける気がするのです。これはぼくにSFの素養がないためかもしれないためかもしれないのですが、もう少しヒロインのアクを抑えて萌え色を強めてくれたなら多少はカバーできたのかと思ったりするのです。といってもアクの強いヒロインこそがライターの持ち味であるだけに難しいところなのですが・・・
まあそう考えていくとやはりぼく自身に問題があると考えるべきで、評判の高いこの作品をもってしてもループ物に対するネガティブ感を払拭する事は出来ませんでした。実は次作のなつくもゆるるも積みゲーで抱えているのですが、どうかループ物でないよう心から祈りたいと思います。
嫌いというとやや語弊があるかもしれないのでもう少し柔らかく言うと、「周囲の評価ほど楽しめた記憶がない。」・・・つまり根本的にループ物自体がぼくの体質に合わないのでしょう。
ぼくがプレイしたゲームで唯一楽しめたループ物(といっていいのか?)がNega0(ETERNAL)ですが、あれは正統でなく一種サッカーでいうカウンターアタック的な内容だったためそれがぼくの趣味に合ったような気がします。
それならループ物は買わなければいいのでは?と思うかもしれませんが、基本的に重大なネタバレ要素となるループを発売前から明かしているケースは稀。ある程度評価が定まってから購入するならともかく、予約した場合や情報の少ない発売直後では分かるわけがありません。
ですからはるまで、くるる。(すみっこソフト)が所謂ループ物だなんて購入するまで知る由もなかったのです。
ただこのゲーム。これまでのループ物が抱えている弱点を解消しようとしていた点は好感が持てました。
ループ物といえば周回プレイが付き物なわけですが、周回するたび何度も同じテキストを読まされる(しかも場合によってはスキップできない)苦痛はほとんど感じませんでした。確かに序盤に展開される「きゃっきゃうふふワールド」は苦行としか言いようがない代物でしたが、その後の春海ルートはホラー調でまとめ、そして秋桜ルートはミステリー調でストーリーを展開させるというような構成は、ループ物の弱点を解消させようという意図があったと見るのが妥当でしょう。とするとあのプロローグ直後の苦行も全く意味がないと決めつけられないかもしれません。(まあ成功したとはとても言えませんが)
そして世界がループする意味をプレイヤーの想像に頼るでなく、きっちり物語中で説明しようとしていた点も〇。含みを持たせるといえば格好いいのですが、このあたりの設定がいい加減(物理的に説明がつかない)ケースがループ物には多いのですね。これはライター(ディレクター)が物語世界をしっかり構築していたという証左でしょう。同人はともかくこれまで商業作品ではあまり結果を出していなかった渡辺僚一氏ですが、このあたりはさすがといえます。冬音らヒロインが繰り出す下ネタはまさしく渡辺ワールドというべきものですし、氏のファンなら充分楽しめたと思います。
というわけでこのゲームが高評価を受ける理由はよく分かるのです。ただぼく的に楽しめたかというとやはり微妙だったと言うのが本当な所でした。というのもラストはともかく冬音ルートから静夏ルートで徐々に明かされていくループの謎の解明が淡々としていてドラマ性に欠けるのですね。これがループという世界観を説明しようとした反動というと皮肉としか言いようがないのですが、どうも惹きつける魅力というのに欠ける気がするのです。これはぼくにSFの素養がないためかもしれないためかもしれないのですが、もう少しヒロインのアクを抑えて萌え色を強めてくれたなら多少はカバーできたのかと思ったりするのです。といってもアクの強いヒロインこそがライターの持ち味であるだけに難しいところなのですが・・・
まあそう考えていくとやはりぼく自身に問題があると考えるべきで、評判の高いこの作品をもってしてもループ物に対するネガティブ感を払拭する事は出来ませんでした。実は次作のなつくもゆるるも積みゲーで抱えているのですが、どうかループ物でないよう心から祈りたいと思います。
2013年08月30日
燻ってしまった設定
ぼくがデビュー作からずっと追いかけ続けている数少ないブランドの一つがアサプロなのですが、今回はその最新作であるひとつ飛ばし恋愛について語ってみたいと思います。
前に触れたかもしれないのですが、体験版を齧った段階ではこれまでのアサプロの作品と比べてやや落ちる印象が否めなかった今作ですが、プレイ終了後の感想もほぼ同じで正直デキについてはそれほど高いとは思えなかったです。
確かにヒロインを犠牲にしてまで笑いを取るアサプロのお家芸は健在で、クスリとさせられる場面はありました。それでもタイトルにある「ひとつ飛ばし恋愛」という設定が燻ったままほとんど活かされなかった気がするのです。この「ひとつ飛ばし」というテーマ。面白い素材でありながら実際に調理すると意外に難しく、その上全部のルートをそれで行うというのはかなりの冒険になるだけにアサプロの挑戦には心の中で驚きと共に喝采をおくっていたのですが・・・
ではなぜこの「ひとつ飛ばし」が厳しい言葉で云えば意味ないものに終わってしまったのでしょうか?
まず第1の誤算は主人公の設定というより性格によるものがあります。
女性に免疫がなく肉親や近親者という触媒を介さないと女性と会話が出来ない奥手なタイプの主人公。これなら「ひとつ飛ばし恋愛」という設定の意味があると思うのです。ただ今回の主人公。確かに家族と離れ男子校に通うなど一見女性に対しての免疫は薄いように思えるのですが、実際は肉親を介さなくてもヒロインと普通に会話をしているわけで、これでは「ひとつ飛ばし」の意味があまりないのですね。だから単に親しくなったヒロインが偶然肉親の知り合いに過ぎなかったように感じてしまうのです。
もう一つの誤算が攻略ヒロインよりも飛ばされた側のヒロインの方が魅力があったことです。
お笑い担当に近い姉のメグはともかく、妹の紅やいとこの阿知華・幼馴染の千乃は攻略ヒロインと互角あるいはそれ以上の魅力を放っています。しかもエロゲーで言うところのフラグらしきものを匂わせていたりするわけで、これではプレイヤーに鬱憤を溜めるなという方が無理というものです。「ひとつ飛ばし」という題材だけに本来ならサブヒロインを目立たなくしてヒロインを浮き出させるのが肝要なのに、ただでさえエロゲーのヒロインでは主役となりがちな妹や幼馴染を魅力的にしてしまっては「ひとつ飛ばし」の意味が薄くなっても当然のことなのです。
そんなこのゲームで「ひとつ飛ばし」のセオリーを守ったのが夏芽ルートでした。姉(メグ)の友人かつ悪友(恭次郎)の姉という何だか文章で説明しづらいのですが、そんな関係がもたらすドタバタっぷりがぼく的には面白く感じられました。まあサブヒロインのメグがお世辞にも攻略ヒロインとなりそうもない設定(性格)だったからかもしれませんが、その分夏芽の可愛さが引立ったのはプラスでやはり「ひとつ飛ばし」はコレでなければと思ったのですね。
ただ欲を言えば、サブヒロインが主人公を応援するような単純なものでなく、逆に主人公とヒロインの仲を邪魔するような(そしてそれが裏目に出て逆に仲が深まってしまうような)シナリオも欲しかったと思うのです。(最初碧里ルートがそんな展開になるのでは?と考えていたのですが全くそんな展開になりませんでしたし・・・)
やり方を誤るとヒロインやサブヒロインが嫌味っぽいキャラになってしまうかもしれませんが、お笑いに長けたアサプロのライターならそんな轍は踏まず上手くコメディに昇華できたはず。ぼくが折角の設定が燻ったと評したのも、そんな展開が欲しかったからなのです。
というわけで結構腐してしまったのですが、これはアサプロに対する期待の表れでありけっして凡作以下のゲームでなかったのは確かです。ただぼく的にはアッチむいて恋からやや面白さが頭打ちのように感じているので、次作あたりがメーカーにとっての正念場になるのではと思っています。
前に触れたかもしれないのですが、体験版を齧った段階ではこれまでのアサプロの作品と比べてやや落ちる印象が否めなかった今作ですが、プレイ終了後の感想もほぼ同じで正直デキについてはそれほど高いとは思えなかったです。
確かにヒロインを犠牲にしてまで笑いを取るアサプロのお家芸は健在で、クスリとさせられる場面はありました。それでもタイトルにある「ひとつ飛ばし恋愛」という設定が燻ったままほとんど活かされなかった気がするのです。この「ひとつ飛ばし」というテーマ。面白い素材でありながら実際に調理すると意外に難しく、その上全部のルートをそれで行うというのはかなりの冒険になるだけにアサプロの挑戦には心の中で驚きと共に喝采をおくっていたのですが・・・
ではなぜこの「ひとつ飛ばし」が厳しい言葉で云えば意味ないものに終わってしまったのでしょうか?
まず第1の誤算は主人公の設定というより性格によるものがあります。
女性に免疫がなく肉親や近親者という触媒を介さないと女性と会話が出来ない奥手なタイプの主人公。これなら「ひとつ飛ばし恋愛」という設定の意味があると思うのです。ただ今回の主人公。確かに家族と離れ男子校に通うなど一見女性に対しての免疫は薄いように思えるのですが、実際は肉親を介さなくてもヒロインと普通に会話をしているわけで、これでは「ひとつ飛ばし」の意味があまりないのですね。だから単に親しくなったヒロインが偶然肉親の知り合いに過ぎなかったように感じてしまうのです。
もう一つの誤算が攻略ヒロインよりも飛ばされた側のヒロインの方が魅力があったことです。
お笑い担当に近い姉のメグはともかく、妹の紅やいとこの阿知華・幼馴染の千乃は攻略ヒロインと互角あるいはそれ以上の魅力を放っています。しかもエロゲーで言うところのフラグらしきものを匂わせていたりするわけで、これではプレイヤーに鬱憤を溜めるなという方が無理というものです。「ひとつ飛ばし」という題材だけに本来ならサブヒロインを目立たなくしてヒロインを浮き出させるのが肝要なのに、ただでさえエロゲーのヒロインでは主役となりがちな妹や幼馴染を魅力的にしてしまっては「ひとつ飛ばし」の意味が薄くなっても当然のことなのです。
そんなこのゲームで「ひとつ飛ばし」のセオリーを守ったのが夏芽ルートでした。姉(メグ)の友人かつ悪友(恭次郎)の姉という何だか文章で説明しづらいのですが、そんな関係がもたらすドタバタっぷりがぼく的には面白く感じられました。まあサブヒロインのメグがお世辞にも攻略ヒロインとなりそうもない設定(性格)だったからかもしれませんが、その分夏芽の可愛さが引立ったのはプラスでやはり「ひとつ飛ばし」はコレでなければと思ったのですね。
ただ欲を言えば、サブヒロインが主人公を応援するような単純なものでなく、逆に主人公とヒロインの仲を邪魔するような(そしてそれが裏目に出て逆に仲が深まってしまうような)シナリオも欲しかったと思うのです。(最初碧里ルートがそんな展開になるのでは?と考えていたのですが全くそんな展開になりませんでしたし・・・)
やり方を誤るとヒロインやサブヒロインが嫌味っぽいキャラになってしまうかもしれませんが、お笑いに長けたアサプロのライターならそんな轍は踏まず上手くコメディに昇華できたはず。ぼくが折角の設定が燻ったと評したのも、そんな展開が欲しかったからなのです。
というわけで結構腐してしまったのですが、これはアサプロに対する期待の表れでありけっして凡作以下のゲームでなかったのは確かです。ただぼく的にはアッチむいて恋からやや面白さが頭打ちのように感じているので、次作あたりがメーカーにとっての正念場になるのではと思っています。
2013年08月24日
主人公女装ものの新たな切り口
先々月くらいから5本のゲームをほぼ同時進行させていたのですが、なぜか一番最初にゴールへ辿りついたのは一番最後に始めた月に寄りそう乙女の作法(Navel)でした。
これは同時進行させていたゲームの中で一番面白く感じられたからでしょう。特にこのゲームのテキストはぼくの肌に合ったこともあり、知らず知らずのうちに先へ先へと進めている自分に気が付いて慌てて進行のスピードを緩めたくらいでしたから。
というのも本来なら先月末発売された乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-にある大蔵遊星(主人公)の声パッチを当ててから本格的にプレイしようと心に決めていたからで、まさかファンディスク発売前に個別ルートの半数をクリアしてしまうとは・・・
やはり女装ゲーは主人公をいかに魅力的に描くかが成功のカギとなるわけですから、キャラクターを引立たせる意味でも主人公に声を当てるのは(ぼく的には)必須のことと考えています。そんなぼくが声なしでも充分楽しめているのですから、このゲームのデキの良さが分かるというものです。
もちろん批評空間のデータを見て分かるように、大部分の人がこのゲームに高い評価を与えています。そんな中で一番評価の高いルートがメインヒロインであるルナルートであり、ぼくもその意見には異論がありませそれでもぼく的にはユーシェルートはともかく一枚も二枚も劣ると云われている西又ヒロインのルートもそれなりに楽しめたりしてるのです。これは瑞穂や湊のキャラがテンプレ的でありながら非常に立っていたことによるものが大きいと思います。まあ彼女たちは個別ルートよりも他のヒロインのルートでサブキャラを演じていた方が光っていることは否めませんが。
さてこのゲームの真のヒロインが主人公である小倉朝日こと大蔵遊星であるということについて、多くの人が認めています。ほとんどの家事に対して万能で並の女性以上に女らしい彼を知れば、正体を知っていた湊やミーハー趣味の瑞穂はともかく、その趣味が全くなかったルナ様がレズの誘惑に駆られてしまっても仕方ないといえるのですが、こうした女装主人公ゲーにおいて彼のようなタイプの主人公は異色のタイプであるといえると思います。というのも大方の女装主人公潜入ゲーは主人公に宝塚でいう男役のような役目を担わせることが多いのですね。女装主人公ゲーの代表作といえる処女はお姉さまに恋してる(キャラメルBOX)を始めこういったタイプのゲームは非常に多い。逆に主人公に宝塚の娘役のような役割を担わせたゲームでぼくが思いつくのは花と乙女に祝福を(ensemble)くらい。ただあのゲームは主人公の役割について徹底さに欠けていた面があったので、やはりつり乙が女装主人公潜入ゲーにおいてこれまでのゲームよりも徹底して主人公のヒロイン化に拘ったことが分かるのではないかと・・・
こうした主人公のヒロイン化が一番生かされたのがルナ様ルートであり、そういった意味で彼女のルートが一番評価が高いのは当然でしょう。主人公の健気さはルナの心と共にプレイヤーの心をも揺さぶったとぼくは考えるのです。
さてこれまで褒めてばかりだったこのゲームですが、少し気になった点が一つ・・・
このつり乙の敵役といっていいのが主人公の兄である依遠です。主人公の朝日が崇める存在でありまた魔神のように恐れる依遠のやり口がどうも小物っぽい悪党が行うような風でどうも大物っぽくないのですね。ライターは自分の信念のためなら手段を択ばないような人物に描きたかったのかもしれませんが、朝日のこれまでの言動などを見るとどうにも違和感が拭えないのです。まあこれまでの生活の間に朝日が絶対服従するよう洗脳されてしまっている可能性もありますが、それだとルートによっては若干矛盾する部分も出てきますし、それならば依遠を徹底的に嫌われるような悪役にしてしまったほうが良かったように思うのですが・・・
そんな大蔵兄弟の矛盾ともいえる行動が果たしてファンディスクで明かされるかどうかもぼく的には注目というより楽しみにしています。
これは同時進行させていたゲームの中で一番面白く感じられたからでしょう。特にこのゲームのテキストはぼくの肌に合ったこともあり、知らず知らずのうちに先へ先へと進めている自分に気が付いて慌てて進行のスピードを緩めたくらいでしたから。
というのも本来なら先月末発売された乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-にある大蔵遊星(主人公)の声パッチを当ててから本格的にプレイしようと心に決めていたからで、まさかファンディスク発売前に個別ルートの半数をクリアしてしまうとは・・・
やはり女装ゲーは主人公をいかに魅力的に描くかが成功のカギとなるわけですから、キャラクターを引立たせる意味でも主人公に声を当てるのは(ぼく的には)必須のことと考えています。そんなぼくが声なしでも充分楽しめているのですから、このゲームのデキの良さが分かるというものです。
もちろん批評空間のデータを見て分かるように、大部分の人がこのゲームに高い評価を与えています。そんな中で一番評価の高いルートがメインヒロインであるルナルートであり、ぼくもその意見には異論がありませそれでもぼく的にはユーシェルートはともかく一枚も二枚も劣ると云われている西又ヒロインのルートもそれなりに楽しめたりしてるのです。これは瑞穂や湊のキャラがテンプレ的でありながら非常に立っていたことによるものが大きいと思います。まあ彼女たちは個別ルートよりも他のヒロインのルートでサブキャラを演じていた方が光っていることは否めませんが。
さてこのゲームの真のヒロインが主人公である小倉朝日こと大蔵遊星であるということについて、多くの人が認めています。ほとんどの家事に対して万能で並の女性以上に女らしい彼を知れば、正体を知っていた湊やミーハー趣味の瑞穂はともかく、その趣味が全くなかったルナ様がレズの誘惑に駆られてしまっても仕方ないといえるのですが、こうした女装主人公ゲーにおいて彼のようなタイプの主人公は異色のタイプであるといえると思います。というのも大方の女装主人公潜入ゲーは主人公に宝塚でいう男役のような役目を担わせることが多いのですね。女装主人公ゲーの代表作といえる処女はお姉さまに恋してる(キャラメルBOX)を始めこういったタイプのゲームは非常に多い。逆に主人公に宝塚の娘役のような役割を担わせたゲームでぼくが思いつくのは花と乙女に祝福を(ensemble)くらい。ただあのゲームは主人公の役割について徹底さに欠けていた面があったので、やはりつり乙が女装主人公潜入ゲーにおいてこれまでのゲームよりも徹底して主人公のヒロイン化に拘ったことが分かるのではないかと・・・
こうした主人公のヒロイン化が一番生かされたのがルナ様ルートであり、そういった意味で彼女のルートが一番評価が高いのは当然でしょう。主人公の健気さはルナの心と共にプレイヤーの心をも揺さぶったとぼくは考えるのです。
さてこれまで褒めてばかりだったこのゲームですが、少し気になった点が一つ・・・
このつり乙の敵役といっていいのが主人公の兄である依遠です。主人公の朝日が崇める存在でありまた魔神のように恐れる依遠のやり口がどうも小物っぽい悪党が行うような風でどうも大物っぽくないのですね。ライターは自分の信念のためなら手段を択ばないような人物に描きたかったのかもしれませんが、朝日のこれまでの言動などを見るとどうにも違和感が拭えないのです。まあこれまでの生活の間に朝日が絶対服従するよう洗脳されてしまっている可能性もありますが、それだとルートによっては若干矛盾する部分も出てきますし、それならば依遠を徹底的に嫌われるような悪役にしてしまったほうが良かったように思うのですが・・・
そんな大蔵兄弟の矛盾ともいえる行動が果たしてファンディスクで明かされるかどうかもぼく的には注目というより楽しみにしています。
2013年08月07日
あえて対決を煽ってみる
夏になると食欲が落ちるとよく云われますが、ぼく的には全く無縁な事だと思っていました。
ところがトシのせいかそれとも近年の暑さが半端ないためかもしれませんが、春先に比べるとめっきり食が細くなってしまいました。
とっても体重の減少は微々たるものだし酒量は減るどころか増えるばかりなので不健康これ極まりといったところですが、それに連れてエロゲーのプレイ&購入意欲まで落ちてきているので困っています。
まあ確かに健康でなければエロゲーのプレイにも身が入らないし当然購入しようという気力も湧かないのですが、批評空間の発売予定表を閲覧していても今月はこれといって買いたいというソフトが見当たらないというのは寂しい。7月は結局1本しか買わなかったというのにこのままいくと今月末は購入しないまま終わってしまいそうな悪寒が漂っています。
というわけで自然興味は9月に移ってしまうのですが、ぼく的に注目しているのはひめごとユニオン ~We are in the springtime of life!~とココロ@ファンクション!という新旧PULLTOP対決です。
たけやまさみと藤原々々の2つのラインを交互に並べてその作風の対比が見所?いったイメージが強かったPULLTOPですが、たけやまさみ&椎原旬ラインが抜けてからはややイメージの確立に苦労しているといった印象がしていました。
それが昨年発売のこの大空に、翼をひろげてのスマッシュヒットでようやく勢いを取り戻してきての最新作が今回のココロ@ファンクション!(PULLTOP)なわけです・・・が、原画家にラブラブル(SMEE)の印象が強いひなたももが加わった上、ライターも前作のメンバーから全くの一新と何かまた仕切り直しムードを漂わせてしまうのはぼく的にはやや首を捻らざるを得ないところ。ライターの顔ぶれを考えればいい悪いは別にして前作よりも萌え色が強いように思えるのですが、PULLTOPにはPULLTOP LATTEというブランドがあるのですからあえて本家で萌えゲーをリリースしなくてもいいように思うのですね。それともぼくの思い違いでストーリー色の強いシナリオとなるのでしょうか?だったとしてもライターがなたけ氏に高嶋栄二氏ではそれほどストーリー性には期待出来なさそうに思えるのですが。
それに比べるとこれもいい悪いは別として一本筋が通っているなと思わせるのがひめごとユニオン ~We are in the springtime of life!~(SEVEN WONDER)です。見ているだけでいかにも楽しそうな雰囲気にさせるのがPULLTOP時代からのこのメーカーの特長ですが、今回もその雰囲気は健在でファンなら安心して購入できそう。こうした安心さはイメージを続けて守ってきているメーカーの努力の賜物であって、例えライターが代わったとしても続けていくことがファンの定着に繋がっていくとぼく的には思うのですが。
ただぼく的にやや残念なのが前作の太陽のプロミアと比べて声優のネームバリューがやや落ちたように感じられることです。前作の声優陣はぼく的には鉄板のように感じられたので余計にそう感じてしまうのかもしれませんが。
まあこうして対決を煽っていても蓋を開けてみればどちらか(もしくは両方)が延期してしまうかもしれないのですけどね。
ところがトシのせいかそれとも近年の暑さが半端ないためかもしれませんが、春先に比べるとめっきり食が細くなってしまいました。
とっても体重の減少は微々たるものだし酒量は減るどころか増えるばかりなので不健康これ極まりといったところですが、それに連れてエロゲーのプレイ&購入意欲まで落ちてきているので困っています。
まあ確かに健康でなければエロゲーのプレイにも身が入らないし当然購入しようという気力も湧かないのですが、批評空間の発売予定表を閲覧していても今月はこれといって買いたいというソフトが見当たらないというのは寂しい。7月は結局1本しか買わなかったというのにこのままいくと今月末は購入しないまま終わってしまいそうな悪寒が漂っています。
というわけで自然興味は9月に移ってしまうのですが、ぼく的に注目しているのはひめごとユニオン ~We are in the springtime of life!~とココロ@ファンクション!という新旧PULLTOP対決です。
たけやまさみと藤原々々の2つのラインを交互に並べてその作風の対比が見所?いったイメージが強かったPULLTOPですが、たけやまさみ&椎原旬ラインが抜けてからはややイメージの確立に苦労しているといった印象がしていました。
それが昨年発売のこの大空に、翼をひろげてのスマッシュヒットでようやく勢いを取り戻してきての最新作が今回のココロ@ファンクション!(PULLTOP)なわけです・・・が、原画家にラブラブル(SMEE)の印象が強いひなたももが加わった上、ライターも前作のメンバーから全くの一新と何かまた仕切り直しムードを漂わせてしまうのはぼく的にはやや首を捻らざるを得ないところ。ライターの顔ぶれを考えればいい悪いは別にして前作よりも萌え色が強いように思えるのですが、PULLTOPにはPULLTOP LATTEというブランドがあるのですからあえて本家で萌えゲーをリリースしなくてもいいように思うのですね。それともぼくの思い違いでストーリー色の強いシナリオとなるのでしょうか?だったとしてもライターがなたけ氏に高嶋栄二氏ではそれほどストーリー性には期待出来なさそうに思えるのですが。
それに比べるとこれもいい悪いは別として一本筋が通っているなと思わせるのがひめごとユニオン ~We are in the springtime of life!~(SEVEN WONDER)です。見ているだけでいかにも楽しそうな雰囲気にさせるのがPULLTOP時代からのこのメーカーの特長ですが、今回もその雰囲気は健在でファンなら安心して購入できそう。こうした安心さはイメージを続けて守ってきているメーカーの努力の賜物であって、例えライターが代わったとしても続けていくことがファンの定着に繋がっていくとぼく的には思うのですが。
ただぼく的にやや残念なのが前作の太陽のプロミアと比べて声優のネームバリューがやや落ちたように感じられることです。前作の声優陣はぼく的には鉄板のように感じられたので余計にそう感じてしまうのかもしれませんが。
まあこうして対決を煽っていても蓋を開けてみればどちらか(もしくは両方)が延期してしまうかもしれないのですけどね。
2013年07月31日
Navelの算段について考える
最近あまり積みゲーを崩し切っていないということもあって、7月に購入した新作は予約していた乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)1本きりとなりました。まあもう1本購入しようかと考得ていたゲームがショップに行った土曜日午後の時点で売り切れていたこともあるのですが、それでも最近のぼくの体調や積みゲーの数を考えれば幸いだったのでしょう。
そんな乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-ですが、ご存知のとおりつり乙こと月に寄りそう乙女の作法のファンディスクとなっています。といってもヒロインのアフターストーリーの他に、本編では人気ながら非攻略だった妹のりそな他の新ヒロインによる完全新作ストーリーを用意してあるというファンディスクと呼ぶのが差し支えあるのではと思ってしまうほどの充実したラインナップとなっています。
ただ一つ解せないというか気になるのが、アフターを楽しむには月に寄りそう乙女の作法本体が必要となる点です。この本編が発売されたのが昨年の10月で、多くのプレイヤーはかなり前にプレイしてしまっていることでしょうし、またその内かなりの人が手放してしまった可能性は低くないでしょう。
もちろんメーカーはHPの注意書きにつり乙本体が必要である旨は明記してあるし、ユーザーの多くの方も周知していることだろうと思います。ただぼくが気になったのが本編を既に手放してしまった人が、アフターをプレイしたいが為に再度購入してくれるかという点です。
幸いぼくはまだプレイしてなくてそんな心配をする必要はなかったのですが、もし手放していたとすれば恐らく本編を買い戻してまでファンディスクを購入しなかったと思います。では本編がなくてもアフターがプレイできたとすればファンディスクを購入したでしょうか?
これは正直難しい。本編のデキがよほど楽しめなかったならば別ですが、そこそこ楽しめたならば惰性で購入してしまう可能性は高いと思われます。例えばぼくの例で言うと祝祭のカンパネラ! (ういんどみるOasis)や花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ(ensemble)といったファンディスクは発売時点でもはや本編を手放してしまっていましたが購入しました。これがもし本編がないとアフター部分が楽しめないとなればまず購入しなかったでしょう。
そうぼくが何を言いたいかというと、Navelはこうしたいわばこの(ライトな)ファン層のことは考えていないということなのです。もちろんこうした層が購入を見送るとなればソフトの売り上げにも響いてくるでしょう。
それともNavelはこうした多少のマイナスを承知で、つり乙のコアなファンのためにファンディスクを企画したのかもしれません。確かにつり乙を本当に気に入ったならば手放すということは考えにくいでしょうし、それほど熱心でないファンを無視しても本編を気に入った人だけにファンディスクを楽しんでもらいたいという気持ちは商業を抜きにした制作者の心情と考えれば分からないでもありません。
まあ実際本編はプレイしていて面白いし、ゆうちょこと小倉朝日(主人公)の声パッチも入ってより楽しめているのは事実で、これなら例え発売直後本編をプレイしたとしていたとしても、クリア後中古ショップに売ってしまったということはないでしょう。ということは中古ショップに売った人の存在は恐らく少なかったかもしれません。それより奇しくも朝日の声が入るまで本格プレイをしていなかったぼくは本当の勝者だったのかもしれません(苦笑)
そんな乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-ですが、ご存知のとおりつり乙こと月に寄りそう乙女の作法のファンディスクとなっています。といってもヒロインのアフターストーリーの他に、本編では人気ながら非攻略だった妹のりそな他の新ヒロインによる完全新作ストーリーを用意してあるというファンディスクと呼ぶのが差し支えあるのではと思ってしまうほどの充実したラインナップとなっています。
ただ一つ解せないというか気になるのが、アフターを楽しむには月に寄りそう乙女の作法本体が必要となる点です。この本編が発売されたのが昨年の10月で、多くのプレイヤーはかなり前にプレイしてしまっていることでしょうし、またその内かなりの人が手放してしまった可能性は低くないでしょう。
もちろんメーカーはHPの注意書きにつり乙本体が必要である旨は明記してあるし、ユーザーの多くの方も周知していることだろうと思います。ただぼくが気になったのが本編を既に手放してしまった人が、アフターをプレイしたいが為に再度購入してくれるかという点です。
幸いぼくはまだプレイしてなくてそんな心配をする必要はなかったのですが、もし手放していたとすれば恐らく本編を買い戻してまでファンディスクを購入しなかったと思います。では本編がなくてもアフターがプレイできたとすればファンディスクを購入したでしょうか?
これは正直難しい。本編のデキがよほど楽しめなかったならば別ですが、そこそこ楽しめたならば惰性で購入してしまう可能性は高いと思われます。例えばぼくの例で言うと祝祭のカンパネラ! (ういんどみるOasis)や花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ(ensemble)といったファンディスクは発売時点でもはや本編を手放してしまっていましたが購入しました。これがもし本編がないとアフター部分が楽しめないとなればまず購入しなかったでしょう。
そうぼくが何を言いたいかというと、Navelはこうしたいわばこの(ライトな)ファン層のことは考えていないということなのです。もちろんこうした層が購入を見送るとなればソフトの売り上げにも響いてくるでしょう。
それともNavelはこうした多少のマイナスを承知で、つり乙のコアなファンのためにファンディスクを企画したのかもしれません。確かにつり乙を本当に気に入ったならば手放すということは考えにくいでしょうし、それほど熱心でないファンを無視しても本編を気に入った人だけにファンディスクを楽しんでもらいたいという気持ちは商業を抜きにした制作者の心情と考えれば分からないでもありません。
まあ実際本編はプレイしていて面白いし、ゆうちょこと小倉朝日(主人公)の声パッチも入ってより楽しめているのは事実で、これなら例え発売直後本編をプレイしたとしていたとしても、クリア後中古ショップに売ってしまったということはないでしょう。ということは中古ショップに売った人の存在は恐らく少なかったかもしれません。それより奇しくも朝日の声が入るまで本格プレイをしていなかったぼくは本当の勝者だったのかもしれません(苦笑)
2013年07月21日
読み違いを犯した罪
今年もまた暑い夏がやってきました。
汗っかきな体質のぼくは当然のように夏は苦手でして、早くも夏バテの兆候が表れています。というより仕事バテと言った方が正確なのでしょうが、暑いことで有名な当地の夏をこのまま越すことが出来るのか不安で一杯です。どこか涼しい高地で温泉でも浸かりながら避暑でもできれば最高なのですけどね。
まあそんなことを言っても土台無理な話ですので、仕事の終わった後はクーラーを効かせた自室でのんびりエロゲーでもして過ごすのが関の山といったところです。といっても疲労から寝落ちしてしまうこともたびたびで、あまり積みゲーも崩せていないのですが・・・
そんな中、プレイ開始して3か月有余掛かってようやくウィッチズガーデン(ういんどみるOasis)をクリアすることが出来ました。前にも話したかと思うのですが、プレイ開始当初はあまりに退屈で毎度寝落ちしてしまい「もしかしてe‐moteで乳揺れするのが催眠術の効果となって働いているのか?」と疑わないでもなかったのですが、これはさすがにメーカーには失礼な発言でした。
(ここからネタバレ)
といっても共通ルートの雰囲気は正直ぼくには合わないものでした。これはサブキャラの1人であるこはるが主因であることに間違いなくて、なぜか彼女の言動が癪に触って仕方なかったのです。まあこれはぼくがトシをとって気が短くなったためかもしれませんが、彼女のバトンが始まるたびにイラついてマウスを高速クリックしているようでは、とても雰囲気を楽しむという心境にはなれません。風城というテーマパーク自体がぼくにはそれほど魅力あるものに感じられなかったのも、そうした点が遠因になっているのでしょう。
そんな共通ルートを経て、最初にプレイした莉々子ルートは凡百の萌えゲーを見るようでほとんど楽しめず、続いてプレイした水澄&えくれあルートもその印象を拭えなかったのですが、物語の核心部分に触れる涼乃・あやりルートに入ってからは「批評空間で高評価されているのもあながち間違いではないかな」と思い直していました。一見ご都合主義満載とも思われる設定であるこのゲームに、ぼくは何か奥深く漂う制作者の真意と思われるものを嗅ぎとったのです。
未曾有の大災害であり今もなお人々に深い傷を与え続けているのが福島原発の事故ですが、このゲームはこの原子力発電の問題をアイデアにストーリーを膨らませたのではないかと思われる節があるのです。
ウィッチを核燃料。抽出装置を発電装置。そして発生するモンスターを放射能として置き換えるとそれは明らかなように思えたのですが、現在国論を二分する問題にあえて真正面から取り上げたその気概には正直舌を巻きました。例えば東日本大震災をアイデアにした(と思われる)ゲームといえば穢翼のユースティア(オーガスト)が思い浮かぶのですが、このゲームはあくまで地震を題材にしただけであって、あの大震災を正面から扱ったわけではないように思えました(もちろんゲーム自体は楽しめたようにぼくとしてはかなり高い評価を与えているのですが)。
しかしこのウィッチズガーデンは風城市の今後の未来を語ることによって、原発への賛否を明らかにすることになる。モンスター(放射能)が湧き(漏れ)出した原因があやりと判明して風城市の人々は冷静でいられるかどうか?またモンスターの危険性を知らされてもこれまでの生活を続けるためそのままウィッチを燃料とするシステム(発電)を続けていくのか?その回答がどうであれ「ういんどみる」という萌えゲーの色彩が濃いメーカーがこんな社会派なゲームを出したことに驚くとともに拍手を送りかけたのです。
しかしそれはあやりトゥルーシナリオを最後まで終えて落胆に変わりました。というのも制作者には原発の功罪について明らかにするなんて意図は全くなかったのです。折角社会性のあるテーマをモチーフにしたのだから、制作者はそれに対するキッチリとした答えを示す必要があったと思うのです。それがモンスターの発生(放射能漏れ)を「人々と力を合わせてモンスターに当たる。」といった能天気ともとれる回答ではお話になりません。
とここまで書いてきてこのゲームが原子力発電の問題を取り上げたというのは、ぼくの深読み過ぎ・・・いや読み違いだった気がしてきました。それなら制作者には全くの責任はないのですけど・・・それでも高まった期待があっけなく萎んでしまったことを思うと、とてもこのゲームに高い評価を与えることは出来ないのです。
汗っかきな体質のぼくは当然のように夏は苦手でして、早くも夏バテの兆候が表れています。というより仕事バテと言った方が正確なのでしょうが、暑いことで有名な当地の夏をこのまま越すことが出来るのか不安で一杯です。どこか涼しい高地で温泉でも浸かりながら避暑でもできれば最高なのですけどね。
まあそんなことを言っても土台無理な話ですので、仕事の終わった後はクーラーを効かせた自室でのんびりエロゲーでもして過ごすのが関の山といったところです。といっても疲労から寝落ちしてしまうこともたびたびで、あまり積みゲーも崩せていないのですが・・・
そんな中、プレイ開始して3か月有余掛かってようやくウィッチズガーデン(ういんどみるOasis)をクリアすることが出来ました。前にも話したかと思うのですが、プレイ開始当初はあまりに退屈で毎度寝落ちしてしまい「もしかしてe‐moteで乳揺れするのが催眠術の効果となって働いているのか?」と疑わないでもなかったのですが、これはさすがにメーカーには失礼な発言でした。
(ここからネタバレ)
といっても共通ルートの雰囲気は正直ぼくには合わないものでした。これはサブキャラの1人であるこはるが主因であることに間違いなくて、なぜか彼女の言動が癪に触って仕方なかったのです。まあこれはぼくがトシをとって気が短くなったためかもしれませんが、彼女のバトンが始まるたびにイラついてマウスを高速クリックしているようでは、とても雰囲気を楽しむという心境にはなれません。風城というテーマパーク自体がぼくにはそれほど魅力あるものに感じられなかったのも、そうした点が遠因になっているのでしょう。
そんな共通ルートを経て、最初にプレイした莉々子ルートは凡百の萌えゲーを見るようでほとんど楽しめず、続いてプレイした水澄&えくれあルートもその印象を拭えなかったのですが、物語の核心部分に触れる涼乃・あやりルートに入ってからは「批評空間で高評価されているのもあながち間違いではないかな」と思い直していました。一見ご都合主義満載とも思われる設定であるこのゲームに、ぼくは何か奥深く漂う制作者の真意と思われるものを嗅ぎとったのです。
未曾有の大災害であり今もなお人々に深い傷を与え続けているのが福島原発の事故ですが、このゲームはこの原子力発電の問題をアイデアにストーリーを膨らませたのではないかと思われる節があるのです。
ウィッチを核燃料。抽出装置を発電装置。そして発生するモンスターを放射能として置き換えるとそれは明らかなように思えたのですが、現在国論を二分する問題にあえて真正面から取り上げたその気概には正直舌を巻きました。例えば東日本大震災をアイデアにした(と思われる)ゲームといえば穢翼のユースティア(オーガスト)が思い浮かぶのですが、このゲームはあくまで地震を題材にしただけであって、あの大震災を正面から扱ったわけではないように思えました(もちろんゲーム自体は楽しめたようにぼくとしてはかなり高い評価を与えているのですが)。
しかしこのウィッチズガーデンは風城市の今後の未来を語ることによって、原発への賛否を明らかにすることになる。モンスター(放射能)が湧き(漏れ)出した原因があやりと判明して風城市の人々は冷静でいられるかどうか?またモンスターの危険性を知らされてもこれまでの生活を続けるためそのままウィッチを燃料とするシステム(発電)を続けていくのか?その回答がどうであれ「ういんどみる」という萌えゲーの色彩が濃いメーカーがこんな社会派なゲームを出したことに驚くとともに拍手を送りかけたのです。
しかしそれはあやりトゥルーシナリオを最後まで終えて落胆に変わりました。というのも制作者には原発の功罪について明らかにするなんて意図は全くなかったのです。折角社会性のあるテーマをモチーフにしたのだから、制作者はそれに対するキッチリとした答えを示す必要があったと思うのです。それがモンスターの発生(放射能漏れ)を「人々と力を合わせてモンスターに当たる。」といった能天気ともとれる回答ではお話になりません。
とここまで書いてきてこのゲームが原子力発電の問題を取り上げたというのは、ぼくの深読み過ぎ・・・いや読み違いだった気がしてきました。それなら制作者には全くの責任はないのですけど・・・それでも高まった期待があっけなく萎んでしまったことを思うと、とてもこのゲームに高い評価を与えることは出来ないのです。
2013年07月03日
珍しく行列に並んでみて
先月末の金曜日。恒例のエロゲー発売日のこと。
ぼくは基本的に発売日当日購入するということは少なくて、数日経ってからおもむろに予約していたゲームを取りに行くというケースが多いのですが、先月は仕事の都合で仕方なしに当日の夜、某大手ショップに取りに行く羽目になりました。
当日は勤務帰りだったのですが、仕事で疲れた身であの長い行列に並ぶというのは正直辛いものがあります。まあ周囲のエロゲー購入にかける執念というか熱気に当てられ人のぼせした部分はありますが、あんな行列に並ぶくらいなら少し高くてもいいから場末のエロゲー屋に行く方がベターかなと思い直しました。それに昔と違って特典のテレカや布類に全く興味がなくなりましたしね。
というわけで行列に並ぶだけで疲れ果てて、予約していたゲームを引き取るだけで手一杯。本当なら予約しなかったものの気になっているものがあって、特典付きでない新品や未開封中古があればついでに購入を・・・と考えていたのですがまた出直すことにしました。まあ5月発売組を5本も購入したあげくまだ1本も手を付けていない身では、見送りが妥当だったのかもしれませんが。
さてそんな苦労(というほどでもないのですが)をして購入した2本のうち、実のところ気に掛かっているのがなつくもゆるる(すみっこ)のこと。というのも少し前から前作のはるまで、くるる。を始めたのですが、批評空間で高評価されているにも関わらずこれがさっぱりぼくの琴線に振るわないのですね。ぶっちゃけいえば面白くないのですが、もしこの前作を先にプレイしていたとすれば恐らくこの最新作は予約していなかったわけで、少し後悔しているのです。
まあこの前作は中盤以降から面白くなってくる(らしい)ので恐らくぼくの心配も杞憂に終わるのではと思ってはいるのですが、それでもこの序盤の低調さを考えるとクリアまでは相当時間がかかりそうです。
とそこでふと思ったのが、今月発売される乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)のこと。実のところこれも前作(月に寄りそう乙女の作法)の評判だけで購入予定を決めていたのですが、やはり実際プレイしてから予約を決めたほうがいいと思って今更ながら始めてみたのですが・・・
これは文句なく面白い。最初想像していたストーリーから考えると発端部分がやや異なった印象でアラアラと思っていたのですが、まさかあんな繋がり方をするとはいい意味で裏切られました。主人公女装ものはぼくの好物でこれまでそこそこの数をプレイしているのですが、この作品は恐らくぼくがプレイした主人公女装ものの中でも上位ランクに挙げられること間違いなしでしょう。
というわけで安心して予約を決めてきたのですが、今月もこれで複数本購入が確定したわけでまた積みゲーが増えてしまいそうです。
というわけで短いですが今回はこんなところで。
ぼくは基本的に発売日当日購入するということは少なくて、数日経ってからおもむろに予約していたゲームを取りに行くというケースが多いのですが、先月は仕事の都合で仕方なしに当日の夜、某大手ショップに取りに行く羽目になりました。
当日は勤務帰りだったのですが、仕事で疲れた身であの長い行列に並ぶというのは正直辛いものがあります。まあ周囲のエロゲー購入にかける執念というか熱気に当てられ人のぼせした部分はありますが、あんな行列に並ぶくらいなら少し高くてもいいから場末のエロゲー屋に行く方がベターかなと思い直しました。それに昔と違って特典のテレカや布類に全く興味がなくなりましたしね。
というわけで行列に並ぶだけで疲れ果てて、予約していたゲームを引き取るだけで手一杯。本当なら予約しなかったものの気になっているものがあって、特典付きでない新品や未開封中古があればついでに購入を・・・と考えていたのですがまた出直すことにしました。まあ5月発売組を5本も購入したあげくまだ1本も手を付けていない身では、見送りが妥当だったのかもしれませんが。
さてそんな苦労(というほどでもないのですが)をして購入した2本のうち、実のところ気に掛かっているのがなつくもゆるる(すみっこ)のこと。というのも少し前から前作のはるまで、くるる。を始めたのですが、批評空間で高評価されているにも関わらずこれがさっぱりぼくの琴線に振るわないのですね。ぶっちゃけいえば面白くないのですが、もしこの前作を先にプレイしていたとすれば恐らくこの最新作は予約していなかったわけで、少し後悔しているのです。
まあこの前作は中盤以降から面白くなってくる(らしい)ので恐らくぼくの心配も杞憂に終わるのではと思ってはいるのですが、それでもこの序盤の低調さを考えるとクリアまでは相当時間がかかりそうです。
とそこでふと思ったのが、今月発売される乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-(Navel)のこと。実のところこれも前作(月に寄りそう乙女の作法)の評判だけで購入予定を決めていたのですが、やはり実際プレイしてから予約を決めたほうがいいと思って今更ながら始めてみたのですが・・・
これは文句なく面白い。最初想像していたストーリーから考えると発端部分がやや異なった印象でアラアラと思っていたのですが、まさかあんな繋がり方をするとはいい意味で裏切られました。主人公女装ものはぼくの好物でこれまでそこそこの数をプレイしているのですが、この作品は恐らくぼくがプレイした主人公女装ものの中でも上位ランクに挙げられること間違いなしでしょう。
というわけで安心して予約を決めてきたのですが、今月もこれで複数本購入が確定したわけでまた積みゲーが増えてしまいそうです。
というわけで短いですが今回はこんなところで。
2013年06月25日
感想を書くのが困るゲーム
さっぱり進んでいなかった積みゲー崩しですがDang! Dang! 団地妻 -わたしだけの旦那さま♥-(ALcotハニカム)が丁度良いリハビリの効果になったようで、ようやく他の積みゲーに手が回るようになりました。
年頭の公約にあったあまつみそらに!(Clochette)もその中の1本ですが、萌えとエロを高次元で融合しているという前評判どおりまずまず楽しめた作品でした。シナリオも大きなマイナスポイントはなく、しんたろー氏の描くヒロインも可愛い。その上Hシーンも豊富となればケチの付けようがないゲームといっても大げさでないと思います。
ただ感想を書くについてこれほど困るゲームというのも珍しい。というのも全体的な評価でいえば凡作よりもどちらかといえば良作に近い作品であるのに、パッと思いつく部分は欠点(というよりぼく的に惜しいと思わせる部分)の方が多いのですね。だからプレイ後の心情をそのまま感想にしたとすれば、またダメな作品を掴まされたのかと勘違いされる恐れがあるのです。
ですからなるべく悪い部分は書きたくないのですが・・・
(ここからネタバレ)
ヒロインが神様という設定はエロゲーでは意外に多いのではという印象があります。ゆのはながそうですし、このメーカーのデビュー作であるかみぱにも代表作に挙げられるでしょう。ただぼくは正直この設定はあまり好きではなくて、これはぼくが人外ヒロインが苦手という部分が大きいのですが、正直このゲームのヒロインを神様という目で見る気分はほとんど起こらなかったような気がします。というのも、このゲームのメインヒロインである神奈は自分が神様として生きて行こうという自覚はなく、またオタク顔負けのネット知識を披露したりするので、神様設定でよくある「恐れ多い存在」という印象が全くないのです。
そういう点では助かったといえるのですが、それでもぼく的にこの神奈のヒロインとしての設定は全くとして好みではなかった(というか嫌いなタイプ)のですが、意外にもこの神奈の印象が悪くなかったのはこのゲームが「神奈の成長物語」という点を主軸に描かれているからでしょう。どちらかというとこうした嫌なタイプのヒロインは他のヒロインの「噛ませ犬」に成り下がってしまう(例えメインヒロインだったとしても)ことが多いのですが、萌えゲーのヒロインとしての役をキッチリ果たしているのはライターの技術がしっかりしている証左ではないかと思います。
ただその卓越したヒロイン設定と比較すると、舞台設定はやや練りこみ不足かなと思う点がちらほら。確かにヒロインを含めたキャラ同士の絡みによる雰囲気は良いのですが、瀬戸内海の島を舞台とした田舎という雰囲気があまり感じることができなかったのはやや減点材料。まあ島といっても人口が100人を切るところもあれば多くの人数が住む島までそれぞれなのですが、このゲームの設定からすれば島の面積はそれほど広くないと見るのが妥当な所。
ただそれにしてはヒロインのコンサートがなぜか開催されたりと、合点がいかない部分が見られるのですね。ぼくが思うにこの島を舞台にしたというのは「ヒロインが神様」という設定から生み出された後付けのように思えてならないのですが、まあヒロインの可愛い水着姿を見られたのでよしとしますが・・・
それでも妹との交際は周囲の目が厳しいと忠告されながら、あえて空の下で青姦してしまうというのはどうかとぼく的には思えてならないのですね。しかも妹は人気上昇中のアイドルというのですから主人公はどこまで危険を冒せば気が済むのかと。まあこうした点を鑑みる限り、このゲームは萌えエロが主眼のゲームで舞台設定の甘さをあげつらっても仕方ない事かもしれませんが。
というわけで一番人気(らしい)の美唯シナリオはあまり楽しめませんでした。特にラストがあまりにあっさりし過ぎているのも寂しい。実のところぼくが一番楽しめたのは当初「要らない子」と思って一番最初に攻略した芹夏で、ツンデレでもなく素直な後輩でもないややピントが外れたように見えるキャラ設定もルートを進めていくにつれ魅力に感じられるようになりました。まあぼくの好みのヒロインが一番人気が無いというのはいつもの事なんですけどね。
年頭の公約にあったあまつみそらに!(Clochette)もその中の1本ですが、萌えとエロを高次元で融合しているという前評判どおりまずまず楽しめた作品でした。シナリオも大きなマイナスポイントはなく、しんたろー氏の描くヒロインも可愛い。その上Hシーンも豊富となればケチの付けようがないゲームといっても大げさでないと思います。
ただ感想を書くについてこれほど困るゲームというのも珍しい。というのも全体的な評価でいえば凡作よりもどちらかといえば良作に近い作品であるのに、パッと思いつく部分は欠点(というよりぼく的に惜しいと思わせる部分)の方が多いのですね。だからプレイ後の心情をそのまま感想にしたとすれば、またダメな作品を掴まされたのかと勘違いされる恐れがあるのです。
ですからなるべく悪い部分は書きたくないのですが・・・
(ここからネタバレ)
ヒロインが神様という設定はエロゲーでは意外に多いのではという印象があります。ゆのはながそうですし、このメーカーのデビュー作であるかみぱにも代表作に挙げられるでしょう。ただぼくは正直この設定はあまり好きではなくて、これはぼくが人外ヒロインが苦手という部分が大きいのですが、正直このゲームのヒロインを神様という目で見る気分はほとんど起こらなかったような気がします。というのも、このゲームのメインヒロインである神奈は自分が神様として生きて行こうという自覚はなく、またオタク顔負けのネット知識を披露したりするので、神様設定でよくある「恐れ多い存在」という印象が全くないのです。
そういう点では助かったといえるのですが、それでもぼく的にこの神奈のヒロインとしての設定は全くとして好みではなかった(というか嫌いなタイプ)のですが、意外にもこの神奈の印象が悪くなかったのはこのゲームが「神奈の成長物語」という点を主軸に描かれているからでしょう。どちらかというとこうした嫌なタイプのヒロインは他のヒロインの「噛ませ犬」に成り下がってしまう(例えメインヒロインだったとしても)ことが多いのですが、萌えゲーのヒロインとしての役をキッチリ果たしているのはライターの技術がしっかりしている証左ではないかと思います。
ただその卓越したヒロイン設定と比較すると、舞台設定はやや練りこみ不足かなと思う点がちらほら。確かにヒロインを含めたキャラ同士の絡みによる雰囲気は良いのですが、瀬戸内海の島を舞台とした田舎という雰囲気があまり感じることができなかったのはやや減点材料。まあ島といっても人口が100人を切るところもあれば多くの人数が住む島までそれぞれなのですが、このゲームの設定からすれば島の面積はそれほど広くないと見るのが妥当な所。
ただそれにしてはヒロインのコンサートがなぜか開催されたりと、合点がいかない部分が見られるのですね。ぼくが思うにこの島を舞台にしたというのは「ヒロインが神様」という設定から生み出された後付けのように思えてならないのですが、まあヒロインの可愛い水着姿を見られたのでよしとしますが・・・
それでも妹との交際は周囲の目が厳しいと忠告されながら、あえて空の下で青姦してしまうというのはどうかとぼく的には思えてならないのですね。しかも妹は人気上昇中のアイドルというのですから主人公はどこまで危険を冒せば気が済むのかと。まあこうした点を鑑みる限り、このゲームは萌えエロが主眼のゲームで舞台設定の甘さをあげつらっても仕方ない事かもしれませんが。
というわけで一番人気(らしい)の美唯シナリオはあまり楽しめませんでした。特にラストがあまりにあっさりし過ぎているのも寂しい。実のところぼくが一番楽しめたのは当初「要らない子」と思って一番最初に攻略した芹夏で、ツンデレでもなく素直な後輩でもないややピントが外れたように見えるキャラ設定もルートを進めていくにつれ魅力に感じられるようになりました。まあぼくの好みのヒロインが一番人気が無いというのはいつもの事なんですけどね。