2012年03月26日
エロゲーから足を洗うという可能性
年度末となる3月は忙しいのが常なのですが、今年は例年以上に忙しくて体を休める暇もない状況。
まあこれも2月末に無理いって旅行なんて行った因果かもしれないのですが・・・それはともかく、先週末ようやく取れた休みもほとんど睡眠に費やしてしまい、サッカー観戦どころかエロゲーをプレイする時間もありゃしない。
本来なら日曜日に瑞穂で今年最初のサッカー生観戦をする予定だったのですが、こうあえなく断念するようでは昨年以上に生観戦する機会が少なくなりそうな悪寒。
それでもサッカーに関してはまだテレビで見る機会がそれなりにあるのですが、ここ半月というものエロゲーをまともにプレイした記憶がほとんどないのです。
そして何より問題なのはこうしてほとんどエロゲーをプレイしていなくても、ぼく自身鷹揚として辛いとかほとんど感じていないことなのですね。多くの人はこうしてエロゲーから足を洗ってしまうのかと思ってしまったのですが、これでもしぼくが積みゲーをほとんど抱えていないとしたら、多分このまま止めてしまっていたかもしれません。
幸いぼくは自他とも認める貧乏性なわけでして、取りあえず積みゲーが無くなるまではプレイし続けるでしょうから、今後新作を買わなくなったとしても恐らく1年以上エロゲーをプレイできるでしょう。
そうして積みゲーをプレイしているうちに恐らくエロゲーに対するモチベーションも回復するでしょうから、また新作を買ってしまうことになるに違いないのです。実際先月新作の予約を8本もしてしまっているわけで、今週末に2本エロゲーが届く予定になっています。とするとまた積みゲーが増えてしまうわけですから、ぼくがエロゲーを止める機会はますます遠くなってしまいそう。そんなわけでぼくがエロゲーから永遠に足を洗うという事態はほぼ間違いなく起きることはないのです。多分きっと・・・
まあこれも2月末に無理いって旅行なんて行った因果かもしれないのですが・・・それはともかく、先週末ようやく取れた休みもほとんど睡眠に費やしてしまい、サッカー観戦どころかエロゲーをプレイする時間もありゃしない。
本来なら日曜日に瑞穂で今年最初のサッカー生観戦をする予定だったのですが、こうあえなく断念するようでは昨年以上に生観戦する機会が少なくなりそうな悪寒。
それでもサッカーに関してはまだテレビで見る機会がそれなりにあるのですが、ここ半月というものエロゲーをまともにプレイした記憶がほとんどないのです。
そして何より問題なのはこうしてほとんどエロゲーをプレイしていなくても、ぼく自身鷹揚として辛いとかほとんど感じていないことなのですね。多くの人はこうしてエロゲーから足を洗ってしまうのかと思ってしまったのですが、これでもしぼくが積みゲーをほとんど抱えていないとしたら、多分このまま止めてしまっていたかもしれません。
幸いぼくは自他とも認める貧乏性なわけでして、取りあえず積みゲーが無くなるまではプレイし続けるでしょうから、今後新作を買わなくなったとしても恐らく1年以上エロゲーをプレイできるでしょう。
そうして積みゲーをプレイしているうちに恐らくエロゲーに対するモチベーションも回復するでしょうから、また新作を買ってしまうことになるに違いないのです。実際先月新作の予約を8本もしてしまっているわけで、今週末に2本エロゲーが届く予定になっています。とするとまた積みゲーが増えてしまうわけですから、ぼくがエロゲーを止める機会はますます遠くなってしまいそう。そんなわけでぼくがエロゲーから永遠に足を洗うという事態はほぼ間違いなく起きることはないのです。多分きっと・・・
2012年03月08日
燃え尽き症候群に罹る
少し前の話になるのですが、先月末に1泊2日のツアー旅行に行ってきました。
目的地は伊豆で、初日に温泉に浸かって体を休めてから次の日に河津桜でも見てから帰るという道程だったのですが、2日目の朝旅館の窓から見た外の風景を見てビックリ。完全な銀世界でそれはそれで幻想的だったのですが、天城峠が通行止でその日の予定は目茶苦茶に・・・
目的の河津桜はまだつぼみがふくらんだ程度の開花状況だったし、ただバスで伊豆半島を周遊し疲れを溜めただけというほんと散々な旅行となってしまいました。
ほんとツアー旅行なんて天候に恵まれないと何ともなりませんね。これならツアーでなく単に温泉に逗留して帰ってきたほうが日頃の疲れが取れて良かったと思い直しました次第。
さて先日Cross Days(Overflow)を終えたのですが、何か燃え尽き症候群のような症状に陥ってしまってなかなか新たなゲームに手を付けようという気になれませんでした。
この症状は良作以上のいわゆる名作と云われるゲームを終えた後によく起きるのですが、もちろんCross Daysはお世辞にも名作といえるようなものではありません。というよりどちらかというと世間一般の評価では逆の部類で語られるゲームなわけですが、ではなぜこんな燃え尽き症候群のような症状に陥ってしまったかというとこのゲーム、クリアした後の「やり終えた感」が半端でないのですね。
このゲームはエンドの数が二十数個もあってその全部を見るに費やした時間といえば相当なものになるし(もちろん最後は攻略サイト頼りになりましたが)、また全エンド制覇後も未読テキストの欠けを埋めたりしていたものですからより以上の時間が掛かったのですね。まあそんな作業も総テキスト量の9割程度を埋めた所で打ち止めにしたのですが、その時これでようやくこのゲームと手を切れるかと思うとホッとしたとと同時に何か心にこみ上げてくるものがありました。本当ならこのゲームをアンインストールすることによって10ギガもの空き容量が生まれるわけですから今まで手を付けられなかった積みゲーを崩すことが出来るはずなのですが、なぜか消すのを躊躇ってしまう有様なのです。
そんなわけで旅行前に購入した2月の新作もズタ袋に入ったままという始末なわけですが、それでもそんな心のリハビリを兼ねて何か1本を・・・ということでティンクル☆くるせいだーす -Passion Star Stream-(Lillian)を始めました。というのもこういうネガティブ思考の状態の時にテキスト主体のゲームをプレイしてもノリが悪いわけで、それならゲーム性があるものをプレイしたほうが吉と思ったわけです。
といっても、前作の記憶がかなり薄れているためノーマルでも当初勝つことが出来ず、再プレイの際の長い読み込み(ロード)時間にイライラさせられることしきりなのですが、こうした感情もゲームをプレイする求心力になるわけでしばらくはこのゲームにかかりきりになる予定です。
というわけで今回の更新はこんなところで(ペコリ)。
目的地は伊豆で、初日に温泉に浸かって体を休めてから次の日に河津桜でも見てから帰るという道程だったのですが、2日目の朝旅館の窓から見た外の風景を見てビックリ。完全な銀世界でそれはそれで幻想的だったのですが、天城峠が通行止でその日の予定は目茶苦茶に・・・
目的の河津桜はまだつぼみがふくらんだ程度の開花状況だったし、ただバスで伊豆半島を周遊し疲れを溜めただけというほんと散々な旅行となってしまいました。
ほんとツアー旅行なんて天候に恵まれないと何ともなりませんね。これならツアーでなく単に温泉に逗留して帰ってきたほうが日頃の疲れが取れて良かったと思い直しました次第。
さて先日Cross Days(Overflow)を終えたのですが、何か燃え尽き症候群のような症状に陥ってしまってなかなか新たなゲームに手を付けようという気になれませんでした。
この症状は良作以上のいわゆる名作と云われるゲームを終えた後によく起きるのですが、もちろんCross Daysはお世辞にも名作といえるようなものではありません。というよりどちらかというと世間一般の評価では逆の部類で語られるゲームなわけですが、ではなぜこんな燃え尽き症候群のような症状に陥ってしまったかというとこのゲーム、クリアした後の「やり終えた感」が半端でないのですね。
このゲームはエンドの数が二十数個もあってその全部を見るに費やした時間といえば相当なものになるし(もちろん最後は攻略サイト頼りになりましたが)、また全エンド制覇後も未読テキストの欠けを埋めたりしていたものですからより以上の時間が掛かったのですね。まあそんな作業も総テキスト量の9割程度を埋めた所で打ち止めにしたのですが、その時これでようやくこのゲームと手を切れるかと思うとホッとしたとと同時に何か心にこみ上げてくるものがありました。本当ならこのゲームをアンインストールすることによって10ギガもの空き容量が生まれるわけですから今まで手を付けられなかった積みゲーを崩すことが出来るはずなのですが、なぜか消すのを躊躇ってしまう有様なのです。
そんなわけで旅行前に購入した2月の新作もズタ袋に入ったままという始末なわけですが、それでもそんな心のリハビリを兼ねて何か1本を・・・ということでティンクル☆くるせいだーす -Passion Star Stream-(Lillian)を始めました。というのもこういうネガティブ思考の状態の時にテキスト主体のゲームをプレイしてもノリが悪いわけで、それならゲーム性があるものをプレイしたほうが吉と思ったわけです。
といっても、前作の記憶がかなり薄れているためノーマルでも当初勝つことが出来ず、再プレイの際の長い読み込み(ロード)時間にイライラさせられることしきりなのですが、こうした感情もゲームをプレイする求心力になるわけでしばらくはこのゲームにかかりきりになる予定です。
というわけで今回の更新はこんなところで(ペコリ)。
2012年03月03日
驚きはやがて怒りに変わり
Overflowの作品というといつもぼくらプレイヤーに少なくない驚きをもたらしてくれました。ヒロインが妊婦という設定が当時斬新だったらーじPONPONにF&C調の萌えゲーと思わせて実は鬼畜ゲーというスノー・ラディッシュ・バケーション!がぼくの考えているOverflowの代表作なのですが、その驚きの頂点というべき作品がそのバットエンドの残虐性が話題となったSchool Daysでしょう。
あのショッキングなエンドの数々はプレイヤーに衝撃を与えたのですが、後年アニメ化されて今度はテレビの視聴者にショックを与えたのは今でも語り草となっています。そしてOverflow(というよりメイザーズぬまきち氏)は今でもその衝撃の幻影を追い続けているのではないかと思います。つまりプレイヤーにあれ以上の驚きを与えなくてはいけない・・・まあメイザーズぬまきち氏にそこまでの切迫感はなく単なる趣味なのかもしれませんが・・・といういわゆるショックのインフレ化現象が起きてしまったのではないかと思うのですね。だから例えアンフェアと云われるような手段を用いてでもプレイヤーにショックを与えようと考えたのでしょう。
というわけで今回はそんなCross Daysの話です。
このゲームの主人公は足利勇気という少年(年齢は語られていませんが)なのですが、この勇気少年あるルート(ゆうルート)に入るとなぜかヒロインに変容してしまうという斬新な趣向が採られています。何か喋っていて自分がポルナレフになったような気分になってしまうのですが、この一見パラドックスとも思えるこの趣向がゲームとして無理なく成立しているのには正直驚かされました。もしこのゲームがノベルタイプの萌えゲーで描かれていたとしたらゲームとして成立していなかったに違いなく、このあたりはOverflowの特長であるアニメを十二分に活かした結果であり、プレイヤーを主人公に感情移入させず絶えず傍観者的視点に置くことによって勇気の変容を受け入れることが出来るのです。
このアイデアに関しては本当に驚きであり、ゆうルートの充実ぶりを鑑みるにこのゲームの陰のメインヒロインは主人公である勇気といっても過言でないと言っても言い過ぎでないと思うのです。こんな主人公=メインヒロインという冒険を難なく遣って退けるメイザーズぬまきち氏の豪胆さには驚嘆するしかないのですが、ただこれがプレイヤーに受け入れられたかというと全く逆でごく一部のマニアを除くと罵倒の嵐だったのは批評空間での感想の数々が示す通りです。これは例えていうとミステリーでいかに素晴らしいトリックが描かれていてもストーリーが全くダメだったならばエンターティメントとして評価されないように、プレイヤーに驚きよりも不快な感情を強く与えてしまうようではエンターティメントとして失格の烙印を押されても仕方ないのです。
かく言うぼくもゆうルートのエンドの数々は本当に驚かされたのですが、「君だけを」エンドでこれまで聴いたことのない茶太嬢の歌が流れた時には正直頭が痛くなりました。この曲は曲調から考えて明らかにトゥルーエンドで流れるものであることは明らかなのですが、この異常なラストをトゥルーと考えるメイザーズぬまきち氏の思考には唖然とさせられるしかなかったのです。
さて起承転結である結の部分の第4章に入るルートは先に紹介したゆうルートの他にもう一つ山県愛ルートがあるわけですが、これも常識から外れたところを突き進んでくれます。
実はぼくがこのゲームで一番面白くかつ抜けると思うシーンが誠&言葉・勇気&愛のスワッピングであり心ならずも勇気に処女を捧げてしまう愛に対して憐みの感情を覚えたものですが、その後の展開はその感情を台無しにしてしまう展開であり、一見か弱そうに見える山県愛もDaysシリーズの大部分を占める強かな女性の一員であることを認識させられることになります。この愛ルートも料理次第ではプレイヤーの琴線に触れるようなエンドがいくらでもできたはずですが、あえてそうしなかったのは期待を裏切ることによってプレイヤーにショックを与えようというメイザーズぬまきち氏の考えなのでしょう。
こうして見ると本来のメインヒロインであるはずの喜連川路夏は第4章では全く影が薄いことが分かります。路夏のベストエンドと思われるのがぼくが思うには「想い重ねて」なのですが、それは第3章といういわゆる中途で終了するものでありいわゆるサブヒロインのエンドのような扱いなのです。正直これは驚かされたというよりどちらかというと開いた口が塞がらないといった類のものですが、ここまで邪険な扱いを受けたメインヒロインはほとんど記憶にありません。こんなことを平然とやってのけるのもメイザーズぬまきち氏ならではのことですが、路夏に惹かれてこのゲームを購入したファンにとっては裏切られたと思われても仕方ないでしょう。
というわけで期待をことごとく裏切ることでプレイヤーにショックを与えるという手法を採ったOverflowですが、その斬新な試みは当然プレイヤーの怒りを浴びる結果に終わりました。そんなCross Daysのぼくの評価なのですが、実を言うとそれほど悪くないのです。確かに第4章に於けるエンドの数々は正直頭が痛くなるものばかりだったのですが、Overflowのゲームに流れる雰囲気がぼく自身好きなのですね。それに使い回しが多分に目立ったとはいえHシーンのアニメについてはそれなりのクオリティを保っていました。もちろんそんなわずかな材料だけでこのゲームの評価を変えようと命を賭してまで弁護しようとは思いませんけどね。
あのショッキングなエンドの数々はプレイヤーに衝撃を与えたのですが、後年アニメ化されて今度はテレビの視聴者にショックを与えたのは今でも語り草となっています。そしてOverflow(というよりメイザーズぬまきち氏)は今でもその衝撃の幻影を追い続けているのではないかと思います。つまりプレイヤーにあれ以上の驚きを与えなくてはいけない・・・まあメイザーズぬまきち氏にそこまでの切迫感はなく単なる趣味なのかもしれませんが・・・といういわゆるショックのインフレ化現象が起きてしまったのではないかと思うのですね。だから例えアンフェアと云われるような手段を用いてでもプレイヤーにショックを与えようと考えたのでしょう。
というわけで今回はそんなCross Daysの話です。
このゲームの主人公は足利勇気という少年(年齢は語られていませんが)なのですが、この勇気少年あるルート(ゆうルート)に入るとなぜかヒロインに変容してしまうという斬新な趣向が採られています。何か喋っていて自分がポルナレフになったような気分になってしまうのですが、この一見パラドックスとも思えるこの趣向がゲームとして無理なく成立しているのには正直驚かされました。もしこのゲームがノベルタイプの萌えゲーで描かれていたとしたらゲームとして成立していなかったに違いなく、このあたりはOverflowの特長であるアニメを十二分に活かした結果であり、プレイヤーを主人公に感情移入させず絶えず傍観者的視点に置くことによって勇気の変容を受け入れることが出来るのです。
このアイデアに関しては本当に驚きであり、ゆうルートの充実ぶりを鑑みるにこのゲームの陰のメインヒロインは主人公である勇気といっても過言でないと言っても言い過ぎでないと思うのです。こんな主人公=メインヒロインという冒険を難なく遣って退けるメイザーズぬまきち氏の豪胆さには驚嘆するしかないのですが、ただこれがプレイヤーに受け入れられたかというと全く逆でごく一部のマニアを除くと罵倒の嵐だったのは批評空間での感想の数々が示す通りです。これは例えていうとミステリーでいかに素晴らしいトリックが描かれていてもストーリーが全くダメだったならばエンターティメントとして評価されないように、プレイヤーに驚きよりも不快な感情を強く与えてしまうようではエンターティメントとして失格の烙印を押されても仕方ないのです。
かく言うぼくもゆうルートのエンドの数々は本当に驚かされたのですが、「君だけを」エンドでこれまで聴いたことのない茶太嬢の歌が流れた時には正直頭が痛くなりました。この曲は曲調から考えて明らかにトゥルーエンドで流れるものであることは明らかなのですが、この異常なラストをトゥルーと考えるメイザーズぬまきち氏の思考には唖然とさせられるしかなかったのです。
さて起承転結である結の部分の第4章に入るルートは先に紹介したゆうルートの他にもう一つ山県愛ルートがあるわけですが、これも常識から外れたところを突き進んでくれます。
実はぼくがこのゲームで一番面白くかつ抜けると思うシーンが誠&言葉・勇気&愛のスワッピングであり心ならずも勇気に処女を捧げてしまう愛に対して憐みの感情を覚えたものですが、その後の展開はその感情を台無しにしてしまう展開であり、一見か弱そうに見える山県愛もDaysシリーズの大部分を占める強かな女性の一員であることを認識させられることになります。この愛ルートも料理次第ではプレイヤーの琴線に触れるようなエンドがいくらでもできたはずですが、あえてそうしなかったのは期待を裏切ることによってプレイヤーにショックを与えようというメイザーズぬまきち氏の考えなのでしょう。
こうして見ると本来のメインヒロインであるはずの喜連川路夏は第4章では全く影が薄いことが分かります。路夏のベストエンドと思われるのがぼくが思うには「想い重ねて」なのですが、それは第3章といういわゆる中途で終了するものでありいわゆるサブヒロインのエンドのような扱いなのです。正直これは驚かされたというよりどちらかというと開いた口が塞がらないといった類のものですが、ここまで邪険な扱いを受けたメインヒロインはほとんど記憶にありません。こんなことを平然とやってのけるのもメイザーズぬまきち氏ならではのことですが、路夏に惹かれてこのゲームを購入したファンにとっては裏切られたと思われても仕方ないでしょう。
というわけで期待をことごとく裏切ることでプレイヤーにショックを与えるという手法を採ったOverflowですが、その斬新な試みは当然プレイヤーの怒りを浴びる結果に終わりました。そんなCross Daysのぼくの評価なのですが、実を言うとそれほど悪くないのです。確かに第4章に於けるエンドの数々は正直頭が痛くなるものばかりだったのですが、Overflowのゲームに流れる雰囲気がぼく自身好きなのですね。それに使い回しが多分に目立ったとはいえHシーンのアニメについてはそれなりのクオリティを保っていました。もちろんそんなわずかな材料だけでこのゲームの評価を変えようと命を賭してまで弁護しようとは思いませんけどね。
2012年02月25日
Overflow撤退の報を聞いて
今月に入って間もなく、ネット巡回していて小耳に挟んだのが「あのOverflowが次回作をもって美少女ゲーム界から撤退する。」とのニュースでした。
ただOverflowのHPを見ても正式発表はないわけで真偽のほどはよく分かりません。まあOverflowの発表なんてものは旧日本軍の大本営放送みたいなもので、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか分かったものではないのですが、ただ「火のないところに煙は立たず」の諺が示すように撤退してもおかしくないと思わせる材料は少なからずあります。
特に一番効いたのが前作のSchool Days HQの不振でしょう。まあリメイクなのでそれほど売上を期待できる作品でなかったことは確かでしょうが、それでも批評空間のデータ20という数値はあまりに少なすぎます。これもその前の作品で悪名高いCross Daysがもたらした結果といえば自業自得としか思えないわけで、発売直前にアクチを公表するという暴挙がいかにユーザーの怒りを呼んだかは想像するに難くない。これでかなりの人が発売日に購入することを躊躇させたわけですが、それでも実際の内容が購入したファンの期待に応えるものならば躊躇した分を取り返せていたことでしょう。
まあ現実を見れば分かるように、そんなOverflowの所業に耐えてまで購入したファンまでも地獄に送る真似をしてしまったからこそ新品未開封品がワゴンに流れる羽目になったわけですが、Summer Daysであれだけファンの怨嗟の声を浴びながらまた同じ愚を犯してしまっては、メーカーとしての命運が尽きてしまっても仕方ないのかもしれません。
というわけで撤退の噂が本当ならば次回作のSHINY DAYSがOverflowの遺作となるわけです。正直購入するかどうか迷っているところなのですが、その前に年頭公約したCross Daysを崩す方が先だろうと思い立ってインストールしました。実を言うと先月末にこのCross Daysのアクチは開放されていてよく考えれば慌てて崩す必要はなかったのですが、ぼくがアクチ開放に気付いたのは、インストールが終わり修正パッチを手に入れるためHPに行った後のこと。折角10ギガものデータをインストールしたというのにまた消すのも癪に障るし、それならさっさとプレイしてしまったほうがいいというわけで始めました・・・
そんなCross Daysのことなのですが・・・
このゲームが悪名高い理由とは発売当初あったバグは当然としてもう一つ「クロスゲイズ」と揶揄される例のルートのせいなのでしょう。といってもぼく自身はそれを織り込み済みでプレイを始めたし、どちらかというと怖いもの見たさといった感じで進めていったのですが、それでも驚くような展開が待ちうけていました。その驚きというのはどちらかというと「開いた口が塞がらない」といった類のものですが、それについて述べているとまだ長くなりそうなので今回はここまでにして最終的な感想についてはまた別の機会に譲りたいと思います。
ただOverflowのHPを見ても正式発表はないわけで真偽のほどはよく分かりません。まあOverflowの発表なんてものは旧日本軍の大本営放送みたいなもので、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか分かったものではないのですが、ただ「火のないところに煙は立たず」の諺が示すように撤退してもおかしくないと思わせる材料は少なからずあります。
特に一番効いたのが前作のSchool Days HQの不振でしょう。まあリメイクなのでそれほど売上を期待できる作品でなかったことは確かでしょうが、それでも批評空間のデータ20という数値はあまりに少なすぎます。これもその前の作品で悪名高いCross Daysがもたらした結果といえば自業自得としか思えないわけで、発売直前にアクチを公表するという暴挙がいかにユーザーの怒りを呼んだかは想像するに難くない。これでかなりの人が発売日に購入することを躊躇させたわけですが、それでも実際の内容が購入したファンの期待に応えるものならば躊躇した分を取り返せていたことでしょう。
まあ現実を見れば分かるように、そんなOverflowの所業に耐えてまで購入したファンまでも地獄に送る真似をしてしまったからこそ新品未開封品がワゴンに流れる羽目になったわけですが、Summer Daysであれだけファンの怨嗟の声を浴びながらまた同じ愚を犯してしまっては、メーカーとしての命運が尽きてしまっても仕方ないのかもしれません。
というわけで撤退の噂が本当ならば次回作のSHINY DAYSがOverflowの遺作となるわけです。正直購入するかどうか迷っているところなのですが、その前に年頭公約したCross Daysを崩す方が先だろうと思い立ってインストールしました。実を言うと先月末にこのCross Daysのアクチは開放されていてよく考えれば慌てて崩す必要はなかったのですが、ぼくがアクチ開放に気付いたのは、インストールが終わり修正パッチを手に入れるためHPに行った後のこと。折角10ギガものデータをインストールしたというのにまた消すのも癪に障るし、それならさっさとプレイしてしまったほうがいいというわけで始めました・・・
そんなCross Daysのことなのですが・・・
このゲームが悪名高い理由とは発売当初あったバグは当然としてもう一つ「クロスゲイズ」と揶揄される例のルートのせいなのでしょう。といってもぼく自身はそれを織り込み済みでプレイを始めたし、どちらかというと怖いもの見たさといった感じで進めていったのですが、それでも驚くような展開が待ちうけていました。その驚きというのはどちらかというと「開いた口が塞がらない」といった類のものですが、それについて述べているとまだ長くなりそうなので今回はここまでにして最終的な感想についてはまた別の機会に譲りたいと思います。
2012年02月12日
シナリオは薄く萌えは厚く
年頭に公約として挙げた5本のうち、一番最初にクリアした春季限定ポコ・ア・ポコ!(ALcotハニカム)の所感を今回は紹介したいと思います。
公約どおりなら本来はStrawberry Nauts(HOOK)の方を先にクリアしていないといけないはずなのですが、なぜそれが逆になってしまったかというと、ボリュームの差もあるのですが何より内容の差の方が大きかった。といってもStrawberry Nautsを腐しているわけではなくてそれだけ前者の方が面白かったわけですが、プレイ後ふと振り返って考えてみると意外(というほどでもないか)に内容が薄いことに気付かされました。
これは題材となっている音楽についての描写がやや甘く感じられることによるものではないかと思います。流れるBGMも心地よくレベルが高いものが揃っているのですが、主人公たちが演奏するピアノ四重奏をプレイヤーに感じさせるといった点では何か希薄に映るし、何よりクラシックに対するライターの造詣や深い愛情といったものをシナリオを読む限りほとんど感じることが出来なかったのが痛い。
まあこれはゲーム紹介を読み違えて、少年マンガにあるような熱血部活動ものと思ってしまったぼくの責任によることも大きいでしょう。主人公の音楽に対する姿勢なんて真摯にはほど遠いもので序盤の彼の行動を見ていると典型的ダメ主人公ものかと思わせるくらいですから、そのあたりに期待したら裏切られたように感じられても仕方がない。そして前にも述べたようにクラシックに対する薀蓄などの楽しみも期待できないとなれば、青春音楽ものとして見れば赤点の烙印を押されても仕方なく内容が薄く感じられるのも当然なのかもしれません。
ただプレイの最中そんな内容の薄さを感じさせなかったのはヒロインの魅力によるものが大きいのでしょう。一歩間違うと付きまといウザキャラになってしまいそうな妹の藍も駄妹ぶりが光りすぎてで逆に可愛くみえますし、典型的ツンヒロインの夏海もデレモードに入ったときの破壊力は中々のもの。ただぼく的に一番ツボに入ったのが桜でとぼけた言動に隠された芯の強さ(そして弱さ)には正直やられました。絵師の描く立ち絵も魅力的で、これだけ萌えさせられたヒロインはぼくにとって久方ぶりです。
そう考えるとこのゲームは萌えゲーとしては教科書どおりの作りとなっているといえるのでしょう。非攻略キャラの真奈先輩を含めヒロインたちの笑いを交えた会話は軽快でサクサクと読み進めることができます。萌えゲーにはテンポも重要なのでは?と日頃から思っているのですが、このゲームはその点で水準をはるかに上回っていると思います。ぼくがこのゲームを一気に終わらせることが出来たのも、シナリオの面白さに惹かれたというよりもヒロイン萌えの強さと軽快な会話のおかげなのです。
何か褒めたのか貶したのか分からないような文章になってしまったのですが、安定のハニカム文庫という面目を充分に保った作品であり萌えゲーを主戦場にするユーザーならプレイして損はないと思います。ただ音楽等の描写にリアリティを求める人にはやや辛いかもしれません。ぼくの偏見かもしれませが萌えゲーを好む人は意外と音楽にうるさいことが多いような気がするので、そういった意味でこのゲームがもう少し音楽(クラシック)に対して深い部分まで触れていれたらば単なる萌えゲー以上の評価を得られていたかもしれないと思うのですが・・・ただそうなるとハニカム文庫の守備範囲を越えてしまうような気がするので難しいところですね。
公約どおりなら本来はStrawberry Nauts(HOOK)の方を先にクリアしていないといけないはずなのですが、なぜそれが逆になってしまったかというと、ボリュームの差もあるのですが何より内容の差の方が大きかった。といってもStrawberry Nautsを腐しているわけではなくてそれだけ前者の方が面白かったわけですが、プレイ後ふと振り返って考えてみると意外(というほどでもないか)に内容が薄いことに気付かされました。
これは題材となっている音楽についての描写がやや甘く感じられることによるものではないかと思います。流れるBGMも心地よくレベルが高いものが揃っているのですが、主人公たちが演奏するピアノ四重奏をプレイヤーに感じさせるといった点では何か希薄に映るし、何よりクラシックに対するライターの造詣や深い愛情といったものをシナリオを読む限りほとんど感じることが出来なかったのが痛い。
まあこれはゲーム紹介を読み違えて、少年マンガにあるような熱血部活動ものと思ってしまったぼくの責任によることも大きいでしょう。主人公の音楽に対する姿勢なんて真摯にはほど遠いもので序盤の彼の行動を見ていると典型的ダメ主人公ものかと思わせるくらいですから、そのあたりに期待したら裏切られたように感じられても仕方がない。そして前にも述べたようにクラシックに対する薀蓄などの楽しみも期待できないとなれば、青春音楽ものとして見れば赤点の烙印を押されても仕方なく内容が薄く感じられるのも当然なのかもしれません。
ただプレイの最中そんな内容の薄さを感じさせなかったのはヒロインの魅力によるものが大きいのでしょう。一歩間違うと付きまといウザキャラになってしまいそうな妹の藍も駄妹ぶりが光りすぎてで逆に可愛くみえますし、典型的ツンヒロインの夏海もデレモードに入ったときの破壊力は中々のもの。ただぼく的に一番ツボに入ったのが桜でとぼけた言動に隠された芯の強さ(そして弱さ)には正直やられました。絵師の描く立ち絵も魅力的で、これだけ萌えさせられたヒロインはぼくにとって久方ぶりです。
そう考えるとこのゲームは萌えゲーとしては教科書どおりの作りとなっているといえるのでしょう。非攻略キャラの真奈先輩を含めヒロインたちの笑いを交えた会話は軽快でサクサクと読み進めることができます。萌えゲーにはテンポも重要なのでは?と日頃から思っているのですが、このゲームはその点で水準をはるかに上回っていると思います。ぼくがこのゲームを一気に終わらせることが出来たのも、シナリオの面白さに惹かれたというよりもヒロイン萌えの強さと軽快な会話のおかげなのです。
何か褒めたのか貶したのか分からないような文章になってしまったのですが、安定のハニカム文庫という面目を充分に保った作品であり萌えゲーを主戦場にするユーザーならプレイして損はないと思います。ただ音楽等の描写にリアリティを求める人にはやや辛いかもしれません。ぼくの偏見かもしれませが萌えゲーを好む人は意外と音楽にうるさいことが多いような気がするので、そういった意味でこのゲームがもう少し音楽(クラシック)に対して深い部分まで触れていれたらば単なる萌えゲー以上の評価を得られていたかもしれないと思うのですが・・・ただそうなるとハニカム文庫の守備範囲を越えてしまうような気がするので難しいところですね。
2012年02月10日
冒険の収支はマイナスか?
昨年末から先月初めにかけて崩し始めた積みゲーがようやくエンドを迎えつつあるのですが、今回ゴールにたどり着いたのが恋ではなく -It's not love, but so where near.(しゃんぐりらすまーと)です。寡作ながらその硬派なシナリオが評価されている早狩武志と人気絵師トモセシュンサクのコンビはやや異色といえる組み合わせでどんな化学変化が起きるか楽しみにしていたのですが、そういった部分での期待はやや外された格好となりました。その分全体的な評価も辛めとなってしまったのですが、これはライターの構成の仕方がエロゲー慣れしているぼくの頭では付いていけなかったことにあるでしょう。
(ここからネタバレ)
潮風の消える海に(light)で、青臭いといっても言い過ぎでないくらいの少年少女たちの心揺れる動きを描いた早狩氏らしく、今作も大人になりきれない若者たちの群像劇を描いています。ただ前作と違うのは動かす登場人物の多いところ。といっても潮風の消える海にと比較して今回登場人物が増えた割にはプレイ後の満足感は得られなかったように思えてならないです。
これは最終ルートでHシーンが存在しないという構成もあるのですが、それよりもこの最終ルートで早狩氏の意気込みがどうも空回りしてしまった印象を持ってしまったからです。
このゲームで早狩氏は序盤から槙島祐未と八坂典史という二人の視点から物語を進めていきます。祐未と典史の言動が共感を呼ぶものかどうかは別問題として、目まぐるしく変わる視点と心理描写が二人の心情をプレイヤーに印象付けるのに成功しています。このあたりは早狩氏の真骨頂といえるでしょう。
そして最終ルートに入ると早狩氏はエロゲーにおいて意欲的ともいえる描写で物語を進めていきます。それが主人公である祐未と典史だけでなく主要登場人物ほぼ全員の視点から見つめる(次々と入れ替える)ことによって、若者たちの群像劇という側面を強く見せようとしたのではないかと思います。
ただこの手法を正直ぼくは買っていません。というのも登場人物の内面を描くことに拘ったことで、人物の内面に秘めた部分を必要以上にプレイヤーに知られてしまうことになってしまったから。
このゲームがラストのどんでん返し等に期待するようなゲームでないことは分かっています。それでも物語の興味ともいえる登場人物の奥底に秘める謎までプレイヤーに提示してしまっては、ラストが物足りなく感じられてしまっても仕方ないかと思うのです。特に最終ルートに入ってから登場する堤蓉子や桐生省吾の視点で物語を進めるのは、彼らの内面を暴露する結果につながって結果物語の核心といえる部分をラストはるか手前で曝け出してしまいました。もちろん早狩氏はそういったことも計算済みだったのでしょうが、それでも正直その計算は間違いだったようにしか思えないのです。これは最終ルートを見る限り早狩氏が登場人物全員の内面を掴み切っていなかったのではとぼくには思われてならなかったことによるものですが、それならばこのような冒険をするよりは、手堅い手法(少なくとも物語の途中で蓉子の内面に触れる必要はなかった)を採った方がもう少し終盤までプレイヤー(ぼく)の興味を惹きつけれたと思うのです。
というわけで中盤までの貯金を最終ルートに入って吐き出してしまった格好になるわけですが、それでも全体的に見てそれなりに楽しめたのは事実です。ただ早狩氏がトモセ氏の魅力であるエロ絵を活かせたかという部分ではやはり苦言を呈さなければいけません。というよりあのトモセ絵でここまで抜けないというのは意外なくらいだったのですが、これは序盤から祐未の視点を多く描写してしまったことによるものだと思うのです(主人公だから仕方ないかもしれませんが)。早狩氏のヒロインらしく祐未はお世辞にもプレイヤーの萌え心をくすぐるようなタイプでないわけですが、女性主人公視点のゲームで抜けないのは大抵このようなタイプがヒロインだった場合がほとんど。そういった意味では早狩氏とトモセ氏の組み合わせはミスキャストといってよく、あのトモセ絵を活かせなかったといったことを考えると厳しい言葉になるのですが早狩氏の意気込みが空回りに終わったと言わざるを得ないとぼくは思うのです。
(ここからネタバレ)
潮風の消える海に(light)で、青臭いといっても言い過ぎでないくらいの少年少女たちの心揺れる動きを描いた早狩氏らしく、今作も大人になりきれない若者たちの群像劇を描いています。ただ前作と違うのは動かす登場人物の多いところ。といっても潮風の消える海にと比較して今回登場人物が増えた割にはプレイ後の満足感は得られなかったように思えてならないです。
これは最終ルートでHシーンが存在しないという構成もあるのですが、それよりもこの最終ルートで早狩氏の意気込みがどうも空回りしてしまった印象を持ってしまったからです。
このゲームで早狩氏は序盤から槙島祐未と八坂典史という二人の視点から物語を進めていきます。祐未と典史の言動が共感を呼ぶものかどうかは別問題として、目まぐるしく変わる視点と心理描写が二人の心情をプレイヤーに印象付けるのに成功しています。このあたりは早狩氏の真骨頂といえるでしょう。
そして最終ルートに入ると早狩氏はエロゲーにおいて意欲的ともいえる描写で物語を進めていきます。それが主人公である祐未と典史だけでなく主要登場人物ほぼ全員の視点から見つめる(次々と入れ替える)ことによって、若者たちの群像劇という側面を強く見せようとしたのではないかと思います。
ただこの手法を正直ぼくは買っていません。というのも登場人物の内面を描くことに拘ったことで、人物の内面に秘めた部分を必要以上にプレイヤーに知られてしまうことになってしまったから。
このゲームがラストのどんでん返し等に期待するようなゲームでないことは分かっています。それでも物語の興味ともいえる登場人物の奥底に秘める謎までプレイヤーに提示してしまっては、ラストが物足りなく感じられてしまっても仕方ないかと思うのです。特に最終ルートに入ってから登場する堤蓉子や桐生省吾の視点で物語を進めるのは、彼らの内面を暴露する結果につながって結果物語の核心といえる部分をラストはるか手前で曝け出してしまいました。もちろん早狩氏はそういったことも計算済みだったのでしょうが、それでも正直その計算は間違いだったようにしか思えないのです。これは最終ルートを見る限り早狩氏が登場人物全員の内面を掴み切っていなかったのではとぼくには思われてならなかったことによるものですが、それならばこのような冒険をするよりは、手堅い手法(少なくとも物語の途中で蓉子の内面に触れる必要はなかった)を採った方がもう少し終盤までプレイヤー(ぼく)の興味を惹きつけれたと思うのです。
というわけで中盤までの貯金を最終ルートに入って吐き出してしまった格好になるわけですが、それでも全体的に見てそれなりに楽しめたのは事実です。ただ早狩氏がトモセ氏の魅力であるエロ絵を活かせたかという部分ではやはり苦言を呈さなければいけません。というよりあのトモセ絵でここまで抜けないというのは意外なくらいだったのですが、これは序盤から祐未の視点を多く描写してしまったことによるものだと思うのです(主人公だから仕方ないかもしれませんが)。早狩氏のヒロインらしく祐未はお世辞にもプレイヤーの萌え心をくすぐるようなタイプでないわけですが、女性主人公視点のゲームで抜けないのは大抵このようなタイプがヒロインだった場合がほとんど。そういった意味では早狩氏とトモセ氏の組み合わせはミスキャストといってよく、あのトモセ絵を活かせなかったといったことを考えると厳しい言葉になるのですが早狩氏の意気込みが空回りに終わったと言わざるを得ないとぼくは思うのです。
2012年02月02日
相性の悪さが祟って
前回紹介したアサプロはぼくと相性の良いメーカーの代表的存在といえます。ゲーム全体として見ると辛口の評価を付けざるを得ないめいくるッ!やHimeのちHoneyですがぼく的には楽しめましたのは事実で決して購入したのを後悔するようなデキではありませんでした。
それに比べるとぼくと相性が悪いメーカーの代表的存在といえるのがCROSS NET→FAVORITEです。これまでリリースしてきたゲームの評価を見る限り少なくとも駄作と云われるような作品は出してなく・・・というより良作ばかり産み出しているメーカーなのですが、ぼくがプレイすると落胆の溜息しか出てこない。ならばそんな相性の悪いメーカーのゲームなんて買わなければいいと仰られるかもしれませんが、原画家の司田カズヒロ氏の魅力を十二分に活かすCGを見せられてはつい購入したくなってしまうから仕方ありません。しかも作品ごとにライターを代えてくるとなると、もしかしたら今回はぼくに合うゲームかもしれないと思い込んでしまうのも仕方がないのです。
というわけで性懲りもなく最新作(といっても昨夏の発売ですが)のいろとりどりのセカイを購入してしまったわけですが、やはり相性の悪さを思い知らされる結果となりました。これくらいぼくの感情を悪い意味でもやもやさせるゲームはそうはないといった意味では、前作の星空のメモリア以上に合わなかった作品でした。
ただぼくが感じたいわゆる悪い心証は最終ルートである真紅エンドでほぼ解消されるのです。だからこのゲームの感想に「真紅ゲー」という台詞が目立つのも分かるし、ラストでの感動を否定する気はありません。あのラストに感じ入ったファンが高い評価を与えたくなる気持ちも分かりすぎるくらい分かるのです。
ただ大多数の人と違いぼくにはそれまでの失点が大きすぎると感じたためそれを払拭するだけの感動を得られなかったというのが、このゲームを評価できない大きな理由でしょう。
(ここからネタバレ)
序盤から主人公に寄り添う真紅の存在。彼女はヒロインを初め誰からも認識されずまるで守護霊のように主人公を見守っていて、彼女が真のヒロインであることは多少エロゲーをプレイした人ならおおよそ予想が付くと思います。もちろんぼくも例外ではありませんでした。
ただそれにしても・・・
ライターは真紅の存在をあまりに強調しすぎたのではないかと思うのです。他のヒロインのルートに入るまで真紅を主人公に寄り添わせるのでは、プレイヤーは他のヒロインに心動かされる以上に真紅の存在が気になって素直に萌えられないのです。
そして主人公が真紅に頼りすぎて見えるのもどうも気に入らない。主人公の能力であるヒーリング力も真紅が与えたものと説明されるし、これでは真紅がまるで放蕩息子を相手しているような気がしてしまって萌えるというより可哀想に見えてしまいます。ただこの主人公のダメっぷりも実のところ伏線ではあるのですが、それでもここまで失点をしてしまってはラストでいくら感動を持ってきてもぼく的には取り返せていないように思えてならないのです。また他のヒロインと比べて真紅のHシーンが少ないことも取り返せていないと感じる一因かもしれません。
そしてこれで割を食ってしまったのが真紅以外のヒロインたちです。詳しくいうとネタバレになってしまうのですが、彼女たちをまるで捨て石のように使う構成は萌えゲーとして考えるとどうも間違っているように思えて仕方がない。まあ正直真紅以外のヒロインのルートは食い足りない部分が多くて最終ルートの足元にも及ばないのですが、それでもあんな扱いをされるほどヒロインの魅力がないとは思えない。それだけに捨て石にされた彼女たちが不憫に思えてしまうのです。
こう考えると、このゲームのライターの思考とぼくの嗜好が全く噛み合っていないことがよく分かります。いろとりどりのセカイという表題の割に周る世界もいろとりどりでないし、ヒロインも真紅一点主義でいろとりどりなヒロインでない。ぼくが表題から想像していたゲーム展開とは大きく違っていたこともこのゲームの世界に入り込めなかった要因ですが、まあこれは勝手読みしたぼくの責任なんでしょうね。
それに比べるとぼくと相性が悪いメーカーの代表的存在といえるのがCROSS NET→FAVORITEです。これまでリリースしてきたゲームの評価を見る限り少なくとも駄作と云われるような作品は出してなく・・・というより良作ばかり産み出しているメーカーなのですが、ぼくがプレイすると落胆の溜息しか出てこない。ならばそんな相性の悪いメーカーのゲームなんて買わなければいいと仰られるかもしれませんが、原画家の司田カズヒロ氏の魅力を十二分に活かすCGを見せられてはつい購入したくなってしまうから仕方ありません。しかも作品ごとにライターを代えてくるとなると、もしかしたら今回はぼくに合うゲームかもしれないと思い込んでしまうのも仕方がないのです。
というわけで性懲りもなく最新作(といっても昨夏の発売ですが)のいろとりどりのセカイを購入してしまったわけですが、やはり相性の悪さを思い知らされる結果となりました。これくらいぼくの感情を悪い意味でもやもやさせるゲームはそうはないといった意味では、前作の星空のメモリア以上に合わなかった作品でした。
ただぼくが感じたいわゆる悪い心証は最終ルートである真紅エンドでほぼ解消されるのです。だからこのゲームの感想に「真紅ゲー」という台詞が目立つのも分かるし、ラストでの感動を否定する気はありません。あのラストに感じ入ったファンが高い評価を与えたくなる気持ちも分かりすぎるくらい分かるのです。
ただ大多数の人と違いぼくにはそれまでの失点が大きすぎると感じたためそれを払拭するだけの感動を得られなかったというのが、このゲームを評価できない大きな理由でしょう。
(ここからネタバレ)
序盤から主人公に寄り添う真紅の存在。彼女はヒロインを初め誰からも認識されずまるで守護霊のように主人公を見守っていて、彼女が真のヒロインであることは多少エロゲーをプレイした人ならおおよそ予想が付くと思います。もちろんぼくも例外ではありませんでした。
ただそれにしても・・・
ライターは真紅の存在をあまりに強調しすぎたのではないかと思うのです。他のヒロインのルートに入るまで真紅を主人公に寄り添わせるのでは、プレイヤーは他のヒロインに心動かされる以上に真紅の存在が気になって素直に萌えられないのです。
そして主人公が真紅に頼りすぎて見えるのもどうも気に入らない。主人公の能力であるヒーリング力も真紅が与えたものと説明されるし、これでは真紅がまるで放蕩息子を相手しているような気がしてしまって萌えるというより可哀想に見えてしまいます。ただこの主人公のダメっぷりも実のところ伏線ではあるのですが、それでもここまで失点をしてしまってはラストでいくら感動を持ってきてもぼく的には取り返せていないように思えてならないのです。また他のヒロインと比べて真紅のHシーンが少ないことも取り返せていないと感じる一因かもしれません。
そしてこれで割を食ってしまったのが真紅以外のヒロインたちです。詳しくいうとネタバレになってしまうのですが、彼女たちをまるで捨て石のように使う構成は萌えゲーとして考えるとどうも間違っているように思えて仕方がない。まあ正直真紅以外のヒロインのルートは食い足りない部分が多くて最終ルートの足元にも及ばないのですが、それでもあんな扱いをされるほどヒロインの魅力がないとは思えない。それだけに捨て石にされた彼女たちが不憫に思えてしまうのです。
こう考えると、このゲームのライターの思考とぼくの嗜好が全く噛み合っていないことがよく分かります。いろとりどりのセカイという表題の割に周る世界もいろとりどりでないし、ヒロインも真紅一点主義でいろとりどりなヒロインでない。ぼくが表題から想像していたゲーム展開とは大きく違っていたこともこのゲームの世界に入り込めなかった要因ですが、まあこれは勝手読みしたぼくの責任なんでしょうね。
2012年01月25日
方向性は間違っていないが・・・
デビュー作から欠かさずそのメーカーの作品を購入しているというケースは意外に少ないのではないかと思います。
因みにぼくが皆勤賞を続けているブランドとなるとコットンソフトくらいですが、そんなコットンのゲームでさえ半分は積んだままプレイしていないことを考えると欠かさずプレイし続けるとなると相当敷居が高い。
そんな皆勤賞を続けている数少ないメーカーがASa projectです。アサプロのデビュー作であるめいくるッ!はほとんど話題にならなかったゲームで、これをプレイした感想はというと光る部分はあったものの粗さが多く今後商業作品を続けていくとしたら前途多難ではと思ったのは事実でした。
それが3作目のアッチむいて恋のスマッシュヒットで一躍名が知られるようになり、そして最新作の恋愛0キロメートルではソフマップで力の入った特典を企画して貰えるほどまでになりました。そして肝心のデキの方も批評空間での評価は好評のようでプレイする前からぼくも非常に楽しみにしていました。相変わらずよく分からないタイトル名ですが、アサプロに期待するのはテンポの良い笑いでありタイトルを深読みするだけムダであることは経験上分かっているので無問題といったところ。
そんな本作ですが、前作で掴んだヒロインを汚れさせても笑いを追及するといった点は確実に進歩していました。ヒロイン紹介からお笑い担当として認知されていた乃来亜は当然として、他のヒロインもボケ役としてきっちり笑いの部分で貢献しています。このあたりは前作より進歩したといえるのですが、ただ瞬間風速的な笑いはこれまでの作品と比べるとやや見劣りした気がします。
これはヒロイン全員はもとより本田や氷室屋らボケ役の豊富さに比べて、ツッコミ役を主人公がほぼ一手に引き受けてしまったため、やや笑いのパターンが単調になってしまったためではないかと思うのです。理想的には主人公以外にもツッコミ役として貢献するキャラがいれば良かったのですが、その役を担うかと思われた夕空の出番があまりなかった影響があるかもしれません。彼?が活躍する唯一のルートといっていい咲耶シナリオではなかなかいい味を出していただけに、もう少しツッコミ役としての出番を増やしてあげても良かったと思うのです。
それでもこれまでの作品と違い、共通パートだけでなく個別ヒロインのルートに入ってからも満遍なく笑いが散りばめてあったのは嬉しかったところ。このあたりはメーカーが日進月歩している証左だと思うのですが、それともう一つ前作の最大の欠点であったルート別のデキに相当な差があるといった点も今回解消されていたこともメーカーの勉強熱心な表れでないかと思います。
ただ前作のかぐやルートのような箸にも棒にも掛らないものが無くなった代わりに、優由ルートのような質の高いルートが見られなかったのが残念でした。本来ならまずまず読めるルートの中に1本飛び抜けて面白いルートがあるというのが理想で、次回は1本くらいキラーシナリオを忍ばせて欲しいところです。
というわけでやや厳しい意見になってしまった気がするのですが、これはぼくのアサプロに対する期待の表れで出来ないメーカーならばここまで辛めの感想は言わないでしょう。実際プレイ中楽しめたのは事実で充分及第点以上の評価は出していると思います。ただこれは減点材料にはしていませんが、前作以上に抜けないエロシーンは正直苦笑するしかありませんでした。もしかしたら笑いを取るためにわざと体のバランスを崩してエロシーンの原画を書いているのでは?という節もあるのですが、ぼく的はそこまで奇矯に走らなくても良いのではと思うのですけどね。
因みにぼくが皆勤賞を続けているブランドとなるとコットンソフトくらいですが、そんなコットンのゲームでさえ半分は積んだままプレイしていないことを考えると欠かさずプレイし続けるとなると相当敷居が高い。
そんな皆勤賞を続けている数少ないメーカーがASa projectです。アサプロのデビュー作であるめいくるッ!はほとんど話題にならなかったゲームで、これをプレイした感想はというと光る部分はあったものの粗さが多く今後商業作品を続けていくとしたら前途多難ではと思ったのは事実でした。
それが3作目のアッチむいて恋のスマッシュヒットで一躍名が知られるようになり、そして最新作の恋愛0キロメートルではソフマップで力の入った特典を企画して貰えるほどまでになりました。そして肝心のデキの方も批評空間での評価は好評のようでプレイする前からぼくも非常に楽しみにしていました。相変わらずよく分からないタイトル名ですが、アサプロに期待するのはテンポの良い笑いでありタイトルを深読みするだけムダであることは経験上分かっているので無問題といったところ。
そんな本作ですが、前作で掴んだヒロインを汚れさせても笑いを追及するといった点は確実に進歩していました。ヒロイン紹介からお笑い担当として認知されていた乃来亜は当然として、他のヒロインもボケ役としてきっちり笑いの部分で貢献しています。このあたりは前作より進歩したといえるのですが、ただ瞬間風速的な笑いはこれまでの作品と比べるとやや見劣りした気がします。
これはヒロイン全員はもとより本田や氷室屋らボケ役の豊富さに比べて、ツッコミ役を主人公がほぼ一手に引き受けてしまったため、やや笑いのパターンが単調になってしまったためではないかと思うのです。理想的には主人公以外にもツッコミ役として貢献するキャラがいれば良かったのですが、その役を担うかと思われた夕空の出番があまりなかった影響があるかもしれません。彼?が活躍する唯一のルートといっていい咲耶シナリオではなかなかいい味を出していただけに、もう少しツッコミ役としての出番を増やしてあげても良かったと思うのです。
それでもこれまでの作品と違い、共通パートだけでなく個別ヒロインのルートに入ってからも満遍なく笑いが散りばめてあったのは嬉しかったところ。このあたりはメーカーが日進月歩している証左だと思うのですが、それともう一つ前作の最大の欠点であったルート別のデキに相当な差があるといった点も今回解消されていたこともメーカーの勉強熱心な表れでないかと思います。
ただ前作のかぐやルートのような箸にも棒にも掛らないものが無くなった代わりに、優由ルートのような質の高いルートが見られなかったのが残念でした。本来ならまずまず読めるルートの中に1本飛び抜けて面白いルートがあるというのが理想で、次回は1本くらいキラーシナリオを忍ばせて欲しいところです。
というわけでやや厳しい意見になってしまった気がするのですが、これはぼくのアサプロに対する期待の表れで出来ないメーカーならばここまで辛めの感想は言わないでしょう。実際プレイ中楽しめたのは事実で充分及第点以上の評価は出していると思います。ただこれは減点材料にはしていませんが、前作以上に抜けないエロシーンは正直苦笑するしかありませんでした。もしかしたら笑いを取るためにわざと体のバランスを崩してエロシーンの原画を書いているのでは?という節もあるのですが、ぼく的はそこまで奇矯に走らなくても良いのではと思うのですけどね。
2012年01月14日
ファンディスク2本を手始めに
昨年末から正月にかけて4本のゲームを同時進行させていたのですが、どれもが同じ期待度でプレイを始めたわけではありません。
例えば恋色空模様 after happiness and extra hearts(すたじお緑茶)のようなファンディスクはプレイ前の期待度はそれほど高かったわけではありません。FDだけにある程度の面白さは期待できるとしても、本編を大きく上回るようなデキということはまず考えられないでしょうから。
実を言うとこの正月休みはあるゲームに期待をかけていました。批評空間での評価が高止まりしてまずハズレは考えにくいからだったのですが、それでも一抹の不安があったのはこのメーカーのゲームでぼくが面白いと感じられたゲームがこれまで一つとして無かったことからです。
結局その不安が当たる結果となり正月休み一本もクリアできないという体たらくに終わってしまったわけですが、それなら安牌のファンディスクを先に終わらせようと恋色空模様 after happiness and extra heartsと魔王を征服するための、666の方法(CROWD)を先にクリアすることにしました。
まず前者ですが、11月8日のブログで「序盤の段階では本編より面白いといって過言でない。」と言ったのですが、その感想は最後まで変わることはありませんでした。本編で冗長に感じられた共通ルートがFDで結果的にバッサリ切られ、イチャラブ部分が凝縮されるという結果は予想以上の効果を産み出しました。そして萌えゲーのFDにありがちなエロ薄の懸念もなく・・・というより想像以上に濃いHシーンは大いに楽しめました。実のところこれだけ面白いゲームがクリアするのにここまで遅れたわけとは、あまりの抜きどころの多さに一気にプレイするだけの体力をぼくが持ち合わせていなかったからです。
特にこうしたFDでは得てして省略されていることの多いサブヒロインから昇格した4人のヒロインが単なるH要員ではなく、ヒロインが主人公に惹かれていく過程が描かれていたのも好感が持てました。主人公に惹かれていた優喜はともかく、清美や真智子が主人公と本編ヒロインを差し置いて恋愛関係になるというのはやや苦しいので当然といえば当然なのですが、その当然が出来ないメーカーが多いのが昨今のエロゲーFDなのです。
その反面、本編ヒロインのアフターがイチャラブという面から考えるとややいま一つの感があり、このFDでヒロインの魅力が大きく上昇したということがなかったのが寂しいところですが、それは欲目というものでしょう。ぼく的には良質な萌えとエロで本当におなか一杯にさせられ大満足といったところでした。
さてもう1本のFD魔王を征服するための、666の方法ですが、本編の知名度が相当低いだけに製作者側がどのあたりをターゲットに企画したのか、ぼく的にはやや首をひねりながらプレイを始めました。
そんなこのFDの特徴といえば、クリア後のおまけを含めて数多くのアフタールートが楽しめるといったところでしょう。といってもアフタールートの中には本編をなぞったような展開もあって、やや水増し感は否めない。数少ない本編ファンに注目されていた本編で性転換しなかった勇者やルカート・リーザといったキャラも性転換するというハチャメチャぶりも、ドタバタ感は増したものの本編で魅力だった女ラスティの可愛さを光らせるといった部分では逆に働いてしまったのがやや痛かった。そして女ラスティと男セシリアの組み合わせがぼく的には一番のベストカップルと睨んでいたわけですが、この二組の絡みがおまけを含めてほとんどなかったというのがあまり楽しめなかった理由でしょうか。
それでもFDにしてはかなりのヴォリュームがあって、そういった部分ではメーカーはかなり頑張ったといえるでしょう。どうやら同スタッフでの次作ふたりはマイエンジェル☆も同じ趣向らしく、古参メーカーCROWDは原点に返って性転換もので今後も突き進んでくれそうで、ぼく的には楽しみにしています。
ファンディスクということでやや簡単な感想になってしまったのですが、それでもこの2本それなりに楽しめたのは確か・・・というより恋色空模様 after happiness and extra heartsは昨年発売されたものの中でも5本の指に入るくらい楽しめたゲームで、まさしくファンディスクの鏡といえるとうな一品でした。
例えば恋色空模様 after happiness and extra hearts(すたじお緑茶)のようなファンディスクはプレイ前の期待度はそれほど高かったわけではありません。FDだけにある程度の面白さは期待できるとしても、本編を大きく上回るようなデキということはまず考えられないでしょうから。
実を言うとこの正月休みはあるゲームに期待をかけていました。批評空間での評価が高止まりしてまずハズレは考えにくいからだったのですが、それでも一抹の不安があったのはこのメーカーのゲームでぼくが面白いと感じられたゲームがこれまで一つとして無かったことからです。
結局その不安が当たる結果となり正月休み一本もクリアできないという体たらくに終わってしまったわけですが、それなら安牌のファンディスクを先に終わらせようと恋色空模様 after happiness and extra heartsと魔王を征服するための、666の方法(CROWD)を先にクリアすることにしました。
まず前者ですが、11月8日のブログで「序盤の段階では本編より面白いといって過言でない。」と言ったのですが、その感想は最後まで変わることはありませんでした。本編で冗長に感じられた共通ルートがFDで結果的にバッサリ切られ、イチャラブ部分が凝縮されるという結果は予想以上の効果を産み出しました。そして萌えゲーのFDにありがちなエロ薄の懸念もなく・・・というより想像以上に濃いHシーンは大いに楽しめました。実のところこれだけ面白いゲームがクリアするのにここまで遅れたわけとは、あまりの抜きどころの多さに一気にプレイするだけの体力をぼくが持ち合わせていなかったからです。
特にこうしたFDでは得てして省略されていることの多いサブヒロインから昇格した4人のヒロインが単なるH要員ではなく、ヒロインが主人公に惹かれていく過程が描かれていたのも好感が持てました。主人公に惹かれていた優喜はともかく、清美や真智子が主人公と本編ヒロインを差し置いて恋愛関係になるというのはやや苦しいので当然といえば当然なのですが、その当然が出来ないメーカーが多いのが昨今のエロゲーFDなのです。
その反面、本編ヒロインのアフターがイチャラブという面から考えるとややいま一つの感があり、このFDでヒロインの魅力が大きく上昇したということがなかったのが寂しいところですが、それは欲目というものでしょう。ぼく的には良質な萌えとエロで本当におなか一杯にさせられ大満足といったところでした。
さてもう1本のFD魔王を征服するための、666の方法ですが、本編の知名度が相当低いだけに製作者側がどのあたりをターゲットに企画したのか、ぼく的にはやや首をひねりながらプレイを始めました。
そんなこのFDの特徴といえば、クリア後のおまけを含めて数多くのアフタールートが楽しめるといったところでしょう。といってもアフタールートの中には本編をなぞったような展開もあって、やや水増し感は否めない。数少ない本編ファンに注目されていた本編で性転換しなかった勇者やルカート・リーザといったキャラも性転換するというハチャメチャぶりも、ドタバタ感は増したものの本編で魅力だった女ラスティの可愛さを光らせるといった部分では逆に働いてしまったのがやや痛かった。そして女ラスティと男セシリアの組み合わせがぼく的には一番のベストカップルと睨んでいたわけですが、この二組の絡みがおまけを含めてほとんどなかったというのがあまり楽しめなかった理由でしょうか。
それでもFDにしてはかなりのヴォリュームがあって、そういった部分ではメーカーはかなり頑張ったといえるでしょう。どうやら同スタッフでの次作ふたりはマイエンジェル☆も同じ趣向らしく、古参メーカーCROWDは原点に返って性転換もので今後も突き進んでくれそうで、ぼく的には楽しみにしています。
ファンディスクということでやや簡単な感想になってしまったのですが、それでもこの2本それなりに楽しめたのは確か・・・というより恋色空模様 after happiness and extra heartsは昨年発売されたものの中でも5本の指に入るくらい楽しめたゲームで、まさしくファンディスクの鏡といえるとうな一品でした。
2012年01月09日
正月休みのプレイ事情
昨年いろんな病気を患ったぼくですが、その中でも一番苦しんだのが痛風でした。
取りあえず薬を飲んでからは懸案の尿酸値も落ち着き現在は小康状態が続いているのですが、それでも油断していると右足の親指がうずきだすので注意するのに越したことはない。
というわけで、これまで飲んでいたビール系飲料を見直すことにしたのですが、調べてみるとビールはプリン体の固まりみたいなものですから当然として、比較的プリン体が少ないと思っていた雑酒のうちぼくが一番好んで飲んでいた「麦とホップ」が調べてみるとビールよりプリン体が多いのには驚かされました。
というわけで、プリン体の少ないものに変えようと思ったわけですが、いろいろ試しに飲んでみるとプリン体の数値が低いものは大抵まずいのですね。これなら飲まないほうがましというわけで、これまで全く飲んでいなかった焼酎を飲むことにしたのですが・・・
これが一気に酒量が増えてしまったのですね。
これまでビール中ビン一本程度しか飲まなかったぼくですが、焼酎に代えたところロックと水割り合わせて5杯は飲むのですから完全に飲みすぎです。これならビールを飲んでいたほうが健康に良いような気がしてならないのですが、焼酎のうまさを知ってしまってはもう戻るのは不可能です。
ここで問題になるのは、これだけ酒量が増えると飲んだ後必ず眠くなってしまいエロゲーをプレイする時間が無くなってしまうのですね。以前より寝落ちが増えたのはプレイしているゲームがつまらないだけでなくぼくの酒量が格段に増えたことも理由となるのでしょう。
というわけで本来ならこの正月で終わらせるはずだったゲームがいまだに片付いていません。まあ正直ゲームを進めるのが苦痛だったものがあったのは確かですが、先月中旬から1本もクリアできないのは積みゲー処理の面からも寂しい限り。何とか今月末までには現在同時進行させている4本すべて終わらせたいと思っていますが・・・
取りあえず薬を飲んでからは懸案の尿酸値も落ち着き現在は小康状態が続いているのですが、それでも油断していると右足の親指がうずきだすので注意するのに越したことはない。
というわけで、これまで飲んでいたビール系飲料を見直すことにしたのですが、調べてみるとビールはプリン体の固まりみたいなものですから当然として、比較的プリン体が少ないと思っていた雑酒のうちぼくが一番好んで飲んでいた「麦とホップ」が調べてみるとビールよりプリン体が多いのには驚かされました。
というわけで、プリン体の少ないものに変えようと思ったわけですが、いろいろ試しに飲んでみるとプリン体の数値が低いものは大抵まずいのですね。これなら飲まないほうがましというわけで、これまで全く飲んでいなかった焼酎を飲むことにしたのですが・・・
これが一気に酒量が増えてしまったのですね。
これまでビール中ビン一本程度しか飲まなかったぼくですが、焼酎に代えたところロックと水割り合わせて5杯は飲むのですから完全に飲みすぎです。これならビールを飲んでいたほうが健康に良いような気がしてならないのですが、焼酎のうまさを知ってしまってはもう戻るのは不可能です。
ここで問題になるのは、これだけ酒量が増えると飲んだ後必ず眠くなってしまいエロゲーをプレイする時間が無くなってしまうのですね。以前より寝落ちが増えたのはプレイしているゲームがつまらないだけでなくぼくの酒量が格段に増えたことも理由となるのでしょう。
というわけで本来ならこの正月で終わらせるはずだったゲームがいまだに片付いていません。まあ正直ゲームを進めるのが苦痛だったものがあったのは確かですが、先月中旬から1本もクリアできないのは積みゲー処理の面からも寂しい限り。何とか今月末までには現在同時進行させている4本すべて終わらせたいと思っていますが・・・
2012年01月03日
今年崩したいゲーム(2012年版)
明けましておめでとうございます。
昨年は痛風を患ったりカゼが2週間以上長引いたりとぼく的にはお世辞にもいい年とはいえなかったので今年こそはいい年にしたいものですが、年越しそばを職場で食べているようでは望み薄でしょうね。1週間とは言わないまでも、3連泊くらいゆったりと温泉に浸かれる日が来ればいいのですが・・・
さて昨年は仕事が忙しかった割には積みゲーが多く崩せた年となりました。これは昨年体調の悪い日が多かったせいで、体調が悪いと外出せず家に居ることが多くなる・・・家に居るとエロゲーをプレイするくらいしかすることがない・・・自然積みゲーが減っていくという全く喜べない展開だったわけですが、それでも昨年頭これだけはプレイしたいと思っている積みゲー5本の内、1本積み残しとなってしまいました。
まあ80%ならかなりの消化率と言えないこともないですが、折角公約したのですからオールクリアしたいところ・・・というわけで今年も現在の積みゲー在庫の内これだけは崩しておきたい5本を挙げたいと思います。
Strawberry Nauts(HOOK)
昨年も積みゲー崩しの1番手に挙げたHOOKのゲーム。そのさくらビットマップはまずまずといった程度のデキでしたが、今年もまずはコレを崩そうかと思っています。HOOKのゲームといえば睡眠導入剤ともいわれる平板な展開が良質な萌えを打ち消してしまっているわけですが、批評空間の評価を見る限り今回は導入したPITシステムが良いアクセントになっているよう。ただどうもこのPITシステム、好き嫌いがあるようで合うかどうかは蓋を開けて見ないと分からないかもしれないのですが、バカゲー的展開はぼくにとっては望むところ。今回はこれまでのHOOKのイメージを払拭してくれないかと期待していますが・・・
春季限定ポコ・ア・ポコ!(ALcotハニカム)
事前の予想では対抗評価を与えたゲームだったのですが、実のところぼくの期待度はそれほど高くなく当初は買うつもりはなかったのです。というのもこのゲームのライターである瀬尾順氏の作品であるこんねこがぼくにはさっぱり合わなかったから。それを覆して発売日購入してしまったのは買うはずだったゲームが延期して空席が出来たことに加えてこのブランドが1作おきに良作を出しているというジンクスを当てにしたからですが、それと同時に原画の魅力あってこそ購入する勇気が出たということでしょう。実際批評空間での評価も中々のものですが、となるとぼく的に瀬尾氏の評価を改めるいい機会と考えプレイ順を上げました。まあ正直半信半疑なところもありますがそれでも評判が良いだけにある程度は期待しているのです。
ひだまりバスケット(eufonie)
ヴォーカル曲を聴いていると妙にプレイしたくなるゲームがあるのですが、これもその1本です。中古の買取値は発売直後から地に落ち現在は整理ポストといった存在で、批評空間の評価を見ても低空飛行中。しかもぼくにとって忌むべきライターであるというべき尾之上咲太がシナリオ担当とくればプレイするだけムダのように思えるし実際その通りなのでしょうが、原画は当然魅力的だしヴォーカル曲を聴くたびに心揺さぶられるとなると、シナリオの評価はさておき一度は見ておきたいと考えても仕方がない。というわけで清水から飛び降りるつもりで崩してみようと思っています。
輝光翼戦記 銀の刻のコロナ(ETERNAL)
昨年12月発売のゲームではWHITE ALBUM2 ~closing chapter~(リーフ)が飛びぬけた存在であるのは事実ですが、それと同じくらいぼくが期待していたのがこのゲーム。というのも同世界観のユミナFDがあまりに面白かったためですが、ここで心配になるのが前作の天の光は恋の星の評判が悪いことで今回ライターが同一人物となると不安が大きくなっても仕方がない。当たりかハズレか見てみたいというのといつもプレイしているノベル系以外からも1本ということも考えてコレをプレイしてみたいと思っています。
Cross Days(Overflow)
ぼくは殿堂入りしたゲーム以外は基本的にプレイ後中古ショップに引き取ってもらうので、こうしたアクチ付きで買取拒否されるゲームは後回しにしてしまうのですが、昨年Studio e.go!が解散し封を開けていないアクチ付きのゲームがプレイ出来ないまま粗大ゴミと化してしまったことを考えると、逆にアクチ付きのゲームは早くプレイしなければいけないと考え直しました。しかもOverflowといえばユーザーを厳しい目に遭わせることについては定評のあるメーカー。これは巷の評価を気に病んで崩すのを躊躇っているとりとる・ピースの二の舞になってしまうことを恐れてそろそろプレイしようと思い立った次第。まああの悪名高いSummer Daysも意外に楽しめたので評価の低いこのゲームもぼくにとっては良作なのではと甘い考えでいるのですが・・・
何か敷居が高いゲームを中心に5本選んでしまったような気がしないでもないですが、これらを含めて今年は昨年以上にエロゲーをプレイしていきたいと思っています。それでは今年もよろしくお願いいたします。
昨年は痛風を患ったりカゼが2週間以上長引いたりとぼく的にはお世辞にもいい年とはいえなかったので今年こそはいい年にしたいものですが、年越しそばを職場で食べているようでは望み薄でしょうね。1週間とは言わないまでも、3連泊くらいゆったりと温泉に浸かれる日が来ればいいのですが・・・
さて昨年は仕事が忙しかった割には積みゲーが多く崩せた年となりました。これは昨年体調の悪い日が多かったせいで、体調が悪いと外出せず家に居ることが多くなる・・・家に居るとエロゲーをプレイするくらいしかすることがない・・・自然積みゲーが減っていくという全く喜べない展開だったわけですが、それでも昨年頭これだけはプレイしたいと思っている積みゲー5本の内、1本積み残しとなってしまいました。
まあ80%ならかなりの消化率と言えないこともないですが、折角公約したのですからオールクリアしたいところ・・・というわけで今年も現在の積みゲー在庫の内これだけは崩しておきたい5本を挙げたいと思います。
Strawberry Nauts(HOOK)
昨年も積みゲー崩しの1番手に挙げたHOOKのゲーム。そのさくらビットマップはまずまずといった程度のデキでしたが、今年もまずはコレを崩そうかと思っています。HOOKのゲームといえば睡眠導入剤ともいわれる平板な展開が良質な萌えを打ち消してしまっているわけですが、批評空間の評価を見る限り今回は導入したPITシステムが良いアクセントになっているよう。ただどうもこのPITシステム、好き嫌いがあるようで合うかどうかは蓋を開けて見ないと分からないかもしれないのですが、バカゲー的展開はぼくにとっては望むところ。今回はこれまでのHOOKのイメージを払拭してくれないかと期待していますが・・・
春季限定ポコ・ア・ポコ!(ALcotハニカム)
事前の予想では対抗評価を与えたゲームだったのですが、実のところぼくの期待度はそれほど高くなく当初は買うつもりはなかったのです。というのもこのゲームのライターである瀬尾順氏の作品であるこんねこがぼくにはさっぱり合わなかったから。それを覆して発売日購入してしまったのは買うはずだったゲームが延期して空席が出来たことに加えてこのブランドが1作おきに良作を出しているというジンクスを当てにしたからですが、それと同時に原画の魅力あってこそ購入する勇気が出たということでしょう。実際批評空間での評価も中々のものですが、となるとぼく的に瀬尾氏の評価を改めるいい機会と考えプレイ順を上げました。まあ正直半信半疑なところもありますがそれでも評判が良いだけにある程度は期待しているのです。
ひだまりバスケット(eufonie)
ヴォーカル曲を聴いていると妙にプレイしたくなるゲームがあるのですが、これもその1本です。中古の買取値は発売直後から地に落ち現在は整理ポストといった存在で、批評空間の評価を見ても低空飛行中。しかもぼくにとって忌むべきライターであるというべき尾之上咲太がシナリオ担当とくればプレイするだけムダのように思えるし実際その通りなのでしょうが、原画は当然魅力的だしヴォーカル曲を聴くたびに心揺さぶられるとなると、シナリオの評価はさておき一度は見ておきたいと考えても仕方がない。というわけで清水から飛び降りるつもりで崩してみようと思っています。
輝光翼戦記 銀の刻のコロナ(ETERNAL)
昨年12月発売のゲームではWHITE ALBUM2 ~closing chapter~(リーフ)が飛びぬけた存在であるのは事実ですが、それと同じくらいぼくが期待していたのがこのゲーム。というのも同世界観のユミナFDがあまりに面白かったためですが、ここで心配になるのが前作の天の光は恋の星の評判が悪いことで今回ライターが同一人物となると不安が大きくなっても仕方がない。当たりかハズレか見てみたいというのといつもプレイしているノベル系以外からも1本ということも考えてコレをプレイしてみたいと思っています。
Cross Days(Overflow)
ぼくは殿堂入りしたゲーム以外は基本的にプレイ後中古ショップに引き取ってもらうので、こうしたアクチ付きで買取拒否されるゲームは後回しにしてしまうのですが、昨年Studio e.go!が解散し封を開けていないアクチ付きのゲームがプレイ出来ないまま粗大ゴミと化してしまったことを考えると、逆にアクチ付きのゲームは早くプレイしなければいけないと考え直しました。しかもOverflowといえばユーザーを厳しい目に遭わせることについては定評のあるメーカー。これは巷の評価を気に病んで崩すのを躊躇っているとりとる・ピースの二の舞になってしまうことを恐れてそろそろプレイしようと思い立った次第。まああの悪名高いSummer Daysも意外に楽しめたので評価の低いこのゲームもぼくにとっては良作なのではと甘い考えでいるのですが・・・
何か敷居が高いゲームを中心に5本選んでしまったような気がしないでもないですが、これらを含めて今年は昨年以上にエロゲーをプレイしていきたいと思っています。それでは今年もよろしくお願いいたします。
2011年12月28日
今年を振り返って
早いもので今年ももう終わりまで1週間あまり。
年齢のせいか最近特に1年の経つのが早くなった気がしてならないのですが、今年は仕事でストレスを抱えたりして何かいつも以上にネガティブな1年だったような気がします。
特に夏くらいから体調を崩すことが多くなって、3か月ほどエロゲーの新作を買う気分になれなかったというのは自分ながら驚きでした。まあ積みゲーを崩すのに専念していたと言えば格好いいのですが、ぼくはどちらかと言うとエロゲーをプレイするより購入することの方が好きなのであって、そんなぼくが3か月もの間ほとんどエロゲーを買わないなんてことはここ数年なかったことなのです。
まあ涼しくなって少しずつ体調も戻ってきたことっもあって10月発売の新作から今までの分を取り返すかのように新作を購入し始めたのですが、まだそれらのゲームにはほとんど手を付けていないような状態。
そんなわけで今年のエロゲーを振り返るといっても事実上今年上半期発売されたゲームしか振り返られない状況なわけですが、そんな短い中でも昨年と比べればぼく的に今年はかなり良作を掴めた年と言ってもいいのではと思います。
まずは2月発売のグリザイアの果実(フロントウイング)。批評空間でも中央値85点をキープしているように評価の高いゲームであえてここでぼくが褒めるまでもないわけですが、世間一般の批評にある面白さ満点の個別ルートに対して冗長な共通パートといった感想ではなく、評価の低いはずの共通パートもぼくには十二分に楽しめました。もちろん個別ルートも一部頭を捻らざるを得ないものもあったものの大部分は楽しめたわけで、それだけでもこのゲームがぼくの肌に合ったといえるでしょう。
今年上半期最も注目を集めたといっていい4月発売の穢翼のユースティア(オーガスト)もぼくにとっては楽しめた1本でした。これまで明るい学園ものにファンタジー風味を織り交ぜる作風で萌えゲーファンの支持を集めてきたオーガストが、今回は明るさを極力封印してファンタジー一本勝負。この挑戦はどうも賛否両論のようで古参オーガストファンの中には嫌う向きもあるのですが、ぼくにとってはデビュー直後と違い最近守りの姿勢が目立ったオーガストがようやく挑戦的な攻めっ気溢れるゲームを出してくれたと称賛したい気分でした。確かに終盤の展開はストレスが溜まるものであり、これまでの面白さを損ねたような気がするのは否めないわけですが、それでも主人公の心情についてライターはよく書き込んであり(気分的なものは別として)ぼく的にはそれなりに納得できる展開ではありました。この冒険心がある限りオーガストは美少女ゲーム界を牽引していく存在であり続けると思っています。
そしてもう1本取り上げたいのが太陽のプロミア(SEVEN WONDER)です。PULLTOP時代は良作手前といった評価のゲームをリリースしていた制作陣が、新ブランドを結成してようやく自信を持って良作といえるゲームを送り出してくれました。過去作でも評価の高かった作品自体の雰囲気の良さはそのままに、シナリオを充実させたのが結果に結びつきました。といってもストーリー自体はツッコミどころが多く必ずしも優れているとはいえませんが、あえて短所に目をつぶって製作陣のやりたいことをやり切ったという割り切りの良さとヒロインの誰かを捨て駒に使うことなく全員を可愛く魅せてくれたのは好印象でした。
と、ここまで書いていて思ったのは、3本とも良作を輩出するメーカーという(ぼくの)イメージからやや遠いブランドの作品だったことです。
フロントウイングといえばフーリガンやボーイミーツガールという2本の悪印象が強く地雷メーカーというイメージしかないし、オーガストもこれまでプレイしたゲームを見ると、設定は面白いし所々光る部分を見せるものの最後はどうも消化不良のまま終わってしまうという印象が強い。SEVEN WONDERもPULLTOP時代のてとてトライオン!が精一杯であれからもう一皮剥けるとは思ってもいませんでした。そう考えるとこれらのゲームについては(世間一般の期待値はともかく)ぼくにとっては嬉しい誤算だったといえるでしょう。
と上半期のゲームだけでここまで良作を掴めたのだからまだプレイしていない下半期のゲームの中にも良作が隠れていると考えても当然なわけで、特に発売前から期待していたWHITE ALBUM2closing chapter(Leaf)は良作以上のデキでなければ困るというのが正直な気持ち。もちろん他にも期待できそうな積みゲーが残っていそうで、これから来年に向けて1本でも良作を崩していければと思っています。
年齢のせいか最近特に1年の経つのが早くなった気がしてならないのですが、今年は仕事でストレスを抱えたりして何かいつも以上にネガティブな1年だったような気がします。
特に夏くらいから体調を崩すことが多くなって、3か月ほどエロゲーの新作を買う気分になれなかったというのは自分ながら驚きでした。まあ積みゲーを崩すのに専念していたと言えば格好いいのですが、ぼくはどちらかと言うとエロゲーをプレイするより購入することの方が好きなのであって、そんなぼくが3か月もの間ほとんどエロゲーを買わないなんてことはここ数年なかったことなのです。
まあ涼しくなって少しずつ体調も戻ってきたことっもあって10月発売の新作から今までの分を取り返すかのように新作を購入し始めたのですが、まだそれらのゲームにはほとんど手を付けていないような状態。
そんなわけで今年のエロゲーを振り返るといっても事実上今年上半期発売されたゲームしか振り返られない状況なわけですが、そんな短い中でも昨年と比べればぼく的に今年はかなり良作を掴めた年と言ってもいいのではと思います。
まずは2月発売のグリザイアの果実(フロントウイング)。批評空間でも中央値85点をキープしているように評価の高いゲームであえてここでぼくが褒めるまでもないわけですが、世間一般の批評にある面白さ満点の個別ルートに対して冗長な共通パートといった感想ではなく、評価の低いはずの共通パートもぼくには十二分に楽しめました。もちろん個別ルートも一部頭を捻らざるを得ないものもあったものの大部分は楽しめたわけで、それだけでもこのゲームがぼくの肌に合ったといえるでしょう。
今年上半期最も注目を集めたといっていい4月発売の穢翼のユースティア(オーガスト)もぼくにとっては楽しめた1本でした。これまで明るい学園ものにファンタジー風味を織り交ぜる作風で萌えゲーファンの支持を集めてきたオーガストが、今回は明るさを極力封印してファンタジー一本勝負。この挑戦はどうも賛否両論のようで古参オーガストファンの中には嫌う向きもあるのですが、ぼくにとってはデビュー直後と違い最近守りの姿勢が目立ったオーガストがようやく挑戦的な攻めっ気溢れるゲームを出してくれたと称賛したい気分でした。確かに終盤の展開はストレスが溜まるものであり、これまでの面白さを損ねたような気がするのは否めないわけですが、それでも主人公の心情についてライターはよく書き込んであり(気分的なものは別として)ぼく的にはそれなりに納得できる展開ではありました。この冒険心がある限りオーガストは美少女ゲーム界を牽引していく存在であり続けると思っています。
そしてもう1本取り上げたいのが太陽のプロミア(SEVEN WONDER)です。PULLTOP時代は良作手前といった評価のゲームをリリースしていた制作陣が、新ブランドを結成してようやく自信を持って良作といえるゲームを送り出してくれました。過去作でも評価の高かった作品自体の雰囲気の良さはそのままに、シナリオを充実させたのが結果に結びつきました。といってもストーリー自体はツッコミどころが多く必ずしも優れているとはいえませんが、あえて短所に目をつぶって製作陣のやりたいことをやり切ったという割り切りの良さとヒロインの誰かを捨て駒に使うことなく全員を可愛く魅せてくれたのは好印象でした。
と、ここまで書いていて思ったのは、3本とも良作を輩出するメーカーという(ぼくの)イメージからやや遠いブランドの作品だったことです。
フロントウイングといえばフーリガンやボーイミーツガールという2本の悪印象が強く地雷メーカーというイメージしかないし、オーガストもこれまでプレイしたゲームを見ると、設定は面白いし所々光る部分を見せるものの最後はどうも消化不良のまま終わってしまうという印象が強い。SEVEN WONDERもPULLTOP時代のてとてトライオン!が精一杯であれからもう一皮剥けるとは思ってもいませんでした。そう考えるとこれらのゲームについては(世間一般の期待値はともかく)ぼくにとっては嬉しい誤算だったといえるでしょう。
と上半期のゲームだけでここまで良作を掴めたのだからまだプレイしていない下半期のゲームの中にも良作が隠れていると考えても当然なわけで、特に発売前から期待していたWHITE ALBUM2closing chapter(Leaf)は良作以上のデキでなければ困るというのが正直な気持ち。もちろん他にも期待できそうな積みゲーが残っていそうで、これから来年に向けて1本でも良作を崩していければと思っています。
2011年12月10日
体調が悪い時のエロゲー
先々週に罹ったカゼがまだ治りきりません。
体が本調子でない状態で立て続けに夜勤に入るなんて無理をしたこともあるのですが、一時良くなってきた喉の痛みまでぶり返す始末。特にここ2日くらいはセキが酷く夜もまともに眠れない有様でもしかしたら最近流行しているマイコプラズマ肺炎なのでは?と疑いたくもなってくるのですが、まあ例えそうだと判明しても仕事が休めるわけでもないので、無駄なことはせず出来るだけ早めに自室に戻って安静にしています。
そんな状況では、ほとんどエロゲーに手が付けられない状態なわけですが、先々月に続いて先月も4本購入してしまった身としては出来るだけ積みゲーを崩しておきたいところ。
というわけで出来るだけ体に負担の掛らない軽いコメディやバカゲーをプレイしています。といってもここ最近ずっとそんなゲームばかりをプレイしてきたということもあって、ぼくの数多い積みゲー在庫の中でもそういった系統のゲームが少なくなってきました。
そこで白羽の矢が当たったのが世界を征服するための、3つの方法(CROWD)だったのですが、改めて発売日を確認すると一昨年の3月だったのですからよくここまで寝かせておいたものだと自分ながら感心してしまいます。まあ発売日購入したもののプレイしなかった理由は、ゲームの評価云々でなく単に起動ディスク要だったために他の起動ディスク要のゲームを優先するうちに埋もれてしまったというわけですが、いざプレイを始めるとその内容の軽さのためか一気にプレイを終えてしまいました。
このゲームは主人公性転換ものというCROWDにとってはお手の物という設定のゲームなわけですが、ライターは変われどその得意技には変化なしというわけで性転換もののツボをしっかり押さえてくれています。そのツボとはいかに主人公を可愛くさせるかということ。
こういったゲームは基本的に主人公=メインヒロインであり主人公が可愛く描けなければ成功は覚束ないわけですが、そういった意味ではこのゲームのラスティ君は非常におバカで可愛く仕上がっています。ライバルである勇者との最初の絡みは非常に面白くここまでの展開でゲームとしての成功は約束されたようなものですが、ただそれでもこのゲームがもう一つ一般に膾炙されなかった理由とは、ガチな主人公性転換ものという一種乙女ゲーに近い敷居の高さもさることながらいま一つテキストに面白さが感じられなかったところ。
つまりこのゲームは典型的なシチュエーションコメディであり、設定や世界観の面白さは高いのですがそれ以外の部分・・・特にテキストで笑わせるという部分の少ないことが物足りなさの理由ではないかと思うのですね。あとこれはぼくの個人的な理由は基本的にラスティ君が攻められるシーンがほとんどで逆のパターンがほとんどなかったこと。ぼく的には図書館の司書であるリムカ君をラスティが喰ってしまうシーンがあっても良かったのではないかと思うのですが、それはともかくHシーンのバリエーションの少なさというよりHシーンが女ラスティばかりというという部分が、何となくこのゲームが乙女ゲー寄りではと意識させるのではないかと思うのです。
というわけでこのゲーム、原画の垢抜けの無さ(まあこれはこれで味があるのですが)も相まって一般エロゲーマーに勧めるのはやや辛いところがあります。逆に乙女ゲーをプレイするような女性なら嗜好に合うのではと思ったりするのですが、それほど売れたとは思えないこのゲームに何と続編(ファンディスク)があるのです。まあなぜかこの続編も本編をまだ終えてもいなかったのに発売日購入しているわけですが、幸いこちらは(アクチ付きということもあって)起動ディスクは要らないので、他の起動ディスク要のゲームに左右させられることなく安心してプレイできそう。まあそれより同じコメディ系のゲームなら評判になっている恋愛0キロメートル(ASa prozect)の方を先にプレイするべきなのかもしれないですけどね。
体が本調子でない状態で立て続けに夜勤に入るなんて無理をしたこともあるのですが、一時良くなってきた喉の痛みまでぶり返す始末。特にここ2日くらいはセキが酷く夜もまともに眠れない有様でもしかしたら最近流行しているマイコプラズマ肺炎なのでは?と疑いたくもなってくるのですが、まあ例えそうだと判明しても仕事が休めるわけでもないので、無駄なことはせず出来るだけ早めに自室に戻って安静にしています。
そんな状況では、ほとんどエロゲーに手が付けられない状態なわけですが、先々月に続いて先月も4本購入してしまった身としては出来るだけ積みゲーを崩しておきたいところ。
というわけで出来るだけ体に負担の掛らない軽いコメディやバカゲーをプレイしています。といってもここ最近ずっとそんなゲームばかりをプレイしてきたということもあって、ぼくの数多い積みゲー在庫の中でもそういった系統のゲームが少なくなってきました。
そこで白羽の矢が当たったのが世界を征服するための、3つの方法(CROWD)だったのですが、改めて発売日を確認すると一昨年の3月だったのですからよくここまで寝かせておいたものだと自分ながら感心してしまいます。まあ発売日購入したもののプレイしなかった理由は、ゲームの評価云々でなく単に起動ディスク要だったために他の起動ディスク要のゲームを優先するうちに埋もれてしまったというわけですが、いざプレイを始めるとその内容の軽さのためか一気にプレイを終えてしまいました。
このゲームは主人公性転換ものというCROWDにとってはお手の物という設定のゲームなわけですが、ライターは変われどその得意技には変化なしというわけで性転換もののツボをしっかり押さえてくれています。そのツボとはいかに主人公を可愛くさせるかということ。
こういったゲームは基本的に主人公=メインヒロインであり主人公が可愛く描けなければ成功は覚束ないわけですが、そういった意味ではこのゲームのラスティ君は非常におバカで可愛く仕上がっています。ライバルである勇者との最初の絡みは非常に面白くここまでの展開でゲームとしての成功は約束されたようなものですが、ただそれでもこのゲームがもう一つ一般に膾炙されなかった理由とは、ガチな主人公性転換ものという一種乙女ゲーに近い敷居の高さもさることながらいま一つテキストに面白さが感じられなかったところ。
つまりこのゲームは典型的なシチュエーションコメディであり、設定や世界観の面白さは高いのですがそれ以外の部分・・・特にテキストで笑わせるという部分の少ないことが物足りなさの理由ではないかと思うのですね。あとこれはぼくの個人的な理由は基本的にラスティ君が攻められるシーンがほとんどで逆のパターンがほとんどなかったこと。ぼく的には図書館の司書であるリムカ君をラスティが喰ってしまうシーンがあっても良かったのではないかと思うのですが、それはともかくHシーンのバリエーションの少なさというよりHシーンが女ラスティばかりというという部分が、何となくこのゲームが乙女ゲー寄りではと意識させるのではないかと思うのです。
というわけでこのゲーム、原画の垢抜けの無さ(まあこれはこれで味があるのですが)も相まって一般エロゲーマーに勧めるのはやや辛いところがあります。逆に乙女ゲーをプレイするような女性なら嗜好に合うのではと思ったりするのですが、それほど売れたとは思えないこのゲームに何と続編(ファンディスク)があるのです。まあなぜかこの続編も本編をまだ終えてもいなかったのに発売日購入しているわけですが、幸いこちらは(アクチ付きということもあって)起動ディスクは要らないので、他の起動ディスク要のゲームに左右させられることなく安心してプレイできそう。まあそれより同じコメディ系のゲームなら評判になっている恋愛0キロメートル(ASa prozect)の方を先にプレイするべきなのかもしれないですけどね。
2011年11月15日
灰汁の強いキャラばかり用意しても・・・
そろそろ年末&年始の勤務日が決まる時期ということで、怖いもの見たさで勤務予定表を確認したら見事クリスマスと大晦日&正月三が日に当直勤務が入っていました(泣)
「家族持ちでないし、どうせ予定もないから」と上司に思われていることがミエミエなわけですが、まあ実際予定がないのだから仕方ありません。それでも予定が何もないと思われるのも癪なので「年休でも入れてやろうか」と思わないでもないのですが、そんな勇気は当然のように持ち合わせてないし年末年始に旅行に行っても高いだけなので、正月三が日過ぎた頃に休暇を入れのんびり体を休めようかと思っています。
さてこのところ数多い積みげーの中から肩が凝らず疲れないゲームばかりをよってプレイしているわけですが、今回はぶらぶら(WHEEL)を崩すことにしました。今年3月発売のゲームということで東日本大震災の影響を受けたのか批評空間のデータ数は50に満たず中央値も70点と低迷しているということもあって、あかべぇ軍団のバカゲー部門を担うと云われるWHEELのゲームとしては寂しい成績となっています。前作のひのまるっがまずまずの評価を受けデータ数も250を超えていることを考えると、この成績ではブランドの評価を大きく落としたと言われても仕方ないところでしょう。
そんなゲームですが実際プレイしてみると設定がやや空回りしている印象は否めない。このゲームの最初の印象ではキーパーソンとなる人物は主人公の思い人である瞳ちゃんであって、彼!が巻き起こす騒動が主人公やヒロインを振り回すといったBLを茶化したようなストーリーを想像していました。
ところが実際は振り回すのは灰汁の強いヒロインたちの方で振り回されるのは瞳ちゃんの方。まあ瞳ちゃんの可愛さや女らしさを演出するならこの設定でも悪くないのかもしれないのですが、実際の瞳ちゃんはというと顔こそ女顔ですが性格は紛れもない男であってどうも空回りしている印象が否めないのですね。
それに輪をかけるのが灰汁の強すぎるヒロインたちの行動。まあこのあたりはバカゲーなので仕方がない部分はあるのですが、それでも笑いの起きそうな場面でもほとんどクスリとも出来なかったのはあまりにドタバタ感が強すぎたことにあるのでしょう。
ただそれでも序盤~中盤にかけてのテキストはスピード感があったのは良かったところ。このゲームの場合コテコテのバタ臭いギャグで狙いすぎ逆にスベっているケースが多いのですが、それでも白けた雰囲気にならなかったのはテキストがサクサク読められたことに他ならないかと。このあたりはライター陣の技巧を素直に褒めたいと思います。ただそんなスピード感も個別ルートに入るとやや落ちてくるのは残念で、これは個別ルートに入ってからの展開がどうも古臭いからではないかと思います。このゲーム、全体的にギャグが古めでやや高い年代層でないと分かりにくいのですが、展開までもがどこかで見たようなパターンばかりでは正直飽きてしまいます。どうせこのゲームにまともな恋愛もののような展開は期待していないのですから、中途半端にシリアスにするよりも最後までスピード感溢れるバカゲーとして突き進んだほうがぼく的には良かったのではないかと思います。
設定だけ見ればかなり面白そうなゲームでキャラも個性的。ただいくらギャグメーカーばかり用意してもキャラクターが好き勝手に暴れまわるだけでは面白くならないのは道理で、このゲームに欠けていたのはそういった部分ではなかったのではと思うのです。本来そういった部分を瞳ちゃんが担うはずだったのでしょうが、個別ルートに入ると存在感が途端に稀薄になってしまうわけでこれでは終盤笑いが乏しくなっても仕方ないのでしょう。そういった意味では瞳ちゃんが思うように活躍できなかった・・・というより他のキャラに喰われてしまったのがこのゲームが不振に終わった一番の原因ではないかと思います。
「家族持ちでないし、どうせ予定もないから」と上司に思われていることがミエミエなわけですが、まあ実際予定がないのだから仕方ありません。それでも予定が何もないと思われるのも癪なので「年休でも入れてやろうか」と思わないでもないのですが、そんな勇気は当然のように持ち合わせてないし年末年始に旅行に行っても高いだけなので、正月三が日過ぎた頃に休暇を入れのんびり体を休めようかと思っています。
さてこのところ数多い積みげーの中から肩が凝らず疲れないゲームばかりをよってプレイしているわけですが、今回はぶらぶら(WHEEL)を崩すことにしました。今年3月発売のゲームということで東日本大震災の影響を受けたのか批評空間のデータ数は50に満たず中央値も70点と低迷しているということもあって、あかべぇ軍団のバカゲー部門を担うと云われるWHEELのゲームとしては寂しい成績となっています。前作のひのまるっがまずまずの評価を受けデータ数も250を超えていることを考えると、この成績ではブランドの評価を大きく落としたと言われても仕方ないところでしょう。
そんなゲームですが実際プレイしてみると設定がやや空回りしている印象は否めない。このゲームの最初の印象ではキーパーソンとなる人物は主人公の思い人である瞳ちゃんであって、彼!が巻き起こす騒動が主人公やヒロインを振り回すといったBLを茶化したようなストーリーを想像していました。
ところが実際は振り回すのは灰汁の強いヒロインたちの方で振り回されるのは瞳ちゃんの方。まあ瞳ちゃんの可愛さや女らしさを演出するならこの設定でも悪くないのかもしれないのですが、実際の瞳ちゃんはというと顔こそ女顔ですが性格は紛れもない男であってどうも空回りしている印象が否めないのですね。
それに輪をかけるのが灰汁の強すぎるヒロインたちの行動。まあこのあたりはバカゲーなので仕方がない部分はあるのですが、それでも笑いの起きそうな場面でもほとんどクスリとも出来なかったのはあまりにドタバタ感が強すぎたことにあるのでしょう。
ただそれでも序盤~中盤にかけてのテキストはスピード感があったのは良かったところ。このゲームの場合コテコテのバタ臭いギャグで狙いすぎ逆にスベっているケースが多いのですが、それでも白けた雰囲気にならなかったのはテキストがサクサク読められたことに他ならないかと。このあたりはライター陣の技巧を素直に褒めたいと思います。ただそんなスピード感も個別ルートに入るとやや落ちてくるのは残念で、これは個別ルートに入ってからの展開がどうも古臭いからではないかと思います。このゲーム、全体的にギャグが古めでやや高い年代層でないと分かりにくいのですが、展開までもがどこかで見たようなパターンばかりでは正直飽きてしまいます。どうせこのゲームにまともな恋愛もののような展開は期待していないのですから、中途半端にシリアスにするよりも最後までスピード感溢れるバカゲーとして突き進んだほうがぼく的には良かったのではないかと思います。
設定だけ見ればかなり面白そうなゲームでキャラも個性的。ただいくらギャグメーカーばかり用意してもキャラクターが好き勝手に暴れまわるだけでは面白くならないのは道理で、このゲームに欠けていたのはそういった部分ではなかったのではと思うのです。本来そういった部分を瞳ちゃんが担うはずだったのでしょうが、個別ルートに入ると存在感が途端に稀薄になってしまうわけでこれでは終盤笑いが乏しくなっても仕方ないのでしょう。そういった意味では瞳ちゃんが思うように活躍できなかった・・・というより他のキャラに喰われてしまったのがこのゲームが不振に終わった一番の原因ではないかと思います。
2011年11月08日
安物買いの銭失い?
先月末、某ショップに予約していたエロゲーを回収しに行ったときのこと。
ここ2か月、それほど食指の動く作品が無かったということもあって新作を予約購入するというのは久方ぶりのこと。発売日当日は当直勤務だったこともあって、ショップに行ったのは一夜明けた土曜日だったのですがぼくの見る限り喧騒ぶりは発売日当日とほぼ変わらない感じ。実際開店直後に訪れたにも関わらずレジの前は長蛇の列で夜勤明けの疲れた体には堪えることしきりなわけですが、それでも20分経過した頃にはレジの前にたどり着くことが出来ました。
そして握りしめていた予約券を店員に渡そうとした直前、ふと目についたのがレジ前にあった未開封中古の数々。そのほとんどが前日に発売された新作でディスカウントされているといってもさほどお値打ち感はないのですが、1本だけ飛び切り安くなっているソフトがあって驚かされました。なんといっても定価のほぼ半値となっていたのですから、発売日翌日の値段とはとても思えない。
その値段を見てバカ正直に予約券をレジに出して高い新品を購入する人は少ないのではないかと思います。もちろん予約特典やショップ特典のテレカ&シーツ類が欲しければ別なのでしょうが、このゲームの場合予約特典にサントラやヴォーカルCDが付いていたわけでなくぼく的にテレカ&シーツ類にも拘りがないので安ければ安いほうがぼくの厳しい懐事情からすると都合がいい。
そんなわけで、かなり得をした気分で自室に戻ったわけですが、ゲーム本体を手に取り冷静になって考えてみると
「1日でこれだけ暴落したということは、それだけ内容が乏しいのでは?」
という嫌な予感が頭をよぎりました。
となると確かめるしかないわけで、早速シュリンクを破ってゲームを始めてみたのですが、意外や意外面白い。
そのゲームというのは皆さんの想像どおり恋色空模様 after happiness and extra hearts(すたじお緑茶)なのですが、意外というのはメーカーにとって失礼なことばだったかもしれません。というのもすたじお緑茶のファンディスクというのは前作の片恋いの月でも経験ずみなのですが、巷の評価はともかくぼくはかなり楽しめたファンディスクだったのです。
だからぼくはそれほどこの新作に対して不安はなかったし実際序盤をプレイしている限りは本編よりも面白いといっても過言でない。と、ここまでプレイして思ったのは、なぜこれだけ面白いゲームが1日でこれだけ暴落してしまったという疑問よりも、なぜこれだけ面白い作品を未開封とはいえ中古で買ってしまったかということです。
詰まらない面白くないゲームならディスカウントされた値段で買っても当然と思うのでしょうが、面白いゲームなら正規の値段で買ってあげたかったと少し後悔してしまったわけで、この借りは次回作を新品で買うことによって返したいなとぼく的に思っています。
ここ2か月、それほど食指の動く作品が無かったということもあって新作を予約購入するというのは久方ぶりのこと。発売日当日は当直勤務だったこともあって、ショップに行ったのは一夜明けた土曜日だったのですがぼくの見る限り喧騒ぶりは発売日当日とほぼ変わらない感じ。実際開店直後に訪れたにも関わらずレジの前は長蛇の列で夜勤明けの疲れた体には堪えることしきりなわけですが、それでも20分経過した頃にはレジの前にたどり着くことが出来ました。
そして握りしめていた予約券を店員に渡そうとした直前、ふと目についたのがレジ前にあった未開封中古の数々。そのほとんどが前日に発売された新作でディスカウントされているといってもさほどお値打ち感はないのですが、1本だけ飛び切り安くなっているソフトがあって驚かされました。なんといっても定価のほぼ半値となっていたのですから、発売日翌日の値段とはとても思えない。
その値段を見てバカ正直に予約券をレジに出して高い新品を購入する人は少ないのではないかと思います。もちろん予約特典やショップ特典のテレカ&シーツ類が欲しければ別なのでしょうが、このゲームの場合予約特典にサントラやヴォーカルCDが付いていたわけでなくぼく的にテレカ&シーツ類にも拘りがないので安ければ安いほうがぼくの厳しい懐事情からすると都合がいい。
そんなわけで、かなり得をした気分で自室に戻ったわけですが、ゲーム本体を手に取り冷静になって考えてみると
「1日でこれだけ暴落したということは、それだけ内容が乏しいのでは?」
という嫌な予感が頭をよぎりました。
となると確かめるしかないわけで、早速シュリンクを破ってゲームを始めてみたのですが、意外や意外面白い。
そのゲームというのは皆さんの想像どおり恋色空模様 after happiness and extra hearts(すたじお緑茶)なのですが、意外というのはメーカーにとって失礼なことばだったかもしれません。というのもすたじお緑茶のファンディスクというのは前作の片恋いの月でも経験ずみなのですが、巷の評価はともかくぼくはかなり楽しめたファンディスクだったのです。
だからぼくはそれほどこの新作に対して不安はなかったし実際序盤をプレイしている限りは本編よりも面白いといっても過言でない。と、ここまでプレイして思ったのは、なぜこれだけ面白いゲームが1日でこれだけ暴落してしまったという疑問よりも、なぜこれだけ面白い作品を未開封とはいえ中古で買ってしまったかということです。
詰まらない面白くないゲームならディスカウントされた値段で買っても当然と思うのでしょうが、面白いゲームなら正規の値段で買ってあげたかったと少し後悔してしまったわけで、この借りは次回作を新品で買うことによって返したいなとぼく的に思っています。
2011年11月04日
読む力の衰えに気づく
最近専らプレイしているエロゲーはというとバカゲーや軽い萌えゲーばかりで、シナリオに軸足を置いたいわゆる読ませるゲームというのはほとんどプレイしていません。
確かに軽いゲームというのは頭を使わず気楽にプレイできることは間違いない。ただこうしたゲームばかりプレイしていて危惧するのは、文章を読み流してしまう癖が付いてしまい読む力が衰えてしまわないかということ。
以前ならば容易に気付いた伏線にも全く気付かずに進行させてしまいライターの言いたい事の半分も理解できずゲームを終えてしまうというのは勿体ないことですし折角苦労して購入した甲斐もない。そしてそれよりも怖いのが、自分の読む力の衰えたのを棚に上げて見当違いの評価をゲームに下してしまうことです。
もちろん自分に分からないような表現力の低いテキストを書くライターの方が悪いと胸を張っていればそれはそれでいいのかもしれませんが、それが何度も続くともなると自分の読解力の無さを疑いたくなるというもの。
ぼくがそう思ってしまったのは、最近批評空間でシナリオの評価が高かったゲームがことごとくぼくに合わなかったからで、そう考えるともうぼくはシナリオ重視のゲームをプレイする資格はないかもと考えてしまったからです。それならば頭を使わずに済む軽いゲームばかりプレイしていたほうが精神衛生上良いわけで、実際ぼくが先週末購入したゲームもバカゲーや萌えゲーといった軽いものばかり。これでは益々読む力が衰えていくのではと危惧しているのです。
まあエロゲーばかりプレイして読む力を鍛えようというのが虫のいい話で、読解力を鍛えたかったら真っ当な小説を読めばいいと言われればそれまでですけれど・・・
確かに軽いゲームというのは頭を使わず気楽にプレイできることは間違いない。ただこうしたゲームばかりプレイしていて危惧するのは、文章を読み流してしまう癖が付いてしまい読む力が衰えてしまわないかということ。
以前ならば容易に気付いた伏線にも全く気付かずに進行させてしまいライターの言いたい事の半分も理解できずゲームを終えてしまうというのは勿体ないことですし折角苦労して購入した甲斐もない。そしてそれよりも怖いのが、自分の読む力の衰えたのを棚に上げて見当違いの評価をゲームに下してしまうことです。
もちろん自分に分からないような表現力の低いテキストを書くライターの方が悪いと胸を張っていればそれはそれでいいのかもしれませんが、それが何度も続くともなると自分の読解力の無さを疑いたくなるというもの。
ぼくがそう思ってしまったのは、最近批評空間でシナリオの評価が高かったゲームがことごとくぼくに合わなかったからで、そう考えるともうぼくはシナリオ重視のゲームをプレイする資格はないかもと考えてしまったからです。それならば頭を使わずに済む軽いゲームばかりプレイしていたほうが精神衛生上良いわけで、実際ぼくが先週末購入したゲームもバカゲーや萌えゲーといった軽いものばかり。これでは益々読む力が衰えていくのではと危惧しているのです。
まあエロゲーばかりプレイして読む力を鍛えようというのが虫のいい話で、読解力を鍛えたかったら真っ当な小説を読めばいいと言われればそれまでですけれど・・・
2011年10月27日
全盛期の力があれば評価も・・・
最近もっぱら肩の凝らない軽いゲームばかりプレイしているぼくですが、その中でも飛び切り軽いゲームといえるのが今回クリアしたぜっちょースパイラル!!(ALL-TiME)でした。
同じブランドのゲームで最近クリアしたMてぃーちゃー 彼女♂の悩み多き教育事情と同傾向でありこのブランドの特色である設定勝負を貫いたという点では同じですが、Mてぃーちゃーがどちらかというとテキストで笑いを取ろうとしていたのに対して、今回はリアクション芸というか力押しの笑い。
どちらかというとぼくの好みは前者の方なのですが、このメーカーのもう一つの顔であるエロ(抜きゲー)という点では今回の方が上(というか前回はエロという点で全く力を入れていないので比較にならない)。ただ今回もHシーンでなぜかギャグを入れたりと純粋な抜きゲーと比較すると厳しく、エロに期待しすぎると裏切られてしまいそう。といってもこのライターの前作はそこそこ使えたようなので、もしかしたら原画家の差が出てしまったのかもしれません。
そんなゲームですが、女の子とHをしてそのエクスタシーのエネルギーを集めるという発想自体バカそのものでありそのノリが全編に亘って貫かれています。ただ前に述べたようにテキストの牽引力で笑わせるといったタイプのゲームではないだけに、過剰な笑いに期待してしまうと肩を落とすことになってしまうでしょう。こういったタイプのゲームはあまりにバカバカしい設定に対して、苦笑いしながらプレイすることの出来る心の広さが求められるといっても過言でないと思います。
さてヒロインは全員主人公と同じ下宿人でメーカーHPにあるように全員Hな人達ばかりなのですが、個別ルートがあるのは4人となっています。その陣容はというと主人公の初恋の人で今は父親の後妻となっている春菜さん。同級生でお堅い風紀委員の裏でその実コアなエロゲーマーという夏海。同じく同級生でエロ漫画家の莉子。そして地縛霊の蒼さんなわけですが、一見エンドが一つしかなく他のヒロインのルートに入らなかった時の救済キャラのように思える蒼さんが一番まともなシナリオだったりします。ただそれでもぼく的に一番魅力的だったヒロインはこの4人でなくて下宿人の中で唯一個別ルートのなかった風花だったりします(Hシーンは存在する)。このゲームの黒幕的キャラで腹黒ヒロインの代表のように思われる風花ですが、妙に味のあるキャラに仕上がっていて個別ルートがないのが本当に惜しまれます。もし本当に笑いで勝負したいなら彼女のルートこそ必要だったと思われるのですが、そのあたりでも笑いもエロも今一つという中途半端さを露呈してしまっているといえるのですね。
まあ原画家の啼兎☆(なきうさ)氏がくれいどるそんぐの頃のような原画力を発揮していればこのくらいでも充分萌えエロが発揮できていたと思うのですが、残念ながら往年の力を望むべくもなくて・・・氏の描くヒロインに心奪われていたぼくとしては寂しい限りです。
最後にこんなB級作品にしてはもったいないくらいのOP&ED曲は何なのでしょうか?それほど好曲と思えなかった前作はヴォーカルCDが封入されて今回はないというのは何となくメーカーの悪意を感じられて仕方なかったです。
同じブランドのゲームで最近クリアしたMてぃーちゃー 彼女♂の悩み多き教育事情と同傾向でありこのブランドの特色である設定勝負を貫いたという点では同じですが、Mてぃーちゃーがどちらかというとテキストで笑いを取ろうとしていたのに対して、今回はリアクション芸というか力押しの笑い。
どちらかというとぼくの好みは前者の方なのですが、このメーカーのもう一つの顔であるエロ(抜きゲー)という点では今回の方が上(というか前回はエロという点で全く力を入れていないので比較にならない)。ただ今回もHシーンでなぜかギャグを入れたりと純粋な抜きゲーと比較すると厳しく、エロに期待しすぎると裏切られてしまいそう。といってもこのライターの前作はそこそこ使えたようなので、もしかしたら原画家の差が出てしまったのかもしれません。
そんなゲームですが、女の子とHをしてそのエクスタシーのエネルギーを集めるという発想自体バカそのものでありそのノリが全編に亘って貫かれています。ただ前に述べたようにテキストの牽引力で笑わせるといったタイプのゲームではないだけに、過剰な笑いに期待してしまうと肩を落とすことになってしまうでしょう。こういったタイプのゲームはあまりにバカバカしい設定に対して、苦笑いしながらプレイすることの出来る心の広さが求められるといっても過言でないと思います。
さてヒロインは全員主人公と同じ下宿人でメーカーHPにあるように全員Hな人達ばかりなのですが、個別ルートがあるのは4人となっています。その陣容はというと主人公の初恋の人で今は父親の後妻となっている春菜さん。同級生でお堅い風紀委員の裏でその実コアなエロゲーマーという夏海。同じく同級生でエロ漫画家の莉子。そして地縛霊の蒼さんなわけですが、一見エンドが一つしかなく他のヒロインのルートに入らなかった時の救済キャラのように思える蒼さんが一番まともなシナリオだったりします。ただそれでもぼく的に一番魅力的だったヒロインはこの4人でなくて下宿人の中で唯一個別ルートのなかった風花だったりします(Hシーンは存在する)。このゲームの黒幕的キャラで腹黒ヒロインの代表のように思われる風花ですが、妙に味のあるキャラに仕上がっていて個別ルートがないのが本当に惜しまれます。もし本当に笑いで勝負したいなら彼女のルートこそ必要だったと思われるのですが、そのあたりでも笑いもエロも今一つという中途半端さを露呈してしまっているといえるのですね。
まあ原画家の啼兎☆(なきうさ)氏がくれいどるそんぐの頃のような原画力を発揮していればこのくらいでも充分萌えエロが発揮できていたと思うのですが、残念ながら往年の力を望むべくもなくて・・・氏の描くヒロインに心奪われていたぼくとしては寂しい限りです。
最後にこんなB級作品にしてはもったいないくらいのOP&ED曲は何なのでしょうか?それほど好曲と思えなかった前作はヴォーカルCDが封入されて今回はないというのは何となくメーカーの悪意を感じられて仕方なかったです。
2011年10月14日
分岐の遅れが惜しまれる
積みげーの中で一番懸案となっていた恋色空模様(すたじお緑茶)がようやくクリアできました。最悪本編をプレイしないままファンディスクを買う羽目になるのではと心配していたのですがホッと一息といったところ。これも最近(ぼくの)目ぼしい新作が発売されず積みゲーを崩すスピードが早まっていることもあるのですが、それよりも緑茶が半年もの延期をしてくれたおかげといっていいかもしれません。
このゲーム。ぼく的に非常に好みの原画であり、前作以上に萌え色の強い作品と見ていたのですが、批評空間の評価をざっくり見ていると意外にシナリオの評価も悪くない。前作の片恋いの月がその良質な萌えや演出面とは対照的にシナリオは寂しいことになっていたため正直予想外だったのですが、いざプレイしてみると何とも評価に苦しむシナリオとなっていました。確かに面白いといえる場面も多くて批評空間の得点が高い(現在中央値80点)理由も分からないでもないのですが、ぼく的にはこのシナリオは正直あまり買っていません。というのは・・・
(ここからネタバレ)
前作の片恋いの月が、終盤の展開でどうにも解せないところがあったりしてそれがゲームとしての評価を落としてしまったわけですが、ぼく的にはもう一つ主人公がどうにも好ましくなくてそれもマイナスとした要因でした。ハーレムゲーでプレイヤーに「なぜこんな奴が無条件でヒロインに好かれるのだろう」と思わせてはダメなわけですが、片恋いの月ではまさしくその欠点がそのまま当てはまってしまっていたのです。
今回の恋色空模様も事前に設定を見た限り全ヒロインの好感度がゲーム開始直後からほぼMAXとなる究極のハーレムゲーでといってよく、前作と同じような主人公の設定なら同様の結果に終わる可能性が大と思っていました。
ところがライターはさすがに前作と同じ轍は踏みませんでした。主人公は前作同様お世辞にもナチュラルにカリスマ性が高いと思わせるほどではなかったのですが、彼が活躍するエピソードを豊富に用意することによって、ヒロインが主人公を好きになっても不思議ないとプレイヤーに思わせようとしたわけです。
その試みはある程度成功したといえるでしょう。前作同様サブキャラを含めて異常とも思える主人公への好かれっぷりもまあ許容範囲かなと思わせるわけで、ハーレムゲーの主人公としての資格は達しているといえます。ただ主人公の実績を強調した結果、共通パートが長くなりすぎてしまったのは誤算でした。
確かに共通パートの最後は盛り上がりましたし主人公の活躍をじっくり演出できたという点ではプラスだったのですが、全体で見るとそのシーンがゲームのクライマックスとなってしまっていて、それ以降の個別ルートがどうにも盛り上がりに欠けるように思えて仕方ないのです。
ヒロインと結ばれる場面がクライマックスを過ぎてからというのはゲームの構成上あまり好ましくないわけで、実際どのヒロインも共通パートの延長戦のような展開というのは少々芸がないと言われても仕方ないと思います。
ぼくが思うにはヒロインとの個別ルートをもっと早く分岐させれば、もっと主人公とヒロインとの関係を印象づけられたと思うのです。ツンデレ妹の美琴は仕方ないとしても他のヒロインは主人公への好感度はとうにMAXに達していたわけで、共通パートの終盤にそのヒロインとのHシーンが入っていたとしても全く不思議でないわけです。結ばれたヒロインと主人公が手を取り合って共通パート最大のヤマ(敵)に立ち向かう(もちろん他のヒロイン&サブキャラも協力して)といった展開の方がもっと盛り上がれたでしょうし、解決後のイチャラブ度合いも深まったと思うのですね。
というわけでシナリオのデキが問題というより構成に難があったという作品。それでもこのゲームには数多くの長所があって、それだけにこの部分が何とかなっていれば文句なしの良作となっていたと思われるだけに非常に惜しまれます。特にイチャラブ部分で必ずしも原画の良さを活かしきったと思われない印象があったので、そのあたりの補完をファンディスクでは期待したいと思います。もちろんヒロイン以上に魅力的だったサブヒロインとのHシーンを含めて期待しているわけですが。
このゲーム。ぼく的に非常に好みの原画であり、前作以上に萌え色の強い作品と見ていたのですが、批評空間の評価をざっくり見ていると意外にシナリオの評価も悪くない。前作の片恋いの月がその良質な萌えや演出面とは対照的にシナリオは寂しいことになっていたため正直予想外だったのですが、いざプレイしてみると何とも評価に苦しむシナリオとなっていました。確かに面白いといえる場面も多くて批評空間の得点が高い(現在中央値80点)理由も分からないでもないのですが、ぼく的にはこのシナリオは正直あまり買っていません。というのは・・・
(ここからネタバレ)
前作の片恋いの月が、終盤の展開でどうにも解せないところがあったりしてそれがゲームとしての評価を落としてしまったわけですが、ぼく的にはもう一つ主人公がどうにも好ましくなくてそれもマイナスとした要因でした。ハーレムゲーでプレイヤーに「なぜこんな奴が無条件でヒロインに好かれるのだろう」と思わせてはダメなわけですが、片恋いの月ではまさしくその欠点がそのまま当てはまってしまっていたのです。
今回の恋色空模様も事前に設定を見た限り全ヒロインの好感度がゲーム開始直後からほぼMAXとなる究極のハーレムゲーでといってよく、前作と同じような主人公の設定なら同様の結果に終わる可能性が大と思っていました。
ところがライターはさすがに前作と同じ轍は踏みませんでした。主人公は前作同様お世辞にもナチュラルにカリスマ性が高いと思わせるほどではなかったのですが、彼が活躍するエピソードを豊富に用意することによって、ヒロインが主人公を好きになっても不思議ないとプレイヤーに思わせようとしたわけです。
その試みはある程度成功したといえるでしょう。前作同様サブキャラを含めて異常とも思える主人公への好かれっぷりもまあ許容範囲かなと思わせるわけで、ハーレムゲーの主人公としての資格は達しているといえます。ただ主人公の実績を強調した結果、共通パートが長くなりすぎてしまったのは誤算でした。
確かに共通パートの最後は盛り上がりましたし主人公の活躍をじっくり演出できたという点ではプラスだったのですが、全体で見るとそのシーンがゲームのクライマックスとなってしまっていて、それ以降の個別ルートがどうにも盛り上がりに欠けるように思えて仕方ないのです。
ヒロインと結ばれる場面がクライマックスを過ぎてからというのはゲームの構成上あまり好ましくないわけで、実際どのヒロインも共通パートの延長戦のような展開というのは少々芸がないと言われても仕方ないと思います。
ぼくが思うにはヒロインとの個別ルートをもっと早く分岐させれば、もっと主人公とヒロインとの関係を印象づけられたと思うのです。ツンデレ妹の美琴は仕方ないとしても他のヒロインは主人公への好感度はとうにMAXに達していたわけで、共通パートの終盤にそのヒロインとのHシーンが入っていたとしても全く不思議でないわけです。結ばれたヒロインと主人公が手を取り合って共通パート最大のヤマ(敵)に立ち向かう(もちろん他のヒロイン&サブキャラも協力して)といった展開の方がもっと盛り上がれたでしょうし、解決後のイチャラブ度合いも深まったと思うのですね。
というわけでシナリオのデキが問題というより構成に難があったという作品。それでもこのゲームには数多くの長所があって、それだけにこの部分が何とかなっていれば文句なしの良作となっていたと思われるだけに非常に惜しまれます。特にイチャラブ部分で必ずしも原画の良さを活かしきったと思われない印象があったので、そのあたりの補完をファンディスクでは期待したいと思います。もちろんヒロイン以上に魅力的だったサブヒロインとのHシーンを含めて期待しているわけですが。
2011年10月05日
人間よりもゲームの方がずっと・・・
批評空間では9月発売組の感想がぼちぼちと出始めているというのに、ぼくは一昔前の積みゲー崩しに励む日々。まあここ2ヶ月新作を1本も買ってないわけで旧作をプレイするしかないわけですが、2ヶ月もの間何もゲームを購入しないというのも寂しすぎるというわけで、評判の良さそうなものを1本くらい手に入れてこようかと思っています。といっても今のところソコソコ期待していたゲームが伸び悩んでいる現況なわけでどれを購入するか悩んでいます。まあ評価だけ考えればVenusBlood -ABYSS- が飛びぬけているのですが、現在のぼくの状況を考えるととてもプレイできず積みゲーとなること確定なわけでもっとサクッとプレイできるゲームを探しているのです。
まあそんなゲームの評価なんて高く出るわけがないのですけどね。
さて新作を買ってプレイするには、今HDを占領しているゲームを終わらせなければならないというわけで、今回プレイし終えたのがCURE GIRL(Noesis)です。杉菜水姫率いるInnocent Greyの別ブランドとして低中価格帯のソフトをリリースしてきたNoesis初のフルプライス作品で、ダメ人間を主軸とする群像劇という設定は魅力的なものでした。もちろんそれより原画家の魅力の方がより上回るわけですが、それでもこれまでとは明らかに毛色の違った作品なだけに不安も大きいが大化けする可能性もあるのではというわけで購入前の期待値はそこそこでした。
その後批評空間の評価がさほどでなかったりして期待は脆くも崩れ去ったわけですが、実際にプレイしてみて評価が高くない理由がよく分かりました。
というのもこのゲームのウリであるダメ人間の群像劇という設定が全くといっていいほど生かされていなかったからです。
このゲーム、主人公は狙ったヒロインの下に足しげく通い、ヒロインの好む話題を探りながら会話をして好感度を上げていくというのが序盤の進行なわけですが、その展開のどこに「人嫌い世間嫌いな主人公」という設定が結びつくのでしょうか。逆にぼくはこの主人公はどちらかというとアグレッシブな性格なのではと思い直したくらいで、主人公はダメ人間とウソを付いてコミュに接触しているのではと勘違いしてしまったくらいです。そう考えるとこの時点でダメ人間という設定が破綻しているといっても過言ではありません。
こんな設定で始まるものですから、主人公を始めどうも登場人物の設定が薄っぺらいのですね。このゲームのヒロインは大なり小なりトラウマを持っていてそれがダメ人間になってしまった要因となるわけですが、それが伏線もなく終盤になって唐突に提示されるため、どうにも作られたような印象しか与えないのですね。ダメ人間という設定は悪くないのですから序盤からダメ人間っぷりを垣間見せるような展開にしておかなければいけないと思うのです。
まあこれが生まれついてのダメ人間ならそんな細かいことに気を使わないでいいのかもしれないのですが、このゲームの登場人物は何かの理由があってダメ人間になったわけですから余計そのあたりの伏線が序盤から必要となってくると思うのです。こんな薄っぺらい設定のヒロインしか創造できないならば、背伸びせず普通の萌えゲーを制作しておけば良かったのではと思わずにいられません。
折角の好素材を生かし切れずに終わったという印象しかない本当に残念なゲームで、人間よりもゲームの方がずっとダメなのではと思ってしまった魚でした。
まあそんなゲームの評価なんて高く出るわけがないのですけどね。
さて新作を買ってプレイするには、今HDを占領しているゲームを終わらせなければならないというわけで、今回プレイし終えたのがCURE GIRL(Noesis)です。杉菜水姫率いるInnocent Greyの別ブランドとして低中価格帯のソフトをリリースしてきたNoesis初のフルプライス作品で、ダメ人間を主軸とする群像劇という設定は魅力的なものでした。もちろんそれより原画家の魅力の方がより上回るわけですが、それでもこれまでとは明らかに毛色の違った作品なだけに不安も大きいが大化けする可能性もあるのではというわけで購入前の期待値はそこそこでした。
その後批評空間の評価がさほどでなかったりして期待は脆くも崩れ去ったわけですが、実際にプレイしてみて評価が高くない理由がよく分かりました。
というのもこのゲームのウリであるダメ人間の群像劇という設定が全くといっていいほど生かされていなかったからです。
このゲーム、主人公は狙ったヒロインの下に足しげく通い、ヒロインの好む話題を探りながら会話をして好感度を上げていくというのが序盤の進行なわけですが、その展開のどこに「人嫌い世間嫌いな主人公」という設定が結びつくのでしょうか。逆にぼくはこの主人公はどちらかというとアグレッシブな性格なのではと思い直したくらいで、主人公はダメ人間とウソを付いてコミュに接触しているのではと勘違いしてしまったくらいです。そう考えるとこの時点でダメ人間という設定が破綻しているといっても過言ではありません。
こんな設定で始まるものですから、主人公を始めどうも登場人物の設定が薄っぺらいのですね。このゲームのヒロインは大なり小なりトラウマを持っていてそれがダメ人間になってしまった要因となるわけですが、それが伏線もなく終盤になって唐突に提示されるため、どうにも作られたような印象しか与えないのですね。ダメ人間という設定は悪くないのですから序盤からダメ人間っぷりを垣間見せるような展開にしておかなければいけないと思うのです。
まあこれが生まれついてのダメ人間ならそんな細かいことに気を使わないでいいのかもしれないのですが、このゲームの登場人物は何かの理由があってダメ人間になったわけですから余計そのあたりの伏線が序盤から必要となってくると思うのです。こんな薄っぺらい設定のヒロインしか創造できないならば、背伸びせず普通の萌えゲーを制作しておけば良かったのではと思わずにいられません。
折角の好素材を生かし切れずに終わったという印象しかない本当に残念なゲームで、人間よりもゲームの方がずっとダメなのではと思ってしまった魚でした。
2011年09月29日
学園ものばかり氾濫する理由
エロゲーの世界でなぜ恋愛ゲー(萌えゲー)に分類されるものに企業を舞台としているものが余り見当たらないのは、どうしてなのでしょうか?
エロゲーをプレイする年齢を考えれば大学生か社会人がほとんどなわけで、そういったユーザー層を考えればもう少しそれに沿った設定のゲームが登場してもいいはず。それが現在の恋愛ゲーはと見ればほとんど学園を舞台にしたものばかりというのはぼく的に何か間違っている気がしてならないのです。
それに対し凌辱ゲーといわれるものは学園ものだけでなく多種多彩な舞台が用意されているわけで、余計に恋愛ゲーが学園を舞台にしているものばかりなのが不思議に思えてくるのです。ぼく的に学園ものは嫌いではないのですが、時には違う世界のゲームをプレイしたくなるというのは自然な感情なのではないでしょうか。
ではなぜ恋愛ゲーに企業を舞台にしているものが少ないのか?ぼくは単に大多数のエロゲーライターが真っ当な社会人生活をした経験に乏しいせいなのではないかと思っていました。凌辱ゲーならともかく恋愛ゲーとなればある程度現実に即した企業組織等を設定しなければならないわけで、もしそのあたりをおざなりにしたならばかなりの部分を占めるであろう社会人エロゲーユーザーの嘲笑を受けるに違いないところ。普段ナチュラルで人間性に問題のある主人公ばかり創造してしまうようなライターが真当な社会人生活を送る主人公の日常を描くのはまず無理な相談ではないかと思っていたわけです。
ただ最近になってこの考えはぼくの思い違いなのではないかという気がしてきました。というより社会人を主人公にした恋愛ゲーなんていうのはぼくが求めているだけで、大多数のユーザーはそんなものを求めていないのではと思い始めてきたのです。
大小の差こそあれ否応なく企業の歯車として生きることを強いられているユーザーが、エロゲーの世界でも同じように企業の歯車として動く主人公を好意的に受け入れられるかとなると首を横に振るしかない。それよりも現在の生活環境からかけ離れた一種夢のあるゲームをプレイしたほうが日常を忘れられるというもの。それならば大多数のユーザーとは一番縁遠い存在であるはずの学生(高校生)生活を舞台としたほうがベターとメーカーが考えたとしても不思議はないでしょう。
ただそうはいっても学園ものか精々接客業あたりを舞台とするゲームばかりが氾濫する現況はちょっと淋しい。実際名作と云われるものの中にはらくえんのような設定(企業として成り立っていませんが)のゲームもあるわけで、アイデア次第では面白いゲームが生み出される可能性は充分あると思っているのですが・・・まあこれはぼくが真っ当なサラリーマン生活をしていないからそう思うだけかもしれませんけどね。
エロゲーをプレイする年齢を考えれば大学生か社会人がほとんどなわけで、そういったユーザー層を考えればもう少しそれに沿った設定のゲームが登場してもいいはず。それが現在の恋愛ゲーはと見ればほとんど学園を舞台にしたものばかりというのはぼく的に何か間違っている気がしてならないのです。
それに対し凌辱ゲーといわれるものは学園ものだけでなく多種多彩な舞台が用意されているわけで、余計に恋愛ゲーが学園を舞台にしているものばかりなのが不思議に思えてくるのです。ぼく的に学園ものは嫌いではないのですが、時には違う世界のゲームをプレイしたくなるというのは自然な感情なのではないでしょうか。
ではなぜ恋愛ゲーに企業を舞台にしているものが少ないのか?ぼくは単に大多数のエロゲーライターが真っ当な社会人生活をした経験に乏しいせいなのではないかと思っていました。凌辱ゲーならともかく恋愛ゲーとなればある程度現実に即した企業組織等を設定しなければならないわけで、もしそのあたりをおざなりにしたならばかなりの部分を占めるであろう社会人エロゲーユーザーの嘲笑を受けるに違いないところ。普段ナチュラルで人間性に問題のある主人公ばかり創造してしまうようなライターが真当な社会人生活を送る主人公の日常を描くのはまず無理な相談ではないかと思っていたわけです。
ただ最近になってこの考えはぼくの思い違いなのではないかという気がしてきました。というより社会人を主人公にした恋愛ゲーなんていうのはぼくが求めているだけで、大多数のユーザーはそんなものを求めていないのではと思い始めてきたのです。
大小の差こそあれ否応なく企業の歯車として生きることを強いられているユーザーが、エロゲーの世界でも同じように企業の歯車として動く主人公を好意的に受け入れられるかとなると首を横に振るしかない。それよりも現在の生活環境からかけ離れた一種夢のあるゲームをプレイしたほうが日常を忘れられるというもの。それならば大多数のユーザーとは一番縁遠い存在であるはずの学生(高校生)生活を舞台としたほうがベターとメーカーが考えたとしても不思議はないでしょう。
ただそうはいっても学園ものか精々接客業あたりを舞台とするゲームばかりが氾濫する現況はちょっと淋しい。実際名作と云われるものの中にはらくえんのような設定(企業として成り立っていませんが)のゲームもあるわけで、アイデア次第では面白いゲームが生み出される可能性は充分あると思っているのですが・・・まあこれはぼくが真っ当なサラリーマン生活をしていないからそう思うだけかもしれませんけどね。