2011年08月04日

巡回して感じたこと

穢翼のユースティア(オーガスト)をクリア後、ぼくが良く巡回している感想サイト(ブログ)を回ってみたのですが、ほぼ例外なくこのゲームを取り上げているのには驚かされました。
もちろん話題の新作でしたし批評空間の感想数もかなり多くなっているので当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、ぼくが言いたいのはどのサイトでもかなり力の入った感想(考察)を載せていたということです。
もちろんその感想は好意的なものばかりでなく腐していたものもあったわけですが、その感想も通り一遍の批判でなく力の入った苦言であり、その多種多様な感想は驚くとともに感心させられました。

では、なぜこのゲームをプレイしたユーザーがそれだけ感想に力が入ったかというと、このゲームのシナリオがそれだけユーザーの心を捉えていたからだといえるのではないでしょうか?
これはぼくの個人的な感覚なのですが、これまでのオーガストのゲームといえば感想を書こうと思ってもシナリオの内容に乏しくて、どちらかというと斜に構えないといけなかった(でないと悪い部分だけを強調することになってしまう・・・)のですが、このゲームに関しては真っ向からシナリオ部分を評せるくらいの内容を誇っていたと思うのです。
そして、それ以外でも深読みできる部分が多々あります。ストーリーの根幹部分を成す崩落が東日本を襲った大地震と重なってみえるのは単なる偶然なのでしょうが、それ以外でも閉鎖空間である空中都市が不思議にも水や食料の不足に喘いでいないという部分は現在の日本の食糧事情に擬えそうですし他にも考えさせられる部分があり、このゲームは萌えゲーにしては珍しいシニカルな内容といえないこともないのです。

そう考えると、このゲームがこれまでのオーガストの作品群とはかなり様相の違うものになっているといえるのですが、それでもこれまで持っていたオーガストの味というものは失っていないのは嬉しかったところ。
確かにメインヒロインのティアは正直これまでのオーガストの作品群のメインヒロインと比較すると萌えという点に関してはやや弱いことは否めません。そういった部分だけを取り上げれば萌え不足であり、リシアやフィオネといった他のヒロインの個別ルートが短いというのもよりそのように感じてしまう要因なのかもしれませんが、それでもぼくがこのブランドの特色と思っている萌えとエロとの高次元での両立という部分では充分期待に応えてくれていると思っています。おまけルートで本編で不足気味だったイチャラブ&エロを補完するというのは最近では珍しくなくなってきていますが、それでも今回のおまけは質量とも充分でぼく的には充分満足できましたので。

萌えエロとストーリー性の折り合いを付けたという意味ではオーガストの試みは成功したといっていいかもしれません。この良作によってオーガストは一皮向けたといっても過言でないとぼく的には思っています。  

Posted by 7月の魚 at 01:45Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年07月27日

傷ついた林檎の行方は

ぼく的に主人公女装ものは大好物でどんなエロゲーでも購入候補になってしまうわけですが、最近このジャンルのゲームがあまりに氾濫している状況では、さすがに全てを購入するわけにはいきません。
となってくると体験版をプレイしたりライターの過去作などを調べて購入の可否を決めるわけですが、この手のゲームは大抵調べれば調べるほどアラが目に付いて買いたくなくなってくるのですね。

そんなわけでキミとボクとエデンの林檎(ALMA)も当初はオミットする予定でした。それも迷った末のことでなく割合早く買わないことに決めていたのですが、その方針を違えて購入することになったのは批評空間のせいなのです。
あの批評空間のトップに貼り付けてあるバナーがどうにもぼくの眼に焼きついて、まるでサブリミナルのようについ買ってしまったわけですがこれも一種の原画買いという奴でしょうか。バナーで購入してしまったというのは初めての経験なのですが、とするとメーカーが最近頻繁に行っているバナーキャンペーンというのも満更ムダでなく多少は売り上げに貢献しているのかと思ったり思わなかったり。

さてそんな切欠で購入した本作品ですが、実を言うともうクリアしてしまったわけで1ヶ月強程度の時間で終えてしまったというのはぼくにしてはかなり早いペースです。というよりある程度寝かしておかないと崩さないぼくが購入早々プレイを始めるというのはこのゲームにかなり期待していた表れといえるかもしれません。まあ結果的にはその期待は裏切られたわけなのですが・・・

最初に述べたとおりこのゲームは女装した(させられた)主人公が女子校に潜入するといういわゆる主人公女装ものでは定番といえる設定なのですが、このゲームほど女装設定が生かされていないゲームも珍しい。
大体主人公に女装して女子校に通うという危険に対する自覚が乏しいのがどうにも困りもので、女装しているにも関わらず平気で「俺」なんて一人称を平気で使ったりするものだから、プレイしているこちらの方がバレないか心配になってくるくらい。
まあこういったゲームらしくご都合主義に満ち溢れていて首謀者の従妹と婚約者以外誰も気が付かないわけですが、そう考えるとどうやらこのゲームは一般の主人公女装潜入ものとは味が違うことが分かってきました。本来の女装潜入ならば主人公の女装がバレるバレないといったシーンがクライマックスになってくるわけですが、主人公自身にそういった危機感がないわけですから盛り上がるわけがないのです。
だから主人公が女装していることを知らない雪乃や七海のルートが伏線もおざなりにして終わっても大して気になりませんでした。それはかれんルートも同様だったのですが、ぼく的には主人公が女装して潜入していることを知っている琉奈&琴音ルートのデキさえまともだったなら充分という気持ちだったのは確かです。そうルートに入るまでは・・・

その肝心な琉奈&琴音ルートも雪乃&七海ルートと同じく何の盛り上がりもないままラストを迎えてしまっては当然シナリオに高評価を与えることなんてできないわけですが、ここまでシナリオが酷いと何か清々しい気分になってくるから不思議。もちろん何のとりえもなければそう思うわけないのですが、このゲームは何といても小さなバナーでぼくを惹き付けるくらいの魅力を秘めた原画があるのです。この原画に関しては期待通りでありエロシーンについても充分ぼくを満足させてくれました。そういった意味では決して損をしたとは言えないわけですが、それでも魅力的なキャラ絵を少しでも生かしたシナリオだったならばもっとヒロインに萌えられたと思うのですね。そう考えると声優陣を含めて派手な無駄遣いをしたものだなと思ってしまいました。

たとえ大震災の影響があった(ライターが代わった)としてももう少しまともな仕上げをしていればと思うのですが、それとも傷ついた林檎はもう甦らないと考えたのでしょうか?  

Posted by 7月の魚 at 02:34Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年07月21日

7月の発売予定表から

夏競馬ということか大物馬(大作)の姿はなく、ここ2レース(月)と比べるとやや小粒なメンバー構成。それでも調教(体験版)で走った馬や前走大駆けを見せた馬が顔を見せ、玄人好みのレースとなりそうな雰囲気。夏の地方競馬(同人)レースを控えて少しでも点数を絞りたいと考えるファンには悩まされることとなりそうですが。
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略

△いきなりあなたに恋している(枕)
姉妹厩舎の直近走の走りが鮮やかだっただけに、トレーナー(ライター)が同じなこの馬にも当然期待がかかる。ただ調教(体験版)を見る限り同厩舎のしゅぷれ~むキャンディと同傾向のコメディ脚質。しゅぷれ~むキャンディが人気を裏切っているだけに不安は大きくアクが強いだけに意外な凡走も考えておいたほうが良さそう。やや主人公が残念なことになっているのもマイナス材料で人気が集中するようなら見送る手も。
期待度 ★★★

妹スタイル(C:drive.)
ヒロインが妹オンリーといっても最近ではそれほど奇異に思われなくなってきたのは記者の感覚が麻痺しているだけかもしれない。騎手(原画家)は地方(同人)や安馬での騎乗が主でそれほどバリューがないだけにトレーナーの腕に全てがかかってくるが、海原楓太&鯉川こいの実績を見ると馬券圏内に今一歩。C:drive.の馬は血統(設定)こそ面白いものの勝負になると今ひとつで、この馬も同じような走りに終わってしまいそう。
期待度 ★★

〇いろとりどりのセカイ(FAVORITE)
この馬も同厩舎の直近走で走っているだけに注目度は高いが残念ながらトレーナーが変わっていて、同じ眼で見ると痛い目に遭いそう。ただ調教は意外に悪くない。実績が乏しいトレーナーだけにこの動きが最後まで持続するかは不安があるが、騎手は相変わらずの魅力を保っているだけに、散りばめた伏線をうまくまとめればチャンスは充分。
期待度 ★★★★

△裏教師 ~背徳の淫悦授業~(BISHOP)
バカ凌辱で売るBISHOPだが、この馬に関しては馬名(タイトル)も一見普通だし厩舎(HP)の取材でもあまりそれを感じさせない。そのあたりがどう出るかだがこの厩舎の主戦騎手である水島☆多也とカガミのコンビは魅力的。アヘ顔などこの厩舎の特徴を失わなければ、最近堅実に走れているだけに念願の上位進出も充分可能な動きだ。
期待度 ★★★☆

花魁艶紅 -オイラン ルージュ-(Liar Soft)
トレーナーが桜井光以外の馬はほぼ用なしといっても過言でないライアーの馬だけに見送りムードだが、姉妹厩舎のデビュー戦で好走を演じためいびいを鞍上に迎えてレイルっぽい雰囲気を漂わせているだけに大駆けも考えられるところ。といっても相変わらずのゲームパートがいつも足を引っ張るのが毎度のパターンでレイルの馬のような信頼感は当然なく、最近不振続きの睦月たたらが調教を担当するとなると血統倒れに終わった妖刀事件の二の舞になりかねない。
期待度 ★★☆

君を仰ぎ乙女は姫に(PeasSoft)
これまでの実績が示すとおりこの厩舎の空振り度合いは神技。今回主戦のさとーさとるを再び鞍上に配してきたが、不振の原因はそこではないことが厩舎サイドはまだ分かっていないらしい。萌え主体で挑む戦法の割りに毎回ファンの気分を害するヒロインを登場させるし、調教を見る限り血統の訳の分からなさも相変わらず。また毎度の馬場掃除が待っているか。
期待度 ★

△禁断の病棟(アトリエかぐや)
アトリエかぐやの主戦騎手であるM&Mが半年振りに騎乗。最近押せ押せで使ってくるかぐやの馬だがM&M鞍上となると別格で当然内容も濃いはず。トレーナー数の多さは気がかりだが、この陣容で挑んだ最終痴漢電車3が走っているだけにそれほど気に病む必要はなさそう。ただ凌辱でなくネタ方面での評価が高かった前走だけに、あの走りがそのまま再現できるかとなると今回の血統的に難しいかもしれない。入着以上の成績を狙うとなると展開の助けが必要となりそうで連下での狙いが主か。
期待度 ★★★☆

シキガミ(あかべぇそふとつぅTRY)
あかべぇのSLG血統を扱う厩舎だが、数多くの人気騎手を乗せてきた前走と違い今回はひのまるっで好結果を残したもりたんを主戦に起用。平安時代という歴史的にはややマイナーな舞台と戦略SLGの相性がどうかといったところだが、脚捌き(ストーリー)は意外に悪くない。ただこういった馬に必要なのはゲーム性がどうかといった点。前走のSLG部分の不評さからどこまで変わり身を見せるかというのが焦点となるが、こういった系統の馬が叩き2走目で一気に勝負圏内まで突入したケースはほとんど無いだけにもう一走様子を見たいというのが正直なところ。それを承知で人気にならないうちに一票という手もないことはないが・・・
期待度 ★★★

妹恋 ~しすこい~(Etoiles)
厩舎が萌え系統に完全にシフトしてしまったが、それと反比例するように騎手の雨音響が往年の凄みを失くしてしまったのは誤算で、別路線(挿絵)で大物に育ってしまった元同僚の活躍と比べると何か物悲しくなってくりものがある。設定を見る限り萌えよりも抜き主体ではと疑いたくなるが調教やトレーナーの陣容を見る限りその路線で進めたほうが大崩れは少ないかも。それでもこれまでの実績を見る限り入着圏内も厳しそうだし主人公のダメっぷりも足を引っ張りそうで見送りが妥当か。
期待度 ★★

ぜっちょー スパイラル!!(ALL-TiME)
ういんどみる厩舎を離れてフリーとなったなきうさだが今回抜き色の強いALL-TiMEから出走したのはやや驚き。ただ調教を見る限りくれいどるそんぐの頃の騎乗の冴えは失っていて萌え系からの転向も止む無いとの見方も。ノリは完全なバカゲーで血統的には面白そうに思える。ただ同トレーナー同路線の普通じゃない!!が凡走に終わっているだけに実戦では案外の可能性は大。ラシックス(声優)は魅力もそれだけで買えるかとなるとやはり疑問。
期待度 ★★

△戦国天使ジブリール(FrontWing)
厩舎設立10周年記念馬がその期待どおりの快走を見せただけに、この人気血統でもこれまでの実績を払拭するような走りを見せて欲しいところ。今回舞台が戦国時代と何かノリがバカっぽくなってきたが、意外にそれが向いているような気がしてならない。ラシックスに変更があるのは気がかりだがバカと得意の抜きが上手く両立出来ればまさかの馬券圏内突入も充分可能かも。
期待度 ★★★☆

Tiny Dungeon ~BIRTH for YOURS~(Rosebleu)
分割商法で悪評を呼んだ馬だが、3走目ともなると何かそういった悪印象が薄れてくるから不思議。まあ初戦で大方のファンが離れてしまっただけに、それでも付いてくるといった層の支持は根強くて当然かもしれないが、ただ今回の題材を見る限り前走以上に得票数が少なくなってしまいそう。賞金不足による除外を心配しないといけないようではとても馬券は買えないか。
期待度 ★☆

◎天使の羽根を踏まないでっ(MEPHISTO)
最近、拡大政策を採っているWill系列からまた姉妹厩舎が誕生。といってもトレーナーが朱門優ということでpropellerから走ったきっと、澄みわたる朝色よりも、と同系の馬といえるだろう。そのきっと、澄みわたる朝色よりも、が人気ほど走らなかっただけに不安はあるが、その原因は攻略ヒロインの少なさと極薄だったエロが主だっただけに今回は心配なさそう。キャラメルBOXで鳴らしたほしまるがサブに付くのも好材料でラシックスも豪華。調教の動きも評判となっていてこのメンバーでは一枚上の能力を誇っている。ここは負けられないくらいの気持ち。
期待度 ★★★★☆

時を奏でる円舞曲(でぼの巣製作所)
血統が昔懐かしいマイ・フェア・エンジェルを思わせた空を仰ぎて雲たかくの直仔(FD)。父が事実上ラシックス(榊原ゆい)一本に頼った競馬だったが、今回は育成ヒロイン数を増やしてチャンスを窺う。ただ父がそれほど走った馬でないし直仔にしてはお台(価格)が高いのも気がかり。父の追加要素などそれなりにサービス要素もあるが、ここでは厳しそう。
期待度 ★☆

Princess Evangile(MOONSTONE)
すっかり萌え厩舎に変貌してしまい上位に絡めなくなってしまったMOONSTONEの最新馬で、血統もよくあるお嬢さま学園もの。調教もさほど目立つ動きで無かっただけに買いづらい馬だが、姉妹厩舎の好走に気を良くしていていそうなだけにエロ方面で充実が見込めるならば思わぬ好走は可能かもしれない。前回から主戦騎手となったやまかぜ嵐&彩季なおのコンビも大分手慣れてきた印象がありその点も心強い。といっても一線級の馬と比べるとやや実績的に劣るし、主人公にも不安あり。入着以上の成績となると厳しいか。
期待度 ★★☆

ブレイズハート(KAI)
幼馬(ロリ系)ながら派手な凌辱で注目を集めたデビュー戦。といっても残念ながら成績には繋がらなかったのだが、敗因ははっきりしているだけに巻き返しを狙いたいところ。デビュー戦と同趣向で今回も変身ヒロインのハード凌辱に期待が掛かるが、主な敗因だった脚捌きの強化となるとトレーナーの顔ぶれを見る限り不安が先立つ。忍者系凌辱はあたりが多いというイメージがあるが、くの一ものではないだけに同じ目で見るのはやや危険。大きな変わり身は期待しづらく前走程度走れば成功の部類か。
期待度 ★★☆

放課後 かすたむ☆たいむ(TEATIME)
3D血統は今やバカ系が全盛となっているが、その最先端を行くTEATIMEの最新馬。カスタムものはこれまで数多くあったが衣服や肌の色・髪型ならともかく顔のパーツの変化や落書きまで出来るとなると、ファンに魔改造してくれと言わんばかりのおバカな内容。記者的には非常に興味はあるが、ただここの馬はコース(パソコン)状態(環境)に厳しく重くてまともに動かない可能性が大。常識的には買えないだろう。
期待度 ★☆

魔法戦士フェアリーメイズ(Triangle)
この厩舎お得意の魔法少女凌辱ものだが最近賞金(データ)数が落ちているのが気がかり。前走も結果的に賞金不足だったしややマンネリ化の嫌いがあるのかもしれない。それはともかく内容はいつものここの厩舎と同じ。内容は定番の触手とキモ顔男役のコンボでこの厩舎のファンには安心できる内容。それだけに堅実な走りは見せてくれそうだが上位に食い込めるかとなるとやはり厳しそう。
期待度 ★★

闇色のスノードロップス(Iris)
地方(同人)で走った馬でバットエンドの幼馬凌辱が見所だった。今回立て直し(リニューアル)してどこまで変化を付けられるかがカギとなるが、攻略ヒロイン数を増やした程度では厳しい結果が待っていそう。もし額面どおりのエロティックヒューマンノベルという走りが見せられれば好走は可能かもしれないが、地方時のようなダメ主人公が幅を利かせていては望み薄。凌辱メインの鬱系というだけでは中央(商業)では通用しないと見る。
期待度 ★★☆

よめはぴ!(Chien)
デビュー以来ほぼ一貫してバカ系の馬を走らせてきたシアンだけに一見萌え系とも思える血統のこの馬も当然バカ系なのだろう。取材や調教を見る限りその予測は当たっていて、主人公初め登場人物の大多数はギャグ要員。こういった馬は当たり外れが大きいのが定番だが、この厩舎がこれまで当たり馬を出したことがないという事実は大きい。主人公のウザさを度外視したとしても狙いづらいのは確か。
期待度 ★★

(本紙の見解)
調教の動きを考えれば天使の羽根を踏まないでっの能力がここでは一枚抜けている。トレーナーが前走の教訓を生かせれば競り合う他馬を尻目に楽に抜け出してきそう。逆転ならいろとりどりのセカイでトレーナーが替わった心配はあるが、騎手やラシックスを生かして上位は死守しそう。他となると惑星の域を出ないが安定感ある禁断の病棟裏教師 。特別編らしい賑やかな内容の戦国天使ジブリールあたりの凌辱勢が一角崩しを狙う。シキガミいきなりあなたに恋しているも能力はありそうだが不安が多い割りに人気になりそうなだけにやや評価を下げてみた。  

Posted by 7月の魚 at 16:29Comments(1)TrackBack(0)ゲーム予想
 

2011年07月16日

温泉旅行から帰ってきて・・・

13日から2泊3日の予定で久々に温泉旅行に行ってきました。
2ヶ月ほど前から予定を組んでいて最初行く予定にしていたのは山陰だったのですが、何か勘が働いて予約直前に信州&飛騨に変更したのがどうやら当たった感じ。まさかこんな早くに梅雨明けするとは思っていなかったので幸運にもうだるような暑さを避ける形となりました。
一泊目の蓼科&二泊目の奥飛騨とも当地と違い夜はクーラー要らずの涼しさ。そして温泉もいつも行くスーパー銭湯と違いいかにも効きそうなムード。もちろん1日2日温泉に入ったくらいで全快するわけがないのですが、この雰囲気が大事なのです。
この旅行のために今月に入ってからほとんど休みを取らず正直バテ気味となっていたのですが、ようやく休まった気がします。まあ少なからず旅行疲れもありますし本当に体が休まったかは微妙なのですが、それでも精神的に休まったのは間違いないでしょう。

ただ旅行に行くとなると困るのは積みゲーの処理が全く進まなくなること。
旅行中にエロゲーの禁断症状が出て予定を切り上げ早く帰ってしまうようでは話にならないので、取り合えず出発前にかなり処理を進めたのですが、帰ってきて積みゲーの山を見ると何か焼け石に水のような気がしてならないです。それでも評判になっていた穢翼のユースティア(オーガスト)がおまけシナリオ数本を残して終わったのでホッとしていますが・・・ただ考察する暇もなく旅行に出かけてしまったので、帰ってきてこれから感想を書くといっても何か気が乗らないのですね。
それに発売からこれまでに他のレビュアーさんが賛否両論含めかなり考察を残しておられるし、ぼくが今更書いたとしても2番煎じの2乗のようなものですし・・・

それよりも旅行中中断していたエロゲーのプレイを優先したいのです。何といっても丸3日間もエロゲーをプレイしないなんていうのは記憶にないくらいで本当に禁断症状が出かねないわけで、考察なり感想はそれからといったところになりそうです。まあいつものように考察なんて大層なものにはならないでしょうけどね。  

Posted by 7月の魚 at 22:43Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年07月09日

中盤の違いを見せ付ける

こんなに早く当地で梅雨明け宣言が出たのはこれまでの人生経験で初めてのことですが、昨日今日の蒸し暑さは本当に堪えます。ここのところ疲れ気味でへばっていたのですがこれでダウン寸前まで追い込まれた感じ。当直勤務明けでもあり本来なら体を休めているべきなのでしょうが、ただ今日は楽しみにしていたFC刈谷のナイトゲーム。前回のナイトゲームのマルヤス工業戦は仕事の都合で行けず(まあ行ったとしてもFC刈谷の惨殺シーンを見せつけられただけだったのですが)次回ナイトゲームのトヨタ蹴球団戦も同じく仕事で行くのが絶望となると、疲れた体に鞭打っても行かなければなりません。

幸いFC刈谷も一時の絶不調から抜け出した感じで、前節FC岐阜SECONDに3-2と逆転勝ちし全社東海大会でも藤枝市役所&鈴鹿ランポーレといった今や格下とはいえない相手に連勝と久々にサポーターを喜ばせている様子。といってもしここで矢崎バレンテに敗れるとなれば逆に降格の心配をしなければならなくなってくるわけで本当にここが試金石となる一戦ですが・・・

(ここから観戦記)

主力がほぼ揃ったFC刈谷に対し矢崎バレンテは主力に出場停止者が出たうえDFラインも急造と苦しい顔ぶれ。そんな矢崎の守備陣をあざ笑うかのようにキックオフ直後から刈谷FW中山が裏をとりまくる。中山と矢崎の左CB松村との対決は中山のほぼ完勝といってよく前半開始直後から刈谷ペースで試合は進んでいく。
そんな12分。中山の飛び出しで得たチャンスからのこぼれ球を中盤からするすると抜け出した北野が落ち着いてシュート。これが見事に決まり早くも刈谷が先制点を挙げる。
このままのペースで進めば刈谷の圧勝かと思われたが、中山の再三の飛び出しもクロスの質が悪かったりまたそこで得たセットプレーもキックの精度がイマイチで決定機の手前ぐらいで終わってしまう。
ただ今日の刈谷は矢崎と中盤の質の違いを見せ矢崎のパスを寸断しチャンスを与えない。矢崎唯一のチャンスといえばロングボールから抜け出したFW井口が打ったミドルシュートくらいだが、これもゴール左にそれるなど前半は刈谷の圧倒的優勢で進んだ。

後半になって矢崎はFWの櫻井を投入するとともに前半好き放題にやられていた中山のマークを徹底。それでも刈谷MF陣に中盤を支配されチャンスがつかめないと見るや攻撃的な選手である白石を投入し徐々に刈谷に圧力をかけ始める。そこで刈谷の加藤監督は先制点を挙げた右MF北野に替え鈴木を投入したがこれが波紋を呼んだ。いつもなら北野の位置にFWの中山を下げるなおしてバランスを取るのが定番なのだが、その点の指示がルーズで中山・鈴木二人とも前線に残ってしまい右サイドの守備が手薄となりそこを矢崎に狙われてしまうことに。
矢崎が最後に切った交替の札である木戸がドリブルで刈谷守備陣を切り裂くと刈谷の右SB征矢が堪らずファール。これが2枚目のイエローとなり征矢は退場、刈谷は一人少なくなってしまう。
これで試合の行方は分からなくなったがそれでも今日の刈谷は冷静で、絶大な存在感を発揮しているMF高橋が巧みにボールをキープし試合を落ち着かせ時間を使わせていく。そんな87分、前がかりになっていた矢崎の裏を突く見事なカウンターから後半決定機を外していたFW大石が汚名返上のヘッド。これで試合の趨勢は決まりロスタイムにも松田がゴールを決め3-0でFC刈谷の快勝となった。

春に見た試合は中盤はボロボロで昇格チームのトヨタ蹴球団にも押される有様だったFC刈谷だったが、今日見たチームはまるで違っていた。それは新戦力である北野&高橋の力によるものといっても過言でないだろう。見事な飛び出しから先制点を決めた北野が表のMVPならば、一人少なくなり劣勢に陥るかと見えたチームを落ち着いたキープと守備で救った高橋が影のMVPといっていい。中盤のコンダクタ-日下がチームを去り機能不全に陥ったFC刈谷を救ったのが出戻りの高橋というのが何か感慨深い。JFLの頃は日下&高橋の中盤は上位クラスのチームにも引けを取らなかったくらいであり、その高橋がチームに戻ってきたのは朗報だろう。落ち着いたパンチングとキャッチでゴールを守ったGK櫻井の守備も光りここにきてようやくチームが固まってきたような気がする。
もちろん今季の優勝はほぼ絶望的でJFL昇格なんて夢を語る立場でないことは確かだが、それでも身近に迫りつつあった降格という死神を追い払うことができたのは嬉しい。今日はこの勝利を素直に喜びたいと思っています。  

Posted by 7月の魚 at 23:23Comments(0)TrackBack(0)サッカー
 

2011年07月06日

起動ディスクが負担に

先月初めグリザイアの果実(フロントウイング)を崩してから他のゲームをクリアできないでいるのですが、もちろん全くプレイしていないというわけではなく単にエロゲーを5本も同時進行しているためどれも終わらすことが出来ずいわば虻蜂取らずになっているだけです。
その5本はというと先月発売されたばかりの新作から薹が立った旧作まで色々なわけですが、その中で一番長く積んであるゲームがWHITE ALBUM2 ~introductory chapter~(Leaf)です。
前に書いたことがあるのですが本来なら本編発売するまで待ってから崩そうと思っていたものの、いつまで待っても本編の開発状況が伝わってこないのに苛立ちとうとう始めてしまいました。
批評空間の信頼できるユーザーさんからも面白いとは聴いていたのですが、序章でまだ強烈なイベントが起きていないいわば流しているシーンでもなぜか惹きつけられてしまうあたりさすが丸戸史明氏といったところでしょうか。最初あまり可愛くみえなかったヒロインもゲームを進めるにつれてだんだんと可愛く見えてきたのもライターの能力の高さを証明しているといえるでしょう。

ただこの良作にも一つ困ったことがあってそれがこのゲームが起動ディスクを要すること。
ぼくの場合こうした起動ディスクをパソコンのドライブに常駐させなければいけないゲームは早めにクリアして次の起動ディスクを要するゲームにバトンタッチさせるのが常となっています。よって輝光翼戦記 天空のユミナ(ETERNAL)のようにファンディスクと併せて半年以上もパソコンのドライブを占領されてしまうと他の起動ディスク要のゲームがプレイできなくてはなはだ困ることになるのです。
そういった意味ではWHITE ALBUM2はゲーム容量も少なくその気になれば直ぐに終わらせることが出来るはずなのですが、プレイをしていて何か終わらせるのが勿体ないような気がしていて中々終わらせることが出来ないのですね。
まあ面白いシーンがあると再び戻ってプレイしているようでは終わらなくて当然なのかもしれませんが、こうして見ると起動ディスクを要するゲームというのはユーザーにとっては負担になるなと改めて思った次第。

本来なら今頃は前に紹介したMてぃーちゃー 彼女♂の悩み多き教育事情(ALL‐TiME)(これも起動ディスク要のゲーム)を始めているはずだったのがこの体たらく。こんな調子では起動ディスク要のゲームはいつまで経っても順番が回ってこないかもしれません。というか本当にこのWHITE ALBUM2って9時間あればコンプ(批評空間のデータ)できるのでしょうか?何かいまだに終わる気配が見られないのですが・・・  

Posted by 7月の魚 at 22:36Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年06月26日

大宮戦のリプレイを見るような

今年初めてグランパスの試合を観戦に行ってきました。
ぼくが見に行く試合というと、甲府や山形・仙台のような当地ではファンの少ないカードが専らなのですが今回は人気の浦和レッズ戦。本来豊田スタジアムの開催は車で行きシャトルバスに乗って会場へというのが主流なのですが、レッズ戦ともなると駐車場付近も混雑するでしょうしその日は明け方まで当直勤務だったことを考えると2時間近く運転するのは体力的に自信がないということもあって、珍しく電車で行くことにしました。

さて勤務先から帰ってから自室でゆっくり仮眠を取り着替えて出たのはキックオフの3時間以上も前。これなら寄り道しても間に合うだろうと、途中名古屋駅で下車して予約していたエロゲーを取りに行くことにしました。ただ駅裏にある大手ショップに着くとエロゲーコーナーは長蛇の列。結局予約したゲームを引き取り豊田方面の電車に乗った時にはもう5時30分近くになっていて、豊田スタジアムに着きようよう自分の席を確保したと思ったらもうキックオフの笛が鳴り響いていました。
折角、車でなく公共交通機関で行ったのですから冷たいビールで渇いた喉を潤したい気分だったのですが、そんな暇もなく、いつもノリで購入してしまうスタジアムグルメも買う機会はなし。まあ無駄金を使わずに済んだと思えば悪くなかったのかもしれませんが、日頃することをしないと何か悪いことが起きるような気がしてならない・・・というわけでぼくが見に行くとグランパスは負けないというジンクスが破られるのではと思ったのですが・・・

(ここから観戦記)

グランパスの要であるダニルソンが出場停止で誰が彼の位置に入るか注目されたのですが、ストイコビッチ監督の決断は闘莉王のアンカー起用でした。そして闘莉王の位置に千代反田を入れるという布陣は攻撃よりも守備を重視したと思われても仕方ないわけですが、実際グランパスの攻撃はサッパリでチャンスのほとんどはセットプレーからのもの。序盤ポストの役目を果たしていたケネディも中盤の押上げがなく次第に単独突破を繰り返すようになってしまい、スピラノビッチが統率する浦和DF陣の包囲網にかかってしまう。好調を伝えられていた玉田も今日は絶不調で、マッチプログラムの表紙を飾った2戦連続得点の磯村もボールに触れずただピッチを彷徨うのみ。ただレッズもマルシオ・リシャルデスが負傷退場してからは田中達也ら前線にいいボールが渡らなくなり次第に膠着ムードが漂う。
そんな中、前半ロスタイム、これまで独りよがりのプレイを続けていたケネディが珍しくポストプレー。そこにするするとレッズ守備陣の網をかいくぐった磯村へとボールが渡り見事なミドルがレッズゴールに突き刺さりグランパスが先制!前半終了間際ということでレッズDFの集中力が途切れたのか、それとも存在感が全くなかった磯村を甘くみてしまった報いが出てしまったのか、取り合えずグランパス1点リードで前半を折り返す。
後半もグランパスがやや押し気味だったが、小川がフリーのシュートを外すなどチャンスを潰すうちに中盤の運動量がばったり落ちてサイドを攻略し始めたレッズへと流れが変わる。
オフサイドや楢崎の好守に助けられ何とか無得点に抑えていたグランパスだったが、6分という長いロスタイムも終わりに近づき今にもタイムアップの笛が吹かれてもおかしくないと思った時間。レッズが入れたクロスボールがペナルティエリアにいた千代反田の手にボールが当たりそれが故意のハンドとレフリーに取られてレッズにPKが与えられる。レッズ選手のアピールに押されるように一瞬遅れてペナルティスポットを指した(ように見えた)扇谷主審に向かって詰め寄るグランパス選手たちだったが判定が覆るはずもなくこのPKをマゾーラが落ち着いて決め、騒然とした雰囲気のままホイッスルが鳴った。

確かに今日の扇谷主審は不安定で最後のPKもやや疑問の残る判断だったが、全体の内容を考えればドローは双方にとって納得ともいえる結果かもしれない。それくらい終盤のグランパスは動けていなかったしまるでテレビ観戦した大宮戦のリプレイを見るようだった。まあこの暑い中の連戦を考えれば仕方ないのかもしれません。名鉄豊田市駅まで早足で歩いたところ完全にバテてしまい帰りの車内で息も絶え絶えだったぼくのことを考えると、とても選手や主審にもっと走れなんて言えませんから。  

Posted by 7月の魚 at 00:38Comments(0)TrackBack(0)サッカー
 

2011年06月23日

合わなかったゲームのことは忘れて

学生の頃と比べてグンと読む本数は減ってしまったとはいえ、それでも月に2~3冊はミステリーを読んでいます。
ただこのミステリーですが、なかなか面白いものに出会えないのが悩み。まあこれは名作と云われるものではなく、あえて知られていない作品に専ら手を出しているので仕方ないといえるかもしれませんが。
それに比べるとエロゲーの方がぼくにとってはずっとハズレが少ないといえるでしょう。少なくとも全く楽しめなかった&中途で放りだしたというようなゲームはほとんどありません。まあぼくが買うミステリーのほとんどは文庫本でありそれに比べてエロゲーの方が元手はずっと高いわけですから、そうそうプレイするに耐えられないようなハズレを掴まされてはたまらないわけですが。

といっても小説とエロゲーの価値を一緒くたに扱うのは正直間違っているというのは自分でも分かっています。原画や音楽等の助けを得られるエロゲーのライターと比べ文章で情景から人物まで表現しなければならない小説家の方が才能を要するのは当然ですから、同じような眼で見てしまっては作家の方々に怒られても仕方ない。特に面白いミステリーというのは天才かそれとも一種の職人肌の人間でなければ書くことができないとぼく的には思っているわけで、少なくともミステリー作家の方にはある程度尊敬の眼差しで見ているのは事実なのです。

ではそんなミステリーがなぜ読んでいて面白くないかというと、登場人物が魅力的に描かれていなかったり背景描写がしっかりと説明されていなかったりする小説がたびたび見受けられるからで、いくらトリックが捻ったものであったとしてもそのあたりがおざなりに書かれていたら物語に引き込まれなくても当然なわけです。
もちろんこれらのことはエロゲーでも言えることで登場人物(ヒロイン)が魅力的でなければ詰まらないこと必定なわけですが、ただ前に述べたとおりエロゲーには原画という強い助けがあります。例えライターがヒロインを魅力的に書けなかったとしても、その分原画家が魅力的に描いてくれればある程度帳尻が合うのです。

そんなわけでぼくがエロゲーを放棄したくなるということはほとんどないはずなのですが、1ヶ月ほど前からプレイしていたゲームが珍しく放棄したくなってほとほと弱りました。
これが誰もが認めるクズゲーならばぼく的にも納得するのですが、批評空間での評価を見ると中央値80点台をキープしているわけで、これを見るとプレイしているぼくの方が間違っているような気がしてきて泣く泣く続けることにしました。もしかしたら最後まで続けることによっていい意味での変化があるのではと思ったこともあったのですが、ライターの努力こそ感じられたもののそれでも評価が覆ったわけではなく徒労感だけが残る結果となりました。

いつもならこうしたゲームは遠慮なしに腐すのがぼくのスタイルなのですが、このゲームに関しては理解できなかったぼくの方が悪かったのかもしれない・・・つまり合わなかったというような通り一遍の感想しか言えないわけで他人が読んでもあまり参考というか面白いものになりそうもない。
というわけで今回に限っては腐すのは止めようと思います。それよりこんな時は合わなかったゲームのことはサッパリ忘れて他の積みゲーを崩すほうが余程建設的でしょう。まあ次に崩すゲームは多少ぼくに合わないとしても原画の力で最後までプレイ出来るようなものをプレイしたいと考えていますが。
  

Posted by 7月の魚 at 04:47Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年06月19日

6月の発売予定表から

別路線(非18禁)に超大物馬の出走があるが馬券的には残念ながらオープン参加という扱い。それ以外の馬となるとやや小粒感は拭いきれないものの、それでも一癖ありそうな馬も目立ち馬券的には面白い一戦となりそう。混戦必至のレースを一刀両断してくれる馬は一体どれでしょうか?
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略

アネイロ(ALcotハニカム)
高馬(フルプライス)となるとなぜか走らず、安馬が所属するハニカムの方に好走するものが目立つというALcot厩舎。ならばこの馬も侮れないと云いたいところだが鞍上がRivとなるとなぜか走らない。今回のトレーナーは安定感こそあるものの馬券に絡むとなると一歩足りないという実績でやや買い材料に乏しい。冒険心のない安馬に魅力が少なく姉ものというだけでは厳しいレースとなりそう。
期待度 ★★

〇雨芳恋歌 センセイ。わたし、もうオトナだよ(キャラメルBOX)
キャラ箱の馬にしてはエロ色が強く、これまで厩舎を引っ張ってきたほしまる・嵩夜あやといったトレーナー陣が抜けた影響を感じさせる。ただ今回起用されるおくとぱすもStudio 邪恋で好実績を残していてエロに脚質変更するならばいい選択といえる。攻略ヒロイン数の少なさなど不安はあるが大駆けの期待は充分感じさせる気配。
期待度 ★★★☆

おさこん(アトリエかぐや)
かぐやには珍しい安馬路線だが同レース2頭だししてくるとなるとかなり異例で厩舎サイドの意気込みを感じさせる。その2頭の比較ではやや劣ると思われるのがこの馬。プリマ☆ステラでの印象が強い近江達裕が調教を担当するということで穴っぽくも感じるが、エロ重視のかぐやの馬に地方(同人)のでの実績があるとはいえかぐやの馬にたぢまよしかづが鞍上というのが余りピンとこないのも確か。血統(設定)もあまり見栄えがしないだけにどこまで食い込めるかは不安が残る。
期待度 ★★☆

学園退魔!ホーリー×モーリー(Frill)
デビュー当時から目立つ騎乗を見せていた恋泉天音が久々に鞍上に立つ。ただ今回は凌辱一本でなくラブコメも加味するということで中途半端な競馬となってしまわないか心配。トレーナーも凌辱ならともかくラブコメとなると不安が残る面々。いくらエロに期待できるといっても、それだけで通用するほど現代競馬は甘くないと見る。
期待度 ★★

CAFE SOURIRE(CUFFS)
CUFFSからの出走となると悪名高いGarden以来となり久々のレースということになる。主戦騎手の☆画野朗もそれ以来の騎乗ということで実戦感覚が不足しているのではという不安は付きまとうが、取材する限りではその心配は少ない。なつめえり&えれっと騎手との同乗となるが乗り味は近そうで足を引っ張り合うということはなさそう。ただ気になるのはトレーナーが複数なことで「船頭多くして・・・」になりそうな気配が感じられること。複数トレーナー成功に必要なまとめ役の存在がこの厩舎に存在するかを考えると、これまでの成績(前走&前々走)を見る限りとてもいるとは思えなくてその分は割り引いて考えたい。
期待度 ★★☆

久遠の絆 -THE ORIGIN-(XUSE)
海外(CS)で実績を残した久遠の絆が満を持して登場。海外時代にはラシックス(声優)を使っていなかったということもあって、こういった馬に付きもののラシックス変更による違和感がないのは心強い。ただ何せ初出走が10年以上前で現代競馬のスピードに付いて行けるか心配だし、騎手の起用も不透明で毛色(CG)も古さを感じさせる。実績から走られても不思議でないがそれ以上に不安が大きいのは事実。
期待度 ★★★

処女と魔王とタクティクス(Chariot)
デビュー戦からSLGに初挑戦ということで厳しい競馬が予想される。脳内彼女の姉妹厩舎でありSLGのノウハウが不足しているというのも不安材料。同脚質で先駆者のソフトハウスきゃらやげーせん18の馬が出走するというのも辛い。騎手は悪くないだけに思わぬ好走も考えられないこともないが、常識的には1走叩いてからの狙いか。
期待度 ★★

▲女装山脈(脳内彼女)
馬名(タイトル)や血統(設定)を見る限り完全なネタ馬でそれ以外のファンには敷居が高そう。ただお台(価格)は安いし、この方面に熟知したスタッフが調教に係わっているのは強み。調教(体験版)を見た限りは脚捌き(ストーリー)は意外に軽快かつ真面目。確かにこういった馬はテレなどなく真面目に挑んだほうが好結果に繋がるケースは多い。まさかの連対圏突入を充分視野に入れていいかも。
期待度 ★★★☆

真・夜勤病棟(M no VIOLET)
一世を風靡した凌辱系の名血であるが代を重ねるに従って活力を失ってきているのは否めない。騎手も今回から代わりやや乗り味が変わった印象があるのも長年のファンにとっては不満な点。雰囲気的にはよりダーク調になり凌辱という点ではプラスに働く可能性はあるが、この血統の魅力であるヒロインの清楚さがやや失われた印象があり一長一短。ここでは厳しいか。
期待度 ★★

△すきま桜とうその都会(propeller)
この厩舎らしく雰囲気を感じさせる馬でここに七烏未奏らしい世界観が加わって期待は高い。ただ七烏氏が単純な萌え脚質に終わる馬を担当するわけはなく、かなりのクセ馬であることは覚悟しておいたほうがいい。それだけに評価は分かれそうで意外に実戦で伸び悩む可能性は一考。ただ同タイプの天使の羽根を踏まないでっが回避したのはプラス。
期待度 ★★★

戦極姫3~天下を切り裂く光と影~(げーせん18)
RPG血統に果敢に挑むもののいまだ結果が出ないげーせん18の最新馬。脚部不安(バグ)を抱える馬が多く煮詰め不足を感じさせるのがこの厩舎の欠点だが今回もその不安は付きまとう。たださすがにこの母系(シリーズ)も3代目でありさすがに脚元も固まってくるだろうし今回はもう少し走ってくれていいかも。ただあまりに多い騎手起用はマイナス材料で、ここは正直もう少し厳選してもらいたい。
期待度 ★★

Stellar☆Theater encore(Rosebleu)
この厩舎のデビュー馬に当たるStellar☆Theaterの直仔(FD)。ただ先代が走った馬でなく厩舎のここ数走の戦績も酷いもの。主戦騎手である鈴平ひろの復帰は好材料だがそれだけで時計が大幅に詰められるとは思えず、攻略ヒロイン数の少なさを見ても馬体(ボリューム)は薄そう。ここは順当に見送りで。
期待度 ★☆

◎電激ストライカー(OVERDRIVE)
近走ロックという暑苦しい世界で実績を残してきたOVERDRIVEが、今度は別の意味で暑苦しそうな馬を輩出してきた。このタイプの血統と手が合いそうな卑影ムラサキ&小林且典がトレーナーというのは悪くないし、最近このタイプの血統が少ないのも好材料。トレーナーがベテランだけにやや年齢層が高めのネタが多くアクチ付きという点も気がかりだが、この相手なら本命に推せる。
期待度 ★★★★

なでしこドリップ(Apricot Plum)
Apricotの姉妹厩舎で中堅どころの騎手を集めイチャラブで有名な保住圭らトレーナー陣も手堅い。それだけに人気薄でも不気味さはあるが調教は平凡。今後のイチャラブ展開によっては変わり身も可能かもしれないが、喫茶店ものは出走数に比べ走った馬が少ないのも事実。ジンクスは破って欲しいが直前の動きを見る限り評価は控えめに。
期待度 ★★☆

眠れる花は春をまつ。(130cm)
この厩舎の馬は最近の成績を見る限り雰囲気はよいものの実戦はサッパリという競争ばかり。今回も雰囲気は良さそうだが、ほぼ同じ陣容のトレーナーだけに同様な競馬を繰り返してしまう可能性は強い。主人公がヘタレ気味なのはこの血統では仕方ない部分はあるが少なくともプラス材料とはならず常識的には見送りか。
期待度 ★★

Hyper→Highspeed→Genius(ういんどみる)
過去はいざ知らずこ~ちゃの乗らない現在のういんどみるにどれだけ価値があるか疑問に思っていたが、ベテランのミヤスリサにユキヲの組み合わせは心強くそれほど見劣りしない感。ただこの厩舎の問題点はトレーナーにあり祝福のカンパネラで不興を買ったサイトウケンジが担当では期待感が乏しくなってくるのは仕方ないところ。調教の評判は悪くないようだがどうも主人公が今後の展開でヘタレ気味になりそうな予感がして強気にはなれない。
期待度 ★★☆

△はらハラしちゃう!(アトリエかぐや)
2頭出しとなるかぐやの馬ではこちらの方が期待できそうな感で唯々月たすくの抜き血統というのが何とも魅力的。トレーナーの七央結日&すまっしゅぱんだも近積悪くなくて嵌れば上位を賑わしてもおかしくない。ただ2人ともどちらかというとバカ血統で実績のある調教師。かぐやも安馬の仕上げに手慣れているわけでないだけに蓋を開けてみないと分からない面も大きくヒモ穴での狙い。
期待度 ★★★

舞風のメルト(Whirlpool)
この厩舎で一番走った涼風のメルトの直仔。ややお台が高い気がしないでもないが、サービス精神旺盛な厩舎だけに馬体不足の心配は少ないと見る。ただ直仔は一般には父の壁を越えられないとしたもの。走ったといっても惜しくも馬券圏内には届かなかった先代だけに、連対となるとかなり展開の助けが欲しいところ。
期待度 ★★★

Muv-Luv Alternative Chronicles 02(age)
あまりの内容の薄さで大凡走に終わった前走からどこまで立て直してくるかが焦点となってくるが、取材した限り内容はそれほど変わりなさそう。これでは変わり身も望み薄だし、根強いファンも離れていってしまうことになりかねない。こんな馬を走らせているくらいなら、純粋な新馬(作)を早くゲートインさせてもらいたいものだ。
期待度 ★☆

もっと 姉、ちゃんとしようよっ! アフターストーリー(きゃんでぃそふと)
前走つよきす3学期で大穴を空けてようやく浮上のきっかけを掴んだきゃんでぃそふとだが、続く今回も過去走らせた馬の直仔ということで何か過去の遺産を食い潰している印象しかないのは穿ちすぎだろうか。それはともかくすめらぎ琥珀の手腕をもってしても入着止まりと終わった前走からして厳しい競馬となりそうなのは自明の理。お台もそれほど安いとはいえずここは消しで。
期待度 ★★

△euphoria(CLOCKUP)
この厩舎で一番期待できるはまじま薫夫が手綱を握るだけにここ数走の成績は度外視して考えたい。トレーナーは浅生詠で凌辱ではまずまず実績を残していてBLACK CYCでダークを手がけた和泉万夜がサブに控えるとなれば、最近振るわないBLACK CYCに代わってダーク路線を取ってかわる存在にもなりえそう。ただここの馬はこっすこす!のようなバカ系統しか走っておらず前気配だけで飛びつくのはやや危険。まずは押さえから考えたい。
期待度 ★★★☆

雪鬼屋温泉記(ソフトハウスきゃら)
かっては信頼感の高かったソフトハウスきゃらの馬だが、最近の不振続きでどうにも取捨選択に困るようになってしまった。今回は温泉旅館SLGということで何かブームにのっかった気がしないでもないが悪くはない雰囲気。これで巻き返しへの態勢が整ったといいたいところだが、ライバルの存在がなくただ旅館のランクを上げるとなるとやや単調な展開が予想される。イベントCGや脇道の存在が無ければこの厩舎の持ち味であるヤリコミ要素が欠けてしまうことになりかねないが、きゃらの馬でいつも課題になるのはまさしくその点。今回に限ってそれが改善されていると考えるのはちょっと虫が良すぎるかもしれない。
期待度 ★★★

LOVELY×CATION(暁WORKS響)
名前呼びシステムが話題になっているが、同レースの他馬に唯々月たすくが騎乗というのはエロを考えるとやや減点材料。最近古風となった育成型恋愛SLGで取っ付きにくさが感じられるだけに、それを上回る脚捌きもしくは萌えがあるかが一番カギとなる。その点地方(同人)で実績があるとはいえinsiderがどこまでまとめてくれるかはやや心配な点。厩舎の意欲は感じられるがそれが空回りに終わる可能性は高いかも。
期待度 ★★☆

(本紙の見解)
大物の出馬こそないものの頭数が揃い馬券的には面白そうな一戦。最近の実績を買って電激ストライカーを本命に推す。今回はエロ重視血統に気配が良い馬が多く雨芳恋歌 センセイ。わたし、もうオトナだよがその代表で対抗視。ネタ馬と思われがちな女装山脈もお台の安さを武器に上位を窺う。他にも毛色ピカピカなすきま桜とうその都会にダーク凌辱を武器に戦うeuphoriaはらハラしちゃう!も差はない。他に印が回らなかった馬も能力的には差が無く直線激しい叩きあいが見られそうだ。  

Posted by 7月の魚 at 13:42Comments(0)TrackBack(0)ゲーム予想
 

2011年06月12日

例え畳みきれなかったとしても

かなり時間が掛かったのですが、ようやくグリザイアの果実(FrontWing)をクリアすることが出来ました。批評空間での評判は相当高くて知名度は別としてこれまで良作という台詞とは無縁の存在だったFrontWingのゲームとしては思えないくらいの評価を得ているのですが、その評判もあながち間違いでないと思わせるくらい面白いゲームでした。ただ何か引っかかるものが残っているのは確かで、このあたりが絶賛とまでいかないところなのですが・・・

(ここから多少ネタバレ)

構成としては笑いの多い共通パートの後ヒロインの個別ルートに分岐するというものですが、この個別ルートが共通パートとは様相をガラリと変えて鬱気味となるというのは、かっての名作ゲームにも頻繁に取り入れられていた手法でそれほど新鮮味があるわけではありません。
まあ序盤からそれとなしにそういった展開になることを臭わせていることもあって終盤シリアス展開になることは予想できたでしょう。それでもエンジェリック・ハウルのような話が待っているというのはぼく的には予想外でしたが、逆にああいった展開が全くないシナリオがあったとしたら序盤及び共通ルートから散りばめていた伏線のことを考えれば逆におかしいことになっていたはずで、その点は素直に脱帽したいところです。
ただ問題はその散りばめいていた伏線をどこまで回収できていたこということで、この点に関しては批評空間の感想をざっくり目を通した限り厳しい意見が見られます。
もちろんその意見は至極もっともで、謎が残ったまま収束を迎えたりするエンドが多々見られることを考えれば減点となるのは当然といってもいいでしょう。ただ他の伏線部分はともかく主人公の過去に関してはあやふやに終わっているのはぼく的にはそれほど気になりませんでした。というより語られることを期待していなかったというのが正直なところで、序盤からあれだけ壮大に広げてしまった風呂敷が畳みきれるとは端から思っていなかったのです。
ただそんなぼくでもこれはちょっとと思わせたのが由美子ルートで、ラストの対決シーンでトリックを見せないまま完全に腰砕けになってしまっているようではさすがに個別ルートとして弁護できない。特にメーカー推奨でこの由美子が最終ルートとなっていただけに余計に酷さが目に付きます。蒔菜ルートと同じ逃避行を題材にしているだけに比較されてしまうのが不運なのかもしれませんが、それだけが酷評される理由とは言い切れないとぼく的に思います。
逆にぼくが個人的に感心させれたのはみちるルート。このルートは主人公の過去や組織がシナリオの根幹にあまり関わってこない分より物語に没頭できたのは事実ですが、冷静に考えるとやや不自然に思えるみちるの過去(トラウマ)部分をプレイ中そう感じさせなかったあたりはライターの力といっていいと思います。

ただぼく的にこのゲームを一番評価しているのは実は長いと不評な共通ルートの方で、あれだけテンポのいい掛け合いを見せられたのは久しぶりといっていいくらい。特に蒔菜のシモネタと幸の毒舌には本当に笑わせてもらいました。この共通パートの笑いのことを考えれば個別ルートで伏線が多少謎のまま残っていたとしても些細なことではとぼく的に思ってしまうのですが、多分これは少数意見なのでしょうね。  

Posted by 7月の魚 at 23:23Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年06月07日

May‐Be SOFTがへんし~ん!!!したワケ

先月末発売された美少女ゲームの評価がソロソロ批評空間に投稿されてきているのですが、予想の中でぼくが大本命に推した恋ではなく-It’s not love, but so where near.(しゃんぐりらすまーと)が思ったより伸び悩んでいる(それでも中央値を見れば大したものですが)こともあって混戦気味のスタートとなっています。
そんな中、現在集団のトップを走っているのがへんし~ん!!! (May‐Be SOFT)なのですが、これがぼくが想定表に載せてなかったゲームで正直頭を抱えています。このゲーム、月末の発売でなく一週前の発売だったため迂闊にも見逃してしまったというのが想定漏れした真相なのですが、例え想定表に加えていたとしてもこのゲームにまで印が回ったかというと首を横に振るしかないでしょう。遊撃警艦パトベセルが当ったとはいえそれ以後発売したゲームはパッとしていなくて、凡作との評価で固まっている過去作へんし~ん!のリメイクときては買える材料は乏しいと考えてしまっても仕方ないところですが、それが人気どころを抑えてのトップでしかも中央値は85点を堂々キープとくればその変身ぶりを探ってみたくなるというもの。

ただよくよくこれまでの作品と比べてみると、それほど違いがあるようには見えません。抜きゲーアニメとして素晴らしい技術を見せているというわけでもなさそうですし、明るく楽しいバカゲーといってもこれまでのゲームもタイプとしては同様。ではなぜここまで高い評価を受けたのでしょうか。

ぼくが思うに、まず一つの要因としてタイトルがあるのではと考えています。このゲームの副題は~パンツになってクンクンペロペロ~というのですが、これほど分かりやすくかつ酷い副題(貶しているわけではない)はそうはありません。しかも学園☆新選組のような中途半端なバカゲーではなく、ある意味開き直ったといっていい心境に入っているのではないかというバカゲーっぷり。この副題である程度ゲームの内容が分かってしまうくらいで、バカゲーらしいいいタイトルを付けたと感心してしまったわけですが・・・

ただよく考えると(事実上の)前作のぱいタッチ!も酷いタイトルですし、内容も想像できるとなればこのゲームももう少し評価が高くなっても不思議でないところ。それがここまで差が出てしまっているというのはぼくが考えるにはヒロインの差といってもいいのではないかと思います。
今作がここまで抜けるという評価を得ているのはヒロインがそれだけ可愛く描かれているということに他ならないわけですが、よく見れば原画家は同じあかざ氏。ここまで違いが出るのは不思議に思えるのですが言い換えれば原画以外の部分でヒロインが可愛く描かれているのでしょう。例え抜きゲーといっても表面的な部分でなく内面部分でもヒロインを可愛く描かなければ、ユーザーの琴線に触れることはないというわけです。

これまでバカ(笑い)度が強すぎて肝心の抜きについてはマイナス側に振れてしまうケースが多かったメイビーの作品群でしたが、今回はその両方を高い次元で両立させたという意味でようやく本領発揮となった気がします。この勢いが持続するとなれば次走は当然重い印を付けなければいけないわけですが、それより今回のようなケアレスミスは二度としないように気を引き締めていこうと思っています。  

Posted by 7月の魚 at 00:31Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年06月01日

女装潜入ゲームの違う切り口

ジャンルとして大昔からある女装主人公ものですが、美少女ゲームでは最近このゲームのリリースが目立っていてもうニッチな層を対象にしたとはいえない増えてきています。
特に多いのが女装潜入ものと云われるもので、主人公が女装をして女子校や女子寮といった女の園に潜入するという一種の男の夢を叶えるもの。ぼくがパッと思いつくものだけでも処女はお姉さまに恋してる(キャラメルBOX)恋する乙女と守護の盾(AXL)アッチむいて恋(ASa project)などがありますが、どのゲームもそれぞれ違う魅力を放っています。もちろんすべてが当たりというわけでなく成功した作品以上に失敗に終わったものがあるわけですが、それはともかくこれだけ氾濫してくると導入部分で多少不自然な部分があってもあまり感じなくなってくるのが不思議。思えばこの分野でのパイオニアというべき初代おとボクでは主人公が女子校に入学するにあたってライターはかなり筆を割いて説明していたものですが・・・

そんな主人公女装潜入ものですが、成功しているゲームはいわゆる宝塚の男役のような存在で八面六臂の大活躍してヒロインたちの眼をハートマークにさせるというタイプが多い気がしています。この分野で一番成功したゲームといっていい初代おとボクがそうっだたため余計そう感じられるのかもしれませんが、ただ冷静に考えてみると女装しているということは主人公が性格的に何らかの問題を抱えていることが多いはず。そういったヘタレ要素の強いはずの人物が女の園に潜入した途端に良主人公に変貌するというのもちょっと出来すぎているような気がしてならないのです。
そういった意味で主人公が宝塚の男役でなく娘役のような存在として描かれていた花と乙女に祝福を(ensemble)の生徒会ルートをぼくは買っているのですが、もう一歩進めて脛に傷を持つ女装主人公がそれを知るS系ヒロインに痛ぶら・・・いや可愛がられてしまうようなゲームがも増えてきてもおかしくないはず。

そんな数少ないシチュが描かれているゲームが先月発売されたMてぃーちゃー 彼女♂の悩み多き教育事情(ALL‐TiME)ですが、これまでのメーカーやスタッフの実績から考えてどうみても期待できそうにもないゲームにも関わらずなぜか購入してしまったのは、M系女装主人公潜入ものの数少ない成功例となって欲しいという期待を持ってしまったためなのです。
まあ批評空間で感想が投稿されるにつれ期待がしぼんでいくのはほぼ間違いないところなのでしょうけど、それだけに悪評が定まってプレイする意欲がなくならないうちに早く崩さなければと思っています。それには現在プレイしているゲームを早いところ終わらせないといけないのですけれど・・・  

Posted by 7月の魚 at 02:58Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年05月24日

ぼくの積みゲーが減らない理由

今年発売された美少女ゲームの中でこれまで購入したものは8本。月平均2本弱という数は例年に比べてやや少なめでこれも東日本大震災が遠因となっている気がしないでもないのですが、それでも積みゲーの数が減っていないのはプレイするスピードが遅くなっているからに他ならないわけで・・・

これは仕事が忙しくてプレイする時間があまり取れなくなっていることも大きいのですが、それよりクリアしやすいファンディスクやロー&ミドルプライス等の軽い作品でなくやや重め(ゲームジャンルではなく量的な意味で)のゲームを最近専ら進行させている影響が大きいでしょう。
こうしたいわゆる大作&人気作といわれるゲームは声に力を入れていることが多くて、普通なら文章さえ読んだら最後まで聞かない音声まで聴いてしまうので時間が掛かって仕方ないのです。
まあ勿論ゲーム自体が詰まらなかったとしたらいくら声優が熱演したからといってもマウスを左クリックして飛ばしてしまうのですが、現在プレイ中のゲームに関してはテキスト及び話の引き込みが良くてどうしても最後まで聴いてしまいます。
こうなってくると、性急にクリアしてしまうと何か勿体ない気分になってきて余計にじっくり読み進めるようになる・・・つまりぼくの場合「サクサクプレイすることが出来ました。」というのは必ずしも誉め言葉というわけではないわけですが・・・こういった貧乏性が直らない限り積みゲーは減っていかないのでしょう。

それでも今週末にはまた新作が手元に届くわけで、それまでには1本くらいはクリアしておかないといけませんね。  

Posted by 7月の魚 at 06:17Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年05月20日

5月の発売予定表から

前レース(月)のような大物馬(ゲーム)の姿こそ見られないものの、大震災による回避組を加えて馬券的には妙味のありそうな一戦。次のレースには大物馬の出走(発売)が多く控えているだけに買う点数を抑えたいと考えるのは当然でしょうが、自粛ムードでこのところあまり馬券を買えていなかっただけに競馬(エロゲー)ファン的には何か大量買いしてしまいそうな気分。点数を増やすにせよハズレ馬券だけは掴まされないようにしないといけませんが・・・
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略

あかときっ!! -花と舞わせよ恋の衣装-(エスクード)
昨年末出走しなかなかの時計で走ったあかときっ! -夢こそまされ恋の魔砲-の直仔(FD)。父(本編)の実績を考えれば当然買いと行きたいところだが、エスクードの直仔はこれまであまり走っていないのが不安材料。ヒロインの魅力よりもゲーム性で走っただけにサブヒロインの攻略だけでどこまで戦えるかは未知数。ゲーム性部分で何か一つは隠し玉が欲しいところ。
期待度 ★★☆

愛しい対象の護り方(AXL)
安定感のある走りがウリのAXL厩舎もここ2走はやや期待ハズレ。馬の能力にも問題はあったが正直この厩舎の路線がやや飽きられている嫌いがあるかも。今回はこの厩舎の出世頭恋する乙女と守護の盾に近い血統(設定)で巻き返しを狙うが、トレーナー(ライター)の近積が冴えずどう転んでも恋盾以上の走りは期待できないという見立ても。持ち時計分走れば大成功だろう。
期待度 ★★☆

Mてぃーちゃー 彼女♂の悩み多き教育事情(ALL-TiME)
この厩舎にしてはあまり尖ったところのない馬で、よくある女子校潜入ものと考えると相手的に厳しい競馬となりそう。騎手は大ベテランのさっぽろももこだがこれまで下級馬に多く騎乗しているように、上位に食い込んでくるような力強さには欠ける感。特殊シチュを得意としている厩舎だけに嵌れば恐いが、鍵を握るトレーナーの実績を考えると入着があれば上々といったところ。
期待度 ★★

△カミカゼ☆エクスプローラー!(Clochette)
萌え系で安定した成績を残しているクロシェットの最新馬。トレーナーの顔ぶれが若干変わったがイチャラブ系で実績を残すJ・さいろーならそれほど影響はないだろう。毛色はSFだが決してハードでなく可愛いヒロインを前面に押し出す作戦なだけにシナリオ的に過度の期待は禁物。といってもこの厩舎のファンは百も承知だしハズす可能性は少ない。今回も上位を賑わしてくれそうで恵まれれば連対まで。
期待度 ★★★☆

KISS×700 KISS探偵(WINTERS)
少ないながらも熱烈なファンを持つ平井次郎氏が手がける母系(シリーズ)で今回この厩舎にしてはは異色の推理系。この厩舎のこれまでの馬は何がしかの狂気を漂わせていているだけにサスペンス色を強くすれば意外な好走もありえるかも。ただこの血統の主人公はいわゆる理知的に推理するというタイプでなくサスペンスに走れば走るほどバカ&電波になってしまう可能性は大。この馬の馬券を買うのは相当な勇気が必要だ。
期待度 ★☆

キミとボクとエデンの林檎(ALMA)
一世を風靡したROOT一門も今回の出走で長期休養に入るということもあって掉尾を飾りたいところ。鞍上こそ主戦のCARNELIANでなく新人の起用となるが、調教を見る限りほぼ遜色のない感じでこれなら期待できそう。女装潜入ものと手が合いそうな乗り味なのも心強いが、ROOT厩舎の馬はここ2走消化不良の結果が続いていて不安も大きい。人気になるようなら見送る手も。
期待度 ★★★

CURE GIRL(Noesis)
イノグレの姉妹厩舎で安馬(ロープライス)を扱っていたNoesisが初めて高馬を手がけるということで注目される。騎手の魅力は本家イノグレに劣らないしダメ人間ばかりの群像劇という戦法は魅力的。ただこれまでやや特殊なエロを軸に走ってきた厩舎だけに、やや重めの血統を扱いきれるか微妙。脚回り(システム)にも不安が残っているだけにどうも買いかぶれない気がする。エロ面には期待できてもここは見送りで。
期待度 ★★

◎恋ではなく(しゃんぐりらすまーと)
腕利きトレーナーとして名高い早狩武志とあかべぇラインのトップ騎手トモセシュンサクというコンビはかなりの豪華布陣。ただ早狩氏らしいリアルな青春ドラマには期待が集まるもののその半面エロは薄くなりそうで騎手のファンにはストレスが溜まりそう。そういった点に関してはマイナス材料となるが早狩氏がじっくり仕上げただけに調教(体験版)は出色のデキ。馬体重(ヴォリューム)もカギとなるがその点さえ乗り切れば能力は一枚上。人気になるがここは逆らえない。
期待度 ★★★★☆

サクラの空と、君のコト(ひよこソフト)
ソコソコ注目を集めていたデビュー戦の走りが平凡だっただけに期待しづらいが、騎手の月音の手腕は確かなだけに脚捌き(ストーリー)さえまともなら変わり身もありえそう。ただデビュー戦でそこそこ調教は動いたものの実戦ではさっぱりだったようにアテにはしづらく、直線(終盤)で変に硬さ(シリアス)に走ると失速してしまいそう。無欲で挑めば大穴を開ける可能性は一考したいが。
期待度 ★★☆

ジンコウガクエン(ILLUSION)
3Dの雄であるILLUSIONの最新馬。天然バカ系に属する馬が多くて馬場掃除するケースが多い3D系だが昨年出走のすくぅ~るメイト2の走りはエロさを充分に持っていていい意味で驚かせてくれた。それだけに同路線で挑むこの馬も一概にはバカにできない気も。ただ今回はラシックス(声優)使用(起用)の多さから想像するに内容はカオス。抜きよりもバカに重心が掛かっている以上、この厩舎のファン以外が買うのは相当な勇気が必要だ。
期待度 ★☆

〇STARLESS(Empress)
抜き系の大物騎手聖少女が久々の騎乗。といっても厩舎移籍初戦のCLEAVAGEが全くの期待ハズレに終わり、それ以後5年もの間休養していたということもあって蓋を開けてみないと分からないところもある。ただ前走と違い聖少女がトレーナーも兼任するとあって巻き返しの態勢は整ったとの見方も。アクティブ当時の実績を考えるとあっさり勝たれても不思議でない力量を持つだけに、調教で短いところしか走ってないとしても恐い。
期待度 ★★★☆

△太陽のプロミア(SEVEN WONDER)
PULLTOPですっかり傍系に追いやられた感のあった椎原&たけやまさみラインが奮起のためか新厩舎を開業。それだけにデビュー初戦から気合の入った競争を見せると思ったのだが、調教は短いところしか追ってなくやや肩透かし。それでも雰囲気は悪くなかったしトレーナーに丸谷秀人が加わっているのも楽しみ。本命馬には敵わないまでも他馬との比較なら充分好戦は可能で連下には。
期待度 ★★★☆

でりばらっ!(Parasol)
幼馬(ロリ)の騎乗では名うてのちこたむが主戦だけに当然萌え一本で今回も挑むであろうが、トレーナーがF&C出身では成績はさほど期待できないだろう。実際厩舎開業初戦も入着にも届かない成績。今回騎手が複数になったがてこ入れしなければならないのは違うところではないかとツッコミたくなる。血統にも新味はなく調教もパッとしない現状では正直入着も厳しそう。
期待度 ★☆

夏雪 ~summer_snow~(Silver Bullet)
シルバレ厩舎開業5周年記念作品ということもあって気合が感じられる・・・と言いたいところだが、ここ数走直線(終盤)足が上がってしまう競馬が続いているだけにうかつに飛びつけない。これまで一番の好成績を残している雪影をモチーフにした馬ということだが、トレーナーは替わっているし同じ目で見ないほうが良さそう。騎手の桜沢いづみの手腕は確かだしインブリード(近親もの)が当たれば好走も可能だがその確率は低そう。
期待度 ★★

初恋予報。(I.D.)
厩舎に恵まれないためか他方面での知名度ほど競馬(エロゲー)界では成績が上がっていない龍牙翔の最新騎乗馬。これまで出走取消(延期)を何度も繰り返している上に、ここまで調教を公開していないところを見ても正直どこまで本気に仕上げてきているのか疑問。公表されていないトレーナーが馬主(原作者)の意向をどこまで噛み含んでいるかどうかも不安で、雪をモチーフにした雰囲気が良さそうという材料だけではとても飛びつけない。
期待度 ★☆

闇夜に踊れ(Yatagarasu)
前走が調教SLGで今回がリアルタイムSLGと未知の距離(分野)に挑む意気込みは買える。ただこういった挑戦がすぐ結果に結びつくかというと競馬界はそれほど甘くなくて、ゲーム性部分を試行錯誤していくうちに良馬を生み出すコツが分かってくるというのがよくあるパターン。先物買いしたくなる雰囲気は漂わせているが常識的にはもう一走様子を見たいところ。
期待度 ★★☆

△Worlds and World’s end (root nuko)
デビュー初戦の前走は地方(同人)時の実績に遠く及ばない完敗。中央(商業)の壁の厚さを思い知らされる結果となった。敗因はエロの薄さと推理ものとしての底の浅さが主なものだったが、その脚捌きに走る馬としての片鱗を見せていたことは事実。今回は地方時得意としていた距離に戻って硬めの走りが生かされる可能性は高く前走から大きく変わっても不思議でない。時に大物馬が輩出される複数主人公制が上手く嵌れば人気馬に一泡吹かせることも充分可能か。
期待度 ★★★

▲Vermilion ‐Bind of Blood- (light)
ほとんど話題になっていない馬だがlightのこの血統は時に大駆けを見せるのでバカには出来ない。トレーナーは全くの新顔で掴みづらい部分は多いが調教の評判はなかなかのもの。同じ泉まひるが手綱を握ったSoranica Eleよりも気配は良い。ただ序盤でかなり風呂敷を広げてしまった印象があって直線に入って畳みきれないと大きな減点となる心配も。どちらに転ぶか分からないといった意味で単穴候補に。
期待度 ★★★☆

(本紙の見解)
そこそこの頭数が揃ったがトレーナーの実績や騎手の力量を考えれば恋ではなくが一枚抜けている。このメンバーなら楽勝されても不思議でなく順当ならヒモ探しが焦点となる。転厩前の力を発揮できればSTARLESSも力に差はないが長期休み明けなだけに本命馬と比べると信頼感に欠ける。それでも他馬にはないエロさを持っているだけに次位候補の筆頭か。Vermilion ‐Bind of Blood- も気配はいいがトレーナーが新顔なだけに大崩れもありそうで取捨が難しい馬。この2頭が崩れれば太陽のプロミアカミカゼ☆エクスプローラー!といった萌え系の馬が連に絡んできそう。もう1頭挙げるなら叩き2走目となるWorlds and World’s end の変わり身。  

Posted by 7月の魚 at 15:28Comments(0)TrackBack(0)ゲーム予想
 

2011年05月16日

メインヒロインに弱みを抱える

昨年下半期で一番注目を集めた美少女ゲームと言われて、まず思い浮かべるのが恋と選挙とチョコレート(sprite)です。凌辱メーカー(といっても直近のソフトは凌辱とはほど遠い内容のものばかりでしたが)として鳴らしたSerenの別ブランド第1弾で、往年のSelenの作風とは間逆の萌えゲーとあって正直未知数なところが多いゲームだったのですが、まさかこれほど話題を集めるとは思いも寄らなかったです。なんといっても発売間もなくショップから新品の姿が無くなりいわゆるエロゲー難民が大量発生してしまったわけですから、メーカーとしてもそれだけ大きく売り上げを伸ばしたことでしょう。
その成功した要因といえば雑誌媒体を始めとする積極的な宣伝活動の成果といえるのでしょうが、それも今夏がデビュー作品とは思えない原画家の魅力に尽きるでしょう。いくらパブリッシングに力を入れたとしても原画に惹きつけるものがなければ空振りに終わるのが関の山ですし。
そしてもう一つの材料が今後のCS及びアニメ化を意識しているかのような声優の起用で、これまでのSerenのゲームから考えられないような配役を見てもメーカーの力の入れ方が分かるというもの。これだけの意気込みを見せられては、萌えゲーファンならプレイしてみようと思わないほうがおかしいというもの。

そんなわけでようやくぼくも遅ればせながらようやくプレイしました。その知名度にしては批評空間ではやや物足りない評価になっているゲームですが、それでも光る部分が多くてぼく的にはまずまず楽しむことができました。
ただ誰もが指摘しているようにこのゲーム最大の弱点といっていいのが、メインヒロインである千里が(性格的に)可愛く描かれていないところにあります。
他のヒロインの可愛さが目立つだけに余計千里が可愛くなく感じられて仕方がないのですが、よくよく考えてみるとどうやらライターはわざと千里をいわばかませ犬に仕立て上げているように思えてならないのです。
というのもこのゲーム、一番最初は必ず千里ルートをプレイしないと他ヒロインのルートに入ることができないのですね。常識的に考えるとオーラスでしかルートに入れないならともかくその間逆というのはほとんど聞いたことがないのですが、なぜこのような演出にしたのかぼくには理解できません。タイトルにある「恋」「選挙」「チョコレート」という三つのお題で噺が成立しているのは千里ルートだけであり、本来ならこのルートが大トリになっているのが自然なのです。
それに他のルートでも部分部分では千里が可愛く描かれている場面もあるわけで、そういった場面を下敷きにして千里ルートをプレイすればもう少し彼女を(プレイヤーから見て)可愛く感じられると思うのです。

そう考えると千里ルートを一番最初にプレイしなければならないようにしたのはマイナスにしかならないように思えてならないのですが、深読みすれば制作者側がこのような構成にした理由は千里シナリオに自信がなかった表れではないかと勘繰りたくなってきます。実際5本のルートで一番デキが悪く感じられるのが千里ルートであり一番最後にデキの悪いルートをプレイすると全体的な印象が悪くなってしまう。それならば一番最初にデキの悪いルートをプレイさせた方が良いと思ったのではないのでしょうか。例え千里個人の印象が悪くなったとしても・・・

ただぼく個人の意見とすればヒロインをスケープゴートにするくらいならば、最初から千里ルートを練り直した方が良かったと思うのですね。プレイヤーの感想によって自然にヒロインの優劣順位がつくならともかく、制作者が意図的にヒロインを差別するのはシナリオゲーならともかく萌えゲーでは逆効果ではないでしょうか。他のヒロインのルートにお情けで感動させようとするシーンを入れるくらいなら、千里本人のシナリオでこそ感動させて欲しかったとぼくは考えるのです。そしてそれが成されていれば精力的に行ったパブリッシングに比例するような名声を得られていたと思うのですが・・・  

Posted by 7月の魚 at 02:33Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年05月06日

評価の高さも納得

GW中は当直勤務ばかりで自宅と職場を往復する日々。
当初の予定ではこの機会に昨年後半から今年初頭に発売された話題作や大作を崩そうかと思っていたのですが画餅に終わりました。といっても何も手をつけないまま時が過ぎて行くというのも自堕落過ぎるので気軽にできる軽いFDをと思い昨年秋購入後暖めていたゲームを崩すことにしました。
それがるいは智を呼ぶファンディスク~明日のむこうに視える風~(暁WORKS)だったのですが、いざ崩し始めると意外なヴォリュームにいい意味で驚かされました。まあ同じあかべぇブランドのフルプライス作品と比べれば容量は少ないのかもしれませんが、他ブランドのフルプライス作品でこれより内容の劣るゲームはいくらでも存在するわけですから容量的に充分といえると思います。
それよりもっと驚かされたのはこれまで本編の価値を貶めるFDしか出していなかったあかべぇブランドからこれほど良作のFDがリリースされたことですが、ただ冷静に考えてみるとこのゲーム、ファンディスクと銘打たれていますが実際プレイしてみるとよく云われるFDとは様相が違うことが分かります。これまでのファンディスクのイメージはというと本編人気ヒロインのショートストーリー&アフターが主体でそこにミニゲームや壁紙等のアクセサリーを組み合わせたもの。それがこのるい智FDは本編ヒロインのアフターなどはそこそこに本編の補完というべきシナリオをメインにもってきています。そこにサブヒロインだった宮和&央輝そして惠のシナリオを組み合わせたものですが、そのシナリオもお茶を濁したようなものでは決してなくるい智本編にあったとしてもほとんど違和感のない本格的なものとなっています。そのキャラクター通り宮和&央輝は楽しく惠はほろ苦いストーリーとなっていますが本編の補完シナリオを含めてるい智ファンならどれも楽しめる内容となっています。

そんな良質のFDですから本編のファンに人気が出るのは間違いなくて批評空間での評価もあのフォセットFate/hollow ataraxiaといった人気FDとほぼ互角の評価。ぼくも非常に楽しめましたし厳しいGW期間のいいアクセントになりました。これが次に大作&人気作に挑むいい弾みになればと思うのですが、それにはもう一つの条件としてじっくりプレイできる時間が欲しいところですが・・・  

Posted by 7月の魚 at 04:52Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年04月30日

観戦方法の違い

前回のサッカー観戦の続きです。

昨年、同大会を港サッカー場で見たときはスタンドで観戦しました。
その印象があったものですからFC刈谷のHPで「同大会はスタンドでなくピッチそばからの観戦となります」と明記されていてもスタンドで観戦できるものだと思い込んでいました。
実際、昨年も同じような注意書きがHPに書いてあったにも関わらずスタンドで観戦できましたし。

というわけで、今回の観戦はピッチそば・・・というかFC刈谷ベンチ裏に陣取り立ちんぼで試合に見入っていたわけですが、いつもスタンドの高い位置で見ているためかどうも試合の全体像が分かりにくかったです。
前に瑞穂でのグランパスの試合で観客席ほぼ最前列で観戦したことがあるのですが、ピッチを広く使った大きな展開やカウンター攻撃が分かりにくく何かチケット代を損した気分になったことを思い出したのですが、今回の観戦は幸か不幸かそういった大きな展開や鋭いカウンター攻撃とは無縁でその点に関しては助かりました。それに選手の息遣いや今季からFC刈谷の監督に就任した加藤監督の檄が聞こえるなどピッチそばでないと味わえなかったこともあり一概に損をしたというわけではなかったです。
つまりスタンドで観戦するのとピッチそばで観戦するのとでは楽しみ方を代えないといけないわけですね。

昨年は幸か不幸かFC刈谷の試合はすべてスタンド観戦することができたのですが、東海社会人リーグの日程を見る限り今季はそうばかりとはいえない様子。というわけでぼくもいつもスタンド上部で観戦するだけでなくピッチそばでサッカーを楽しめるよう心準備しないといけないわけです。寂しいことではありますが・・・  

Posted by 7月の魚 at 01:17Comments(0)TrackBack(0)サッカー
 

2011年04月24日

スタートから見通しは暗く

東日本大震災の影響で1ヶ月以上も中断していたJリーグもいよいよ今週から再開しました。
地元チームの名古屋グランパスがACLに参戦しているとはいえ国内リーグ戦が開催していないとどうも本格的にサッカーシーズンが到来していないような気がしてならなかったわけですが、ようやくサッカーが日常世界に帰ってきたと思うと心が高揚する思いがします。

そんなJリーグとは別にFC刈谷も2年目となる東海社会人リーグに向けて着々と準備が進んでいるようです。オフシーズンは資金不足から解散かというようなニュースが地元新聞に書き立てられたものですが、活動資金を相当額削ってようやく存続が決まりました・・・といっても監督のアマラオを雇う余裕はなくまた選手も司令塔の日下大資や篠川雅仁・原賀啓輔・カンホイルらの主力も退団と昨年以上に厳しい戦いが待っているわけで・・・
そんなFC刈谷の現状を見ておきたいというわけで、今日港サッカー場まで愛知県社会人サッカー選手権大会に行ってきました。昨年は決勝で地元の企業チームマルヤス工業に討ち取られてしまったのですが、今年はその雪辱に燃えているはず。そのマルヤスが(多分)決勝で待ち受けるはずであり今日の準決勝は負けるわけにはいきません。
そんな刈谷の相手は今年東海社会人リーグの1部に昇格してきたトヨタ蹴球団。リーグ戦でも当たるだけに格の違いを見せ付けなければいけないはずですが・・・

結果を先に言うと1-1のドロー。そしてPK戦で敗れ準決勝で敗退となりました。
内容もボールキープ率でこそ相手を上回るものの決して回している雰囲気はなく、相手にあえてボール支配させて貰っているような感じ。こんなところに中盤の核である日下・篠川を失ってしまった痛さを感じてしまうわけですがそんな嫌な雰囲気の中、前半相手のカウンターが見事に嵌り先制を許してしまう。
後半開始早々全く存在感のなかった中盤2人を代え反撃を狙うが前半効いていたFWの大石が後半から相手DFに徹底マークを受けチャンスの芽さえ与えてもらえない。
こんなとき日下がいればセットプレーでチャンスを得ることもできるのですが、代わりにFK&CKを蹴る酒井は日下ほどのキック精度がなく逆に相手CKに刈谷ゴールを脅かされる始末。終盤相手に退場者が出てゲーム終了間近CKのこぼれ球をFW中山が決め同点に追いつけたのですが、どちらが優勢だったかといえばトヨタ蹴球団の方でPK戦で微笑んだのもやはりトヨタ蹴球団でした。

この1戦を見る限り念願のJFL昇格は相当に難しいというより無理でしょう。まさか降格はないとは思いますが今季昇格したFC岐阜SECONDを始めFC刈谷が楽に勝てるような相手は1チームも見当たらないのは事実。収穫といえるものがほとんどない今日のゲームを見ては先が暗いとしか言いようがありません。

まあ、昨年末はチーム存続も危ないと言われていたのですから、チームが存在するだけありがたいと思わなければいけないのかもしれませんが・・・港サッカー場の風は昨年同様相変わらず冷たいものでした。  

Posted by 7月の魚 at 13:50Comments(0)TrackBack(0)サッカー
 

2011年04月19日

4月の発売予定表から

東日本大震災の影響からか前レース(先月)と同じく出走を見合わせる馬(ゲーム)がかなり出て、多頭数激戦必至の予想からそれなりに落ち着いたメンバー構成に。それでも有力厩舎の馬が満を持して登場するなどようやく本格的な競馬(エロゲー)シーズン到来を思わせる雰囲気になってきました。有力馬が前評判どおりの力を発揮できるかどうかが今レース(月)の焦点となりそうですが・・・
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略


▲穢翼のユースティア(オーガスト)
この厩舎には珍しくやや硬い(シリアス)出足だが総じて調教(体験版)は好評なようだ。といってもこれまでの走りからトレーナー(ライター)がどこまでテンションを持続できるか心配も、この厩舎のデビュー当時の成績を見ると意外にSFと手が合っている可能性はある。口さがない競馬ファンに嘲笑される騎手の手腕もそこが魅力と言うファンも多いのは事実。あとはこの厩舎の持ち味の一つであるエロと萌えの両立が成るかどうかだが、直線(終盤)よほど失速しない限り手堅く着順をまとめてくると期待。
期待度 ★★★★

いじらレンタル(アトリエかぐや)
現在のかぐやでは一番エロいと云われる第3路線の馬で、内容もこれまでどおりといった感じ。前走より主戦騎手が代わったが、走破時計はほぼ変らなかったようにファンには安心して買える馬といっても過言ではない。ただ今回のメンバーはいかにも強力。堅実にエロ脚を発揮するといっても今回に限っては上位進出は厳しそう。
期待度 ★★★

ヴァニタスの羊(RococoWorks)
厩舎開設後の動きを見るとカタハネの走りは遠い昔といった感じで今回も期待は薄い。雰囲気は相変わらず素晴らしいし作りこまれた血統(設定)も魅力は充分なのだが、前2走も調教では目立っていたように実戦での走りとなるとどうもパンチ力に欠ける印象。有力メンバーと比べると脚質がやや違うだけに展開の影響は受けなさそうだがよほど大きな変わり身を見せないと苦しい競馬となりそうなのは確か。
期待度 ★★☆

〇神採りアルケミーマイスター(エウシェリー)
ここずっと安定した走りでファンの心を掴んでいるエウシェリーの最新馬。この厩舎の看板騎手である鳩月つみきとやくりが珍しくタッグを組むところを見るとかなり馬体(内容)は充実している予感。やや走法(シナリオ)が軽さを感じる点は気がかりだが、調教(体験版)の評判は良くヤリコミ度は満点。ライバルは強力だが近積を考えるとこちらの方が安定度は上との見方も出来る。真っ向勝負できる態勢は整ったと見る。
期待度 ★★★★★

神楽早春賦(でぼの巣製作所)
この厩舎の主力血統である神楽系だが出走成績はというと毎度入着一歩手前という低値安定。直仔(FDといっても)メインヒロインが替わっていて拘りのある人には辛い仕様だが、毎回ストーリーはあってないようなものだしいつものような背徳感の薄い凌辱が繰り広げられることになりそう。ゲーム性については徐々に進歩しているようだが他厩舎と比べるとその歩みは遅い感。今回も馬券圏内には遠いか。
期待度 ★★

sisters ~夏の最後の日~
およそ8年ぶりというまさかの出走。そのアニメ技術は当時でも最先端のそのまた先を行っていた印象があり、今回も衰えは全くないだろう。ただこういった馬に総じてある欠点がストーリー性の低さ。アニメだけ楽しんでいれば充分といっても競馬というものはそれだけではない。ある程度総合的にまとまったところを見せないと成績に結びついてこないことはこの厩舎のこれまでの成績が証明している。トレーナーが非公開となっていることを見ても今回もストーリー性に乏しいのは明白であとはアニメ技術だけでどこまで戦えるかだ。
期待度 ★★☆

△新婚性活(ニコチンソフト)
厩舎デビュー作となるがBLACKRAINBOWと姉妹厩舎となればエロ重視は明白。といっても取材では黒虹のような凌辱系でなくどちらかというとバカ系。こういったひとクセある馬を催眠もので著名なNATORI烏賊がどう扱うかに注目が集まる。たまソフトやニトロプラスで手綱を握った大崎シンヤがエロ系の馬に乗るというとイマイチピンと来ずエロ分が不足している可能性はあるが、そういった不安さえ払拭できればまさかの好走もありえそう。大穴で一票。
期待度 ★★★

SHUFFLE! Love Rainbow(Navel)
この厩舎の看板血統であるSHUFFLE!の直系だが代を経て初代を担当したトレーナーは欠けてしまっている。といっても一代前のSHUFFLE! Essence+もソコソコ走っているのは確か。今回は二枚看板である騎手の鈴平ひろまで欠けてしまったが影響はそれほど無いのかもしれない。といってもSHUFFLE!自体それほど飛びぬけた走りを見せたわけでなく今回の強力メンバー相手に好勝負できるとも思えない。あくまで人気馬が崩れた際のヒモ穴候補の評価が妥当か。
期待度 ★★★

◎大帝国(アリスソフト)
一時ほどの信頼を失くしているアリスの馬だが今回は戦国ランス以来の超大物とあって前評判が高い。実際この系統のアリスにほとんどハズレはいないし厩舎(HP)での取材でも大物感がひしひしと伝わってくる。名伯楽のTADA氏が欠けた影響やどこまで自由度があるかなど不安点はあるがそういった声を一笑に付すくらいの走りに期待したい。
期待度 ★★★★★

△手毬花(TOPCAT)
緒方剛志鞍上に鷹取兵馬がトレーナーというとこの厩舎の黎明期で出走したWorks Dollが思いだされる。といってもこの馬自体の成績は知名度に反比例してかなり悪いが、騎手&調教師共他者とのコンビでは活躍馬を出しているだけにそれほど気にする必要はないかもしれない。田舎を舞台とした伝奇っぽい血統は魅力に映るし前走の走りは度外視できそうだが、今回は相手が強力なだけにもう一つ強調材料が欲しいところ。
期待度 ★★★☆

Primary Step(Purplesoftware delight)
パープル系新厩舎の2走目だがデビュー初戦がさっぱりな上、今回は前走よりも騎手の手腕が見劣りする感じ。血統もありふれていて新味が薄いし、調教も代わり映えしない動き。これでは変わり身の期待をするだけ無駄な感じだしこの強力なメンバー相手だと屈辱的な賞金不足による発走除外を心配したほうがよさそう。
期待度 ★☆

Marguerite Sphere(Meteor)
Meteor復活2走目で今回は旧厩舎時代主戦だったYuyiが鞍上ということでよりMeteor色が強くなるはず。ただSilver Bullet系列に変わったということでシルバレ系の特色である直線伸びを欠くところや、内容が薄くなってしまうのが気がかり。トレーナーの星野真樹がどこまで独自色が出せるかといった点も注目だが、らしくない陰鬱さも見せているのも不安。好走も充分可能なポテンシャルを秘めているが今回は相手が厳しく押さえ程度に
期待度 ★★★

もろびとこぞりて(CLAPWORKS)
如月水久々の競馬(エロゲー)登場ということとラシックス(声優)を始め脇を超豪華布陣が固めるということで話題性充分。音楽を舞台とした血統にも魅力はあるが、肝心のトレーナー陣を見るとういんどみる色が強くどこまでその豪華布陣を生かせるか心配。往年の騎乗と比べると冴えに欠く感が否めない如月水の手綱捌きも不安でこのメンバー相手ではとても買えない。
期待度 ★★

relations sister×sister.(Aile)
これまでパッとした馬に騎乗していなかった騎手だがなかなか腕達者な感じで設定は萌え系ながら意外にエロでもいけるかも。ただトレーナーの玉沢円はキャリアこそ長いがこれまでそれほど走った馬を輩出しておらず、毎度ながらのダメ主人公ぶりで足を引っ張ってしまうのが気がかり。特に今回の血統だと主人公のダメっぷりが影響しそう。調教の評判はなかなか良さそうだがその動きが終盤まで保つかとなると心もとないか。
期待度 ★★☆

(本紙の見解)
頭数こそ少ないものの上位どころは大物感が漂い好レースが期待できそう。本命は厩舎の命運を懸ける大帝国の底力に期待するが近積光る神採りアルケミーマイスターもほとんど差は無くこの2頭の一騎打ちムード。ただこの2頭が同タイプだけに間隙を突く馬の浮上も多少は警戒したいところで馬格では引けを取らない穢翼のユースティアがその代表格。他となるとやや能力的に劣るが嵌った際の手毬花に笑いに徹する新婚性活の大駆けに期待したい。  

Posted by 7月の魚 at 20:06Comments(0)TrackBack(0)ゲーム予想
 

2011年04月12日

あの名作を今更ながら語ってみる

ここ2回最近クリアしたゲームの雑記を書いてきたわけでその順番からいくと今回はG線上の魔王(あかべぇそふとつぅ)ということになるのですが、何かあまり気乗りがしない。
というのもご存知のように批評空間でデータ数2000越えを果たしたゲームで発売から3年も経った現在でも最近入力が多いエロゲーベスト10に名を連ねる超著名作品。感想や考察などは多くのレビュワーによってもはや言い尽くされていて、今さらぼくがあれこれと語っても2番煎じどころか10番~20番煎じくらいの出し殻になってしまう可能性が大ですから。

ただそう言いつつも時間が経つにつれゲームについて語りたくなってしまうのがエロゲーレビュワーの悲しい性。特にこの作品はよくある特長のあまりないエロゲーと違っていろいろ語りたくなってしまう魅力を秘めているのですね。というわけでぼくも大いに楽しませて貰いましたのですが、少なからず疑問が残る場面があるのも確か。そういった意味で面白さとともにツッコミどころが多いことも批評空間での入力数の多さに繋がっているのかもしれません。

(ここから多少ネタバレ)

そんな疑問のうちぼくが一番気になったのが、魔王の正体のこと。
このゲーム、ライターは盛んに魔王=主人公であるような誤ったディレクションに誘うわけですが、このディレクションが物語を楽しむ上で充分な効果を上げているとは到底思えないのですね。
というのも序盤早々から魔王=主人公とすると全く説明できないことが出てくるわけで(もしそうだとすると完全なアンフェア)これだけ早くにそういったことを明かしておきながら、なおも魔王の正体に対する興味を惹かせようとするのは冗長というより言い方は悪いのですがプレイヤーを甘くみているように思えて仕方ないからです。
まあそれが物語の瑕になっていなければ読者に対する一種のサービスと受け取れないこともないのですが実際には大きな瑕になってしまっているわけで、なぜライターはこのようなミスディレクションをわざわざ行ったのかぼくにはサッパリ理解できないのです。
ぼく的にはそんな無理な誘い手をするよりも、単に魔王と勇者ハルとの知恵比べ&コンゲームものとして読ませたほうがプレイヤーとしてはより純粋に物語を楽しめたと思うのですね。実際ぼくはそういった楽しみ方をしましたし、物語を通してみると目に付く不合理も各章を単体で捉えられればそれほど目立たないと思うのです。
つまりこのゲーム、各章ごとに分けて考えたほうがより楽しむことが出来る。逆に言えば1本の物語として見てしまうと辻褄の合わない部分が出てきてしまって楽しめなくなる・・・といった点で両極端の評価が出てきてもおかしくないわけですが、それでもこのゲームを高く評価する方が多いということはそういったアラを覆い隠すくらいストーリーが面白かったといえるのではないでしょうか。

さてこのゲームをコンゲームものとして考えて見たとして、各章での魔王の犯罪についての感想なのですが・・・

実のところぼくが一番面白く感じられたのは第1章なのです。コンゲームものでは定番の誘拐ものなのですが、魔王とハルとの虚虚実実の駆け引きも面白く、また魔王が尻尾を掴ませず完全犯罪を遂行するまでの筆力は圧巻といっていいと思います。
そのコンゲームものとしての面白さは章を経るごとに物足りなくなってくるのですが、魔王の犯罪として一番評価が低いのがラスト前での大掛かりなテロ。
詳細はネタバレになるので触れませんが、成功したのが不思議なくらい偶然に頼った計画は第1章での緻密な計画から考えると別人が行ったのではないかと疑いたくなるくらい。ぼく的にはこのゲームをそれまでコンゲームものとして見ていたため、正直この章でかなり評価を落としたくなりました。

何か批判ばかりしてしまったような気がしないでもないですが、それでもこのゲームがそういった批判を含めて強い影響力を秘めていることは間違いないところ。プレイ終了後これだけ心地よい疲れを感じたのは久々であり、それだけでもこのゲームをプレイする価値はあったといえるのです。  

Posted by 7月の魚 at 04:47Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年04月06日

本編の残滓といっても

積みゲーを3本も一気に崩したからといってまだまだ棚卸しなければならないものが山ほどあるわけですが多少なりとも心に余裕が出てくるのは確か。
心に余裕がないときですとどうしても手軽にクリアできそうな容量が短いものやファンディスクに走ってしまうのですが、心に余裕が出てくるとじっくりプレイできる大作や巷の評価が高いエロゲーを崩す意欲が湧いてきます。
まあSacred † Vampire(Silver Bullet)キラ☆キラ ~カーテンコール~(OVERDRIVE)のような短いゲームを続けてプレイしていれば当たり前といえば当たり前なのですが。

そんなキラ☆キラ ~カーテンコール~ですが、プレイして一番驚かされたのは容量の少なさでファンディスクなので仕方ないといってしまえばそれまでですが、他メーカーのものと比べるとサービス精神に乏しくシナリオも全くの一本道であり余計にボリュームの少なさを感じてしまうのです。
まあストーリーが面白ければ別にどうこう言うことではないのですが、本編と比べるとクオリティは当然の如く低下しているわけで特に第1部に関してはかなり不満の残るデキ。
これもライターの代わった効果と言ってしまえばそれまでなのですが、なぜここまで差が出てしまったかというと、本編のライターである瀬戸口廉也氏が一筋縄ではいかない性格の主人公を生み出したのに対して、このファンディスクのライターはロックという字面に捉われた単純な性格の主人公を設定してしまったこと。キラ☆キラ本編ではあの主人公だからこそ良い意味でのロックのクソッタレな部分が浮かび上がったのですが、カーテンコールでは主人公のクソッタレぶりが目に付きすぎてさっぱりロックのクソッタレさが表れてこなかったのですね。確かにロックを舞台とするストーリーというとああいったタイプの主人公の方が一見合っているように思いがちなのかもしれませんが、キラ☆キラ本編は単なる音楽を舞台にしただけでなくもっと深い背景のあるゲームだったわけであまりに単純な思考の主人公では本編との印象が違いすぎる気がするのです。
それに比べると第2部の方はキラ☆キラ本編のキャラが総出演するだけに第1部よりはテンポも良く本編の残滓といっても充分面白い。ただいかんせん短すぎて楽しむといったところまでいかずに終わってしまうしその上Hシーンも存在しないのではエロゲーとして余りに辛すぎる。

というわけで全体的な評価はとても満足したとはいえないのですが、救いは発売直後でなくかなり時間が経過してから購入したおかげでかなり安く手に入れていたこと。値段相応の内容と考えればまあ納得といったところですがもし本来の予定通り予約購入していたとしたら当然気分は良くなかったかもしれませんね。  

Posted by 7月の魚 at 01:45Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年04月02日

設定とは裏腹のライトな展開

新年度に入りぼくの職場にようやく新人が入ってきました。
これで多少は厳しい当直ローテから開放されるかと思っていたのですが、今月&来月の勤務予定表を見る限りほとんど変化が見られない・・・
居なくなった人員と比べて一応数はプラスになっているはずなのですが、多少の人員数の増加では目に見えるほど勤務は楽になってこないということなのでしょう。
まあそれでも机上の理論では一応休暇も取りやすくなっているはずですし、ここ2年頑張った分今年は多少我がままを言わせて貰おうかと思っています。まあ休みといってもどこかへ出かけるでもなく、ただ一日自室でエロゲーをするという非建設的な余暇を過ごすだけなのですが・・・


さて先月購入予定だったゲームがことごとく延期したこともあって久々に積みゲーが減ったような気がします。長年の課題だったG線上の魔王(あかべぇそふとつぅ)もようやく終わりましたし、その勢いでSacred † Vampire(Silver Bullet)とこれまた長年積みっぱなしにしていたキラ☆キラ ~カーテンコール~(OVERDRIVE)も崩し終えました。これだけハイペースでエロゲーをクリアしたのは久しぶりのことですが、まあG線上の魔王はともかく他の2本は容量的にやや少ないゲームですのでそれほど時間が掛からなくても当然なのかもしれませんが。

そんなSacred † Vampire(Silver Bullet)ですが、批評空間での評価がパッとしないようにクリア後の感想はというと辛辣な台詞ばかり浮かんできます。
ただ前回の黙って私のムコになれ!(ensemble)でかなりキツイ毒を吐いてしまったわけで、2回も続けて同じ毒は吐きたくない・・・というより黙って私のムコになれ!と比べたらまだ面白かったといえるわけですから、今回は甘めのコメントを。

このゲームの特長はというと吸血鬼ものというイメージにはほど遠いライトなノリの部分。吸血鬼ものによくあるバトルやダークな展開を望んだとしたら裏切られること必定なわけですが、学園コメディと考えれば充分楽しめます。
といっても主人公の吐くギャグはどちらかというと寒いものばかりなのですが、このゲームの見所といえば溺愛とヤンデレのタイトロープを渡る霧姉さんがポツリと漏らす危ないセリフでしょう。コメディとヤンデレヒロインの親和性は余りよろしくないのですが、このゲームの霧さんは非常に魅力的なキャラに仕上がっていてメインヒロインの聖来を完全に喰ってしまっています。
ただSilver Bulletのいつものクセというかテーマが不消化気味なところがこのゲームにもあるのが残念。もちろんコメディと考えればあまり重い展開には出来なかったのかもしれませんが、どのルートも消化不良というか逃げてしまっているエンドばかりだったのが辛かった。4本のうちどれか1本くらい真正面からテーマに挑んで欲しかったように思います。まあこれがSilver Bulletの持ち味と言われればそれまでかもしれませんが。
というわけで、ぼく的には小春ルートが一番好み。まあぼくがああいったタイプのヒロインが好きなだけかもしれませんが、このゲームに一番合っているのはやや重めの真亜沙ルートより小春ルートのような軽い話だと思うのです。  

Posted by 7月の魚 at 03:07Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年03月28日

デビュー作の成功が嘘のような

今年これまで発売されたエロゲーで飛びぬけて評価が低いといっていいのが黙って私のムコになれ!(ensemble)です。まあ他にもこれより酷い地雷が存在するのかもしれませんが、このエロゲーが特筆されるのがその犠牲者の数の多さです。批評空間でのデータ数も100の大台に迫る勢いですし、著名ショップの売り上げ本数も1月ではトップとなっているところが多い。これは1月発売組の中で目ぼしいゲームが少なく、いわば押し出される形でこのゲームに人気が集まってしまったことによるものが大きいのでしょう。
実際ぼくがこのゲームを購入した理由というのも、正月以来エロゲーを購入していないことに対する口寂しさによるものという理由が大きかったのですから、満更的外れなことを言っているわけではないと思います。
まあそれ以外にもensembleのデビュー作である花と乙女に祝福をが意外に良作だったため、この新作も同じように楽しめるのではないかと思ってしまったことも理由に挙げられるでしょう。それがただの幻想に過ぎないことは最後までプレイしてみると分かるし、その反動から低評価の嵐が吹き荒れたといえるわけですが・・・


ぼくがこのゲームのプレイを始めたのは概ね地雷評価が定まった後のことでしたので開始前の期待値に関しては最低ランクでした。ただ序盤はキャラもそこそこ立っていてそれほど悪くないデキといってよくなぜここまで評価が低いのか首を捻ることに・・・この序盤のデキが犠牲者を増加させた要因の一つではと納得してしまったのですが、主人公もへタレというほど酷くなくヒロイン連も武藤此史氏&あんころもち氏の原画も手伝って魅力的に感じられたのですが、それが怪しくなってきたのは凛が天文部をかき回し始め主人公のヘタレが表面化してきたあたりから。
まあこのゲームの設定から主人公がある程度へタレであることは覚悟は出来ていました。ただこのゲーム、特筆されるのはヒロインがことごとく萌えとはかけ離れた言動を取ってくれること。
前作では主人公の可愛さ&健気さが抜きん出ていたものの攻略ヒロインたちについては強烈な萌えを感じることはできませんでした。そこで武藤此史氏一人でも充分なところにあんころもち氏を補強したのは前作よりも萌えを意識させるためであり、今回はよりヒロインの萌えに焦点を絞ってくると思い込んでいたのですがどうやらそれはぼくの思い違いだったようです。
というのも萌えゲーと呼ぶにはこのゲームのヒロインは悪い意味で人間臭すぎる。萌えゲーというのはどちらかというと浮世離れしたヒロインの方が主体であり、このゲームのように(ナチュラルに)痛い面ばかり見せるヒロインというのは異端といっていい。もちろんその痛い面を活かしたシナリオ(展開)になっていればいいのですが、このゲームは展開もお粗末な上に収束もおざなりで単にヒロインの痛さを強調するだけになってしまっているのですね。これではとてもヒロインの萌えに焦点を当てたとはいえない。

ただ結果論にはなるのですが、メーカー側はこのゲームを萌えゲーとして企画したという意識はなかったのでしょう。例を挙げるとこのゲームで一番痛いヒロインといっていい佑里恵さん。
シナリオ終盤主人公を拉致するなど完全にヤンデレ化した佑里恵さんですが、その行動はとてもプレイヤーの琴線に触れるものではない。まあヤンデレヒロインというのは萌えゲーでは所詮異端的存在であるわけでいわば捨て駒として扱われることが多いわけですが、このゲームでは残念ながらその捨て駒としての役すら果たせていない。
佑里恵さんが自分を犠牲にすることによって玲央奈に対する萌えが大きくなったとはとてもいえないし、佑里恵さんの行動によって一番株が上がったといっていいふみゅ子に至ってはおざなりなエンドがあるだけ。このゲームで一番の萌えキャラといっていいふみゅ子のシナリオが無いようでは、佑里恵さんはただゲームの雰囲気を悪くさせただけの無駄死にだったとしか言いようがないのです。

そんなわけでこのゲーム、萌えゲーとはとても呼べない代物なわけですが、主人公のムコ入りというメインテーマを無視したお粗末な収束がほとんどではとてもシナリオ重視のゲームともいえない。まあ人はそれをダメゲーとかクズゲーと呼ぶのですが、デビュー作で成功したメーカーがなぜこのような作品を出してしまったのか正直理解に苦しみます。
まあ推測になるのですが、この惨状を見る限りデビュー作の成功はただの偶然でメーカーもなぜ評価が高かったのか理解していなかったのではないでしょうか。だからファンの希望を無視するようなファンディスクや、このようなダメゲーを出してしまうのでしょうね。  

Posted by 7月の魚 at 13:43Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム
 

2011年03月22日

3月の発売予定表から

大天災の影響が色濃く出走回避馬が続出した今回のレース。手薄なメンバーなだけに予想しやすそうに思えるが人気馬&実力馬の回避が相次いだだけにいざ馬券を購入するとなると意外に悩ましい。自粛ムードも漂う中で、それでも馬券を買うか見送って次のレースに備えるか決断が迫られるところです。
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略


狗哭(BLACK CYC)
特長のあるグロさで堅実に走ってきたBLACK CYCもここ数走はファンの期待に応えられずにいる。この厩舎の馬では絶大な信頼感を持つ椎咲雛樹が鞍上なのは心強いが、調教師に実績がある伊藤ヒロや和泉万夜の姿がなくほぼ新人という布陣なのは大いに心配。今回メンバーが手薄なだけにホラーな雰囲気だけでそこそこ上位に食い込める可能性はあるが馬券圏内となるとやや苦しいかも。
期待度 ★★☆

◎11eyes -Resona Forma-(Lass)
海外(CS)やTV(アニメ)にも取り上げられた人気馬11eyes -罪と罰と贖いの少女-の直仔(FD)。海外の走りも評価されているだけに期待は高いが追加ヒロインの攻略についてはラシックス(声優)の関係上望み薄か。それでも人気のあったサブヒロインの攻略さえ盛り込まれていればある程度の走りは期待できる。あとは直仔にしてはやや高いお台(価格)がどう出るかで、馬体(ボリューム)不足での出走となると思わぬ凡走の可能性も一考。それでも相手関係や実績を考えれば当然本命に。
期待度 ★★★★

鬼ごっこ!(ALcot)
姉妹厩舎の安馬(ミドルプライス)は走るものの本家となるとサッパリ成績が上がってこないALcotの馬。このあたりで本家の意地を見せたいところだが前走の幼なじみは大統領と同じくネタ先行のイメージが強くどこまで走るかは全くの未知数。調教(体験版)はソコソコの動きを見せたが前走も同じような動きで凡走だっただけに強気には買えない。
期待度 ★★☆

姦淫特急 満潮 ~悪夢の三週間~(つるみく)
つるみくのデビュー馬である姦淫特急満潮の直仔(続編)となるが、姦淫特急満潮自体かなり期待はずれに終わった馬だけに巻き返しとなるとやや厳しそうな雰囲気。ヒロインの数を絞り買いやすいお台に設定という狙いが嵌ったとしても入着があれば上出来かもしれない。
期待度 ★★

規制不可(ALL-TiME)
前走に引き続いてまたも尖がった戦法(題材)で出走となるALL-TiME厩舎でその挑戦者精神は見上げた物だが実際走るかどうかは別問題。一部で評価の高い調教師の琴羽之文もここ数走手がけた馬の成績はというとパッとしない。ベテラン騎手安藤智也の起用も大きなプラス材料になるとも思えずここは見送りで。
期待度 ★★☆

さくら色カルテット(アトリエかぐや)
かぐや躍進の一翼を担ったchoco chipが厩舎を去った影響がどう出るかが一番の注目になる。新たに鞍上に迎えたピロ水も新進気鋭らしいなかなかの乗り味を見せているがかぐやの馬と手が合うかどうかは未知数でchoco chipほど信頼感がないのは事実。まあそれより調教師に尾之上咲太や玉沢円が加わっている方がよほど問題でさらさらささらでの仕事っぷりを考えればとても手が出ない。
期待度 ★★

△シークレットゲーム CODE:Revise(FLAT)
地方(同人)で走った父どおりの成績となった中央デビュー戦から3代目となる今回もそれなりの走りが期待できそうだが、気になるのは調教師がガラッと替わってしまった点。直線の坂でバテてしまったゴスデリの調教師陣が多く加わっているところを見ると、なかなかの動きを見せた調教をそのまま鵜呑みに出来ない気がしてならない。この相手なら快勝しても不思議ない能力は秘めていると思うが、今回はやや控えめな評価に。
期待度 ★★★

修羅恋 See You Lover(TEATIME)
3Dではもはや老舗といっていいTEATIMEだがややファンを置いてきぼりにしてしまっているところがあってイマイチ支持を集められずにいる。今回も一見コンセプトは面白そうに見えるが3Dを見てしまうとどうにもバカ系に見えて仕方がない。こうした天然系の味が万人に膾炙するとも思えず、その革新性は評価できても成績に反映とはいかないだろう。
期待度 ★☆

△ぜったい絶頂☆性器の大発明!!
           (ソフトハウスシールGRANDEE)

安馬路線から方針転換した前走でいきなり好勝負を見せたソフトハウスシールGRANDEEが今回実績馬の直仔(続編)で再現を狙う。調教を見る限りバカ系のノリは相変わらず冴えていそうだし、無条件で父の走りが楽しめるという太っ腹なところもプラスに働きそう。ただ走ったと思われている前走でも連対には届かなかっただけに時計が速くなると対応できない可能性もあってヒモ狙いが妥当な線か。
期待度 ★★★☆

△それでも妻を愛してる(ルネ Team Bitters)
この厩舎のNTR戦法も前走の走りを見る限りほぼ軌道に載った感。調教師が多人数になった点がどう出るかは心配だが、騎手は凌辱脚質で冴えを見せるジェントル佐々木を引き続き起用ということで安心感がある。前走以上の走りを見せられれば首位争いも充分可能だが、調教を見る限りややヒロインが緩めで寝取られの妙が終盤まで保てるかは問題。それでも抜きだけ考えれば充分馬券圏内には食い込めるはず。
期待度 ★★★

つよきす3学期(きゃんでぃそふと)
悪評しかなかった2からまさか直仔(続編)が出るとは思えなかったが調教を見る限り意外に悪くない。ただ騎手が未公表なところを見て分かるようにやや違和感を感じるところがある。前走の走りが走りなだけにマイナスでのスタートとなってしまっていてわずかな不満点が着順に大きく響く可能性が強く馬券的には見送ったほうが良さそうだが、冷静に見れば入着なら充分可能な仕上がりにはなっている感。
期待度 ★★☆

デュエリスト×エンゲージ(プラリネ)
夏ノ雨の走りで評価を高めた紺野アスタが調教を担当ということで注目を集めている。ただウィル系厩舎で萌え路線の馬となるとこのところ不振続きだし騎手もやや迫力に欠く布陣。それ以上に心配なのは富豪&お嬢さまものというあまり成功例が見られない戦法(題材)を選んだこと。夏ノ雨のような雰囲気は期待できそうもなさそうで、同じような眼で見てしまうと痛い目に遭いそう。
期待度 ★★☆

とらぶる@すぱいらる!(Aries)
主戦騎手の戌角柾に加えてF&C系での騎乗実績のある有子瑶一らを加えた騎手陣は充分強化されたといえるがこの厩舎で問題なのは調教師の方。echo.ANGEL NAVIGATEの実績を見る限り水月紅葉にほとんど期待できる要素はないし、実際調教の評価も散々。ドタバタの意味をはき違えているようでは今後の浮上も期待できず順当に消し。
期待度 ★☆

初恋タイムカプセル(しとろんソフト)
雛祭桃子らしい可愛らしい騎乗(絵柄)と幼なじみに絞ったコメディ戦法は相性ピッタリ。恐らく内容には乏しいだろうがソコソコの走りは期待できそう。ただ調教師が未公開というのはやはりマイナス。馬券圏内まで食い込むまでの材料が今後出てくるとも思えずこれまでの時計どおりの走りとなってしまいそう。
期待度 ★★

ぶらぶら(WHEEL)
数多いあかべぇ系厩舎の中でバカ系馬を扱うWHEELの最新馬。デビュー戦を叩いて変わり身を見せた前走の動きから一層の躍進を期待したいところ。取材ではこれまで以上のバカを貫いていてそういった点で期待が裏切られるようなことはなさそうだが、調教師が実績のある籐太から替わってしまったのに一抹の不安を感じる。実績に乏しい調教師が多く、知名度の高いTeam N.G.Xも出来不出来の差が激しくて今ひとつ信頼感に欠ける。走られても驚けないが男の娘ヒロインの扱いの難しさもあってやや買いづらいムード。
期待度 ★★★

〇White ~blanche comme la lune~(ねこねこソフト)
ねこねこ復活以来の2走は持ち時計ほど走れずソロソロ本来の走りを見せて貰いたいところ。そらいろでも片岡ともらしさの一端は見せていたのでそれが全編に亘ってみせられるかが好走のカギとなるだろう。前評判では幼いところ(ロリ)を見せ話題となっていたが、この厩舎の持ち味はそれだけでないということを実戦では見せて欲しい。調教はじっくり見ていないが評判を聞く限りそれなりの水準にはありそうで、もう一度騙されたつもりで買ってみる。
期待度 ★★★☆

めちゃ婚!(onomatope*)
新厩舎となるがスタッフを見る限りC:drive.系といってよくほぼ同様の走りとなりそう。騎手はそれなりの実績を持っているし、ハーレム主体の戦法も萌え脚質の馬には意外に少なく上手く波に乗れば思わぬ好走も期待できるかも。ただこれまでいつも馬券圏内に一歩足りなかったC:drive系だし調教も短いところしか走っておらず不安も少なからず大きい。入着なら充分狙えるがそれ以上の走りとなると微妙かも。
期待度 ★★☆

▲恋祭☆綺想カメリアノート(tritail)
姉妹厩舎の馬はかなりの好積を収めているが、tritail自体はデビュー戦は凡走に終わっている。といっても戦ったのがこの厩舎には不向きなコース(ジャンル)だっただけに、今回得意のカードバトルに戻って変わり身は充分可能。ただ今回これまで戦ったファンタジーとはやや傾向の違う距離(題材)なだけに終盤バテる可能性もあり単穴評価に抑えたい。
期待度 ★★★☆

(本紙の見解)
震災の影響で回避馬が続出ということでこのメンバー相手なら11eyes -Resona Forma-の実績が一枚上。4月中旬の出走(発売)予定ということで出遅れが心配となるが、一気の追い込みを見せてくれるはず。逆転なら叩き3走目でそろそろ本領発揮といきたいWhite ~blanche comme la lune~に、得意コースに戻り変わり身期待の恋祭☆綺想カメリアノートも能力を出し切れば首位を窺う可能性も充分。他となると一長一短となるが、デビュー戦で動いたぜったい絶頂☆性器の大発明!!それでも妻を愛してるといったあたりが近況良く穴で押えてみたい。その他ではシークレットゲーム CODE:Reviseぶらぶらといった所も気にかかるが、次のレースのことを考えると点数は一点でも絞りたいだけに難しい選択を迫られそうだ。  

Posted by 7月の魚 at 17:35Comments(0)TrackBack(0)ゲーム予想
 

2011年03月18日

地震の影響がここにも

今回の東北地方太平洋沖地震では遠く離れた当地でもかなり強い揺れを感じました。
当地ではかなり前から大地震が起きる可能性が高い地域と云われているだけにとても他人事とは思えません。ぼくが現在できる事といえば義援金に協力することくらいですが、被災地の早い復興を心から祈りたいと思います。

そんな大地震の影響でサッカー等のスポーツや競馬等のギャンブルが中止されたり延期になったりしていますが、全く関係がないと思われていたエロゲーの世界でも影響が出てきているようです。
というのも3月末に発売予定となっているエロゲーの中で地震の影響による発売延期されるものが目立つようになっているからです。
その主な原因というのは地震による物流の不具合によるものですが、例えエロゲーが手元に届いたとしても計画停電が行われているような地域ではパソコンを動かすこと自体不安があるし、まして被災地ではエロゲーを楽しむ心境になるわけがありません。
初動が売れ行きの大きなウェートを占めるエロゲーに於いてこうした状況は当然喜ばしいわけがないわけでメーカーが発売延期に踏み切らざるを得ないのも仕方ないとは思います。

そういった動きがここ一週間のうちにあったわけですが、ここで問題になってきたのはいつものエロゲー予想のコラムのこと。
予想や見解の記事はほとんど出来上がっていてあとはいつ公開しようかと思っていたのですがこれだけ次々と延期するものが出てくると予想が根底から変ってしまうわけで、泣く泣くリセットして新たに予想をし直すことにしました。

そんなわけで例のコラムについてはもうしばらく待っていただきたいと願うわけですが、実際これだけ延期するエロゲーが増えてしまうと、中央競馬で行われた晩年のアラブ系レース並の少頭数となってしまいそうな悪寒。不謹慎と思われるかもしれませんが、なんとかレースを面白くするためにもこれ以上延期するゲームが増えないようひそかに祈っているのです。  

Posted by 7月の魚 at 02:41Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム